2012-09-05

鬼ごっこ

 未だに公式から旧サイトでお楽しみ下さいとハバにされているフェアチャイルド以来のALcot作品。まぁ、他にはクローバーハーツぐらいしかやってないのだけど、クローバーハーツの前世として名作月陽炎があり、月陽炎と同じく鬼ごっこも和風な世界観を持っていることから期待せざるを得ない。しかも主人公は怪盗温羅という設定。これはもう人外的な身体能力を活かした超絶バトル(性的な意味で)が繰り広げられるに違いない……と思っていた時期が私にもありました。

 フルコンプはしていないので軽く評価するのみとするが、シナリオは大筋的には面白いものの、世界設定があまり上手くないというかテキストに反映されていない。小島を支配するという御三家。聞くだけで微妙な支配感なのに、高級車乗り付けて赤絨毯を引くとか異様。小さな小島なのに商店街がやたら賑わっており、小さな小島の喫茶店なのに連日大盛況である……。寂れるだろ普通。全て記号的なものなんだろうが、せめて世界設定は反映させて頂きたい。
 怪盗温羅にしても代々続いていて、作中ではほぼ無敵の状態なわりに、あるシナリオでは「温羅やめるわ」「はい」で怪盗温羅が終了する。いやほんと「はいじゃないが」だよ。金太郎、おめーの事だ。でもまぁ、暮葉の家族エピソードとかは泣かせてもらいました。
 テキストはそれなりに面白いものの、冗長な部分も多い。期待した超絶バトルは特にありませんでした。俺はやってないんだけど、どうやら灯が面白いらしいです。
 絵は十分に綺麗で、よく動きます。絵とともに入る効果音がメール着信音ぽくてビビります(ぉぉ
 音楽は今一つ。雰囲気には合っているものの、RewriteTreating 2Uの次にプレイしてしまっては凡庸にも聞こえてしまうか。
 総合的には、お薦めできるレベルの作品ではあるものの、なぁ。ダメだ。2つの名作の前には霞んでしまう。すまぬ、ALcot。