2011-08-16

コミュ 黒い竜と優しい王国


 暁WORKSが放つファンタジーアドベンチャー。
 5人のグループ(コミュ)で扱う超兵器(アバター=怪獣、スタンドみたいなもの)によってもたらされるルールとバトルと世界の物語。
 シナリオは重厚で濃厚。テキストのテンポも良く、ついつい長時間プレイしてしまうタイプの魅力を持っている。と書いた割に自分はストーリー中盤で1年ぐらい放置してしまったが(笑)
 盛り上がる所ではクリックする指を止めようがないほど盛り上がる。王様こと我斎五樹との対決は物凄い盛り上がった。カゴメの背景(設定)が出てきた後なのに感じる王様の威圧感は素晴らしい。ただ、そのせいでそれ以降のカゴメのシナリオが完全に蛇足になってしまいましたが。カゴメルートなのにカゴメのイベントで盛り上がることがなかった。
 アバターはどれも強大無比の超兵器として書かれており、フッフール、ジャック・ザ・リッパー、エル・アライラー、ミスjh、ノーマッド、スティングなど、出てくるアバターがどれもこれも同列、同程度にしか感じなかったのが残念。アバターの造形も自分にはあまり魅力的に見えなかった。あと、倒すと経験値が入って経験値の許容量を超えると暴走するとかいう設定も微妙。良くも悪くも、アバターを扱う事、扱える事から発展するシナリオなので、その設定に煮込みが足りないと残念に思えてしまう。
 キャラクターも非常に精細に魅力的に書かれており、それぞれの個性的なキャラクターがよく立っている。俺のお気に入りである夜子さんの後半の取り扱いだけがちょっと納得行かないが、あぁでもしないとエロゲーにならなかったのだろう。残念である。
 あと、完全無欠と思われるキャラクターがホイホイ出てくるのは飽きが来るね。敵がインフレを起こしてくる物語後半は特に顕著。カゴメや我斎、支倉あたり。
 音楽は、それほど抜きん出たモノは感じなかった。が、別にそれは悪いことではない。BGMとしては優秀だろう。
 声優陣が非常に優秀。こういう話と言うかキャラクターは演りやすいのか、声優のせいでキャラの魅力が跳ね上がっているキャラクターがちらほらいる。井沢や真雪、王様、教授あたり。
 色々とダメ出しをしてるけど、総合的にはプレイして損の無いゲームだと思う。