2005-05-27

パルフェ


 漢祭が誇る塾長、勇者王、声のソムリエ先生、鬼畜王となんと4人もの推挙を受けたこのゲーム。またしても「メイド喫茶アドベンチャー」と銘打って、明らかに私の趣味には合わないんですが……再びヤル気が出ません。
 しかしながらあの趣味嗜好の違う4人が声をそろえて勧めてくるからには、何かあるのでしょう。むしろお奨め的にはこの「パルフェ」がメインでショコラは前座らしいのだ。期待に応えてくれるのだろうか……。
 略称などは特に無く、そのまま「ショコラ」と呼ばれる。

ファーストプレイ

 システムがなかなか軽快でよろしい。ショコラよりも若干軽快になっている。
> 「…ブリックモール?」
 恵麻、登場。
 黒髪ポニーテールのお姉さん。義理の姉さんらしい。
 エマと言うと何処行くの恐怖の妹や、機動戦士Zガンダムのエマ中尉などが頭に浮かびます。
 設定からして無理ぽ。
> 「無駄」
 里伽子、登場。
 主人公曰く、冷静冷徹の女の子。ファミーユではチーフを務めていた良き参謀。
 なんて言うか、微妙に首の長い人だ。
> 「な~るほど……それで今日は暗いんだ、せんせ」
 明日香、登場。
 主人公が家庭教師で教えている教え子。小さい……ポニっ子。
 それにしても、大きいねぇ(謎)
> 「いや~ん本当に迎えに来てくれたんだ~。かすりちゃん感激~」
 かすり、登場。
 黒髪ロングのお姉さん。厨房まで任せられるファミーユ再建に必要とされる人材。
 そして、サクサクっと日は進み、オープニングムービーが流れる。
 ショコラに続けてまたメイドさん乱舞かと思っていたけど、オープニングまではそうでも無かった。うんうん。むしろ開店しなくてもいいとか思う俺。
> 「その洗礼は小学生時代に受けたから痛くも痒くもない! か・と・り・れ・あ!」
 玲愛、登場。
 いきなり噛み付いてきたキュリオ3号店のフロアチーフ。大きな黒いリボンのツインテールに、ツリ目の娘。
 あー、あきらかにツンデレだけど、俺が打つ所じゃないよね~(ぉぉ
> 「えっと、皆さんはじめまして! か……風美由飛って言います」
 由飛、登場。
 前作に続けてメインヒロインっぽい位置にいる電波娘。歌声がとても綺麗らしい。可愛い服が着てみたかったとかいう不思議な理由でファミーユに参加する。
 さて、どうなりますやら……。
 ファミーユが開店してから1週間、恵麻姉さんが復活。
 しかし、私的にはどーでもいいって言うか。
> 「てんちょ……わたしも、せんせのこと、てんちょって呼ぶの好き」
 く……(萌)
 あっさりと……皆の期待通りに負けてしまいそうです。
 なかなか悲観的な展開になっているかと思いきや、普通に楽しく喫茶店経営している主人公。
 ……。
 玲愛と由飛が姉妹であることが発覚……?
 え、なにこれ? ひょっとして丼食えやって展開?(ぉぉ
 どうやら由飛が姉で玲愛が妹らしい。
 しかし、由飛に「仁」と名前で呼ばれるのはあまり納得が行かないような……(笑)
 ふーむ……。
 適当に進めていたら、やはり誰のルートにも入れなかったようで、物語は突然タイトル画面に戻りました。
 さて、どこから食べますかね……。

かすりシナリオ

 スルー対象だった里伽子は最後に、と言われたので他キャラから入ろうかと思うが、恵麻姉さんのシナリオはかなり奥がありそうだし、玲愛と由飛がセット商品であることを加味すると、明日香とかすりさんで掴みのシナリオとなるが……。
 ショコラと違って安全牌であることが確定している明日香はもう少し後で食べたい。
 と言う事で、まずはじめはかすりさんルートを目指そう。
 かすりさんは、京都の老舗和菓子屋の娘。あっさりとした性格だが黒髪ロングの大和撫子。
 普通に打てそうなコースだが……どうだろう。
 なんだか、ファーストプレイとは変わらないんですが……。
 クリスマスも近付き、このままバッドエンドへ直行なんじゃないかと危惧していた所へ、かすりの姉登場。
 来たよキーマンが……。
 主人公とかすりが付き合っていることにして駆け落ち同然で出てきた京都の家。そろそろ結果、結婚か連れ戻すかでかすりの姉が出張ってきたのだ。
 主人公のことを下げて言い、かすりに家に戻るよう説得するかすりの姉。そこへ、姉バカの恵麻姉さんが登場し、竜虎相打つ。会話が普通に面白すぎ(笑)
 はっ!
 黒キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 黒キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 さぁ、皆さんも、ハッスルハッスル!(謎)
> 「う、うん。ごめん。わたし、悪いこだよねぇ…」
 しja;lwrrhq.,rpldwqのとりれちれ!!!???
 さて、物語はサクサクとギャグ展開を織り交ぜて進み、
> 観客「お前が処女奪ってポイ捨て男かぁ~?」
 あ痛ッ!? なんでこんな所で俺が……イ、イタクナイヨ?
 とまぁそんなこんなで無事にかすりさんエンド。
 この時点でショコラの最萌キャラである美里を越えている安心感。さすが、薦められていた作品のパルフェだ。
 それにしても、板橋さんカコイイよ……(ぉぉ

玲愛シナリオ

 では次は、かすりさんがなかなか面白かったことを受けてテンションが持続している今、明日香ルートに入るのは非常に持ったいない。ということで、玲愛→由飛ルートに入るとしよう。
 ちなみに玲愛も非常に分かりやすい子なので、安心して見ていられるだろう。萌えはしないが(ぉぉ
 なるほど。
 ゲーム期間は10月の初めから12月のクリスマスまで、前作同様の期間をとってあるが1日ずつだとどうしても中だるみしてしまう長さなのでポイントポイントを踏まえた日付しかない。前作では6月1日がルート確定だったようだが、今作では12月24日となっており、個別シナリオとしてはほぼ12月24日からがスタートとなる。クリスマスまでの3カ月はほぼ前座なわけだ。
 あ、玲愛シナリオの場合にクリスマスを越えるとどうなったかと言うと、玲愛・由飛のとらいあんぐるハートが完成。
 なんだろう……この激甘な姉妹の争奪戦は……。
 恐ろしい……これがパルフェの力……!(謎)
 とかなんとか言っても俺のストライクゾーンからは外れているわけで……(笑)
 それにしても「精神注入」は爆笑させて頂きました板橋さん。やっべぇ……またまた板橋さんカコイイよ。
 どんどん板橋マジックにかかっていくんですが……(ぉぉ

由飛シナリオ

 では次は、玲愛とセットの由飛ルートを目指そう。
 天然天才にして妹の玲愛とは対照的な性格。
 やっぱり由飛ルートでもバーサスイベントが迫ってくるのだろうか。
 ストライクゾーンに入っていない玲愛ですらあれだけの威力を持っていたんだ……天然娘の由飛だと……。いけない! 逃げて!(ぇ
 さすが由飛だ……。前座である10~12月もがんがん攻めてきます。天然アビリティで!
 そして問題のターニングポイント、クリスマス。そこで由飛は、必殺のぉ……千紗きっす☆(ぉ
 つーかさぁ……これってどう考えても、里伽子ルートの伏線だよね? 里伽子激痛?orz
 うあ……。
 申し訳ない。大変申し訳ない。泣いてしまいました(てひ☆
 この俺が……メイド喫茶アドベンチャーごときでぇぇぇぇ!?
 それにしても板橋さんは最高だ。

明日香シナリオ

 盛り上がってまいりました。それでは、メインディッシュへと参りましょう。
 なんていうか、4番バッター? 主砲?
 明日香ルートへと入ります。
 前座である10月~12月からガンガン攻めてきやがって……!
 由飛を警戒し、かすりさんの情報には食い付く素直で興味津々なお年頃。
 すいません。勝てません。(ぉぉ
 何、その目。やべぇ……本質的にやべぇ。ありえない見上げ方をしていますよこの娘! ダメ! それは誘いすぎ!(ぇ
 ひぃっ! キキキキキキスキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!(中学生?)
 手が、手がぐぅですよ、せんちょ!(謎)
 ぬぅ……。春原君のようにひぃひぃ言いまくってますが、何か?(何か?)
 年が明けて新年。まだ明日香との関係を公言できない主人公と明日香。由飛の行き当たりばったりな提案で新年鍋大会in主人公宅。
 悶絶する明日香も可愛いが、むしろ鍋奉行の玲愛に大爆笑。
> 瑞奈「…どうしてそこまでアク取りに執念燃やすのよ」
 ぬぅ……恐ろしい娘(ぇ
 主人公は、明日香に惚れるとなんだかんだにつけて明日香の仕草を「琴線に触れる」と表現する。
> 明日香「最初に会ったときは、『おに~さん』だった…。一年前に『せんせ』になった…。また、新しい呼び方ができたのに…。」
 主人公だけじゃなく、俺の琴線にまで触れてきやがりましたよこの小悪魔っ娘は……!
 『おに~さん』……いい響きじゃないですか。『おに~ちゃん』だぁ? ペッペッ!!(ぉぉ
 さすが明日香。やばい人。危険だと知りつつも罠に嵌らざるを得ないオトナとコドモの魅力。
 至福でした。(謎)

恵麻シナリオ

 さて、いまいちテンションが上がりませんって言うかむしろ下がるんですが、恵麻ルートを目指したいと思います。
 ……。
 攻略難しすぎるよ!!(笑)
 と言うのは俺だけなのか……? 里伽子も同時に進めないと恵麻シナリオに入れない。俺、里伽子、好きくないアルネ。当然、選択の余地無く(ぉ
 スキップしまくれると言えど、テンションの上がらない恵麻ルートのために何度も何度も何度も何度も繰り返しプレイしていると投げていいですか。ってか、投げる。と言いたくなってくる。つーか、無理なのだ(ぇ
 そして、今までのシナリオが展開した12月24日、同じように恵麻ルートも展開した……絶望的な展開を。
 Ctrlキーで飛ばせるようにしておけよ!!!(ぉぉぉ
 目がイッちゃってるよ恵麻姉さん!!(ぉぁ
 えちぃシーンの節々に今後の伏線になるような単語を置くなよ!! 読み飛ばせない!! 頼むから逝ってよしシナリオライター!
 うぐぅ……。
 正月には帰省……規制規制規制!!
 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……マジ de 逝ってよし、シ ナ リ オ ラ イ タ ー!!
 普通の人に……このテキストは書けるのか……?
 そうか、判ったぞ! 超・テキスト。これしかない。
 クリアしました(無表情)
 正直、勘弁しる。里伽子の伏線はたくさんあって楽しみだったが、恵麻は無理。

里伽子シナリオ

 では漢塾では「ラスボス」と呼ばれている里伽子ルートに入るとしよう。なぜこのキャラがラスボスなのかは……1回プレイすればなんとなく判る。引かれる伏線の質が他のキャラとは違うのだ。
 まぁ、あの場面で待つんだろうな……つまり、恵麻とのトライアングル……む、無理。
> 素っ気なく扱われ、どれだけ近づいても距離を置かれ、けど、ときどき優しい言葉をかけられて。
> ただ、それだけで、こうして明日への活力を得られるってのは、俺の中に脈々と眠るMの血の為せる業だろうか?
 ……恐ろしい子!!(主人公が)
 感情移入が出来なくなってきたんですが、そろそろパルフェも潮時と見て次行っていいですか?
 そして問題のクリスマスイヴ。聖なる夜は性なる夜でさ~ねっ!(親父)
 キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 い、いきなりそげなコつォ?(ぁ
 なんだよコレ……なんなんだ、このM属性ポテンシャルの高さ。双方打ち合いって言うか「打たせ合い」。どっちも磁石のMだろうがよォ……(ぉぉ
 え、あっ!? キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
 すげぇ……!
 性なる夜ですらコレの伏線かよ!!
 そこからはもう、もの凄い勢いでクリアしてしまいました。
 これはイイわ。お見事お見事。恵麻とペアシナリオだからってバカにして正直スマンかった。

総括

 さて、総評。
 シナリオはショコラよりも全体的なレベルが上がっているのが見て取れる。里伽子と由飛のシナリオは突出。感動だけなら由飛だが、総合力ではやはり里伽子か。さすがラスボス。
 CGは特に目を見張るものは無い。ひらひらして下さい。じゃなくて、もうちょっと印象的な絵があっても良かったと思う。絵が、シナリオテキストとシステムに大きく負けている。
 音楽はショコラより若干落ちている。ただ、由飛シナリオから見ても判るように作りこみはパルフェの方が上か。
 システムは非常に軽快。基本に忠実で、痒いところに手が届く良いシステムだ。ここまで良ければ、もう少し演出に凝っても……と思ってしまう。
 総じて、ただのメイド喫茶ゲーでは終わらない所が良い。俺みたいな非メイド属性者も十二分に楽しめる。泣きアリ笑いアリのよく纏まったゲームでした。

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