2003-03-30

世界ノ全テ remind of you


 時は昨年の2002年4月26日。
 うたわれるもの、ONE2、水月、LOVERS、はじめてのおいしゃさん等のビッグネームゲームが名を連ねる中、ひっそりと同時発売となった「世界ノ全テ」。K氏より、「テキスト系の良作」との評価を貰い、それから俺の積み候補に名を連ねていたのだがDVD版の発売が決定し、自然とDVD版をプレイしようと目標を変え発売とともに積み上げておいたがもうすぐプレイしようと思ってから1年が過ぎようとしていた……(ぉ
 略称等は無く、「セカスベ」などとは言わない(笑)
 サクッとスタート。
 意味深なプロローグ。ちょっとイヤんな雰囲気……。
 なかなか良く出来たオープニング。ゲームのメディアはDVDだが、システムは軽快であって簡素ということもなく好印象。
 かすみ、登場。
 ショートボブの高校教師。ナーイスバディで関西弁。
 主人公が高校生でかすみは高校教師なのに、この俺が打てそうな気がするのはショートカットの神通力なのか?
 智子、登場。
 なんだかんだで関西弁。どうやら、主人公が転入してきた高校は関西の高校のようである。外ハネジャギーのショートヘアにヘアバンドをしている。
 なんだかツンツン娘。
 非常に際どいコースだが、ボール1個分、アウトコースに外れているか。
 まりも、登場。
 短い触角持ちでショートボブの下級生。いきなり「あわわわわわ」とかホザきやがって、その性格を把握した俺は微笑みがち。(がち?)
 瑞樹、登場。
 まりもと同級生のようで主人公にとっては、まりもと同じ下級生。
 まりもよりさらに低めの背格好に外ハネ気味のショートヘア。打てるはずなのだが、まりもと並んで登場するのでどうもまりもに目がいきがち。(がち?)
 ……俺は、どっちかしか打たないからね?(ね?)
 ほのか、登場。
 つやつや黒髪の綺麗なロングヘアーのメガネっ娘。
 初対面は、どうと言う感想も接点も無く終わってしまう。
 打てない……かなぁ。
 って、2段式オープニングかよっっ!
 2段式エンディングは何度もあるが、これはこれでなかなか面白い演出だと思った。
 ふむ……とりあえずは……(くい、とメガネをずり上げて)
 まりも君。千紗のポーズ(パッケージのアレ)は止してもらおうか。俺がノンストップになってしまうではないか(謎)
 そして瑞樹君。マルチのポーズ(袖落ちの指先を頬に当てるアレ)は止してもらおうか。麦わら帽子かぶらせるぞコイツめ(謎2)
 ……はぁ……。
 俺、解かりやすすぎやって。マジで。でもそれが真実(ぉぉぉぉ
 さて、初めての選択肢が出たが……オイオイ、ToHeart(PC版)かよ?
 わ、解かんねぇー……(笑)
 しかしまぁこのゲーム、男の登場キャラにもフルボイスで入っていて真面目な造りだ。非常に好印象。
 うぉぉ……、なんだこの鬱々とした毎日は……。
 ぐぐぐぐ……(←辛いご様子)
 でも止められん。クリックが、クリックが止まらん……ッッ!
 めっちゃ面白い……。
 でも、心悶えるようなシーンは無く、行き交う人間関係に小さな焦りといらだち。吼えることなく、文化祭を通過。正直、ここで終わりだと思ってた。
 智子とまりもとでとらいあんぐるハート完成。めっちゃ面白い……(ぉぉ
 俺的にはどっちでも良かったって言うかむしろまりも寄りだったのだが、智子とのイベントが増えてゆき……。
 って、なんでこんな一番盛り上がる所で焦燥とした気持ちにさせてくれるねんっっ!!
 名雪ぃぃぃぃぃ!!(謎ぉぉぉ
 あかんっ! 押して引いてが激し過ぎっっ!!
 そして事態は一転二転ッ! 否、三転ッッッ!
 結局、エンディングに到達する頃には夜が明けており、久々に徹夜するゲームに出逢いました。
 リメイクDVD版のわりに誤字脱字があったり、鬱々とした雰囲気が長々と続きすぎたりするのは、超一流として見ると少し気になる点ではありますが、キャラクターの自然な行動とその表現、そしてなんと言ってもイベント展開の巧さは目を見張る。

ほのかシナリオ

 それでは、瑞樹ちゃんはシナリオが無いと教えられたので、美味しい部分を最後に残してほのかシナリオへ突入しよう。
 ほのかは、部活の先輩でマネージャー。担任教師であるかすみの妹でもある。
 って言うか、この展開でどうやってかすみを打てと言うのか(ぉ
 あかん、どう考えても攻略順序をミスッた。
 智子、智子、智子、智子ォォォォ!(泣)
 う゛ぁーーーーー!?
 ……。
 ってな感じで、シナリオとしてはなかなか面白いものの、ほのかは打つことは出来ません。智子のせいで(ぉぉ

まりもシナリオ

 それでは、ラストにまりもシナリオへと……。
 まりもは部活の後輩でベースを担当する。ほのかやかすみと比べると大きくシナリオに関わってくる明るいキャラクター。かなり鬱々とした世界ノ全テのストーリーを、まりもが「師匠」と呼ぶ部長の麗次とともに明るくしてくれるキャラクターである。
 ん? 師匠? この呼び名はどこかで……。
> 「あ、おししょーやーっ。」
 ……。
 外見についてふれると、まりもはショートカットの髪型で明るい性格。間違い無く俺のストライクゾーンだね。
> 「どないしたんです? おししょー?」
 ……。
 もちろん他のキャラと同様に、まりもも関西弁の娘だ。
> 「おししょ?」(小首をかしげて)
 ……。
 アカンッ! あの中国娘がだぶッて見えるッッ!?
 どう考えてもまりもは回避不能だと思われる……。
 思われるが、しかしッ!
 やっぱりこの展開でどうやってまりもを打てと言うのか(ぉ
 智子、智子、智子、智子ォォォォ!(泣)
 つーか智子シナリオを先にクリアしちゃったのは大失敗だYO!!(泣)
 でも、それはそれとして。
> 「みるみるまりもの頬が膨らんでいく。」
 こういうテキストの至る所で激萌えしてたりするわけですが。(ぉ
 さすが、チャイナ娘の血を継ぎし者。
 こんな感じでヘタレ気味な主人公をブッ殺したく思いつつ三角関係(とらいあんぐるハート)を楽しんでいたりしたのですが、ストーリーはいきなり急転直下……。
 ってオイオイ!
 ってオイオイ!
 ってオイオイ!
 ってオイオイ!
 う゛ぁぁーーーー!!!!!
 まりもッ! まりもッ! まりもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!
 ……。
 と、智子、おまぇッッ!(マテ
 ぐぅッ。セカイノ、スベテ、ナノダカラ……。
 ほのかシナリオが智子シナリオに比べてあっさりだったから、(メインシナリオとサブシナリオに落差のある)シナリオゲーだと思って油断した……。

総評

 開けてびっくりたまソフト(ぉ
 シナリオは非常に面白い。ちょっと鬱々とした雰囲気が辛く、主人公がヘタレっぽいが、こんなモンだと思うし。シナリオの展開、進行が巧い。ファーストプレイは非常に面白いものと思われる。また、全キャラクターが関西弁なので、関西弁萎えの人は要注意。
 音楽が非常に良いと聞いていたが、それほどでも無かったように思う。だが、その「それほどでも無い」あたりが学校の部活動らしくでイイのかも。
 システムは非常に安定していて軽快だが、原作(CD版)とDVD追加シナリオとが別メニューでのスタートとなっているのに非常に違和感がある。別メニューにする必然性はまったくと言って良いほど無い。原作をプレイしていないので安易に比較は出来ないが、原作の方が安ければそちらをゲットしても構わないと思われる。
 プレイして損の無いシナリオであるが……難しい。シナリオをメインヒロインである智子に寄り過ぎだと思うし、かと言ってこれを均等に割ると智子シナリオの良さが薄れてしまう感じ。ムズカシーネ。