2005-05-27

パルフェ


 漢祭が誇る塾長、勇者王、声のソムリエ先生、鬼畜王となんと4人もの推挙を受けたこのゲーム。またしても「メイド喫茶アドベンチャー」と銘打って、明らかに私の趣味には合わないんですが……再びヤル気が出ません。
 しかしながらあの趣味嗜好の違う4人が声をそろえて勧めてくるからには、何かあるのでしょう。むしろお奨め的にはこの「パルフェ」がメインでショコラは前座らしいのだ。期待に応えてくれるのだろうか……。
 略称などは特に無く、そのまま「ショコラ」と呼ばれる。

ファーストプレイ

 システムがなかなか軽快でよろしい。ショコラよりも若干軽快になっている。
> 「…ブリックモール?」
 恵麻、登場。
 黒髪ポニーテールのお姉さん。義理の姉さんらしい。
 エマと言うと何処行くの恐怖の妹や、機動戦士Zガンダムのエマ中尉などが頭に浮かびます。
 設定からして無理ぽ。
> 「無駄」
 里伽子、登場。
 主人公曰く、冷静冷徹の女の子。ファミーユではチーフを務めていた良き参謀。
 なんて言うか、微妙に首の長い人だ。
> 「な~るほど……それで今日は暗いんだ、せんせ」
 明日香、登場。
 主人公が家庭教師で教えている教え子。小さい……ポニっ子。
 それにしても、大きいねぇ(謎)
> 「いや~ん本当に迎えに来てくれたんだ~。かすりちゃん感激~」
 かすり、登場。
 黒髪ロングのお姉さん。厨房まで任せられるファミーユ再建に必要とされる人材。
 そして、サクサクっと日は進み、オープニングムービーが流れる。
 ショコラに続けてまたメイドさん乱舞かと思っていたけど、オープニングまではそうでも無かった。うんうん。むしろ開店しなくてもいいとか思う俺。
> 「その洗礼は小学生時代に受けたから痛くも痒くもない! か・と・り・れ・あ!」
 玲愛、登場。
 いきなり噛み付いてきたキュリオ3号店のフロアチーフ。大きな黒いリボンのツインテールに、ツリ目の娘。
 あー、あきらかにツンデレだけど、俺が打つ所じゃないよね~(ぉぉ
> 「えっと、皆さんはじめまして! か……風美由飛って言います」
 由飛、登場。
 前作に続けてメインヒロインっぽい位置にいる電波娘。歌声がとても綺麗らしい。可愛い服が着てみたかったとかいう不思議な理由でファミーユに参加する。
 さて、どうなりますやら……。
 ファミーユが開店してから1週間、恵麻姉さんが復活。
 しかし、私的にはどーでもいいって言うか。
> 「てんちょ……わたしも、せんせのこと、てんちょって呼ぶの好き」
 く……(萌)
 あっさりと……皆の期待通りに負けてしまいそうです。
 なかなか悲観的な展開になっているかと思いきや、普通に楽しく喫茶店経営している主人公。
 ……。
 玲愛と由飛が姉妹であることが発覚……?
 え、なにこれ? ひょっとして丼食えやって展開?(ぉぉ
 どうやら由飛が姉で玲愛が妹らしい。
 しかし、由飛に「仁」と名前で呼ばれるのはあまり納得が行かないような……(笑)
 ふーむ……。
 適当に進めていたら、やはり誰のルートにも入れなかったようで、物語は突然タイトル画面に戻りました。
 さて、どこから食べますかね……。

かすりシナリオ

 スルー対象だった里伽子は最後に、と言われたので他キャラから入ろうかと思うが、恵麻姉さんのシナリオはかなり奥がありそうだし、玲愛と由飛がセット商品であることを加味すると、明日香とかすりさんで掴みのシナリオとなるが……。
 ショコラと違って安全牌であることが確定している明日香はもう少し後で食べたい。
 と言う事で、まずはじめはかすりさんルートを目指そう。
 かすりさんは、京都の老舗和菓子屋の娘。あっさりとした性格だが黒髪ロングの大和撫子。
 普通に打てそうなコースだが……どうだろう。
 なんだか、ファーストプレイとは変わらないんですが……。
 クリスマスも近付き、このままバッドエンドへ直行なんじゃないかと危惧していた所へ、かすりの姉登場。
 来たよキーマンが……。
 主人公とかすりが付き合っていることにして駆け落ち同然で出てきた京都の家。そろそろ結果、結婚か連れ戻すかでかすりの姉が出張ってきたのだ。
 主人公のことを下げて言い、かすりに家に戻るよう説得するかすりの姉。そこへ、姉バカの恵麻姉さんが登場し、竜虎相打つ。会話が普通に面白すぎ(笑)
 はっ!
 黒キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 黒キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 さぁ、皆さんも、ハッスルハッスル!(謎)
> 「う、うん。ごめん。わたし、悪いこだよねぇ…」
 しja;lwrrhq.,rpldwqのとりれちれ!!!???
 さて、物語はサクサクとギャグ展開を織り交ぜて進み、
> 観客「お前が処女奪ってポイ捨て男かぁ~?」
 あ痛ッ!? なんでこんな所で俺が……イ、イタクナイヨ?
 とまぁそんなこんなで無事にかすりさんエンド。
 この時点でショコラの最萌キャラである美里を越えている安心感。さすが、薦められていた作品のパルフェだ。
 それにしても、板橋さんカコイイよ……(ぉぉ

玲愛シナリオ

 では次は、かすりさんがなかなか面白かったことを受けてテンションが持続している今、明日香ルートに入るのは非常に持ったいない。ということで、玲愛→由飛ルートに入るとしよう。
 ちなみに玲愛も非常に分かりやすい子なので、安心して見ていられるだろう。萌えはしないが(ぉぉ
 なるほど。
 ゲーム期間は10月の初めから12月のクリスマスまで、前作同様の期間をとってあるが1日ずつだとどうしても中だるみしてしまう長さなのでポイントポイントを踏まえた日付しかない。前作では6月1日がルート確定だったようだが、今作では12月24日となっており、個別シナリオとしてはほぼ12月24日からがスタートとなる。クリスマスまでの3カ月はほぼ前座なわけだ。
 あ、玲愛シナリオの場合にクリスマスを越えるとどうなったかと言うと、玲愛・由飛のとらいあんぐるハートが完成。
 なんだろう……この激甘な姉妹の争奪戦は……。
 恐ろしい……これがパルフェの力……!(謎)
 とかなんとか言っても俺のストライクゾーンからは外れているわけで……(笑)
 それにしても「精神注入」は爆笑させて頂きました板橋さん。やっべぇ……またまた板橋さんカコイイよ。
 どんどん板橋マジックにかかっていくんですが……(ぉぉ

由飛シナリオ

 では次は、玲愛とセットの由飛ルートを目指そう。
 天然天才にして妹の玲愛とは対照的な性格。
 やっぱり由飛ルートでもバーサスイベントが迫ってくるのだろうか。
 ストライクゾーンに入っていない玲愛ですらあれだけの威力を持っていたんだ……天然娘の由飛だと……。いけない! 逃げて!(ぇ
 さすが由飛だ……。前座である10~12月もがんがん攻めてきます。天然アビリティで!
 そして問題のターニングポイント、クリスマス。そこで由飛は、必殺のぉ……千紗きっす☆(ぉ
 つーかさぁ……これってどう考えても、里伽子ルートの伏線だよね? 里伽子激痛?orz
 うあ……。
 申し訳ない。大変申し訳ない。泣いてしまいました(てひ☆
 この俺が……メイド喫茶アドベンチャーごときでぇぇぇぇ!?
 それにしても板橋さんは最高だ。

明日香シナリオ

 盛り上がってまいりました。それでは、メインディッシュへと参りましょう。
 なんていうか、4番バッター? 主砲?
 明日香ルートへと入ります。
 前座である10月~12月からガンガン攻めてきやがって……!
 由飛を警戒し、かすりさんの情報には食い付く素直で興味津々なお年頃。
 すいません。勝てません。(ぉぉ
 何、その目。やべぇ……本質的にやべぇ。ありえない見上げ方をしていますよこの娘! ダメ! それは誘いすぎ!(ぇ
 ひぃっ! キキキキキキスキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!(中学生?)
 手が、手がぐぅですよ、せんちょ!(謎)
 ぬぅ……。春原君のようにひぃひぃ言いまくってますが、何か?(何か?)
 年が明けて新年。まだ明日香との関係を公言できない主人公と明日香。由飛の行き当たりばったりな提案で新年鍋大会in主人公宅。
 悶絶する明日香も可愛いが、むしろ鍋奉行の玲愛に大爆笑。
> 瑞奈「…どうしてそこまでアク取りに執念燃やすのよ」
 ぬぅ……恐ろしい娘(ぇ
 主人公は、明日香に惚れるとなんだかんだにつけて明日香の仕草を「琴線に触れる」と表現する。
> 明日香「最初に会ったときは、『おに~さん』だった…。一年前に『せんせ』になった…。また、新しい呼び方ができたのに…。」
 主人公だけじゃなく、俺の琴線にまで触れてきやがりましたよこの小悪魔っ娘は……!
 『おに~さん』……いい響きじゃないですか。『おに~ちゃん』だぁ? ペッペッ!!(ぉぉ
 さすが明日香。やばい人。危険だと知りつつも罠に嵌らざるを得ないオトナとコドモの魅力。
 至福でした。(謎)

恵麻シナリオ

 さて、いまいちテンションが上がりませんって言うかむしろ下がるんですが、恵麻ルートを目指したいと思います。
 ……。
 攻略難しすぎるよ!!(笑)
 と言うのは俺だけなのか……? 里伽子も同時に進めないと恵麻シナリオに入れない。俺、里伽子、好きくないアルネ。当然、選択の余地無く(ぉ
 スキップしまくれると言えど、テンションの上がらない恵麻ルートのために何度も何度も何度も何度も繰り返しプレイしていると投げていいですか。ってか、投げる。と言いたくなってくる。つーか、無理なのだ(ぇ
 そして、今までのシナリオが展開した12月24日、同じように恵麻ルートも展開した……絶望的な展開を。
 Ctrlキーで飛ばせるようにしておけよ!!!(ぉぉぉ
 目がイッちゃってるよ恵麻姉さん!!(ぉぁ
 えちぃシーンの節々に今後の伏線になるような単語を置くなよ!! 読み飛ばせない!! 頼むから逝ってよしシナリオライター!
 うぐぅ……。
 正月には帰省……規制規制規制!!
 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……マジ de 逝ってよし、シ ナ リ オ ラ イ タ ー!!
 普通の人に……このテキストは書けるのか……?
 そうか、判ったぞ! 超・テキスト。これしかない。
 クリアしました(無表情)
 正直、勘弁しる。里伽子の伏線はたくさんあって楽しみだったが、恵麻は無理。

里伽子シナリオ

 では漢塾では「ラスボス」と呼ばれている里伽子ルートに入るとしよう。なぜこのキャラがラスボスなのかは……1回プレイすればなんとなく判る。引かれる伏線の質が他のキャラとは違うのだ。
 まぁ、あの場面で待つんだろうな……つまり、恵麻とのトライアングル……む、無理。
> 素っ気なく扱われ、どれだけ近づいても距離を置かれ、けど、ときどき優しい言葉をかけられて。
> ただ、それだけで、こうして明日への活力を得られるってのは、俺の中に脈々と眠るMの血の為せる業だろうか?
 ……恐ろしい子!!(主人公が)
 感情移入が出来なくなってきたんですが、そろそろパルフェも潮時と見て次行っていいですか?
 そして問題のクリスマスイヴ。聖なる夜は性なる夜でさ~ねっ!(親父)
 キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 い、いきなりそげなコつォ?(ぁ
 なんだよコレ……なんなんだ、このM属性ポテンシャルの高さ。双方打ち合いって言うか「打たせ合い」。どっちも磁石のMだろうがよォ……(ぉぉ
 え、あっ!? キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 すげぇ……!
 性なる夜ですらコレの伏線かよ!!
 そこからはもう、もの凄い勢いでクリアしてしまいました。
 これはイイわ。お見事お見事。恵麻とペアシナリオだからってバカにして正直スマンかった。

総括

 さて、総評。
 シナリオはショコラよりも全体的なレベルが上がっているのが見て取れる。里伽子と由飛のシナリオは突出。感動だけなら由飛だが、総合力ではやはり里伽子か。さすがラスボス。
 CGは特に目を見張るものは無い。ひらひらして下さい。じゃなくて、もうちょっと印象的な絵があっても良かったと思う。絵が、シナリオテキストとシステムに大きく負けている。
 音楽はショコラより若干落ちている。ただ、由飛シナリオから見ても判るように作りこみはパルフェの方が上か。
 システムは非常に軽快。基本に忠実で、痒いところに手が届く良いシステムだ。ここまで良ければ、もう少し演出に凝っても……と思ってしまう。
 総じて、ただのメイド喫茶ゲーでは終わらない所が良い。俺みたいな非メイド属性者も十二分に楽しめる。泣きアリ笑いアリのよく纏まったゲームでした。

2005-05-14

ショコラ Re-order


 漢祭が誇る塾長、勇者王、声のソムリエ先生、鬼畜王となんと4人もの推挙を受けたこのゲーム。「メイド喫茶アドベンチャー」と銘打って、明らかに私の趣味には合わないんですが……ヤル気が出ません。
 パルフェなら普通にオススメできると言う事だが、それならショコラからプレイして欲しいと言うことで推薦されたショコラ。実は「これなかなか良いよ」と言われてたんですけど、「メイドモノは私にはちょっと」と言う理由で拒否し続けてきた。それでも、あの趣味嗜好の違う4人が声をそろえて勧めてくるからには、何かあるのでしょう。って言うかあってくれ頼む。

ファーストプレイ

 さて、サクサクッとスタートさせる。
 とても聞き覚えのあるオープニングムービーが流れる。実に良い曲だ。
> 「結城君、タオルないよ」
 香奈子、登場。
 主人公の同級生で、黒髪ロングな人。
 やる気が無いと言うか、暗い。ほんとに暗い。
 スルーしてぇよぉ……。
> 「大介? なんで?」
 翠、登場。
 みどりというわりには青い人。あ、青い人と言っても「甲子園目指しましょう」とは言わない
 香奈子と同じく同級生で、ショートのポニっ娘。
 会話の掛け合いが非常に面白い。問題ない。
 どうやら、父親が経営しているメイド喫茶。親父が再婚して新婚旅行へ出かける際に、店長代理を任されることに。加えて再婚相手の娘……つまり、妹を置いていくらしい。なんだろう、このギャルゲー……。
 すず、登場。
 って、GYAAAAAA、美里の天然炸裂な登場に振り回され、妹すずとの待ち合わせに大遅刻。駅前ですんすんと泣いているすずに俺のハートはがっちりキャッチ。どうすればいいんだ……。
 そうか! ギャルゲーマーなら缶コーヒーを持って行け! それで全てが許される。
 ショートカットに小さな鈴の髪飾りを付けた主人公の義理の妹。一人称は自分の名前。
 打つ打たないの選択肢は無い。俺に任せろ。(ぉ
> 「わ、私…どうしたらいいか…」
 さやか、登場。
 黒髪ショートにカチューシャのメガネっ娘。
 さやかが作りかけだったジグソーパズルを暇だった主人公が知らずに完成させてしまい、いきなり泣かれる。
 うーん……スルーで?(ぉぉ
> 「あらあら…恐れ入ります」
 真子、登場。
 金髪にウェーブロングのおっとりさん。主人公に対して2歳年上になるらしい。唯一の年上キャラなわけですな。
 スルー……で、宜しいですかな?(紳士風に)
> 「真名井美里と申します! よろしくお願いします!」
 美里、登場。
 すずを泣かせた原因の一端を担う天然娘。どうやら扱い的にはメインヒロインになっているようだが。
 大きな黄色いリボンにツインテール。礼儀正しく、けれど世間知らずのお嬢様。
 打てなくは……なさそうだが。
 ここから、メイド喫茶経営アドベンチャーが始まる。溜まっていく業務をこなしつつ、メイドさんたちとウハウハライフ。
 やっぱり、このゲーム、俺には合わねぇって……(笑)
> 「そんなぁ、お夕ご飯食べられなくなっちゃう」
 お夕ご飯って、なんですかその新語は。
 日本語が乱れてますよまったくけしからん……ハァハァ(ぇ
 うーん……。
 うーん……。
 リップルと何一つ変わっちゃいないんですけど、コレって本当にアタリなんですか……?
 待て待て考えろ考えろ……。
・リップル = 喫茶店経営アドベンチャー
・ショコラ = メイド喫茶経営アドベンチャー
 そうか! 全て謎は解けた!
 って、その答えは勘弁しる!!
 マジデ。
 最初にプレイ目標とした、美里(電波系メインヒロイン)が堕ちました。
 ……。
 ……。
 ハズレ、だよね?
 いや、俺的に。
 美里と家族の話に主人公は香奈子をフィードバック。
 ふむぅ……香奈子ルートは楽しめそうですね。
 うーん……やっぱり、あっさり目で終わってしまったような……。って言うか、ちょっとワールド(バイナリィ・ポット)入ってませんか!?

すずシナリオ

 では、早速本命行きますか。
 すずは主人公の父親の再婚で義妹になった女の子。名前の通り2つの鈴を頭に装備しつつ、ショートカットの女の子。やたらお兄ちゃん子。
 って言うかキャラクターそのものもそうだが、既にファーストインプレッションで俺のハートをがっちりキャッチしているので問題は無いと思われる(謎)
 美里のようなことにはならないだろう。
 すずが風邪を引いて寝込んでしまう。
 当然、兄バカの主人公は看病をしてやるが、風邪を引くと幼児化するすず。
 イ、イケナイ……激しくハァハァシテシマウ(ぉ
 夜遅くに帰ってぐったりと寝ていると、いつの間にかすずが主人公のベッドに潜り込んでキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 って、しましまキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 フ・ル・ス・イ・ン・グ・だッッッッ!!!
 妹に女を感じ、苦悩する主人公。
 セオリー通りにすずを突き放してしまう主人公。
 ぐぅ……なんて精神的にしんどいシナリオなんだ……。
 キャラ的にはホームランボールなのに、義兄妹設定1つで食いつけない俺ガイル。待ちガイル。
 そしてクライマックスかと思われたその瞬間、すずは……引導を渡してくれた。
> 「お兄ちゃんはお兄ちゃん、すずはお兄ちゃんの妹。そのままで…愛し合いたい」
 ごめwwwそれ、無理www(もちろん悪い意味で)
 ふきふきキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 しかし、プレイヤー(俺)は沈んだままなんですが……。
 ごふっ……。
 仕草と外見で壮絶に萌えさせてくれつつ、この俺を絶対に近付かせない近親的背徳感。まさに、絶対領域。
 エンディングテーマが流れている時はもう、精神的にヘトヘトでした。

翠シナリオ

 では、オーラス前の、翠ルートを目指そうか。
 翠はキュリオの大黒柱。バラさんがキッチンを支え、翠がフロアを支えている。
 ポニテで勝ち気で減らず口。主人公の同級生。
 どっからどう見ても、俺じゃない。お譲りしまつ。
 ま、でも、会話している分には普通に面白いキャラクターなので、シナリオ自体は頑張れそうである。
 だから、頬染めとか期待しない。って言うか、むしろするな。(酷)
 うんうん。普通に笑って見ていられる、安心していられる主人公と翠の漫才。
 そしてひたすら敷かれていく翠と香奈子の伏線。ファーストプレイ(美里シナリオ)からそうだったが、あきらかに香奈子ルートは危険な匂いがプンプンするよなぁ……。
 いや、あの、えちぃシーンまで笑わせないでいいからさ。それ、盛り上がるの? 盛り上がるの?(ぉぉ
 どう考えても……香奈子前提のシナリオ。この翠ルートを香奈子シナリオの先にやってしまっても良いのだろうか。
> 「~~~……いや、なんでもない」
 分かりやすっ!
 あー、ダメだダメだ。あまりの直球にお兄さん爆笑しちまった(ぇ
 いやぁ……主人公はアレですな。シナリオラストではいきなりキレて説教ブチかますのが定番ロードですな。
 なんて言うか、sence offっぽい雰囲気が大好きだ。

香奈子シナリオ

 さて、あからさまなメインヒロイン行きますか。
 性格がひたすら俺には合わない。暗いのが苦手というのもあるけど、どうにもマイペース自己中ぶっているあたりが受け付けない。
 まぁ、そこはそれ。黒髪ロングストレートのメインヒロインだ。我慢して頑張るしか。
 他シナリオで見せた伏線以上のことが起きないので、淡々と日々は進んで6月1日。
 ここまでプレイすると分かるが、シナリオ最終分岐だ。ここから各キャラのシナリオが展開していくと言っていい。つまり、今までの2カ月は前座ね。
> 「は~い、パパ! おっはよ~」
 チロル、登場。
 いきなりファンタジーキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 主人公以上に引く俺。ごめんなさいでした。
 ツインテールにスパッツの少女、って言うかどう見ても手のひらサイズ。
 このチロルとか言う妖精(みたいな生き物)にラストシナリオをほのめかされて、オープニングへと戻る……。
 そんな壮大なゲームだったっけ……?(ぉぉぉ
 ちなみに、この香奈子ルート最後の部分でどうしてもバグでゲームが中断されていたが、公式サイトを見ると、
> ・ショコラのコンフィグで黒ストッキングの設定をOFFにすると一部シナリオで強制終了してしまう。
 このバグにも爆笑させられた。むしろ黒ストの方が主なのだと言わんばかりのバグである。属性的には俺と相反するので同情は出来ないが、制作スタッフ一同のリビドーに感服致しました。
 そして、ゲーム本編では突然のファンタジックストーリーが始まる……。(ぉ
 帰れない椅子には爆笑。
 え、まじで……?(唖然)
 あ、あれ? え、うそ?
 正直、ちょっとエグリますよ?
> 「もう、こっちに戻ってこないかも」
 キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 やっべ……。あー、も痛ッ。
 傷は……傷は……。
 癒されましたか?(ありえねぇ)
 まぁ、それはさておき、シナリオは香奈子だけひたすら突出しすぎている感が拭えないものの、それぞれの行動、それぞれに伏せた想いと言葉が全て納得のいくもので良かった。良かったのだが……あざとさが無いのが逆に引っかかるかな?

総括

 最初のうちはただのメイド喫茶ゲーだと思っていたが、香奈子シナリオはそうでも無かったって言うかいきなり他シナリオの4倍以上の長さを突きつけられても。
 シナリオは、香奈子シナリオ以外はいたって普通に楽しめる……かも知れない。最後の最後でようやく主人公らしい所を見せるシナリオもあるが、ゲーム中盤までの主人公はややヘボい。
 CGは問題ないレベルだと思うが、絶賛するほどでもない。まぁ、メイドさんは私の守備範囲ではないので、当然の評価かも。
 音楽はなかなか良かった。オープニングテーマは特に良い。
 システムも特に問題があるわけでもないが、黒ストモードじゃないとバグる仕様なのは大爆笑するだけだから止めて欲しい。特に香奈子シナリオのクライマックスで止まってしまい、公式サイトに情報求めて見に行ったら「黒スト強要仕様」が発覚して大爆笑させられてしまったのが、香奈子シナリオの唯一の汚点
 総じて、メイド喫茶アドベンチャー+アルファぐらいは楽しめるゲームだと思う。ただ、ゲーム期間が3カ月と意外と長いので、リップルのノリでサクサクっとプレイしたい人にはちょっと辛いかもしれない。

2005-03-11

めぐり、ひとひら


 声のソムリエ先生こと、M氏にお薦め頂いた作品。
 作品の特徴や推すべきポイントなどはまったく聞いた事が無い。ネタとして推さない所を見ると、良作の気配もするが、もう少しアピールポイントが欲しい所である。
 だが……巫女ゲーらしいので、あっさり飛びつく俺。そろそろ悔い改めたほうが良さそうである。
 略称などは特に無い。

ファーストプレイ

 単線鉄道の走る雪国の片田舎がいきなり背景になる。良いですぞ良いですぞ。思わず旅に出たくなる。(ぉ
 主人公は、流浪の売れない画家、らしい。
 ふらふらとモチーフを探して山奥へ分け入ると、いつの間にか鳥居の前に立つ主人公。どうやら、ホンモノみたいですね。
> 「わらわの名は『結乃由姫命』──この神社に祀られし、偉大なる女神サマじゃっ!!」
 由、登場。
 ツインテールのちびっ子神様。なかなか我が侭な性格をしておられるようで。
 主人公は名前が長いので「由(ゆえ)」と呼ぶようになる。主人公の事は「愚民」とか「お主」と呼ぶようだ。
 まぁ……桜花?(違)
> 「お兄……ちゃん」
 こま、登場。
 主人公の義妹。蒼眼という特殊な能力を持っている主人公をかばって幼き日に亡くなってしまった……はずだった少女。
 もちろん主人公の事は「お兄ちゃん」と呼ぶ。
 ショートボブのホームランコースなんだが、お兄ちゃんってのがなぁ……。
 ここでオープニングムービーが挿入される。
 作品の感触としては、朝夜やどこ青のような伝奇物だろうか。神秘的が強く猟奇的な感じはやや緩い。
> 「お待たせ……き、着てみたよ。お兄ちゃん」
 こまが洋服を着てきた……ワンピーススカートにストールはいけません。果てしなく打ってしまいます。どこまでも打ってしまいます。星空に吼えてしまいます。雪の公園で慟哭してしまいます。
 初めての選択肢。
 こんな選択肢は珍しい。由の発言をどっち向きか選択する選択肢が出た。
 そしてまた選択肢。こまの言動が選択肢に含まれている。主人公視点の選択ではなく、物語の第3者視点による選択肢になっている。
 選択肢が、「行動を選択する」ではなく「シナリオを選択する」感が強くて、感情移入が難しそうである。
> 「おっ……お兄様……?」
 こりす、登場。
 また妹デスカ……? なにこの雪国シスプリ(違)
 ウェーブロングの長い髪にお嬢様チックな容姿。主人公とは家が近所だったらしい。こりすの祖父に決められた主人公の許婚らしい。こまも知っていて再会を懐かしむが、激しく陰りが……。
 ゆかり神社の祭神である由に向かって「ちんまい」だの「頭が悪そう」だの「可哀想なお子様」だの言いたい放題。面白くなりそうである。
 あー、打てるか打てないかで言うと打てないんだけど、こまの妹設定と、由の人外設定を考慮すると打たざるを得ないような気がする。
> 「お、お待たせ……由ちゃん、準備できたよ」
 巫女さんキタ────(゜∀゜)────!!
 巫女さんキタ────(゜∀゜)────!!
 巫女さんキタ────(゜∀゜)────!!
> 「えへへ……似合うかな、お兄ちゃん……?」
 こまが巫女服を着て登場。
 OK、もうおなかいっぱい(マテ
> 「あ、俺か? 俺は翁ってんだ。翁俊信。」
 翁、登場。
 白衣の上にジャケットをはおった長髪の若者の男。人懐っこい笑顔で、神社の常連客のようだ。タバコを咥えている。
 この片田舎には少し似合わない……かもしれない軽い男だ。
> 「な? たまんねェだろ? 巫女さんがわんさかわんさか……おお、ここが地上のユートピアか、桃源郷かって感じよ」
 マイ同志がここにも居たか……(ぉ
 言ったそばから、巫女服(よそいき)のこまが登場。
 なんですか、この素敵ゲーム。
 俺を悶死させる気ですか?(ぉ
> 「どうも初めまして~。春野千草と申します」
 千草、登場。
 主人公が偶然にモチーフとして選んだ女性。橋の上で夕陽に佇んでいた。
 しかし、最初はこりすにも見えず、息をしていないことから幽霊であることが分かる。三角巾に割烹着のような女中さんの格好をしている。
 千草曰く、「ご主人様を待っていた」らしい……。嫌な予感が駆け巡る。
 もちろん打ちませんからーー!!
 こりすと千草のご主人様を探して町を散策。翁と出会う。
 翁がこりすを見てまず、
> 「おお! これまた、色々な制服(ゆめいっぱい)が似合いそうな美少女じゃん。流石は師匠。くぅ~たまらねェな。オイ」
 なんという風情と趣が篭められた素晴らしいルビなのだ……!(笑)
 翁株はグングン上昇中。
> 「やっぱ、帽子系は頭がいいのが特徴かな……?」
 カテゴライズまで!?(笑)
 俺はアンタを師匠と呼びてぇよ(笑)
 千草のご主人様の屋敷を発見したが特に収穫も無く神社に帰ると突然、千草が主人公に抱きついて吼える。
> 「ご主人様、見つけた」
 ……orz
 勘弁して下さい。
 雰囲気はもっと猟奇的になってもいいのにどうしてそんなにギャルゲーなのかなぁ……。って言うか巫女だけでいいって。
> 「……鏡架」
 鏡架、登場。
 千草のご主人様探しの際に一度登場したが、名前もわからずセリフも無し。その後、幾日か経って登場するキャラクター。
 明らかに浮世離れしたと言うか、浮世離れしすぎているキャラクター。黒髪ロングで気の抜けたシスプリの千影で正解だと思うが、私の属性ではないので違うかもしれない。
 つまり、打てません。(ぉ
 なぬ……。
 こまと主人公との出会いが明らかになる。出生については出てこなかったが、孤児院で出会い、兄妹となったらしい……。義兄妹となったらしい……審査は通過したらしい……(ぉぉ
 ヒッティングサインキタ────(゜∀゜)────!!
 こまとこりすと主人公のとらいあんぐるハートキタ────(゜∀゜)────!!
 面白くなってまいりました! 脇は本当に必要無いと思います。
> 「大切って誰かと比べることですの?」
 千草が感動的なセリフを吐くが……それは、孝之理論だと思うんですけど……。
 メイドさんの考える事はよく分からない……メイド属性の考え方って言うか……(笑)
> 「ええ。こまさんの巫女装束を、ちょっとお借りいたしましたの」
 キタ────(゜∀゜)────!!
 染まっていく……! 染まっていく……!(謎)
 こまだけでもいいと思うんだけど巫女ゲーらしく染まってまいりました。
 って、一瞬だけかよ!
 物語はついに核心へ……!
 やっべ、由の涙の独白で激泣(ぉぉぉ
 千草の物語、こりすのストーリーでも耐え切ったと言うのに、由のあのCGは反則だ……。
 脇はあまり必要無いと思って、こまと一応こりすにだけ注目していたのだが、思わぬ所で一撃もらってしまいました。
 終わってしまいましたが……。
 なんでしょう、この釈然としないエンディングは。こま、返ってきませんが……こりすがアレってことは……こりすエンドなのかな。
 むしろ俺的にはバッドエンド……だよね?(ぉぉ

こまシナリオ

 シナリオは各キャラごとにあると思うが、ナスティ・ボーイからのリークで「こまとこりすだけで良い」と言われており、また、私自身もそう思うので、この2人のルートのみを通る事としたい。
 つまり残るはこまエンドだ……。
 って言うか、これってレインボーシール貼ってあった……よね?(ぉぉ
 申し訳程度のシーンしか無いんですが……。
 こまルートへ突き進む。
 ファーストプレイは私の失態で直感の赴くままに選択肢を選んでこりすルートとなってしまったが、ノンストップ・ザ・ワールド(謎)
 それにしても長い……。そして、シナリオ変わらない。選択肢を選んでも多少の前後があるだけで本筋は変わらない。エピローグだけ変わるシナリオと見ていいだろう。
 そしてエピローグ。
 シナリオが変わらないので、特にコメントすることが出来なかった、且つ、ネタバレになってしまうのでコメントできなかったが、今の私はとても幸せです。
 ありがとう、ありがとうキャラメルボックス(謎)
 パジャマでも巫女服でもOKって言うか、そこまで叶えてくれるならワンピースとの縁(ゆかり)も欲しかったぞよ(ぉぁ

総括

 さて、総評。
 シナリオは、よく考えられた設定に、丁寧に丁寧に書き綴られるテキストが映える良作。シナリオ1本道でもきっと満足できると思われる。むしろ俺は満足。しかし、サブキャラ攻略の必要性を感じないあたり、小粒感が拭えない。
 CGは、とてもよく描けていると思う。設定の時点で俺の負けなので、特に言うことは無いです。こまエンドのエピローグCGは最高。
 音楽はなかなかのレベルだと思った。雰囲気にも良く合い、BGMしている。オープニングテーマは良かったが、エンディングテーマに今一つ。
 システムはなかなか凝っていて、良い表現力をしていた。特に吹雪のエフェクトは良かった。
 総じて、時間が有り余っているならプレイして損の無い良作。シナリオは1本道でひたすら長いので注意。もちろん、巫女属性、妹属性の魂も良く分かっており、お勧めできる。

2005-02-05

To Heart2


 数々の伝説を打ち立てたToHeartから約……何年?(笑)
 私は、ToHeartが発売された当時はこの業界に居なかった新参者なのですが、その私でも友人からの薦めでプレイし、大いに咽び泣いた。ToHeartは、この業界において様々な記録と記憶を残した伝説のゲームとなっていた。
 その正統なる後継が、このToHeart2だ。シナリオ・グラフィック・ヒロイン情報無しでもプレイするべきゲームなのだが、すでにメインヒロインのこのみがツボ。ドツボ。これはもう回避しようがない。漏れなくレッツゴー。
 略称は特に無いが、「東鳩2」と呼ばれることが多いようだ。

ファーストプレイ

 おや……オープニングムービーが無いままゲームがスタートする。
 タイトル画面は、こみパ系から受け継いだフォントを使用しているが、ゲーム本編に入ると東鳩を感じさせる背景の上にテキストを全面に置く形式で物語が描かれることになる。
 柚原 このみ、登場。
 主人公の家の隣に住んでいる幼馴染み。主人公の1つ下の学年で、主人公は高1、このみは中3のようだ。
 東鳩として当然のように両親不在になってしまう主人公の家だが、そこへいきなり「朝食を作りに来てくれる」幼馴染み。それは……もう落ちてるでしょう(ぉぉ
 ファーストインプレッションでいきなりCG2枚も使うのか……そもそも立ち絵の首の角度が素敵過ぎです。モウダメポ。
 途中で、前作のオープニングテーマであるフィーリングハートの旋律(BGM)が流れて、もうクライマックスなのかと思ってしまったよ。
 前作と同じく、今年の春は何かが違う予感を感じてオープニングムービーへ。
 ムービーはカメラの動きが速すぎるような気もするが、曲の良さで帳消しになっている。
 小牧 愛佳、登場。
 名前はマナカと読む。タレ目に七三分けの女の子。主人公のクラスの委員長をしている。
 おっとりとした性格なんだろうが、小動物系の動きを見せる素敵なキャラクターだ。
 初っ端からかなりのエロ担になっている(ぉぉ
 柚原 春夏、登場。
 名前はハルカと読む。苗字から解かるとおり、このみの母である。
 可愛い顔をして普通にこのみの母親をやっている。
 攻略対象ではないことを祈りたい……って、レインボーシールは貼ってなかったよね(ぉぉ
 むしろ同時に出てきた、このみのパジャマ姿に90点。(ぉぉ
 由真、登場。
 ゲームスタート時に面識は無いので、主人公に苗字は解からない。隣のクラスの女の子らしい。愛佳とは中学校以来の友人であるそうだ。
 ショートボブの髪型で、見た目は可愛い娘だ。
 負けん気の強い性格で校門での一件以来、なにかと勝負根性を見せ付けるが、微妙に裏目に出てしまうタイプ。
 ツンデレ……だよね?
 中3のこのみが卒業。翌日、ゲンジ丸、登場……。ワレモノを思い出す名前だ。って言うか、毛並みがリアルすぎでやや恐い。
 淡い春を感じさせる日々を過ごす。このみの首の角度が素敵すぎとか、委員長って男が苦手という設定のはずなのになんでこんなにエロいんだろうかとか、思うことは多々あるものの、東鳩らしい日々だ。
 このみの両親が家を離れるということで、このみを1日預かることになる。主人公のために必殺カレーを作ってくれる。タマネギ技は激しく必殺。そして、主人公が風呂に行っている隙に主人公の部屋に布団を敷いて寝るこのみ。誘いすぎです。そのままの勢いで主人公のベッドに潜り込んでくるこのみ。ここまでされて断れる漢がいるだろうか、いやない(反語)
 ……ちっ、朝チュンか……(即座に脳内補完完了)
 タマ姉、登場。
 親友の雄二の姉で、幼き日以来にこの街に帰ってきた。
 後ろ寄りのツインテールという不思議な髪型だ。
 性格は激しく悪魔系。攻撃的ながら狡猾な手段に嵌る主人公。
 翌日、タマ姉とこのみと3人でお買い物へ。タマ姉の強引さで思いっきり荷物持ちをさせられる。
> タマ姉「水色っていうと、やっぱこの白と青のシマシマよね。なるほど、タカ坊はシマシママニアック……と」
 微妙に読める選択肢からタマ姉のセリフまでの流れで反論の余地がありませんが、何か……。(ぁ
 うーん……そして、主人公の1年生時代は終わり、2年へと……春休みを通過する。
 そして……そして……。タマ姉に全てを握られる主人公(ぉぉ
 すげぇ、すげぇぞタマ姉。
 新学期が始まる。
 マルチの登場を待っている俺ガイル。
 笹森 花梨、登場。
 痛っ(マテ
 アンケートと偽って入部届けを書かされて入れられたミステリ研究会。その部長にして張本人。新学期になってから登場するが、主人公の同級生だ。
 ツインテールにツリ目。
 ミステリ研究会だけあって、激しく電波系。
 そして来ました。前作同様、どんなぐらいの髪の子が好き? 選択肢。当然ながらショートカットを選ぶ俺。
> 花梨「昨日読んだ心理テストの本だとねぇ、短い髪の女の子がタイプの男の子は、性的な倒錯を隠し持ってるんだって。」
 うぇ!?(笑)
 ……とかなんとか言われても、ショートカット好きをやめる気はサラサラございません。お引取り下さい(ぉぉ
 季節は巡り、5月……。
> 主人公「俺たち、友達だよなっ!!」
 orz
 さて、ファーストプレイは見事にバッドエンドだった訳ですが、次からはオンリープレイをしていきますか。

このみシナリオ

 オープニングムービーは、このみ、由真、花梨、?、タマ姉、双子、愛佳……の順番で登場する。つまり、このみが一番最初でも良いと言うことですよね。メーカー推奨クリア順序ですよね(免罪符)
 と言う事で、我慢できないのでこのみルートへ一直線。むしろ猫まっしぐら
 このみは、このゲームのメインヒロインの立場で、前作で言うところのあかりポイント。
 かなりの甘えん坊で、それは特にタマ姉に対して顕著。女が苦手の主人公もこのみには甘く、幼馴染みであるために抵抗も無い。
 さて……がっつり打たせていただきますよ……(ぉぉ
 3月から4月半ばまできても、子供な部分を強調してますなぁ……。いや、そこかしこで打ってるんだけどね(ぉぉ
 しかし微妙に吼えるまでも無い所だ。
 なんて言うかイチロー並みの安打製造機になってます。
 このみの場合、いつものようにイベントだのテキストだのじゃなくて、絵的な所が神だと思う。このみの立ち絵の首の角度とか、通学時の1枚絵の腕の曲げ具合とか、かなり神ってるよね。やっぱり、この絵もみつみさんなんだろうかなぁ。
 そして、加速する4月後半!
 このみの気持ちに気付く主人公。そして、ヘタレる主人公!!
 まぁ……解からんでもない。犯罪だしな。
 まてまてまて、ヘタレスギ!!
 このみは萌えるのだが、主人公がヤバイ……。
 これは……こんなイージーミスに気付かないアクアプラス(リーフ)ではないと思いたい。トゥルーがあると言ってくれ……。
 「血縁エンドがあるんです♪」とか言われたら別な意味でキレるけどね(ぉぉ

愛佳シナリオ

 さて、知人連中全てがこのキャラにハマっていると言ってもいいぐらいの人気を誇る愛佳ルートへ行ってみよう。
 初っ端からとんでもないエロゼリフを吐いてレインボーシールの到来を予感させた愛佳。
 私も男の子なのでそのエロさに負けて何度か図書室に足を運んでしまった罠。
 さてさて、これからどう展開しますかね。普通のギャルゲー路線で行くんだろうか……それとも。
 このみの時はあんなにヘタレていた主人公が、愛佳を口説きまくっていますよ……どう言うことですか……(笑)
 そしてそれに対する愛佳。ちくいち素敵な反応を見せないように
 ほんと、凄いテキストだな……。
 早口言葉イベントの際に、1回目は「そんなの簡単だよ~」から、3回連続でと言われた際に「そんなの簡単なんだもん」と変わる、この微妙なセリフの変化は素直に凄いと思った。
 って言うかまだ3月中旬やっちゅーねん、飛ばしすぎやっちゅーねん!!
 男の子が苦手な愛佳。そして、女の子が苦手な主人公。意見が合致して徐々に親交を深めていくことでお互いに苦手を克服しようと試みる。
 て、手作りお弁当!!
> 主人公「それ……て、て、手作り……?」
> 愛佳「何だか……言い方がひわいです」
 どこが……(笑)
 って言うか、あれだけエロいセリフをそこかしこで吐いておきながら、この子は何を……!(ぉぉ
 でも、恥ずかしがるとデスゥデスゥ言うのはイイデスネ!!
 且つ、髪を梳くと鬼デスネ(ぁぁ
> 郁乃「こいつじゃないよ、郁乃、い・く・の。『全然育ってないけどね』」
 郁乃、登場。
 愛佳の妹にして、このヘタレ主人公には手厳しい性格の妹だ。幼い頃から病弱で、病院でひとり暮らしているらしい。
 なんて言うか君望2章前半の遥の設定で茜の性格を持ったような娘だ。つまり性格はかなり凶悪です。
 まぁ、解かりやすいし、打てなくも、ない(マテ
> 愛佳「たかあきくん、あたしの初めてみんな持ってっちゃう」
 ぐぁぁ……。また神が降臨してるよ……。
 このセリフはさすがにキッツイ。
 ラストは郁乃のアレが終わって閉じるのかと思いきや、無茶シヤガッテ……
 でも、こういうの大好きです。時間に縛られた映画のようなベタベタな青臭さ、でも、大好きです。何か……センプレの遥シナリオを思い出した。

由真シナリオ

 それでは、ムービー登場順で愛佳との関連もある由真ルートへ進んでみよう。むしろ3連続ショートなボクを許して(ぉぁ
 由真は、缶コーヒーを買ったらその缶で売り切れてしまって次に並んでいた由真が泣くことになったり、そう言った細かい恨みの繰り返しでお互いを知り合っていく見ていて楽しいタイプのシナリオ。
 3月中は非常に楽しい。クドいぐらいに笑って見ていられる。問題は4月になってから……いやむしろ4月後半に入ってからだ。それまでは東鳩らしいイベントが続くのだろう。
 なかなか楽しい。やっぱりこういう跳ねっ返りの強い性格はゲームをプレイしていて楽しい。萌えるかどうかは別の話なのだが(ぉぉ
> 由真「そんな、あ、ああっ……そこ、そこなの、いい、そこっ」
> 由真「そこ、そのまま、ぐっと、あ、あ、イく、イきそう!」
> 由真「あ! あ! イく、イっ……あと少しで、あ、ああっ! もっと、もっと深く!」
> 由真「入れてぇ! もっと強くぅ! そのまま……ま、まっすぐぅ! あ、あ、あ……ああああっっっ!!」
 待て、リーフフフ。
 むしろ、タコ人形で、
> 由真「あ、ありがと……」
 の発音が神ですな。全体的な舌っ足らず感も良いが、「と」の発音がゴッジョブ
 ふむ。由真クリア。シナリオが5月にならないと読めないというのはなかなか良かったが、どう考えても(絵的にも)詠美ちゃん様じゃないですか……。

花梨シナリオ

 続いて、オープニング順序で言うと花梨だ。気が重いのは気のせいなんでしょうか……。
 ツインテールの電波押し売り娘。はてさて、新たなる超伝説が誕生するんでしょうか……?(ぉぉ
 ひたすらゴーイングマイウェイで主人公を巻き込む花梨。
 ……。
 今まで、ぬるぬるの萌え所を経験してきたからか、ひたすらキツい。っていうか無理。
 ようやくなんとかコメント出来る所が来た……つ、疲れたよパトラッシュ……(ぉぉ
 花梨と日曜日にデートのようなことをすることになる。ハシャぐ花梨だが、主人公にとっては始めて見る花梨の私服。って言うか、俺。
 プリーツ気味にひらスカキタ! キター! キター……orz
 ……いや、無理ぽ……。
 あれ? 主人公はなんでこんなにヤル気を出しているのかな……?
 終わったみたいだけど……う、うーん……。

ルーシーシナリオ

 またまたオープニングムービーの順序通りにいくと、次はピンク色の髪の女の子である。夜の校舎の上に立っているムービーだが、舞系だろうか?
 まぁ、1回だけ移動MAPで出てくるピンク髪の女の子で間違いないでしょう……。
ルーシー、登場。
> ルーシー「#%%%%&$☆*□!?」
 (;´д`)……こ、これは手厳しい……。
 「るー」とか「うー」とかよく解からない単語をお言いになる宇宙系の人……(ぉぉ
 容姿とかは、もうどうでもいい。ど、どうすればいいんだ……。
 ルーシーを登場させることで一気にシナリオが変化した。
 いやいや、変化しすぎですよ。
 あれですね……宇宙規模からの介入ってやつですね(ぉぉ
 菜々子、登場。
 カチューシャにロングストレートヘアーの正統派ヒロイン(マテ
 ルーを魔法使いと思いこみ、羨望のまなざしを向ける小学生。
 頑張れないこともない……(マテ
 姫百合 珊瑚、登場。
 大きなおだんごをした関西弁の女の子。
 打てる、打てる……のだが。ボイスが微妙……(ぉぉ
 っつーか、ルーシーシナリオです。
 ルーシナリオは凄い展開を見せております……。
 いやはや……終わりました。
 う、うーん……。どう(感想を)すればいいんだ……。

タマ姉シナリオ

 続いてオープニングムービー順で言うとタマ姉である。
 タマ姉はムチムチナイスバディの東鳩の中で唯一の先輩キャラ(春夏除く)。先輩属性者には1択なのが辛そうだが、俺にとってはこのみの登場機会が多そうなのが辛いシナリオになりそうである。
 シーソー選択肢とか、勘弁な……。
> 雄二「年上、同い年、年下、この3つのタイプを選ぶとしたら、どれだ?」
 俺自身は年下1択なんですが、タマ姉ルートを進むために「年上」を選択すると……。
> 雄二「……いや、ちょっと待て
> いまならまだ間に合う、考え直せ
> いいか、お前が選ぼうとしているのは、人として選んではいけない道だ。そう、悪魔の契約書にサインするがごとき行為だ! な? 考え直せ、それがお前のためだ」
 ……だ、だよね!(ぉぉ
 じゃ、リロードして選択肢を選びなおし……っと(マテ
 タマ姉の九条院時代の女の子がタマ姉の家に登場。
 おかっぱ+こくこくの右の子が激しく気になります。シナリオありますか。(ぉぉ
 ……。
 タマ姉シナリオ自体は、かなり良かった。あー、ここは萌え所なんだろうなぁという部分も多く、また、それを理解できる。俺自身萌えはしないが(ぉぉ
 だか、右の子の選択肢をずっと待っていた俺が居た……(ぉぉぉぉ
 それが敗因(謎)

姫百合シナリオ

 公式キャラ的にはオーラスになるのか。姫百合シナリオだ。
 チャットで聞く所によると、珊瑚(姉)は俺向けのキャラらしい。期待は高まる。
 だがしかし……この双子でシナリオは1本だそうで……。減点対象だ……。
 姫百合 珊瑚、登場。
 塀から降りられなかった所を助け、その放課後。キスとともに名前も発覚。
 おだんご頭の姉。いきなりキス……イイ!(ぉぉ
 姫百合 瑠璃、登場。
 姉を取られた主人公に嫉妬を燃やす少女。かなり攻撃的だ。
 おだんご頭の妹。見分けがつかな(ry
 ……!
 来栖川エレクロニクスの話が登場。HMX-12とか13とか、やっぱりマルチやセリオの事だろう……。
 HMX-16?(んぁ
 東鳩の時代から5年ぐらい経っている世界なのかなぁ……。
 イルファ、登場。
 HMXシリーズ17型テスト機。つまり、マルチやセリオの後継機だ。OSの枠組みだけ作り、それを1から学習させることでメイドロボとしての知識を習得していくマルチのAIシステムをさらに進めたものになっていた。
 まぁ、学習型だけに、会話は面白いんですが……マルチのような雰囲気じゃあないよなぁ……。
 お互いに信頼し合い、支え合い、必要としあってきた珊瑚と瑠璃。そこへ、珊瑚の作り出したイルファが入る。
 うーん……なかなか良い話なんだが、この姉妹もHMXもシナリオを統合しているのが今ひとつ恋愛ゲーらしくない……。
 つーか、主人公は蚊帳の外じゃないっすか……(笑)

優季シナリオ

 オープニングムービーに登場しないキャラクター。
 4月14日の選択肢「夜の学校に行く」を選択すると登場するキャラクターらしい。舞の予感。(ぉ
 草壁 優季、登場。
 夜の学校の裏庭で寝ていた……長谷部彩黒髪ロングの少女。
 制服を着ていたので主人公の同学年と判別され、主人公のことを知っているらしい。主人公も認識の無いところで知っているようだ。
 どうだろうか……(笑)
 夜しか登場しないキャラクターと言う事で、まったく他キャラとの関連性は見えてこない。
> きゅっ、きゅっ
 なに、この萌えイベント……(笑)
 ノーリーズンの奇跡と運命……。
 普通のゲームなら否定する所だったんだが、東鳩なら、まぁ、いいかな……って言うか、これが東鳩かなって思えるように……(笑)
 4月も後半になってからでないと登場しない1枚CG多く感じた……。

このみシナリオ2

 CG100%を達成したようだが……まだ終わっちゃいない。
 このみのもう一つのエンディングへ進むことにする。
 もう一つのエンドと言っても、トゥルーシナリオや追加CGがあるわけでもなく。普通のエンディングだ。最後の選択肢を変えるとこのルートへ進むようである。
 相変わらず煮え切らない主人公。煮え切らないながらも、解からない所は解からないという明確な答えを出す。……出してる?(ぉ
> 「FBI vs KGB 宇宙人争奪戦のナゾを追え、次のこみパのジャンルはSF……」
 こみパネタキタ────(゜∀゜)────!!
 東鳩前作はもちろん、ホワイトアルバムにこみパネタも来ました。何故か嬉しい俺(謎)
 ほぅ……このエンドでも普通にエンディングが流れるのか……(笑)
 シナリオはまぁ……妹エンドなんですが……orz

総括

 さて、総評。
 シナリオは当たり外れこそあれ標準以上。当時のシナリオ・テキストが持っていた雰囲気を素晴らしいほど受け継いでいる。ただ、シナリオの尺も当時のまま。シナリオゲーに慣れるとさすがに短いが、泣けるところではちゃんと泣けるし、萌えイベントも多彩。特に愛佳シナリオは神がかっている。
 CGはさすがに素晴らしい。このみのCGは所々降臨している。絵から物語の前後が読めるぐらいだ。うーん、素晴らしい。しかし複数の絵師の違いが如実に出過ぎているのは初心者には厳しい。
 音楽も水準以上はキープしているが、インパクトには……欠けるかな。
 システムは問題こそ無いもののインターフェイスにやや不満もある。まぁ、問題無い程度なんだが、大作となれば求められるレベルも高いわけで。
 総じて前作をよく受け継いでいる良い続編だった。ただ、前作を越えたかと言うと、期間が長いだけにそれは苦しい。業界は著しく発展しているからだ。キャラクターの癖が強い点も受け継いでいたりするのが、ビギナーには難点か(笑)