2004-04-19

こなたよりかなたまで


 塾長を初めとして、勇者王、姉妹王、鬼畜王の漢祭オールスターズの面々から強プッシュされ、プライオリティゲームとしてプレイすることになりました。
 数々の伝説を持つF&Cのゲーム。話題性の上では上位に位置するのだが、俺的優先順位はかなり低め。絵の質が良いのだが、それは俺の判断材料にならないのでね……。Canvasは例外的に高評価だが、ピアキャロ3、ウィズユー、ナチュ2、水月とそれなりの評価しかしていない。ウィズユー、ナチュ2、水月に至ってはたいした萌えキャラも存在せず、絵ゲーとしても致命的と言わざるを得ない。
 さて、今回のこのゲーム。聞くところによると俺向けらしい。ゲームとしても普通に面白いらしい。さて、どうなりますやら……。
 略称は「こなかな」。

ファーストプレイ

 とらハ3チックなオープニングデモだと思っていたら、I’ve sound だった。さすがに耳に馴染む。
 おもむろにゲームスタート。特に何も考える必要は無い。いつものことだ。
 妙に人生観を語りながら、冬の朝の描写をする主人公。ありきたりの一学生が、
> 午前中は学園へいくのだから、着替えねばならない。
 とは考えない。
 普通は、何も考えず当たり前のように行動するものだろう。つまり、一癖ある主人公だと言うことが解かる。ちょっと感感俺俺の気配がするのが危ぶまれるが、密かにP17n並みであることを期待する(ぉ
 佐倉香苗、登場。
 ショートカットの地味目な女の子。何気にこう言ったゲームでは珍しい、ちびでぽっちゃり型。性格は控え目風味(謎)
 主人公とは小学校からの幼馴染み。しかし、それ以前に耕介という主人公の幼馴染みが香苗に惚れているらしい。とらいあんぐるハートの予感。つーか確定。
 打てそうだが……どうだろう。親友・耕介次第かな。
 P17n並みに小賢しい主人公だと思っていたが、どうやら人当たりはかなり良い模様。……期待してたのに(マテ
 朝倉優、登場。
> 「あ、彼方お兄ちゃんだ! いらっしゃい!」
 ウェーブロングの病床に伏せる女の子。小学生。12歳の小6と明確な数字が出てくるので、ありえないだろう(謎)
 いくら水月で無茶をしたF&Cとて、それは無いと思われる。って言うか、勘弁して下さい……。
> 「でもダメ。お兄ちゃんは優のお兄ちゃんだから」
 ……_| ̄|○
 ガン治療センターですか……俺にどうしろと? 避けられない球をどうやって避けろと?(ぉぁ
 鹿島いずみ、登場。
> 「お~、来たわねロリータ殺し!」
 やかましい!!(ぉ
 ……いや失敬。
 ウェーブヘアーの看護婦さん。優の担当をしているらしい。明るい性格だが、ややいじめっ子。むしろ、どうしてナース服がそんなにひらひらなのかを激しく問い詰めたい。
 緑髪でマナマナを回顧する僕は、悪い子ですか?(ぉぉ
 主人公の立場発覚。
 _| ̄|○
 抗癌剤なんざネタにしやがって……それは卑怯ですぞダンナ(謎)
 って言うか抗癌剤って効かないしね。進行を抑える薬であって、治す薬ではない。苦痛の生(抗癌剤)か安息の死(癌)かと問われて癌を取る癌患者の方が多いことからも、その辛さは理解できよう。
 おっと脱線してしまったが、なるほどなるほど。パウダースノーやひなたのおかで味わった、擬似栞体験(ぉ)って事ですな。ただ、パウダースノーはキャラゲー(むしろ巫女ゲー)だったし、ひなたのおかに至ってはシナリオ整合性の問題で結局主人公の闘病という設定がどうなったかは忘却の彼方。ひなたのおか(リメイク版)では湧とマラソン勝負とかしてるし。参考になりません。
♪つまらないって思ってた日々も過ぎ去った今思えばあんなにも満たされて毎日を過ごしていたんだ。
 ヤ、ヤメレ……(ぁ
 クリステル、登場。
 自宅にて抗癌剤の副作用にうなされて寝ていた主人公が、目を覚ますと寄りかかっていた不審人物。
 テキストから察するに外人のようであるが、「~~じゃ」とか「そなたは~」などと古風な言葉を使う。微妙に男言葉。八重歯。
 さとりの化け物め……(ぇ
 九重、登場。
> 「……」
 黒髪ポニーテールの無口系。
 特にどうということ無く、ファーストインプレッションは終わっていった。
 九重さんの正体判明。
 ( ´_ゝ`) フーン(ぉぉ
 クリス、反転する。
 ( ゜,_ゝ゜) プッ(ぉぉぉ
 むぅ……いつの間にか終了してしまった(ぁ
 悪くない話だったような気もするが、今一つパッとしないなぁ……。ヴェドゴニアでも月姫でも思ったが、経験による推測が出来ないというのは、なかなか覆し難い障壁だ。
 それを考慮しないにしても、物足りない。アタリ作品の後にプレイしたというのも響いているかも知れないね。
 クリスでは、ゆうひ(とらハ2)には成れないということだろう(謎)
 って言うかさぁ。
 これって、俗に言う灰色決着ってやつじゃないのか……?(ぉ

九重シナリオ

 クリスシナリオで主人公が見せた心根を見る限り、香苗シナリオは当たりで間違いないので、九重の謎に迫ってみよう。
 って、初っ端からテキスト変わってますが……。
 いや、すぐに戻ったか。ひよっとして1周目は強制バッドエンドってパターンか。ふむ……。
 となるとクリスももう1周しておく必要があり、尚且つ、主人公の見解と俺の見解も軌道修正が必要だ。
> 「私はとっくにお前に捕まっている」
 ……へ?(ぉぉ
 無愛想な九重さんと親交を無理矢理深めているうちに、九重さんから出たセリフ。
> 「寒いのだろう?」
 待ちなさい?
 余計な加速ポイントはいけませんよ?(謎)
> 僕は笑いながら追求する。ほんの少し意地悪したい気がしてくる。
 塾長?(ぇ
 いや、塾長の匂いがする……!!(ぉぉぉ
 対象キャラ(九重さん)もそうだが、何より主人公の思考と行動。関西弁だったら間違いないのではないか? いや、かなり。
 そして感動の……。
 と言うわけでもなかったが、それなりの結末が待っていた。その後の邪推をする必要は無いだろう。物語はここで綺麗に終わっていたのだ。

クリスシナリオ

 九重シナリオをクリアして大事なことを忘れていることに気が付きました。
 このゲームって18禁ゲームだったんだよね(ぉぉぉ
 つまり、クリスシナリオだと思ってクリアしたファーストプレイではクリスとえちぃことをしていない。F&Cのメインヒロインなんだから、それもアリかもしれないが、それはまず無いと言っていい。半纏王から不平不満を聞いていない時点でそれは明らかに推測できる事実なのだ(ぉ
 と言う事はファーストプレイはクリスシナリオではないことが解かる。
 なのでクリスシナリオを目指してみよう。
 クリスは吸血鬼。この時点で既にダメぽ。金髪ロングナイスバディの気さくなお姉さん。ありえねぇ。
 シナリオは、この主人公とクリスが似た感情を感じる(RR)境遇に立たされてることから展開していく。
 ……。
 いや、似てないんちゃうん……?(←根底から覆す俺
 大変申し訳ないのだが……(笑)
 ……あ。
 どうやらファーストプレイで正解だった模様(スキップで全部行ってしまった)
 ウエーイon_

香苗シナリオ

 騙されてしまった。
 やっぱりF&CはF&Cだったのだ。
 なのに、半纏王から不平不満が出て来ない。何故なんだろう。ありえねぇ。(失礼)
 テンションが続かなくなってきたので、ここらで一発ホームランを打ち込もうか。(予告ホームラン)
 本命の登場である。
 香苗は、主人公の幼馴染み。
 若い頃から人間嫌いをしていて図書室に通い詰めだった主人公に、一番近い場所にいた存在。香苗は図書委員だった。いくらか話をするうちに、主人公にとって香苗は元々の親友を越える間柄となっていった。
 しかし、主人公に科された未来の設定のため、好意を寄せているとわかっているはずの香苗を、主人公は突き放していく。
 ……瑞佳?(ぉ
 すでにもうダメだ。瑞佳にはない耕介という存在もある。
 吼えますよ。
 えーと……。
 彼方がクリスに語る独白。香苗との出会いと今までのこと。
 すでに泣きそうなんですか、早すぎますかね。早すぎますか。そうですか。
 あまりにも見事なクリスの引き際に感動。
 あやうく惚れそうになってしまったが、俺は強い子です(マテ
 だ、か、ら無理だっつーの!!
 瑞佳ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(ぉぉぉぉ
 や、野外はダメでし……(TT
 雪が降りそうなクリスマスの夜。彼らは公園で燃え上がる……!(ぁ
 半纏王の匂いがする……(ぉ
 おあずけ(謎)に、いじめっ子(DNA的衝動)と来て、野外って……半纏王以外に考えられんよ……(ぉぉ

優シナリオ

 キャラ的な本命が香苗なら、シナリオ的な本命は優。
 もうね、ありえないよね。設定が。無理だっつーの。
 俺が耐えられるものではない。仕方の無いことなのだ。それは、法則的な摂理なのだから。
 優は、主人公が通っている県立がんセンターに入院している女の子。
 ウェーブロングのお人形のような容姿であるが、そんなことはもうどうでもいいや。無理(ぁ
 諦めてる。無理だろう。俺には回避出来ない。
「諦めちゃいけない……諦めたら、そこで終わりだよ。」
 安西先生の言葉が俺の心を突き刺して、そして、熱いものが頬を流れた。
 安西先生……。色々と(バスケが)シたいです……。(ぉぉぉぉ
 思い出語りの中で、次々と優の閉ざされていた心を解きほぐしていく主人公。やり手である。
 無愛想で何にも興味を示さなかった冷たい少女は、主人公が辿る道の先を歩んでいた。が、主人公はそれを追い越して先にゴールに辿り着く。その設定があったからこそ、小学生をナンパするようなことが許されるわけで、実は犯罪です。
 起きろ! 起きろよジジィ!!
 お手当ては勘弁しるるるるるるるるる!!!!!
 つーか、板橋先生は最高だ。七尾先生を思い出すね。そうだね、シンクレーア君!(後ろナナメ45度でキメ)
> 「私を、置いていかないでください」
 ギャアアァァァァァァァ!!(ぉぁぁ
 _| ̄|○
 いずみちゃん……主人公は棚ボタですか(謎)
 思い出語りが中心でこれからと言う時に思い出語りの中でシナリオが収束。うそーん……。
 F&Cが120%全開だよ……。
 鈴蘭は年齢不詳だったからF&Cも冒険したわけで、年齢を表記してしまった優はやはりダメらしい(ぉ
 いやそうじゃなく、ここで切ったらシナリオとして物足りないだろう?
 せっかくの設定を半分も活かしきれてないよ……。

クリスシナリオ2

 半纏王から不平不満が出て来ない点はやはり腑に落ちない謎。謎というにはあまりにも明快な答えが用意されている。
 やっぱりクリスとデキないのに、半纏王が認めるのはオカシイ。違和感120%。まったくもって、あ り え な い(ぉぉ
 そして、その答えはここにある。私が今一度進む道に。
 ……。
 すまない。最初っから答えなど解かっていたのだ。
 ファーストプレイ時の印象と変わることは無かった。再度書くと、悪くない話だったような気もするが、今一つパッとしない。ヴェドゴニアでも月姫でも思ったが、経験による推測が出来ないというのは、なかなか覆し難い障壁なのだ。

総括

 では、総評。
 シナリオは設定からして卑怯極まりない。だが、それが好きな人には問題無い。俺とか。
 しかし、その設定が120%活かされているかと言えばそうでもない。少し物足りないのだ。まぁ、F&Cなのでそんなに期待するなよとぐらいは言っておいて損は無いだろう。
 グラフィックはさすがに美麗だ。構図的にも色彩的にも。だが、若干枚数が少ない気もする。水月のようなテキストが前面に出たタイプなので問題無いと言えば問題無いのだが。
 音楽は秀逸。実に素晴らしい。久々に音楽で誉めている俺だ。押しがやや弱いが範囲内であろう。
 システムはそれなりに良く出来ている。設定も細かく指定できる。ただ、ハードウェア的な設定とソフトウェア的な設定とで設定を行う場所が違うのはあまり良いものではない。スキップを使用する場合に右クリックメニューから「SKIP OFF」を押すとスキップを開始するのも違和感がある。
 総じて、F&Cでありつつも設定の過酷さでシナリオが持ち上げられている感じ。テキストや展開が上手いとかじゃなく。
 そのわりにシナリオとしては結局、核心に近くない九重シナリオが一番良かった不思議。

2004-04-14

てのひらを、たいように


 非常に微妙な評価ながらも、なかなか嫌いじゃないトロワを送り出したリメインの作品……かとドメイン名から思ってしまっていたが、どうやらそうでも無いらしい。
 トロワは、プレイ前の期待に応えるほどの良作ではなかったが、なかなかこれはこれでと思う部分も多くあった。なんだかんだ言ってフルコンプしてしまっているわけだし。俺の体力が有り余っていたのだとは思いたくない。
 ここの所、ハズレばっか引いているような気がするので、ここらで一発、真面目っぽいゲームをプレイしてみましょう。ちなみに、このゲームは声のソムリエ先生御推薦だったと記憶している。
 略称などは特に聞かないが、「手のひら」と言われることが多いようだ。

ファーストプレイ

 初っ端からお先真っ暗なモノローグ、BGM、主人公の性格の3点セット攻撃(謎)
 鬱ゲーか……。
> 「実行委員は夏休み入ってからも学校に通うのよ」
 蓮見、登場。
 ロングの髪に勝ち気そうな瞳。って言うか、いきなり蹴り倒される主人公。何も言わず抵抗もしない主人公。ど、どうしろと……?
 もの凄い勢いで無理。
> 「……うそつき」
 佐倉穂、登場。
 主人公の幼馴染みだが、今ではすれ違っても挨拶も交わさないような間柄。まぁ、それはそれで普通にあることだと思うが。
 お下げツインテールの普通の女の子。やっぱりお下げって地味に見えるなぁ……。
 打てないことも無い。
> 「うそつきぃ」
 吉野美花、登場。
 佐倉と同じく、主人公の幼馴染みにあたる間柄だが、すれ違っても挨拶も交わさない。
 黒髪ショートカットの小柄な女の子。
 かなり打つ。シナリオ次第で。
 ここでオープニングムービーが挿入される。色使いやエフェクトのセンスはあるものの、いまいち歌が印象に残らず、テーマ性も薄い。悪くは無いが絶賛するほどではない。それよりも、キャラクターの見分けに苦労しそうなのは気のせいなんだろうか……。
> 「ふんふ、ふんふんふんふんふ~んふ~ん♪ わっ、わっ、うわぁあ~♪」
 夏森永久、登場。
 名前はトワと読む。ロングストレートの髪に、天然スタイルのメインヒロインらしき存在。永久は主人公と昔に面識があると言うが、主人公はそれを覚えていない。
 また微妙なコースに投げおって……まぁ、打てない事も無いが。
 蓮見はムカつく性格である。思わず顔面にグーでパンチを入れたくなるが、仮にも女の子なのでそれは我慢である。それでも、主人公は我慢しすぎである。俺は打たれ弱い子なので、降りかかってきた火の粉は払わなければいけない。主人公のように火の付いたお灸を足でグリグリと踏み消されても耐えるなんて出来ない相談なのだ。声のソムリエ先生がお薦めになったのはこれが原因か。
 蓮見が教室でコケるシーンがあるが、しましまを確認しました。あのキツい性格にしましまと来た日にゃあ、ナスティ・ボーイもブラジルカーニバルの勢いでお喜びのことでしょう。
 佐倉と吉野は、主人公と幼馴染みであり、主人公のことを恨んでいる模様。尚且つ、永久は主人公の幼馴染みであるが、主人公はそれを覚えていない。そろそろシナリオが読めてきました。開始10分で。後がつかえているので次行っていいですか。
 蓮見はムカつく性格である。いやマジで(ぉ) またまた思わず顔面にグーでパンチを入れたくなるが、仮にも女の子なのでそれは我慢である。休日出会って見るとひらひらだったりするので、かなり危険だ。しましまの次はひらひらと来て、俺まで狙ってるんじゃないかと気が気ではない。だから、視線がクギヅケになってしまうのは致し方無いのである。摂理であるからして。
 シナリオが展開。
 案の定、主人公の止まっていた記憶が再開し、現状復旧と原因究明に動き出す。
 佐倉穂波、登場。
 苗字から解かるように穂の母親。ポニ子。超ポニ子。見た目22歳前後。どう考えても穂という子供がいるとは思えない。自宅喫茶店のオーナー兼ウェイトレスもやっており、制服エプロンが眩しい。主人公の初恋の人だったりするのが危険な香り。未亡人。
 ボイスもちゃんとあてられているが……攻略可能条件も満たしているが、しかし、攻略対象キャラではないだろう。俺の希望的観測だが、このような類のゲームで親子丼はしないだろう。むしろスルナ。
 だから、塾長もナスティボーイも枕を濡らすことになる(ぉぉ
 って、え?
 いつものファーストプレイと同じく、"自分が正しいと思う選択肢"を選んでいってどうやら永久シナリオかなぁ……と思い始めていた矢先にバットエンド。
 サクッと終わっているように見えて、これだけで5時間は軽くかかってます。

永久シナリオ

 キーキャラクターの素性やら何やらが一切不明。こういうのは俺的に気持ち悪いので、先に解決することにする。つまり、夢のつばさで言うところのしずくだ。まぁ、しずくほどではないにしても(永久の言動と設定から予想はつく)理不尽な謎はいけない。常識的な範囲内での謎であれば楽しみとして後に取っておくのも良いのだが、予想付いてるんだけど前提条件、ってのは気持ち悪い。それに加えて蓮見も理由が無い。蓮見の場合は行動に伏線すらない。サブキャラなんでの一言で片付けていいレベルのシナリオ介入度ではないので、こちらも気になる所。
 永久は、幼馴染みに冷たくされてもめげない痛い系の明るいキャラクター。ロングストレートの金髪に、アホ毛を1本装備している。お気楽極楽娘。
 永久のことをようやく思い出し、二人の幼馴染みへと歩み寄る主人公。主人公にも少しはやる気が出てきました。やはり護るものがあると変わるのか。
 穂は的確にあしらわれて攻略難易度は高そうだが、美花は「バカミカ」と主人公に言われるように、子供なのでお近づきになるのは簡単である。美花は見た目的にも、俺が萌えそうなもんだが、性格がわがまま過ぎる……いや、わがまま言われるのは嫌いじゃないのだが、クラス一丸でシカトされるぐらいの我が侭ってどうよ? 漢なら耐えねばならんのか……。
> 美花「む~! パンふたつって言ったら、普通のパンともうひとつは甘いパンに決まってるじゃん。おーちゃんって、やっぱり使えないよ」
 キ、キレそうになるのは俺だけ……?(ぉぉぉ
 チョップする主人公は正解だよね? ね?
> 美花「あ?」
> なにかに気がついたようで、でもまだそのことがうまく理解できなくて。
 声優さんグッジョブ!!
 いやぁ、激萌え激萌え(ぉぉぉぉ
 ……って永久シナリオだっけか?(マテ
 美花が大事にしている花壇が何物かに荒らされている。しかも夜に。
 と言うことで、その現場を抑えるべく永久と美花と主に夜の学校へ行くことになる。美花がひらっひらの白いワンピースで登場。あかん。これは打たざるを得ない。無理。俺には回避できん。よーしパパ、5階席目指しちゃうぞ~。しかし、性格に難があるので素人にはお薦めできない諸刃の剣。
 日曜日、永久も私服で登場。
 お前も真っ白の襟付きのワンピースにカーディガンを袖だけ通した肩見せスタイルかよ……。やべぇ……(ぉ
 美花が私服時にいつも肩から下げているポシェット。「美花バッグ」と言うらしい。ポシェットよりも大きいスコップが入ってしまうらしい。なるほど、4次元か……。
> 明生「お前はほんっとに美花だな。どうしてお前はそんなに美花なんだ!」
 (;´Д`)<キた……(ぇー
> 美花「ねぇねぇ、おーちゃん。かっわい~でしょー!」
> やわらかい生地がふわっと浮かんで、白いひらひらがちらっと見えて、直後にくるくるっとスカートが巻かれる。
 美花ぽんグゥッジョブ!!!
 穂の喫茶店(ハーヴェストと言う)を盛り上げようと美花と永久がハーヴェストの制服を着て登場。穂や穂波が以前から着ているので制服に目新しさは無いのだが、その制服が可愛いと見せ付けてくる美花ぽんのナイスアクション。まさに、ハーヴェスト・イノベーション!!(謎)
 ただ単に美花がクルッと回っただけなのだが、だけなのに何故? 何故じゃない! どうすればいいんだ!!(意味不明)
> 永久「えへへへへ~。当たっちゃったぁ~」
 その笑い方、ドラえもんにしか聞こえないのは俺だけ……? しかもなんかムカつきますよ……?(ぉぉ
 つーか、このゲーム長い。総プレイ時間にして10時間ぐらい行っているだろうか? まだ起承転結で言う転が見えて来ない。結は解かってんだよコノヤロウ。
 でも、退屈な感じはしない。素直に面白い。感覚的には風の唄が近い感じ。テンポはまったりしながら、心地良く萌えられる。
 4人組で夏の海へ。
 永久は真っ白のワンピース。肩紐の部分に大きなリボンが付いていて可愛らしい。まぁ、普通?
 穂は水色のストライプのビキニ。物語中でも言われているように、ナイチチ過ぎる……。まぁ観点を変えればこれだって立派なしましまなので、万事オッケー(何が)
 美花はピンクのワンピース。どことなくチャイナっぽいようなそうでないような……と思っていたら、横からのCGがあって、それを見ると超犯罪チックな水着……まぁ、美花だからいいのか……? いや、ダメだろう。
 成瀬凛、登場。
 主人公の兄貴分である順哉の幼馴染み。ツインテールで、主人公たち(穂・美花・永久)より年下らしい。性格は明るく、美花よりはしっかりしているようだ。って言うか、何故スク水……?
 打てるのだが……打てるのか?(ぉ
 床与更紗、登場。
 黒髪ショートボブの唯一のお姉さん系キャラ? ぽやぽやとした雰囲気は永久よりの性格。ビキニがとてもお似合いでらっしゃるボディラインは他キャラと一線を画する。
 打てるのだが……超飛ばすよ?(ぉぉ
 常盤恵、登場。
 永久のクラスメートで、主人公にとってもクラスメートになるうだろうが接点が無い。よく日に焼けた健康的な肌にショートボブの髪型も爽やかなスパッツ娘。
 ……衛?(ぉ
 永久たん、しましま確認です! 俺に任せろ!(*ノノ)
 しかしどうして、えちぃシーンのBGMで、夢(NHK教育の5分CG番組)で流れるようなドリームドリームな曲調なのですか? テーマはオモチャの国でつか?
 濃密なえちぃシーンじゃなくて、恋人同士がじゃれあうような感覚の延長。そこへ、オモチャワールドみたいなBGM……やべぇ、超ヤベェ。ここを流れる雰囲気が超ヤベェ。キャラクターの設定と容姿ではなく、雰囲気と音楽から背徳感を醸し出すとは、恐るべしてのひら!!
 ……。
 シナリオは謎を解き明かしながら、アツいシーンもあったりして面白かった。総プレイ時間15時間だったが、飽きることなくエンディングまで行かせてくれた。
 だが……あまりに思わせぶりな永久にさらなるトゥルーエンドの予感……。しかもかなり嫌な予感……orz

穂シナリオ

 では次は、メーカー公式推奨攻略順序(オープニングムービーに登場する順番)である穂シナリオから行ってみよう。
 穂はボーイッシュで勝気系のキャラクター。幼馴染み4人衆では、突っ込み役。ショートカットで極端にナイペタ。これは母譲りらしい。
 しかし、永久シナリオの後では……美花との熱いとらいあんぐるハートを希望(ぉぉぉぉ
 選択肢が増えている。
 1周目が終わったから選択肢が増えるのか。どうも、穂と美花の分岐のような選択肢なので、ファーストプレイは永久オンリーだったのかも知れない。
 しかし永久シナリオにて、穂と美花の問題も解決してしまっているため、ここからどうシナリオを動かすのかが問題だ。言うなれば、どこ青の逆バージョンだ。どこ青はそのキャラのシナリオの際は他キャラは放置プレイ、てのひらは永久シナリオであっても穂と美花の問題をクリアにしている。周回プレイの楽しさもあるので、どっちが良いと言うことではないが。
 穂波さんはA以下らしい。
 娘に負けるわけには行かない、と牛乳を毎日飲んでいる穂波さん……いい(ぉぉ
 って、やっぱり穂波さんは攻略対象じゃないんだよねぇ……惜しいなぁ。
 穂と天体観測。
 流星雨の夜、静かな丘の上、願い事の当て合いと、あきらかにロマンチックなシチュエーションだが、穂から衝撃的告白。
 直球キタ────(゜∀゜)────!!
 って言うか。
 男ラシ────( ゜Д゜)────!!
 いや、まじで……。
 そして、穂が流れ星に祈った願い事。幼少の頃に祈ろうとした願い事。
 ……こ、この頬を伝う熱いものは一体……!?
 シナリオは永久シナリオ(永久シナリオと言うより、幼馴染み3人のシナリオなのだろう)と同じ道を歩む。クライマックスも一緒。
2周目でも普通に面白い。1周目では解からなかったセリフとかもあるしなぁ。

美花シナリオ

 では当日記のメーンイベント(ぉ)、美花シナリオから行ってみよう。
 素人にはお薦めできない我が侭いっぱい夢いっぱいの脳天弾丸娘。
 見た目的には5階席なのだが、果たしてこの性格……ギリギリのコースを狙う内角低め。下手をするとヒザが砕けるぐらいのデッドボールかも知れないが、漢は黙ってフルスイングなのだ。
> 美花「美花の花はいつ咲くのかな?」
 ふむ。
 咲かせてみせようホトトギス。散らせてみせよう美花の花。
 永久や穂への告白シーンは引っ張って引っ張って盛り上げてシチュエーションまで整えていったというのに、美花は……そうなのか。それでいいのか。
> 明生「だから、そ、そこで照れるなっつの! あ、明生チョーップ!」
 もともと恋愛談義や下ネタ系の話にはとことん弱い美花。主人公と付き合い始めることになると、一緒にゲームしてて指が触れるだけで照れる美花。そして、それにちくいち反応する主人公。
 ……(・∀・)イイ!(ぉぉ
 あー、もぅ、初々シ────(゜∀゜)────!!(ぉぉぉぉ
> 美花「てへへへ。じゃ、じゃねー!」
 声優さんグッジョヴ!!
 うっはぁ……なんてひらひら度だよ!(ぉ
 無問題って言うか大満足。
 しかも美花もしましま確認! OKOK。素晴らしいゲームだな!
 つーか、ひらひら度75%(4人中3人)に対して、しましま度100%(4人中4人とも)って、こりゃ俺よりもナスティ・ボーイに薦めるべきじゃなかったんだろうか? しかも、また俺はこんなロリ娘に萌えていいのか? いやダメだろう。ABCでその問題は解決したはずだ!
 ……待てよ?(MMR)
 俺は大変なことに気付いてしまったかもしれない……このゲームを薦めてくれた声のソムリエ先生の頭文字はM、このゲームを今プレイしている俺の頭文字はI、ひらひら度よりしましま度が勝っているこのゲームの現状を踏まえるとナスティ・ボーイの文字が思い浮かび、彼の頭文字はK、そこへオンリーワン属性を掲げる俺の属性的特性を顧みて単一称のAを加味すると、そこから導き出される単語は……MIKA。
 ……! 
 つまり、俺が美花に萌えてしまうのは「1+1=2であることより正しいとされるノストラダムス先生の予言」級の自然の摂理だったということだよ! そう、これは声のソムリエ先生が指示して下さった言わば神の啓示だったんだよ!!
 ……な、なんだってー!
 おかしくないのに「待てよ?」が出ちゃう(ぇー
 美花と付き合うようになったことが発覚した時の穂の視線がとても痛いのですが……(ぉぉ
 シナリオはもちろん永久・穂シナリオを踏襲したもの。たいした変化は無い……と思いきや。
 野外キタ────orz────!!
 しかし、美花より穂のほうが微妙に犯罪クサイ気がするのは、やはり穂のアレか……(謎)

永久トゥルーシナリオ
 解明されていない謎はまだある。
 永久・穂・美花シナリオでの、最後の永久の行動だ。こんなあからさまな伏線があって、その先に何も無いなんて到底信じられるものではない。
 当然ながら俺は突き進む。山があるから登山家は山に登るのだ。道があるから人が行き交うのだ。期待のシナリオが見えるからゲーマーはプレイしてしまうのだ。
 シナリオは、永久シナリオを完全に踏襲する形になる。
 最初のプレイでは、シナリオ終わってしまった場所。ハッピーエンドに見えて、あまりにも怪しい伏線が張られていた場所。その場所を越えて、また新しく物語は展開していく。
 ……めちゃめちゃ面白かった。(ぇ
 いやすまん。つい没頭しすぎて、殆どつっこむ部分もなく、感想を書き綴ることなくエンディングまで到達してしまった。ラストはちょっと急ぎすぎって言うか、突っ込む隙も無いほど神速でシナリオが閉じてしまったが、それでも満足。大満足。それに至るまでのシナリオで楽しかったし感動もした。僕らの七日間戦争は大好きさ。
 やはりこうでなくてはいかん。予定調和に包まれながら小粋なワクワク感を持続してくれた君に乾杯。感想として短すぎるのは申し訳ないのだが、このゲームは充分に俺を癒してくれたと心から言える。

更紗シナリオ

 このゲームはスタートさせる時、「てのひらを、」をクリックするとシナリオへと入る。
 そして永久トゥルーエンドを迎えると、「たいように」と言う選択肢が登場し、てのひらシナリオはさらに深みを見せてくれるのだろう。
……主人公が変わってる(愕然)
 視点は、「てのひらを、」編で主人公を務めていた明生が兄貴分として慕っている順哉。つまり、更紗や凛が攻略対象となるのだろう。
 どうやってシナリオが展開するのだろう。何か自分より強いヤツに出会ってしまったサイヤ人のように、ワクワクが止まりません。
 淡々と日々が過ぎていく。いや、明生視点シナリオと同じシナリオを順哉視点で進めていることは解かる。ただ、もともと明生と順哉にはほぼ接点が無いため、全てが新規テキスト。明生のシナリオは前提条件として進んでいくのか。
 凛が私服で登場。ピンク色のひらひらワンピースである。これでひらひら率は80%(4/5)まで増加し、ますます加熱するてのひら熱(謎)
 このままいくと、また吼えさせられそうだ……クスクスクス(マテ
> 「ボクたち、友達だよね……」
 いやぁ────(*ノノ)────!!(ぉぉぉ
 しまった……。俺としたことが、主人公・視点・人間関係が全て変わってしまったことで油断して更紗と凛で迷ってしまった(ぉぉ
 つーかね、どちらも魅力的過ぎるんですが……。

再・更紗シナリオ

 さて、再スタートさせ、選択肢を完全に更紗に振っていく。
 最後まで残っていた更紗が私服で登場。期待を裏切らぬ素晴らしいひらひら度。ひら比率85%(5/6)ってオイオイ、マジでか……OK、ひらゲー認定。いすお兄さんの萌えゲー日記も実に長い冬の時代が訪れていたが、昨年のクロスチャンネル以来に大ヒット作品を引き当てましたよ!? 神に感謝です!!
 色々と伏線の置かれた日。更紗と夏祭り。
 更紗が薄桃色の浴衣姿で登場。マジ、普通に可愛いやんけ……(ぁ
 順哉視点でさとりの謎を解いていく。
 しかし、新しく何かを知るということではなく、順哉の視点で解けていく。
 人によってはかったるいだろうか。まぁ、それなりに面白いんだが。
 神主さんごめんなさい!! 神聖な境内を汚してしまって超ゴメンナサイ!!
 若い二人にアナタの視線は気付かないんです! 関係無いんです! ひらひらなんです!!(
ヨッシャァァァァ)
 嘘でつ……。
 更紗は普通に可愛いんだけど、深刻な話をした後に野外はあかんやろ……(笑)
 シナリオはそれなりに面白かったが、今一つ。
 相変わらず、それまでの引きに比べてクライマックスが超神速で閉じていくのがちょっと不満。

凛シナリオ

 さて、手のひら日記もついにラストバトル。
 凛シナリオへ参りましょう。
 凛は、ショートツインテールのロリっ娘。ちょっと……いやかなりデコ娘。制服が違うところから見て中学生なんだろうが、さすがに本編中ではそのことについての言及は無い。主人公(順哉)のことを「兄ちゃん」と呼ぶ。
 だが、美花のおかげでそんなに幼い感じはしない。美花が極端すぎるだけか。
 順哉君……「まてよ?」が多すぎますよ? そんなにMMRしなくてもいい。拙僧は「ふむ」を期待しています。
 そんな中、凛たんもついにしましま確認。全キャラ確認した所でひらひら率85.7%(6/7)、しましま率85.7%(6/7)の驚異的数値をマーク! よーし、手のひらをしまひらゲーとして認定しよう!!(謎)
 まてよ? まてよ? とかなんとか言いつつ、物語は進んでいく。まったく変わらないシナリオが(ぉ
 変化形として、「いやまてよ……?」「まさか……?」「しかし、まてよ?」などがあるが、シナリオは変わらないのだ。って言うか、「まてよ活用」なんか変えなくていいから!
 凛たんとお泊まりキタ────(゜∀゜)────!!
 って、うはぁ……ABC体型は駄目だろう……。
 がふっ(吐血)
 そんな場所に移動でつか……せ、石鹸プレイでつか……コォォォ(溜め)
 グォォォ────_| ̄|○────グォォォ────(;´Д`)────グォォォ────(*ノノ)────!!
 な、ナンテコッタ!(謎)
 BATH-ROOM IN MY DREAMS(死)
 まさか、そう来るとは思わなかったぞ……さすが、しまひらゲー。
 ごふっ……ごふっ……私も、もう長くないようだ……(謎)
 一応、凛もシナリオの関係者ではあったが当事者というわけではなく、またそれが「たいように」シナリオである理由も今一つ解からない。
 相変わらずの神速スピードでクライマックスが過ぎ去っていく……。
 強烈なエンディングCGを遺して……(ぉ
 エンディングCGは数年後の凛。さらさらショートヘアーに、すらりと成長したひらひらややある娘に変貌していて、ホームランボールでした……。

総括

 では、総評。
 シナリオは根本に関してはとても面白いものだと思った。ただ、それぞれのキャラシナリオに独自性が足りない。それぞれのシナリオで独自のテーマを持たせるべきだっただろう。そして、クライマックスもきっちりと作りこむべきだった。言葉では表現できないから、というのは理由にならない。それを表現してこそ優れたテキスト、良いシナリオとなるのだ。しかし、それぞれのキャラクターはきっちりと書き分けられていて、まんべんなく萌えた。
 CGはよく描けていると思う。背景は実写取り込みかと思う場面もあった……いや実写取り込みなんだろうか? 人物については、パッと見では書き分けられていないような。ただ、テキストがそれを補ってくれるので問題は無い。まぁ、なんと言ってもしまひら率85.7%。これに尽きるがね(ぉ
 音楽は良く出来たほうだと思う。場面場面に合っている。また、印象的な曲もチラッとだけあった。出来不出来がある、と言ったほうが良いだろうか。
 システムは問題無く動作する。使い勝手が極端に悪いわけでもない。
 総じて、永久トゥルーシナリオと、しまひら率85.7%がてのひらの全てであると言える。(ぉ