2011-09-12

募集馬見学ツアー2011

 今年も行ってきましたキャロット募集馬見学ツアー2011。
 相変わらず良血揃いのキャロット募集馬。今年も豊作です。
 目を付けていた募集馬や、一斉展示で特に良く見えた募集馬を紹介しましょう。

■キトゥントリックスの2010
 ダンスインザダークの仔で一番良く見えたのでチェックしていましたが、特にコレと言った推し所が無い。やけに安いし、関東だしと言うことでスルー。

■ディアデラノビアの2010
 誰もが認める好馬体。牝馬なので特にこだわらないが雰囲気も良く、角居厩舎なのも○。
 2月22日(猫の日)生まれなのが特に良い。にゃあ~ですぅ。
 周回展示で「ツンデレ好きなら迷わず行け」とか言っていたが、どうやら臆病な性格でありながら人を喰ったような性格をしているらしい。難儀な性格である。レースになった時に臆病な性格はマイナス要素ではあるが……。

■プンティラの2010
 アグネスタキオン産駒で一推しなのがこの馬。特にコレと言った悪い所はなく、また気性も悪くないらしい。

■グレイトフィーヴァーの2010
 雰囲気が物凄く良い。気品に満ちたオーラを感じる。芦毛なのに。
ただ、後脚がやけに外向きなのが気になって候補から外しました。

■スターアイルの2010
 募集馬唯一のアドマイヤムーン産駒。雰囲気もあって、体型や骨格にも不満な所はなかった。
 口を持っていた牧場の人が、スターアイルの2010の賢さ、気性の良さを大絶賛していました。

■ササファイヤーの2010
 ケツだけ高くて、あまり体高を感じさせないのに、500kgをゆうに超える重厚な馬体である。
 中尾さんがイチ推しに上げていたが、故障しにくく、芝ダート問わず、距離にも融通が効きそうな所を見て推しているのだと思う。
 個人的にはそれほど好きな体型では無かったのでスルーしたい。

■ヴァレラの2010
 募集馬唯一のマンハッタンカフェ産駒。なのだが、マンハッタンカフェらしさはあまり無かった。マンハッタンカフェ産駒らしさは大いにあったが……スルーである。

■ラフィントレイルの2010
 K氏絶賛のネオユニヴァース産駒。たしかに一目見て「おぉ、これは」と思える好馬体。
 他に何もなければこの馬に行きたいと思うほどのインパクトだった。

■ティエッチマンボの2010
 雰囲気No.1。周回展示では抜群に良く見えた馬である。周囲を圧倒するオーラは数年前のトゥリオンファーレを彷彿とさせるほどであった。
 ただ、ミスプロ系×ミスプロ系で、ミスプロ3x3の濃いインブリード。狂気の配合に鬼気迫るオーラを感じたのだとしたら、ご遠慮願いたい仔馬でもある。

2011-09-06

Treating 2U


 オープニング曲、エンディング曲を聞いて興味を持ち、ゲームプレイに至った稀有な作品。略称はT2U。
 初めて聞いたのは I’ve の音楽CD「verge」である。(と言うかそれしか音源は無いらしい。)
 当時はKeyのAIRのオープニングが入っていたから聴いたようなモンだったが、アルバム1枚目の1曲目「bite on the bulle」の初聴でいきなり感動し、I’veマジ神集団とか思ったものだ。
 T2Uからアルバムに入れられた楽曲の中でも、「bite on the bulle(T2Uのオープニング曲)」はアルバムのファーストトラックに配置され、「Treating2U(T2Uのエンディング曲)」は神曲として名高い「鳥の詩(AIRのオープニング曲)」の前のトラックに配置されており、この2曲のI’veの自信の程が伺える。トラックとして並べられているので聴き比べされてしまうのだが、「Treating2U」は「鳥の詩」と比べても何ら遜色の無い神曲なのだ。
 さて、ゲームの方だがいかんせん2000年発売のゲームと言うこともあり、システム面での古さは否めない。
 キャラクターボイスなどと言うものはなく、BGMにCD-DA音源とMIDIを使っていると言えばお分かり頂けるだろう。CD-DAは曲の繋ぎや再生にどうしても制限があり、MIDIは再生音源による曲の印象が著しく変わってしまうため、今では使われなくなった物だ。それが使われていると言うことで、古さが分かる。
 しかもシナリオ・システム・音楽どれをとっても最高峰に位置するKeyの最新作、Rewriteの次にプレイしたゲームなので評価は落ちるんだろうと思いきや、そんな事は関係なく、名作はいつプレイしても名作なのだという事を改めて感じさせられた。AIRと比較されようが、Rewriteと比肩されようが、名曲は名曲、名作は名作と言わしめる作品、それが T2U だ。
 シナリオは、エロゲーとしては珍しく個性の強い主人公に一昔前の泣きゲーテイスト。筆者的には超絶ヒットする急所。それほど長くないシナリオで、キャラクターもちょっと多すぎるぐらいに出てくるのによくキャラ立ちをしていて、クライマックスではきっちり泣ける。入念に仕上げた感じはせず、必要なことだけ書いていったら結果上手く行った感じの変態テキスト。エンディングを迎えてもシナリオが完結した感はあるのに「もっと見ていたい!」と思わせる、SS作家にとっては良い意味で「余地がある」シナリオになっている。
 絵にはさすがに古さを感じる。まぁ、筆者はあまり絵を重要視していないので問題ない。行間を読める(妄想で補完する)技術を持っているユーザーレベルなら何も問題はない。
 音楽は珠玉の音源の宝庫。ゲームすら知らず一聴して感動しただけはある。インパクトも強いが、繰り返して聞いても味が出るタイプ。
 システムもさすがに古い……。スキップが2段階あり、テキストを連続表示するパラパラスキップと、次の選択肢まで一瞬で飛ぶ頭出しスキップの2種類があるおかげで、システム面の操作性が古くてもストレスなくゲームをプレイする事ができた。
 総合的には、何故俺はもっと早くこれをプレイしなかったんだ! と悔やまれるほどの名作。
 愛。そつなく仕事をこなす先輩看護婦。
 名医志摩との絡みが強烈な愛シナリオ。ただの寝取りシナリオじゃない所は、愛が味覚を認識できない所にある。
 杏菜。ドジっ娘後輩看護婦。
 愛と良いコンビの後輩であるが、杏菜だけではキャラクターとしては良くても物語性が生まれないのだろう、杏菜シナリオの分岐に、伊之助エンドが含まれてる。またこの伊之助エンドが最高なんだわ……。主人公が入院するきっかけとなった病との闘病シーンが色濃く描かれるので、トゥルールートに等しい。ただ、杏菜と言うキャラクター設定はあまり絡んでこない。
 霞夜(かや)。おしとやかな入院患者。
 気さくな一面もある女の子。手術を受けて50%の確率で生きるか、手術を受けずに死ぬかの2択で迷える子羊。
 プレイすれば解かるが、手術を受けるよう説得してからがまた一悶着あり、「ですよねー、成功しますよねー……あ、あれ?」な展開が待ち受ける。
 筆者的には回避しようが無い設定とシナリオ。無理ゲー(良い意味で)。
 郁乃。入院しているお婆ちゃんの元に毎日通う女の子。
 昔から定番のツンツン系。ツンツン系の定番のシナリオにすればいいものを、顔に大きな傷がある設定がマジ回避出来ない。それがしとしたことが!!
 誠美(まさみ)。入院している子供の母親。
 入院している建(たつる)の母親。この建が良いキャラクターで、Treating2Uのシナリオ展開のキーキャラクターであり、メインタイトルに掛かるキャラクターにもなっている。
 蛍子。通院している親に付いてくる子供。
 主人公との出会いで淡い恋心を抱くようになる。前述の建と絡むイベントは、シナリオ中盤なのに何故か涙が出てくる不思議。がふぅ。
 ただし、子供なので攻略は出来ません。がふぅ。