2001-12-31

冬コミ61レポート


 いつものように仕事が終わってすぐに東京へ出発。行きは蘭ちゃんが同乗。
 いつものように四日市から大井までトイレ休憩1回のみのノンストップ。トイレ休憩は箱根RS。
 上京の車内では、蘭ちゃんの亞里亞トーク。
 しかも今回はシスプリゲーム作品中の話ではなく、亞里亞における妄想シチュで俺を攻める蘭ちゃん。お風呂シチュエーションから、抱き付くより抱き付かれるシチュ、ブルマ、ナースさんにまでどんどん発展していくこと3時間。……驚きは隠せない。
 肉体的には7~8時間の運転では疲れないものの、精神的に亞里亞トークでやたらと疲弊。前途多難、この旅路が不安につつまれる(ぉ
 塾長とメールでやりとりして過ごし、亞里亞トークで疲れた精神を癒す(笑)
 しかし、次にメールが来た関西献血大王とのメールのやりとりでさらに疲弊。亞里亞の萌えに付いてさらにこんこんと説かれるハメに。むしろ彼からは亞里亞の設定(声優)で攻めたてる。なにしろナナちゃんはJ-POP歌手としても十分戦える。宇多田ヒカルを超えんばかりの凄さを説得してくる献血大王恐るべし。
 関西遠征時にステレオで洗脳される事態は回避できそうな気配なものの、時間差多次元マルチメディアで多角的に洗脳される。
 ま、この俺が亞里亞萌えになる日は来ないと思うけどね(ぉ
 大井、到着。
 1日目の予定は、東京大賞典(G1)の観戦。
 3歳(旧表記4歳)時に見て以来、ダート路線の馬ではこの馬が最強と思いつづけてきたウイングアローが本命。と言うか、他に気になる馬もいないので単勝を買う(あまり馬券に興味無い、応援程度)。
 レースはこっひーが言っていた通りの結果となり、ただの穴馬師ではないところをまざまざと見せつけた。
 ウイングアローは見せ場もなく10着。掲示板は外さないと思っていただけに、ノリに落胆。
 こっひー宅、到着。
 翌日はAM3時なので、早めに睡眠しようとするも……PS2を起動すると噂のときめきメモリアル3が起動。確かにグリグリとよく動くモーションアニメであるが、あんなにまったり……いや、ぬるりぬるりと動かれるとトキメクどころか、百年の恋も冷めると思うのだがどうか?(笑)
 百歩譲ってゆっこタンは萌えられないこともないものの、メガネなんかは大変な危険球で退場して頂かなければなりません。
 ショートのおかっぱと見せかけて巫女チックおさげの恵美もかなりショッキングでした(笑)
 コミケット61、2日目朝。
 搭乗定員オーバーで有明に到着。
 駐車場が開いてないので俺だけ車に残り、こっひー、やずさん、蘭ちゃん、葵ちゃん、F氏──F氏とは、こっひーの友人で「お姉さん」属性の持ち主。こっひーと同属性かと思えばそうでもないらしい。──のコミケレギュラーメンバーズの5人は超早朝組の列へと並ぶ。
 この時の様子はよく知らないので割愛。とても寒かったらしいが、俺は寝てたし(笑)
 駐車場が開店と同時に入庫し、列へ並ぶ。開幕の10時までほぼ立ち状態で待機。陽が当たる場所なのでそれほど寒くなかった。
 皆がそれぞれ壁の攻略の最終チェックに余念が無い。俺もカタログを見せてもらい、チェック済みの島中だけでは時間も余るので今回は壁サークルに挑戦しようと決意。サークルカットを見て決定。BLAZER ONE にしよう。どうやら、ここは CUT A DASH!! と合同スペースな模様。こっひーが何故か驚愕する。
 コミケット61、2日目午前。
 10時半頃に列が動き出し入場。競歩ペースの皆に付いていく。カットアダッシュはこっひーが別のサークルへ行く際に通る道らしいので、その場所を教えてもらう。サークルの場所は東館4の中ほどなのに、行列は東館6まで伸びてまた折り返しつつ東館5まで伸びていた。コミケ開場からまだ30分しか経っていないんですが、なにか?
 聞きしに勝る凄い行列だよオイ……。
 そのまま列の中で待ち続ける。列に並ぶ人達の会話は素晴らしく濃い。間違った日本語にツッコミを入れたい自分を自制しつつ、日陰と外の寒さと限界まで詰める列に切れそうになる。と言うかキレていたのかもしれない。よく覚えていない(笑)
 約1時間半後の12時頃、ようやく本が買える。いつも中を見てから買っているので、流れ作業で買うこの状態はなにか戦場の配給のような様相。コミケは戦場である。素人にはオススメできないと言う言葉がピッタリ(笑)
 サークルスペースの左側にみつみ美里氏がいたらしい(こっひーからの事後情報)が、よく覚えていない。1時間半も待っていたので、放心状態カナ。よく解からないままゲット。
 教訓1 : やはり壁には近付くな(ぉ
 コミケット61、2日目午後。
 壁列が一つ終わるとすでに午後(笑)
 とりあえず、チェックしたサークルを回ることとする。
 しかし見つからない……それらしい場所はあるものの、カットとは絵もサークル名も違うぞ(笑)
 チェックした中で、島中ながらも列を作っているところがあったのでとりあえず並んで買う。後ろに列が並んでいるとサークルの方との会話も無く買ってしまうので少し寂しい……って言うか、ココもサークルカットと絵が違うッ!? また間違えたんだろうか……(笑)
 次はレンカットを絨毯爆撃しようかと思ったが並んでいるのはなのは本ばかり。落胆。
 さて本命の千紗カット絨毯爆撃……の予定が、新刊落ちやら人だかりで近付けないやら、こちらも不発。
 仕方が無いので次の目的である企業スペースを目指す。途中でコスプレスペースの横を通るのだが、格ゲー系が多いのでよく解らない。俺に解ったのは「AIRの制服」と「キリンさんパジャマ(カナ坊)」ぐらい。キリンさんパジャマは大ヒットだったが、この真冬の吹き晒しの屋上で寒くないのかな……と言う気持ちが強い。特に肌晒し系のコスさん。
 企業スペースでは通路から見て回る分には問題なく歩ける。企業はPOP展示がやはり企業らしく上手いので、目的のものや売っているものなどが一目で解る。ひとまず目的のアイボリースペースへ行く。かなり混んでいるとの情報だったが誰もいない。速攻で岩城さんのCDをゲット。とらハ3の制服の売り子さんだったが地味すぎ(笑)
 教訓2 : 学生服系のコスさんは派手なように見えて地味
 企業ブースを歩き回る。僕夏などが記憶に残る。企業(ブランド)でゲームを覚えていないので、見たことあるキャラは多いもののよく覚えきれなかった(笑)
 委託販売のスペースも見てみようかと思い移動しつつ外に目をやると……壮絶な行列が。時間はもはや14時。いったい何人並んでいるのか。って言うか何時から並んでいるんだ? そしてその行列はいつまで続くのだ?(笑)
 行列の先端はご存知ビジュアルアーツだった。Keyのクラナドの影響かな……。それにしても凄い行列だナァ。
 委託販売を見終わるとさすがに疲れたので車に戻る。そしてそのまま寝る(笑)
 コミケット61、2日目午後2。
 車で寝ていると蘭ちゃんからTELが入る。そろそろ終わるらしいので、車の場所を教えておく。
 そして、こっひーからTELが入る。そろそろ終わるらしいので、車の場所を教えておく。
 そして、やずさんがTELが入る。そろそろ持ち歩けない量になってしまったので、車の場所を教えておく。
 って、約1名、理由が変ですが気にしないで流しましょう。
 やずさん、こひさんが車に到着する。帰ってくると言いつつなかなか帰ってこない蘭ちゃんは放っておいて、俺も少し休憩したのでもう一度戦場へ赴く。午後イチで見つからなかったサークルさんを捜索するために。午後イチは壁行列直後で精神的に不安定だったしな……(笑)
 予想通りにすぐに見つかるが、新刊落ち・ダミー・新刊落ち・完売・完売……はい、完全敗北(笑)
 仕方ないので適当に見て回り、こっひーが好きそうな制服の本(オリジナル)をゲット。って言うかキャラは俺が萌え(ぉ
 教訓3 : サークルカットはあまりアテにするな。
 祭りのあと。
 葵ちゃんを東京駅まで送り、こっひー宅へ。
 旨いラーメン屋に連れていってもらい、満腹。肉が凄ぇ旨いッ! 2つ星ッ!
 この後、こっひー宅で戦利品の分配を行う。会話にサークル名が飛び交っていると、俺には何も解らない(笑)
 つーか、カットアダッシュも心の中ではキャットオアフィッシュに変換されて理解されていたりする(ぉ
 大阪直行便。
 そして国立からそのまま大阪を目指す。
 皆寝てるなぁ……俺一人ヒマだなぁ(←ピンクMD歌いまくり)
 つーか、蘭ちゃん代わってくれないかなぁ……(←9時間爆睡)
 なんだかんだ言いつつ、たまに起きて話してくれるやずさんを助手席に座らせて良かった(笑)
 朝日が昇り始める頃には滋賀を通過。あさひ繋がり(?)で、桜さんCDにチェンジ。と言うか東京からピンクMD一色で歌いつづけてきた俺に乾杯。
 桜さんCDにしてから十数分……今まで延々と寝ていたにも関わらず、やはり反応する後部座席(こっひー・F氏・蘭ちゃん)
 F氏はノリノリで大暴れ、蘭ちゃんは覚えた要所を確実に抑え、こっひーに至っては合いの手を入れたいにもかかわらず我慢していると言うその視線は遠くを見つめて、何かしら悲哀感漂うほど悟ってしまっている状態。神に近い何かが降りているのだろうか。
 そんなこんなで大阪到着。
 お疲れ様でした……いや、これを書いてる今もまだオフとしては続いているんですけどね(笑)
 新年初詣オフみたいな。

2001-10-20

秋桜の空に


 あのONEに似て且つ同等なる評価で薦められたこのゲーム。
 そんな過大評価をしてイインデスカ? 叩キマスヨ?(ぉ
 むしろ、そんな昔のゲームと同等の評価をされても可哀想な気もするが……(笑)
 でも実際にプレイしてみるとONEとは似て非なるもの。但し、とても比較しやすいゲームではある。シナリオの展開と言い、キャラの構成と言い。
 独特のインターフェイスを持つインストーラ。
 Cドライブの容量に余裕の無い人にはキビシイ仕様となっている。230MBほどの容量であるが、インストール先のフォルダが C:\Program Files\Marron で固定されているのだ(笑)
 システムドライブではなく、Cドライブ。
 標準的なWindows9x系システムにしか対応していないようである。
 システムは弱い。
 役に立たない読み返し機能。テキスト順序がバラバラで、解読しないと読めない。
 あまり速いとは言えないスキップ。もちろん、既読スキップなどという気の効いたものは無い。
 CDを挿入する度にインストールしようとするインストーラ。BGMはCD-DAなのだから、これは回避して欲しかった。
 絵はたまにデッサンが崩れるが、見苦しいワケではなく慣れれば問題無い。ONEと並び評される所以はココか。
 1枚CGは少ない方だと思う。まぁ、あまり気にならない程度にはある。
 音楽は独特の刷り込み系。
 場面に良く合い、明るい音楽が鳴っただけでワクワクしてしまうのは、技術はまだまだだがセンスはあると言わざるを得ないだろう。
 効果音がなかなか多くて面白い。効果音だけで笑ったシーンもあるほど。
 声(ボイス)は入っていない。
 総合的に見ると、技術レベルはそこそこなものの、磨けば光るような魅惑の原石のような可能性をそこかしこに感じる。
 俺的な好みから言わせて貰えば、むしろこんな作品を待っていた!! ……ってな感じ。未完成と言う甘露な響きは大好きです(謎)
 さらに言えば完成された美しさに可能性が見出せない点で俺の評価は止まる。それはそれで褒め称えるが、俺としてはやはり荒削りでも未来を感じる作品が好きでは、ある。
 って言うか、カナ坊可愛スギ!!(ぉ

ひよりシナリオ

 教育実習の先生。ひよ先生。かなりのドジっ子の模様。すぐにこけるわ、物覚えは悪いわ、昔いたはずの学校で道に迷うわ。
 困った時の口癖は「くしゅー」。「うぐぅ」や「がぉ」と似た場面で使われている。「くしゅー」だけならまだいいんだが、「くしゅふふふふ↑」はさすがにどうか。見かけは大人っぽい人なんだがなぁ……。
 小鹿、登場。
 ポニーテールの小学生?
 基本的には良い子なんだろうが、ひよ先生とタッグを組んで主人公を困らせる。
 後に明かされる設定に泣いた……(ぉ
 ゲーム中の選択肢を選ぶのがこれほどワクワクしたのは久しぶりでは無かろうか……君望とは別のベクトルでゲームとして正しく遊べるゲームだ。いつもいつも辛い選択肢ばかり突きつけられるゲームばかりしているらしい俺。
 さて、いつものことだが日記は攻略順である。つまり、俺はこの教育実習生、つまり年上お姉さん的キャラを真っ先に攻略してしまったようである。世にも珍しい事件の発生である。
 って、自分で言い過ぎな、俺。でも、人にツッコませるのももう億劫なネタではある(ぉ
 さてシナリオは……これは……泣ける……。
 すまん。あまり詳しくレビュー出来ない(笑)
 ドコからツッコめば良いのやら……と言った感じで、日常は破天荒に、愉快痛快に過ぎていく。激しく理不尽になることもない。
 しかし、シナリオも佳境を越えると……空虚だよ……(謎)

初子シナリオ

 名前は「ういこ」と読む。
 主人公のクラスメイト。メガネっ娘で、外ハネ気味のロングストレート。若菜とは対照的な、豊満な胸の持ち主。家は神社だったりする。好物は梅。
 騒ぎ好きな性格で、簡単に言えば東鳩の志保と言った趣か。ムードメーカー&トラブルメーカー。思いつきで行動するタイプ。
 ファーストプレイ後のショックもやや癒えた所で、次なるクリアを目指したのは初子。
 セカンドプレイにまた俺のツボじゃないキャラだと珍しがっている人は、この日記をよく読んでいない。いや、そんなに詳しく読まれても困るのだが。
 初子の家は神社である。ここから導き出される答えは一つ。
「巫女さんCGが絶対にあるはずだ……」
 その御姿を拝見するまでは、俺は次へ進めない。進んではならない気がして……(ぉ
 ……あかん。予想通りの偽巫女。逝ってヨシ(ぉ
 ちなみに、初子とこれから頑張ろうねと言い合うカナ坊の方へ傾いていたのは言うまでも無い。
 さて、そのシナリオだが……だからこれは泣けるって……。
 シナリオの謎に近付きながらも解けないが、問題無く泣ける。つじつま合わせは自分でしろ、と言った豪胆さも久々に気に入った。

晴姫シナリオ

 名前は「はるひ」と読む。
 通称「はるぴー」。水泳部の女の子。主人公の中学時代は水泳部だったらしい、そんな繋がり。
 反骨系。最初っから主人公は嫌われており、何かする度に睨まれて攻撃される。
 鞠音、登場。
 通称「まりぽん」
 と言うか最初のシナリオから出ていたがチョイ役っぽかったので(笑)
 小さなツインテール。自分のことを「ボク」と言う典型的なやつ。すずねぇと仲の良い後輩。主人公とは中学時の水泳部で繋がりもある。
 先輩後輩の関係に厳しく、体当たり的な発想をする体育会系。
 プリンが大好き。心の太陽らしい。
 美影、登場。
 通称「ののむー」。
 と言うか最初のシナリオから出ていたがチョイ役っぽかったので(笑)
 ウェーブの入ったセミロングで香里チック。コスモス星丸という小猿を飼っているようで、いつも頭の上に乗せている。ぴろ状態。
 やる気なさそうな視線とあまり口数は多くないが、電波系。
 他のシナリオとは少し違って、水泳部に参加する日々となる。
 毎日毎日すくーる水着なキャラに囲まれて……俺にどーしろと? こーしろと?(マテ
 はるぴーに追われる日々。あの長いツインテールを真横になびかせて追ってくるはるぴーの脚力恐るべし。
 文化祭には水泳部として参加。クラスの出し物と同じく喫茶店だが、クラスはねこみみ喫茶なのに対し、水泳部はメイド喫茶。……ねこみみの勝ちでは無かろうか……?(ぉ
 むずがゆい……。こーゆー属性の方には即死の展開だろうなぁ……あ、でも、駅で泣かれた時にゃさすがにクラッと来たね(笑)
 さて、シナリオは……あかんあかん……これまた痛い設定ですな(泣)
 つーか、つじつまが合ってくると凄い痛いよコレ……。

若菜シナリオ

 通称「カナ坊」。主人公のクラスメイト。髪型はショートカットで、黄色い大きなリボンをしている。
 舌ったらずな声に、高校生にして139cmの身長。身体があまり丈夫では無いので、病院は家のようなものらしい。健気で頑張り屋さんで明るい性格。無邪気に披露される病気自慢と2回繰り返されるしゃべりが欠点。
 無論、俺的には設定の時点で将来を約束されたG1級の器。将来的には、夏の夕暮れ時にヒグラシの鳴き声を聞いただけで萌えを感じそうな俺の未来像。いと趣良い風景でもダメ人間炸裂か……。12月はホントに荒れそうだ……(謎)
 今なら解かるね……キャッツカードを贈られた宝石店の店長の気持ちが。
 若菜の母、登場。
 若すぎ……(笑)
 ひょっとして、攻略対象……? って言うか攻略対象だな?(謎)
 カナ坊より少し長いセミロングで、二つに結わえているツインおさげ。
 ややおっとり系の天然さん。
 主人公が形成するグループで良心的存在のカナ坊。マッドサイエンティストとトラブルメーカーに囲まれれば、嫌でもそんな存在になってしまうわな(笑)
 しかし、たまにキツい一言があったり、天然ボケをカマしてくれたりするので、まったくの良心と言うわけでもない点がさらに好感度アップ。
 文化祭で劇をやることになるのだが……ひ、ひひひひ(ぉ) ヒラヒ?(昇天)
 ひらひらの村娘の衣装を纏うカナ坊……すまん、もうだめ、俺ご臨終(マテ)
 あかん……お約束やけど、主人公カッコええ……。
 って主人公ォォォォ! 舞台の方向を考えロヤァァァァ!!(謎)
 朝から制えぷ!? 昼は「あーん」だとぉッ!? 夕げは夕ガッタ Hold on me!?(謎)
 愛届いてます、届いてるカナ……(謎)
 めっさ萌え……めっさ萌えカナ……(ぉ)
 魂の波動が鳴り止まんぜよッ!
 あぁ……設定から解かっていた事とは言え、これは辛すぎるぜよ……。
 シンクロ率4000%突破(マテ
 絶対に何かの手術と勘違いしてる主人公。さすがに引き。ここに来て初めてのマイナスか……500点ほど引かれるな……。現在の得点数は3億点ほどだが(ヲッ
 つまり、ここまで萌え魂を感じている今の俺にとってその程度の引きなど些細な問題であり、津波の上の雨の波紋でしか無いワケですよ。
 まぁどのぐらい引いたかと言うと、「お前泣けるシーンで何やろうとしてんねん、カナ坊も何言うてんねん、ホンマ頼むわ、ってオイ、なに半分ほどやっちゃった的なCG用意してんねん、そんなCGまで用意せんでえぇーっちゅうねん、あ、まてまて、まだやるんかい主人公、カナ坊もその反応はおかしいやろ? な? おかしいやろ、ちょーホンマどないすればーえーねん、俺、ってアレ? シーン終わってるで?(無意識にスキップさせてた小指に気付く)」と、いった感じですね(謎)
 オイオイ……ほとばしるほど泣いてますょ……。
 突き刺すような痛みも、包み込むような温かさも無いはずなのに……たたみ込まれる短い言葉。俺は油断しすぎていたのか……。
今までのシナリオからしてそうなることは予想済み、解かっていたのはずなのに、そんな俺の予想を遥かに越える感動の衝撃。炸裂する3連発。
「は、はぁっ、はぁぅっ……があぁぁぁ……」
 ってな感じで、久々に声を上げて泣いてしまった24歳(痛)
 主人公はカッコええわ、カナ坊は頑張るわで、俺の急所を突きまくりのラスト。

涼香シナリオ

 通称「すずねぇ」。一歳年上の幼馴染み。赤いカチューシャをしつつ、太ももまでの長大さを誇るロングストレートの髪をテキトーに三つ編みにしてリボンで束ねている。
 幼馴染み属性よろしく世話焼きで、尚且つお姉さん肌。品行方正だが、上がり性は極端で4人も相手にするともうダメ(笑)
 すずねぇとは家がお隣さんで、親の居ない主人公の部屋まで毎朝起こしに来てくれる。
 姉バカのすずねぇに、姉ベタの主人公。
 他のシナリオでもそうなのだが、モッテモテの主人公。
 あー……妬いてる妬いてる……妬けっパチ(謎)
 やっぱ、年上の幼馴染みと言うものは俺の心にはグッとこないな……(謎)
 シナリオの中核であり、キーキャラクター。
 と言っても、Kanonのあゆのように、最後にクリアするべきものでもない。最初に攻略しても良いし、最後に持ってくる必要も無いシナリオではある。
 しかし、これは……また泣けと言いますか。俺に。
 同じような展開を何度も何度も見せられて俺が泣くとでも? いや、しかし頬が熱いな(泣いてる)
 結局解かっていても萌えなくても俺はこーゆーのに耐えられないのよね……(弱者)
 シナリオコンプリートすると、おまけシナリオが出来る。
 しかし、ちょっと理不尽過ぎて付いていけなかった……(笑)
 カナ坊の母親の名前が判明したぐらいであった。

2001-10-07

君が望む永遠


 この夏一番の呼び声も高い作品。通称「君望(キミノゾ)」。
 良い意味で躁鬱の激しい主人公だが、感情移入度は非常に高い。主人公の感情・行動原理・思考パターン・テンポのシンクロ率が非常に高いのだ。これはポイントが高い。このゲームのテキストは非常に小気味良い。
 男は皆おっぱい星人だし、いくら馴れ合いになってるからってそこは悲しい男の性、付き合ってる相手の心が読めない時のイラダチ感とその矛盾、他人だけが全て上手くいっていると感じてしまう近視感……数え上げればキリが無いが、現実問題として簡単に直視出来てしまうイベントは数多い。過去に俺が似たような経験をしたイベントも数多くあった(痛)
 まぁ俺としてはこのぐらい現実感があると感情移入が楽でいい。ありすぎて困るって話はとりあえず置いといて(笑)
 総じて見ると、シナリオの盛り上げ方は非常に上手いのだが、シナリオのヤマを越えると少し惜しいってなレベルになる。何事も引き際は肝心である。
 システムはrUGPというらしい。
 俺は始めて触るシステムだが、安定性は今一つなものの描画表現能力は高い。画面がグリグリとよく動く。横薙ぎぼかし、円ぼかしなどは頻繁に使われて効果的。「これがゲームというものだ」と言わんばかりに良く動く。立ち絵の連続再描画などはDNMLでは頻繁に使われる初歩技術だと思っていたのに、どうしてゲーム製品では使わないのか不思議なほどだったが、このゲームでは良く効果的に使われている。また、雨の表現は実に良く出来たものだと思った。
 音楽は平均レベル。
 雰囲気に合ったレベルではあるものの、際立つほどではない。
 総合的に、期待を裏切らない作品とは言えよう。

君が望む永遠(水月・遙シナリオ)

 このゲームは1章と2章の2部構成。序章と本章と言った感じで物語の中心は2章なのだが、1章のインパクトは強烈だ。ツカミはOKどころか、むしろツカミ過ぎ(笑)
 平 慎二、登場。主人公の親友。言わなくても解かると思うが、男。
 主人公が最も信頼する大親友で、デブジュー(違)
 物腰や考え方は主人公と少し違う部分もあるのだが、よく気が合い、ノリも良い。
 速瀬 水月、登場。メインヒロイン。
 超ロングのポニーテールで、元気活発系。水泳部。主人公との出会いは高校3年になってからの3カ月程度だが、よく気が合い、主人公・慎二と共に親友グループを形成する。
 スパルタンでストイックな暴力的ピュアスポーツ(謎)
 涼宮 遙、登場。メインヒロイン。
 ショートカットでリボン。父は大学教授で何気に豪邸に住むお嬢様。おどおどおたおた系で、天然な一面もある、心優しい純粋な少女。水月とは親友である。
 静粛性の高い上品なコンパクトサルーン(謎)
 以上が君望ストーリーの主役たち。
 キャラゲーとシナリオゲーの違いは、キャラの扱いが平等ではないところかと思う。メインヒロインであるこの水月と遙以外のシナリオとは格差が激しい。まぁ、設定的に両極に位置する二人なので、二人とも絶対嫌だって人はよほどマニアックな人だろう(ぉ
 ちなみに、俺の好みはどちら寄りと言わなくても解かるよな?(笑)
ステルスを探すまでもなく「遙のほうだ」って悟れよ(ぉ
 ストーリーの進展は、主人公が遙に告白されて進み始める。
 主人公にとっては未知の存在であり、曖昧な理由でOKを出す。育ちも環境も……ノリが基本的に違う遙に戸惑いながらも、遙の想いを真剣に受け止め、慎二や水月と紆余曲折もあって自分の今の気持ちを真剣に考える。
 とまぁ、真面目に見ればこんな感じなんだが……実際にゲームやってる時は、「こ、このバカップルが!」とか「慎二カッコ良すぎ!」とか「水月……やるじゃない?」と、思うがままに叫ぶこと間違い無し。
 プールでのキャラ紹介シーンは、衝撃的且つ秀逸。実に笑わせてもらった。
 1章の完成度があるからこそ、2章がただひたすらにツライんだが……。鬱々と……。壊れていく水月と、強くなっていく遙と、渦中の中でスタンドバイミー出来ますか……(涙)
 この鬱々とした雰囲気ってのは、最近の若者クサイ男の言い訳がうだうだと続くわけだ。これが永遠なんだろうか?(ぉ) ラストには焦燥とした感動が待っているのだが、そこまで耐えられない人も多いかと……水月シナリオも遙シナリオもエピローグラストのCGは死ねますんで、是非最後までやってもらいたいが……。
 ゲームタイトルの「君が望む永遠」の永遠とは、悠久とか永久的にとか言う意味は無い。今が永久に続くことではなく、常にそうありたいと思う心。それがこのゲーム中での永遠だ。
 これ以上の考察は、ゲームをつまらなくしてしまうネタバレになるので控えます。
 どうぞ鬱になって下さい(ぉ) ポイ捨て系の人にとっては立場が、半纏系の人にとっては展開が鬱にしてくれるはずである(謎)

憧れる影(茜エンド)

 遙の妹。
 遙と主人公のことで色々と詮索してちょっかいを出してくるおマセさん。水月2世と言われるように、その気性はノリが合うけど主人公的にヨロシク無い。
 ピーキーで小気味良い、コンパクトスポーツ(謎)
 遙と主人公の関係を非常に好ましく思っており、性格が悪いながらも応援してくれている……気がする(ぉ
 やっぱ駄目だ……「お兄ちゃん」キャラで、こーゆー性格は俺の精神衛生上、非常にヨロシク無い。茜個人の感情のみを見れば解からないでもないが、主人公の行動が今一つ理解不能……恋人の妹だよ、オイ……ヤサシクシナイデ……(謎)
 あと一つ言わせて貰えば、茜エンドを目指した際に、一度喰らってしまったバッドエンドが痛すぎる……。結局は最後の選択肢が間違っていたわけだが、俺にそんな真似は出来ない……。姉妹丼かよ……(笑)

届かない声(愛美エンド)

 病院で出会う看護学生。1章でも登場し、主人公のクラスメイトだった。
 三つ編みツインテールのメガネっ娘。ちょっとぽっちゃり系の大人しい人。どこにでも居そうな感じ。
 愛美のメガネは非常に特殊。レンズから耳にかかるはずのツルが無い。まじかる☆アンティークのリアンのようなメガネ。
 この展開は……この展開は、人として許せるのでしょうかっ!?(笑)
 人は傷付いても強くなる。強くなるのだ。もうこの時点で変わっている、その、人。
 永遠なんてものは存在しない。向上しない心に何が望まれよう、そして与えられよう。
 ……って?(愕然)
 ……って?(恐怖)
 ……って?(絶望)
 いきなり、こんな方向の鬱に走るかよオイ!!
 愛美……君の望む永遠は解かったが、ことごとく否定して殉職。バッドエンド無限回廊なんざに付きあってられるか!!(謎)

人を好きになる理由(あゆエンド)

 バイト先のファミレスのウェイトレス。
 バカでかいツインテールで、超ツリ目の反骨系。やたら柔らかい頬の持ち主。凶悪に性格の悪いクソガキ。
 主人公曰く、「野生がまるごと入っている性格」。
 このファミレスはウェイトレスとして働くには身長制限があるらしく、見た目が幼くないとダメらしい。ご多分に漏れず、このガキ(あゆ)も小さいワケです。
 ……まぁ、そんなしきたりを作った前店長とガッチリ握手を交わしたい所存ではありますが(ぉ
 ボクが望む当店(マテ
 悲しい鬱々とした2章の中で、唯一の平穏で明るい空間と言って良い、ファミレスのバイト。その明るさの中心に居るのがあゆなワケで、そんな意味では心救われるキャラではあるが……あかん、めっさムカつく(ぉ
 非常に高圧的な視線を浴びせ掛けるあゆだが、どう考えても主人公との身長差は30cmはあるんだが……。
 後任の崎山店長は素晴らしいキャラの持ち主。飄々としていつつも漢だ。ナイスミドルと言って良い。
 バイト仲間と夏祭り~♪ あ、あゆ……アンタそれ、場違い(ぉ
 横顔がキリッとし過ぎてて、ちょっとカッコ良いのは気のせいですかね……。
 しかし、こーゆー性格のキャラの相手をするのはタルくなくていい。たまにムカつくが(笑)
 なにか衝撃的な事を聞くと「あんですとーっ!」という口癖を出す。必殺の捨てゼリフとして「お前なんて猫のうんこ踏めっ!」も完備。
 あゆと遊園地~♪ ……ッテ、ゆ、遊園地ですかッ!? あの観覧車があるとゆー遊園地デスカッ!? ……俺の弱みを握っているワケですか……や、やるじゃない……?(動揺)
 水月vsあゆ! 水月の言動には正直キレそうになっていたから、本当にスッキリした。でも、ここまでパーフェクトゲームされると、さすがに驚くしかない。って言うかちょっとカッコいい(笑)
 ラスト……凄い締めだが、これはこれでアリなんだなって思わせる破天荒さ。腹痛い……(ぉ

1人じゃない(まゆエンド)

 バイト先のファミレスの新人ウェイトレス。
 黒髪ショートカットで、見た目小学生。純粋で和風なおバカさん(ぉ
 このゲームって小さいキャラはとんこん小さい。またまた良心がメッチャ痛むんだけど……それでも、このファミレスは天国だなぁ……(ぉ
 ボクが望む当店(だからマテ
 いつでもどんな時も天真爛漫、笑顔満開。
 あー……キたよキたよ電波受信しまくってるゼ俺のライオンハートがグランドシェイカー。生きてるって素晴らしい(謎)
 そう何度も何度もナンドもナンドも……「ですぅ」って言うな!(萌)
 だから、食べ放題なんかで感激とか言わないデクレッ……!!(溶)
 バイト仲間と夏祭り~♪ あ、まゆちゃん。それ、浴衣って言うよりも、江戸庶民(ぉ)(←何気にそこが萌)
 まゆと遊園地~♪ ……ッテ、君も俺を陥れようとするサイレントハンターだったのかっ!! いや、もう堕ちてるって噂も、無きにしも非ず。
 なにか衝撃的な事を聞くと「まことかっ!」という口癖を出す。程良い(謎) でも、言われる度に「しおりだよ!」と心の中でボケてみる(ぉ
 水月と遙とバイト先。激鬱な展開が世界を支配する! しかし、そんな中で一つの光明が見える。主人公はまだ気付いていないが……俺の理想的萌像様が見える……見える見える、堕ちるさま……(俺が)
 相変わらず崎山店長は漢だ……敵わないよ!
 来た来た来た来た……妹じゃ嫌です……来た来た来た……(謎)
 あ゛ーっチクショーッ!! チクショウ! ツツケレツツケレ悶絶繚乱ッ!!(んぁ…)
 理想的過ぎる……。12月は荒れるぞゴルァ……(謎)
 まゆまゆ! 君と望む永遠ッ!(ぉ

戻れない寄り道(文緒エンド)

 病院の看護婦さん。
 語尾を伸ばす馬鹿女。泣きボクロがチャーミングで、かなりの男泣かせらしい。
 性に対して抵抗が無いのか、いきなり誘われる。やけにアッサリと(笑)
 看護婦さん……だよなぁ? まぁある意味癒してくれるつもりなんだろう……。
 ……サクッとバッドエンド(ぉ…
 って言うか、バッドエンドしか無いらしい(笑)
 文緒はバッドエンドコースしか無いが、モトコ先生にもシナリオがあってもおかしくない……のだが、無いらしい。なんでやねん……(笑)

ゴールに向けて走る事(蛍エンド)

 病院の看護婦さん。
 これまた驚異的なほど小さいキャラ。小さなツインテールで性格は真面目。天真爛漫ラブアンドピース系。解かりやすく言うととらハ3のなのはチック。
 性に対して抵抗が無いのか、いきなり誘われる。かなり天真爛漫に(笑)
 看護婦さん……だよなぁ? まぁある意味癒し系ではあるが……。
 ……。や、やべェ。やっぱ小さいヤツは俺にとっての危険牌だったカ!(ぉ
 泣きそーですが……って言うか泣いてるのか……俺……。天川さんの行動一つ一つに激鬱効果。そこかしこに伏線ガァッ!?(泣)
 ぐ……突き刺さる……突き刺さってるって……。蛍ッ! 君と望む永遠ッ!(ぉ

2001-09-14

米国同時多発テロ

 現地時間11日におきた米国同時多発テロ。
 第1報は友人からの電話だった。

「凄いことになっている。テレビ付けてみ」

 この時は、そんな凄いことが起こっているとは知らなかった。
 TVを付けて……なんじゃこりゃ?
 WTC(世界貿易センター)ビルの上層が燃えていた。どうやら航空機が衝突したらしい。

「突っ込むって馬鹿っぽい見出しですな」

 と友人と電話で談笑していたところへ……ペンタゴン(米国国防総省)炎上の報道が入る。

「マジ? マジで?」

 と困惑する俺。さすがに談笑どころの騒ぎでは無くなる。

「テロだな……」

 と気付いたのは俺の友人。
 よく考えると、事故にしてはやたら見事に命中している。と言うか、2機同時という時点で既にオカシイ。さらに言えば、事故だったらどうしてこんなに決定的瞬間が多方向から撮影されているんだろう。
 WTCビルの大きさから比較すると航空機はジャンボクラスの大きさ。WTCビルは簡単に言えば東京都庁ビルの約3倍だ。どこかの朝●が小型機と間違えるのも仕方ない。そう言えば「ハイジャックされた航空機は合計11機」とも言ってたな●日は……嘘情報流し過ぎ(笑)
 まず始めに思ったのが、1度に4機もハイジャックされて米国空軍は一体何をしているのか。
 第一、ホワイトハウス周辺(被害にあったペンタゴン周辺)の防空は完璧のはず。いつでもF15戦闘機がスクランブル出来るようになっているはずだ。航空機は予定航路を少しでも外れるとエアポートの管制塔は緊急体制に入るとされている。緊急体制になれば空軍基地にも一報が入り、航空機の自爆テロからペンタゴンは守れたはずである。……まぁ、それはF15が民間機を撃ち落とすという悲劇があるのだが、事実、別の航空機は撃墜されている(と思う。報道は当然無い)。
 マンハッタン上空も同じだ。1機目が激突して、その映像が全世界へ報道されている時に、さらに2機目。テロ犯にすれば筋書き通りの大成功、米国にとっては未曾有の屈辱劇である。
 最強無敵を謳う米軍が、こうもアッサリ一線を越えられてしまうとは……。
 落胆に暮れる間もなく、WTCビルが崩壊。炎上を続けるペンタゴン。
 マンハッタンが爆音と煙に包まれた時はさすがに目を疑った。これが本当に、あの世界経済の中心地なのかと。

「あぁー……そらいくらなんでもやり過ぎだろ……」

 湾岸戦争の時のように、日本も「戦争の話題で持ちきりになる」ぐらいでは済まないのではないか。おそらくは世界的な大戦時代に突入するかも知れない……と、戦慄した。
 米国全土の空港の離着陸が禁止になり、世界中の米国陸海空軍が臨戦態勢に突入。
 翌日、ドルと株価は急落。FBIは7000人の大動員でテロ主犯捜査に乗り出し、湾岸戦争時も出兵した20万のNATO軍も動きを見せている。
 今日明日に日本全土がどうこうと言う話ではないが、世界情勢に興味の無い方も今だけは情報網を張っておいた方がいい。
 自分に出来ることは限られている。これを読んでいる人もそうだと思う。
 当日の掲示板にも書いたが、今回標的となった米国は世界の牽引車。冷静で的確な判断をお願いしたい。見聞きする全ての人が納得する判断は無理だ。反対・反論することが仕事の人もいるのだから。だから、冷静で的確な判断を。
 しかし、テロへの報復は反対しない。俺は昔から「目には目を」「ギブアンドテイク」を信条としてきた。だから反対はしない。
 報復行動は当然敢行されるだろう。地球の外から見れば、地球規模の内戦である。同じ大気を共有する彼らの、冷静で的確な判断を祈るしかない。

2001-09-07

夢のつばさ


 色んな意味で春を賑わせたClose toのKIDの新作。
 って言うか、俺の近隣でこのゲームについて騒いでいるのは俺1人のような気がしないでもない……(寂)
 大空に夢を馳せた父親の後を追いかける主人公。主人公の夢は、赤とんぼと呼ばれる祖父が遺した練習機で大空を馳せること。タイトルの「夢のつばさ」はここから来ているのだと思われる。

ファーストプレイ

 主人公の家が持つだだっ広い草原の真ん中で少女が倒れていた。無理があるといえばあるのだが、修羅の国(エロゲ界)では意外と普通(謎)
 雨が降ってきたので女の子を意識不明のまま家へ連れて帰る。二人ともズブ濡れだ。うむ、身体検……じゃなくて、とりあえず脱が……じゃなくて、いっそのことハメて起こ(以下削除)
 おっと、ドリームキャストソフトでしたな。失敬(マテ)
 勇希、登場。主人公の従姉妹で幼馴染み。世話焼きな性格。初めて見た時は「うわ、真っ青!!」と思った。
 しかしまぁ……Wet→裸Tシャツ→バスタオル1枚とは、ハナっから飛ばしとりますなぁ、KIDさんよォ。
 少女の名前はしずくと判明。瑞雲しずく。
 ちょっとした記憶喪失なのか、家に帰るという動作を嫌がるしずく。仕方なく家に泊めることになる。
 疾風、登場。主人公の学校の悪友で、爽やかさん。
 昨日はしずくの夢を見て、今日は勇希の夢を見る主人公。コイツは……Close 2Uの涼(主人公・兄)以来の、真性ムッツリさんかよ!?
 って、その翌日は蒼かよ! 待ってくれよ!!(笑)
 桜花、登場。主人公の親友、疾風の妹。おさげのようなツインテール……そう、解かりにくい例えをするならばmoeのまみ、解かりやすい例えをするならばゴキブリツインテール(マテ
 占いを信じて主人公を運命の人だと思い込む桜花ちゃん。ハシャぎ過ぎる桜花ちゃん。むぅ……嫌いじゃない(ぉ…
 翌日、爽やかバカ兄貴が炸裂。こういうことはちゃんとケリを付けないと気が済まない俺の性格からして……桜花のシナリオに行ってしまいそうだ……。まぁ、ファーストプレイは自分の正しいと思う選択をする俺のゲームスタンスを崩すわけにもいかないので、信じるのみだ。
 わ、些細な夢だと!? あかん、ツボやん!?
 桜花のシナリオに入ったかと思った途端に、しずくのコトには触れなくなる主人公。アンタ、未だに素性不明の同居人やで!? ほったらかしの放置プレイでええんかい!(笑)
 桜花の口調がだんだん激しくなってきたんだ Yo!Yo!Yo!
 こんな感じで(違…わない)
 桜花の秘密基地へ案内して貰う。……って、本当にそれらしい基地だよオイ……(笑)
 戦艦模型が並べられた桜花の秘密基地……マニアだYo……。
 って、いきなりドリームトリッパーな桜花! 前触れも何も無く、夢のつばさを全開に広げる桜花! なんとかならんのかコレは……。
 勇希が浴衣で登場。主人公曰く、「こいつ、こんなにかわいかったっけ……?」らしいが、イ・ヤ・マ・ジ・デ・こいつハ効イテルんジャナイデスカ、俺ノライオンハートヲ揺ルガスたぁアンタ何者だ!?
 桜花ちゃんが秘密基地で製作していた戦艦大和の模型がついに完成。そしてその夜……大和と桜花と秘密基地で一晩過ごす。美味しいね……そりゃ見事だね(謎)
 ビシバシ感じる愛情はただの憧れのように見えるが……それはそれで良し。
 相変わらずしずくは不思議少女を装っている。イライラが募る俺。
 しずくのことを聞いているのに、逆に聞き返されて後退する主人公。騙されてるよ……(笑)
 オトボケな振りをして狡猾なしずくに、イライラとムカツキは募るばかりである。
 まったく桜花ちゃんとの接点になるイベントが起こらないなぁ……と思ったら、いきなり疾風から最終宣告を突きつけられる。選択肢も無く流れるテキストに茫然自失(マテ
 しかし、さらに追い討ちをかける夢のつばさ。
> 「俺たち、ともだちだよな?
 待て! 待ってくれそのセリフは!
 勇希の家の牧場で、仔馬が産まれる。オショウガツと名付けて冬を待つ。
 子馬を生んだ母親の容態の悪さに、うつむいて涙を堪える勇希。……生命の神秘を目の当たりにしている主人公たちなどどこ吹く風で、萌える俺(マテ
 あかん……あの立ち絵はキタよ……(謎)
 夏休みの登校日。うーむ……なんだかんだで長いシナリオだなぁ。スタートから2カ月近くは経っている。段々と冗長になって来……って、熱ッ!?(謎)
 いきなり来たよ……唐突に吹き荒れる嵐の予感。ひたすら心悩ませる選択肢の連発。ゲーム攻略としては簡単な選択肢でも、実際に直面したと仮定すれば難しい選択だ。
 なんとか切り抜けたかと思いきや……嵐は収まらない。逆向きの嵐がな……(照(マテ
 こっ恥ずかしいほど、ラヴりよって……。
 なんか納得行かない展開してるなぁ……と思ったら、サクッとバッドエンド(涙)
 って言うかね……しずく、アンタ意味不明過ぎ……(笑)

瑞雲しずくシナリオ

 さて、オンリープレイ攻略を始めます。まずはメインヒロインのしずく。
 綺麗なロングのストレートの髪型。どこか浮付いた気性で、あまり見識の深くない性格。似てるなぁ……どこぞのポンコツに……。
 理不尽なほど謎を被るキャラ設定。むしろそんな謎を追いかけない主人公にイライラが募る。こういった謎を解明しとかないと、先へ進めない性分の俺なので……。待っててね桜花ちゃん……(ぉ
 Wet→裸Tシャツ→バスタオルの3段コンボをキメた後、さもアッサリと、それが当然であるかのように居座るしずく。学校が終わっても、いきなり遠方の恋人が「き、来ちゃった……」&「来ないの……」と言うコンボをキメられたかのように戸惑いを見せながらしずくを受け入れる主人公。だから、アンタ騙されてるって……。
 しずくは、自分の事は何も語らないのに、突然ヘラッと笑ったりする……不思議少女と言うより、不信少女なんですけど……(ぉ)
何の進展も無いまま、1カ月が過ぎようとしている……(汗)
 そりゃあ、ちょっとしたケンカをしたり、いないはずのしずくの人影を見たり、一緒にプールに行ったりするイベントはあったけどさ……何一つ心に残らねェ……(笑)
 愛がどーのこーのと、恋がどーのこーのと……そんなんどうだっていいから冬のせいにして暖め合おう。……本当にそんなんどうだっていいから、アンタが今立たされている状況を少しは理解してくれ(笑)
 相変わらず何も進展しないまま、しずく失踪。そして主人公は空へ。
 ここでようやく、しずくの謎が解ける……が、付いて行けねぇ……(笑)
 あまりにも話がファンタジックすぎて、まったく付いて行けない……。置いてけぼりを喰らう俺。
 しかし、このシナリオから感じたことにはひどく共感。花は散るから美しい。命を燃やすから美しい。悠久の永遠なんて、その実何も無いのですよ……。

しずくアナザーストーリー

 本編をグッドエンドでクリアすると、おまけシナリオが登場。
 おまけシナリオはキャラごとに存在し、しかもバッドエンドまである。
 と言っても、みずいろのようなえちぃのじゃないので、期待してはいけません。……あぁ、ゲーム機はドリームキャストでしたな(ぉ
 さて、そのしすぐのアナザーストーリーだが……長々と本編とほぼ同じ内容で引っ張って、夢オチってのはどうかと思う(笑)

深山勇希シナリオ

 さて、しずくの謎もある程度解明された所で次は、幼馴染みの勇希を攻略開始。ファーストプレイでは勇希のバッドエンドへ行ったので、ある程度は解かるが……かなり熱くて痛い模様。期待感は良い感じ。
 勇希は、ショートカットの髪型にスレンダーながらもナイスバディ。勝気な性格で、従姉妹の幼馴染み。まずまずの印象(謎)
 なんて言うか……幼馴染みって良いですね。
 しずくとの空虚な日々が悲しくなるほど、主人公と勇希のシナリオはラヴりやがってます。しずくや疾風を無視して、2カ月間延々とラヴりやがってます。激こっ恥ずかしい……。
 しかしまぁ、花火大会での浴衣といい、プールサイドでの水着といい、俺ってホントにショートカットが好きだなぁ。
 ルックスは最高なのに、性格はてんで好みじゃない……。
 さて、エンディングはファーストプレイの「納得行かない展開」が起こって、勇希は思い込みで暴走し、しずくは消える……何も打ち明けることなく。
 チクショウ……このゲームは自己完結型のキャラばっかかよ……(涙)
 救われねぇ……報われねェ……。
 主人公の夢はどうなったんだろうか?(笑)
 しずくシナリオをやってあるから良かったものの、しずくシナリオをやってなかったら本当にしずくのことを嫌いになってたね。

勇希アナザーストーリー

 突然、澪という学校一の美少女に告白される。
 考えるまでもなくイタダキマスOKサインの俺。むしろ望む所。
 しかし、何故か話は展開せずバッドエンド。KIDさんよォ……バッドエンド扱いってのがすげぇ気にいらねぇ。
 ここで思い返すと、これは「勇希のおまけ」であった。いや、そんなことスッカリ忘れてたよ……(ぉ
 澪の告白を、しぶしぶ、と言うか泣く泣く断る。
 あとは本編と変わらずのラヴリっぷりを見せつける主人公と勇希。ちっ……(謎)

秋水志菜乃シナリオ

 今の今まで名前さえ出させてもらえなかった、喫茶店のお姉さん。
 外見は長髪ロングで、パウダースノーの紗夜子さんに酷似している。まったく好みじゃない……(ぉ
 しかし今までの雰囲気から見て、コイツは只者じゃないと判断し攻略開始。すまん……俺が攻略するべきキャラじゃないのは解かっているが、しずくも勇希もあまりヒットしなかったんで広角打法するしか(マテ
 さて、志菜乃さんはお姉さんなので雰囲気の主導権は志菜乃さんにある。主導権を握れない主人公は、しずくシナリオ・勇希シナリオを遥かに凌駕するムッツリ君モード全開。
 志菜乃さんのために主人公は夢を諦める。が、志菜乃さんの守りたかったものもアッサリ諦める主人公。
 ゲームタイトルは夢のつばさなんですけど……(笑)
 志菜乃さんの想い出のラベンダー畑も整地され、旧家屋が取り壊され、唯一残ったスケッチブックすらも失う。志菜乃さんが守りたかったものが全て無くなってから、ようやく頑張りを見せる主人公。遅いって……(笑)
 怪我をした主人公と志菜乃さん。病院で手当てを受けるもシーンはすぐに屋上へ……ヤな感じですな……。
 志菜乃さんから語られる、悲しい過去。コ、コレハヤバイ……。
 何も無い病院での別れから、バスで帰る道程。のどかな農道を通るバス。疾風の友情。主人公の次なる目的、やるべきこと。この感じ……何も悲しいことなんて無いはずのテキストなのに、涙が止まらねェ。幸せも夢も掴んでないはずなのに、なんでこんなに満ち足りた感じがするんだよ……。
 疾風の、温かいけど熱くない友情。
 志菜乃さんの、よく考えて出される行動と、それに負けない感情。
 しずくの、存在。ただそこにいて、気付かせる。
 これ……位置関係もシナリオも違うけど、この絶妙な人物関係の距離感はKanonの栞シナリオとよく似た雰囲気がある。
 久々に感動に戦慄するほどのシナリオでした……。
 つまり、当たり(爽やか)
 伏線の貼り方が異様に下手ですが、このシナリオは絶賛
 外見も性格もまったくツボではありませんが、志菜乃さんは護らねばなりません(ぉ

志菜乃アナザーストーリー

 志菜乃さんに主導権を握られまくり状態の、喫茶店での1コマ。桜花ちゃんが絡んで熱い展開が待っているが……別に弁解する必要は無いかな……(謎)
 え? だってホラ、俺桜花ちゃん嫌いじゃないし?(マテ

白菊桜花シナリオ

 さぁてお待ちかね……桜花ちゃんの登場です。志菜乃シナリオの素晴らしさに、いやがうえにも盛り上がる俺。
 だって……俺、こっちの方が好みだし(マテ
 ただし、「性格が」であって、外見も口調も好みではない(ぉ
 外見や口調が多少ストライクゾーンを外れていても問題無い。俺は性格重視なので☆(ぇ
 志菜乃さんのシナリオではアッサリ夢を捨てた主人公だが、桜花のシナリオではひたむきに夢を貫いているように思える。しかしそれ以上にひたむきな桜花ちゃん。ある意味、壮絶なまでにワガママだ YoYoYo!
 かと思ったら、いきなりまたしてもアッサリと夢をポイ捨てする主人公。しかし、そんな主人公の気持ちも解からんでもない……。
 そうか、何か似ていると思ったらClose 2Uによく似ているのだ。ムッツリっぽい主人公といい、自分の夢を諦めてしまう所といい。

桜花アナザーストーリー

 他のオマケシナリオとは一線を画してパラレルってます。さすが、桜花と言ったところか(笑)
 ここまで理不尽な展開でどういったオチを付けるのかと思いきや、ラストは突然
 1行のテキストと1枚のCGの組み合わせで激泣きの俺。
 ラストの瞬間まで笑顔で読み進めていたのに、あの1行が出た瞬間……ヤラれました、完敗です。

2001-08-09

ひなたのおか


 誰かこのゲームをちゃんとクリアした人はいるんだろうか……(ぉ
 とにもかくにも、このゲームはシステム面が最悪である。
 どれだけ悪いかと言えば、あの Close2U の数段格上……システム最悪を豪語するアレより遥かに悪いのだから、それはもう想像を絶するものと思ってもらえれば。
 まず、ゲームプログラムが起動しません。
 これは致命的と言うか、それ以上だろ……なんで市販出来るんだ?(笑)
 Webから修正パッチをダウンロードして、適用します。そもそも公式サイトじゃないっぽいんですけど、公式はどこ行った。
 なんとか起動はしましたが……当然のようにフルスクリーンでしか動きません。ウインドウを切り替えると止まります。大き目のアプリケーションが動いていると速攻でケンカして負けます(起動できないままプログラムが閉じる)。
 タクスバーは当然のこと、実行プログラムをいくら探しても実行されている気配はありません。いや……標準のウインドウズ画面(デスクトップ)に戻った瞬間に蒸発しているのだから、探りようがありません。自らの実行プログラムを閉じることでシングルタスクを実現する恐ろしいプログラムです。
 さらに、セーブは無し(自動セーブのみ)、キーボード操作は禁止(キー入力を感知するとプログラムが暴走)、そのわりにマウスポインタは必要なとき以外はヒドゥン(見えない)、発売から相当経ったはずの修正パッチをあてたはずなのに誤字脱字が多い、シナリオの整合性は当然のように不備多発、など……ゲームを起動して10分でこのぐらいのことが解ってきました。もはやシステムが駄目とかいう次元を超越しています。
 修正パッチを当ててもこれだけ凄いシステムを見たのは初めてです……最新のパッチからもう3カ月ほど経っているので、もうこれ以上は望めないようです。
 これなら Microsoft Office にも勝てるぞ(マテ
 普通ならこの時点でゲームを諦めてしまうところですが、まだまだ…… Kanon や Close 2U の前例通り、システムに欠陥が合ってもシナリオが素晴らしいゲームは存在する。いや、むしろそんな前例があるから俺は続けてしまうのだが……。
 しかも、そのシナリオと言えば……。
> 「不治の病を患った主人公。余命いくばくも無い主人公は残る人生を2年ぶりの実家で暮らすことになる……」
 ……と、もうこのあたりでワクワクするようなシナリオを期待させてくれる。 Silver Moon や Close to、Powder Snow 等で何度か味わった、擬似栞体験(ぉ) 俺の考え方で栞がこういった設定の相対的な主観になってしまうのは、それだけ Kanon と言うゲームが偉大だったということで諦めて欲しい。
 近しい者を不幸にしてしまうことが確定しつつある儚い存在。しかし、それ故に輝き、惹きつける。この悲しい宿命はどちらに振り子が振れるか解らない点もまたシナリオとしての面白さを演出してくれる。……さて、このゲームはどうだろうか?
 いつものようにキャラクターインプレッションから始めよう。
 千里、登場。セミロングのストレートの髪型で赤髪。しかも幼馴染み。食いしん坊。世話焼き。ややある。……髪型から性格・環境まで、Kanon の名雪と ToHeart のあかりが混ざったような感じをしている(笑) まぁ、料理が下手な点や、言葉遣いがガサツな点は似ていないが……。
 楓、登場。しかし、この名前で男だったりする。主人公の旧知の親友。
 雲雀、登場。楓の妹で、つまりは親友の妹と言うことになる。巫女さんだが、親友の妹はさすがに無理だろう(謎)
 梢ちゃん、登場。主人公が通っていた病院の主治医の娘で、自分のことをボクと言う。明るい性格だがすぐ泣くらしく、感情表現は大きい。
> 「さて外出しよう。」
 と言ってマップ画面に切り替わるが、行ける場所は自宅だけ。
 仕方なく自宅に戻ると、
> 「どうやらいつのまにか昼寝をしてしまったらしい。」
 などというテキストが流れる。
 シナリオの整合性についてあまりとやかく言う気はないが、まだ2日目だし、ここまであからさまだと逆にウケを狙っているんじゃないかと思う……。
 テキストは特に媚びたところもないしシナリオはシリアス路線を貫いているので、おそらくは天然だと思われるところがさらに痛い。
 途中で登場する、「オカマっぽい口調で話す焼きイモ屋台のオヤジ」も天然だとしたら嫌だなぁ……(笑)
 千里に2年ぶりに帰ってきた街を案内されながら日々を過ごす。
 千里は、犬の散歩に付きあって欲しいとか言う理由で、寝ている主人公の布団を引き剥がし、大型犬を室内まで連れてきてけしかけるという凄いヤツである。外見的にはOKなんだが、性格がちとな……。
 雲雀ちゃんとは神社で逢えるが、巫女さん(うっとり)……って、そうじゃなくて、男性恐怖症らしくてあまり話をしてくれない。と言うかフラグが立たないのか、同じ会話が続く
 梢ちゃんは電話だけの会話なので立ち絵が出てこない……どんなキャラなのか楽しみである。
 一葉という謎のキャラ名が出てきた。主人公の回想みたいなシーンで、名前のみの登場。主人公が幼き日に何か約束をしたようであるが……。
 梢ちゃん、ついに登場。……出たよ、年齢不詳少女が。立ち絵から推測するに中学生のようだが……。ショートカットで八重歯装備。礼儀正しく、元気活発で、ちょっとドジな所がある。……間違いなくバックスクリーン直撃ですな。
 伝説の7つの栞奥義の1つ、「鼻先を覗きこむようにして目と目を寄せて照れる」を使う。……出逢いの初日から早くも撃沈! 主人公よりも儚い俺の魂(ぉ
 主人公が闘病生活を送っていた遠い街から来たばかりの梢ちゃん。いきなり夕食を作ってくれる。うう……歓喜に打ち震える俺。これだけで、やっぱりどんなにシステムが悪くても「ひなたのおか」をやって良かったよ……今、報われたよ……と、心の底からそう思う(マテ
 このゲーム、毎日の外出先を決めるだけで、ほとんどまったくと言って良いほど選択肢が出てこない。と言うか、「迎えに行こうか? 待っていようか?」と言う選択肢くさいテキストは流れるものの、勝手に主人公が決めてしまう。
 おそらく、こういったところに選択肢を入れたかったのだろうが、ゲームの製作過程でカット(断念)されたようだ。
 初めて選択肢が出てきたのは12月22日のことである。ゲームの期間はまだ解からないが、おそらく1カ月程度だろう。しかしこの日から選択肢が多発する。些細なことは気にしては行けない。
 翌日は梢ちゃんと1日かけてデート。今まで登場の機会が無かっただけに、デートイベントの内容は非常に濃いものになっている。瞬殺萌えイベントが多発。そして、セツナサの予兆も沸いてくる。
 街角でキスをするカップルを見入っては、それを見ていた主人公の視線に気付いて激赤面する梢ちゃんに乾杯(謎)
 主人公の自宅(ごく普通の一軒屋)で迷子になってしまう梢ちゃんに完敗(マテ
 萌え狂ってしまうようなイベントと、切ない主人公の背景に押し出される心理描写が良く出来ていると思う……思うがしかし、1枚CGのたびに少し憂鬱になってくる……(謎)
 つまり、立ち絵だとオレツボ(謎)なのに、1枚CGになると何故か若返りヤバさ炸裂(ぉ)
 これでえちぃシーンがあったら、俺は泣いてしまうかも……(マテ
 冬の川に釣り人が並んでいる……どう考えてもおかしい光景だ。
 夕食用の買い出しに行ったのに、次の場面ではレストランにいる。気分が変わったなどというテキストは一切出てこない。
 アーケードの中なのに、グッと背伸びすると青空が広がっていた、などと言うテキストが流れる……。
 このぐらいの不自然さ、整合性の無さでヘコタレていては、このゲームはプレイして楽しめない。 不自然なテキストと不整合なシナリオから、シナリオライターの考えた物語の流れを読み取り、感受することができなければいけないのだ。
 だから、誰がなんと言おうと、12月23日がクリスマスイヴで12月24日がクリスマスだと思わなければならないのである。
 クリスマスを過ぎると、近すぎる二人の関係に戸惑う主人公。逃げる主人公。脱兎する主人公。梢ちゃんの愛情を一身に受けて説き伏せられても、また逃げ惑うバカ主人公。久々に見たよ……こんな、ヘタレの主人公を……。
 そのヘタレ加減と言ったら、Rainy Blue や White Album の主人公並みで、部分的には越える。
 えっちシーンになってもまたダメ主人公が炸裂してます。しかし、梢ちゃんのCGに俺もちょっとダメ気味(謎) 1枚CGになっていきなり若返るのは勘弁して下さい……少年のようです……。
 梢ちゃんが出てきてからのシナリオは非常に内容が濃く、申し分無いと思います。だが時間が掛かりすぎるのでは……まぁ、それはヘボすぎるシステムのせいなんだけど。
 このシステムのせいで、普通にプレイ出来た時の約3倍はかかっていると思われます。
 いきなりゲームが止まってしまう(ハングアップする)のは当たり前……と言うか朝飯前。同じテキストが何度も出てきて無限ループに陥ったり、無限ループを何度かくり返すと突然別の関係無い場面へ飛んだりセーブデータをロードするとオープニングが流れたり(マテ…
 しかも、無限ループに陥った選択肢で、次に同じ選択肢で進めると普通に進めたり。
 とりあえずは一人クリアしましたが……感動も泣きもしましたが……さすがの俺も、もうこれ以上やる気にはなれそうも無い凄いシステムのソフトでした。

2001-07-15

とらいあんぐるハート3


 世の中に萌えるゲームは数有れど、その中でも異彩を放ちつつ最強の名を欲しいままにするシリーズがこの「とらいあんぐるハート」シリーズだ。通称「とらハ」。で、その最新作にして最終作が、この「とらいあんぐるハート3」となる。
 シリーズ2作目の「とらハ2」から9年後という設定で、舞台はほぼ同じ土地である。前作のキャラも当然のように登場するだろう。が、このシリーズ前作をやってなくてもプレイには特に問題は無いと思う。かく言う俺も、とらハシリーズは2から入ったクチなので。
 まず、システム面での強化に舌を巻く。とらハ1・2は素晴らしいシステムとは言えなかったものの、それなりに使いやすいシステムだった。それが、3になって驚くほど進化しているのだから、その完成度たるや推して知るべし。
 また、このシリーズならではだったヘタウマ主題歌が今回はちゃんとした楽曲になっている……いや、驚くのは失礼かとも思うが(笑)

那美シナリオ

 とらハシリーズ初の正統派巫女さんで、とらハ2の薫の妹と言う設定。おっとりとしてやや天然系で、優しさに溢れる性格。セミロングのストレートの髪型。フルネームは神咲那美。
 これが発売前の情報としてあった。俺の属性ピンポイントですがな……いやがうえにも盛り上がりましたネ! ついに、ついに本まで創ったあの娘を超える萌えキャラが現れたと思いましたよ。「とらハ3はこの娘の為に買う! いやむしろ買わいでか!(謎)」と、随分と盛り上がったものです。
 シナリオとしては、久遠の悲劇に那美の優しさ。……素直に感動だよ。って言うか、俺にはちと痛すぎるかも知れないぐらいほどだぜ。
 とらハがとらハたる萌えイベントも強力なものが2つありました。昇降口では俺も昇ったし(謎)、階段上や林の中では一緒になって慌てふためく始末(ぉ
 しかしまぁ……「護ってやりたい」とは思うものの、なんでか「救ってやりたい」と言う気持ちにはならなかった……那美は救う側の人間なので、当然といえば当然なんだが。外見・内面的には俺の萌えポイントを抑え、CGにも非常にツボなものが多数あったはずなのに……やはり俺は、外見だけで強く萌える人間ではありません、紳士ですから(んぁ
 「伝統の萌えゲーとらハでも、あの娘を超える萌えキャラは無理だったのか……」と、やや落胆しつつ無念がる俺でしたが、本物は遅れて現れるのだった……それは後述。

忍シナリオ

 次に攻略したのが、蘭丸氏の評価が著しく高かった忍。
 主人公のクラスメイトで、長身長髪で綺麗系。クールな印象がありながら人当たりの良い性格。フルネームは月村忍。とまぁ、設定としてはこんな感じで、俺は特に惹かれるでもない。つまり、よほどシナリオが良いんだろうと解釈した俺は、次の攻略対象を忍にしたのだった……。
 シナリオは……ちとネタバレになってしまうが、ノエルという機械人形(オートマータ)が主役だったのではないかと……(ぉ
 実は、忍はとらハ1のヒロインだったさくらの親族である。プレイした人なら解ると思うが、さくらの甥っ子と言うことはえっちシーンの展開は推して知るべしなのだ。……彼の評価が高かったんは、コレのせいかい……まぁ、彼はとらハ1はプレイしたことが無いと言うし、惹かれるのも仕方ないか?
 俺はさくらで一度見たイベントな訳だし、と言うかそもそもさくらに萌えてないので、まったくノーダメージ。
 ノエルも所詮は機械人形。俺が萌えるはずもなく、と言うかそもそもメイド属性はからっきし無いので、忍シナリオはあまりハマれなかった……。

晶シナリオ

 とらハ3よ……俺の期待度が高すぎただけなのか? 那美の萌えに、システムとミュージックの進化に、とらハ3の期待度が高まりすぎただけなのか? 確かにそれ抜きにしても、とらハ3は面白いと思う。素晴らしい作品だと思う。でも、何か足りないんだ……。そんな、期待と現実のギャップに苛まれながら次のキャラは晶に決定。
 晶は、スポーツ少女と言うか少年風なショートカットのボーイッシュな女の子。本名は城島晶……って言うか、とらハ2のみなみちゃん?(笑)
 とらハ2のみなみちゃんには、程よく萌えたからね……この子も結構、期待できるかもしれないと思ったのだが……。
 シナリオは、晶の強い心を前面に押し出したものになっている。が、やはりボーイでは萌えにくいのだよ少年(謎)
 って言うか、シナリオ的にえっちシーン必要無いやん。
 むしろ、中2って、ヤッたあかんやろ。

レンシナリオ

 とらいあんぐるハートと言うゲームはその名の通り、シナリオが進行する際に三角関係になるキャラが存在する。那美は久遠という妖狐、忍はノエルというメイドロボ、そして晶はこのレンだった。晶のシナリオを攻略している際、レンの奇妙な関西弁が気になったのは言うまでも無い。「那美が及ばなかった今……やっぱり俺ってば、こんなロリキャラかよ……」と、自分に向かって不信と疑念を抱いたものだ……そして、徐々に惹かれつつあるレンに恐怖した(謎)
 「レン」とは本名の名前から取ったあだ名で、本名は鳳蓮飛(ホウ レンフェイ)。中国人と日本人のハーフで、服装もチャイナっぽいものが多い。
 言葉は母親譲りの関西弁だが、京風の訛りと中華独特のイントネーションが加わって、妙な発音をする。「なー」を連呼するあたり、伊勢の訛りも見うけられたりする。この独特のしゃべりは一度聞いたら忘れられないほどで、前述の他のシナリオをプレイしている時から気になっていたのは事実と言わざるを得ない。
 武道は祖父と主人公から教えてもらった中国拳法の棍で、天才肌でなんでも器用によくこなす。料理も母直伝の本格中華で、こちらも天才的。趣味はごろ寝で、ひなたや暖かい場所を見つけては横になって伸びている……って、昼寝が趣味って、なんかヤな予感……(謎)
 シナリオは相変わらず号泣させられました。幼少時代の環境から、前向きな性格から、ふと見せる弱さから、登場人物の絶妙な距離感から、むしろコレで堕ちるなって言うほうが俺には無理。
 レンのエンディング付近のシナリオを見ると、主人公とレンの繋がりは少し軽薄に見えるかもしれないが、俺としてはあのぐらいの距離感は当然であり、またそこが良い部分なのです。レンが昔から望んでいた「一番」に、主人公はなれません。これ、ポイント高いあるよッ!(誰?)
 つまり、主人公やレンはまだ努力出来る余地がある点、そしてその分だけ余裕と自由がある点、ある意味豊かな発想力を活かせる点(謎)が、俺的にグッドなのですよ……。この「登場キャラたちの至近距離すぎない微妙で絶妙な距離感」は、俺が萌えるためにはかなり重要なファクターになりうる。今思えば、Kanonの栞やこみパの千紗もそうだった。
 でも……さすがに、えっちシーンは少し引きました(笑)
 しかし、それと同時に頬が緩んでいる自分がいたのもまた事実であり、この事実は今後の課題としたいと思います(謎)
 ハイ、他のキャラに比べて圧倒的にレビューが長いですね。これも愛ゆえにです(ぉ
 愛ゆえに……ちょっとネタバレ暴走させてもらって良いですか(ぉ
 ゲームシナリオ中もレンに対してそこはかとなく萌えていたワケですが、カメのぬいぐるみにレンが大喜びしているシーンでの……、
> かめぐるみをかかえて、レンはころころと部屋の中で転がったり、かめぐるみの下にもぐりこむようにする。
 ……ぉ。
> かめぐるみの下にもぐりこむようにする。(反復(ぉ
 ……ぉぉ。
> かめぐるみの下にもぐりこむようにする。(再度(マテ
 ……ぉぉお。
> もぐりこむようにする。(エコー(もういいって!
 ……ふはっ……。
 ここの1シーンは強烈な決定打でした。ドーム球場なのに場外ホームランが出てしまいましたね(謎)
 何を隠そう、ここの1行で、千紗超えはあっけなく確定しました。
 こみパ千紗シナリオの「ちょっと嬉しく思って……ですか?」のセリフも、ズガン!とキましたが、このテキストも同様に、ガツン!とキまくりやがりましたね……。背筋から脳髄まで一気に突き上げるようでいて、内から溢れる清らかなる水のような波動をね……FF9の白魔法「ホーリー」のグラフィックムービーを思い浮かべてもらうと解かりやすいかもしれない。
 あの時のような衝撃をまた味わうことが出来るとは、思ってもみませんでしたよ……そりゃあもう、レンの掌打を食らった晶のように、俺の意識は軽々とフッ飛びましたね……成層圏あたりまで(飛びすぎ)
 このテキストを読んでそのシーンを想像した瞬間に、俺の頭の脳細胞は銀河鉄道999のように、けたたましい汽笛と蒸気を吹き上げてゆっくりと飛び立っていきました……(ぉ
 様々な例えで俺の萌えを比喩しているが、この萌えをみなまで解ってくれとは言わない。だけど、この文書を読んでいる君達にも少しは解って欲しい!!
 レンのようなのほほんのほほんとした性格と動作をする娘が、チャイナ服でめいぐるみとたわむれながら恥ずかしがっている様を想像してみてくれ!! ……どうだい? 恐ろしいまでの萌えが来ないかい? やたらとナマヌルい魂の波動が……ッ!(んぁ
 皆もご存知かと思いますが、俺は相当なスカート属性です。ひらひらミニなやつね……。しかしまぁ、ひらひらミニスカートを履いていては到底出来ないこの仕草に、コテンパンにやられました……さらさらとしてふぁふぁでありながらもチャイナの良さを体感した次第でございます(意味不明)

美由希シナリオ

 メガネっ娘で、妹。もうこれだけで萌えキャラとしての要素は十分なのだと思うが、美由希の場合は可愛さよりも地味さのほうが先にたってしまうため、どうも世間のウケはいまいち良くないらしい。
 ちなみに俺は、妹っつー設定の時点で既に無理です(ぉ
 とらハ3も、後は美由希とフィアッセでコンプなのだが、何故かみんなは口を揃えて、
「やんなくてもいーよ?(笑)」
 などと言い放つ美由希シナリオ。いや、さすがにソレはマズいだろ……(笑)
 他のシナリオではただの設定の一つだった主人公の御神流が、主になるシナリオなんだろうし……。
 美由希は妹だし、フィアッセはパツキンなので、俺が萌えるのは難しいだろうがシナリオとして知っておくことは外交上(謎)必要なのでとりあえず攻略開始。
 シナリオは……もちろん素晴らしいと思う。光と影の交錯が熱く温かい。
 だが、萌えが無いような……と言うか、えっちシーンも無い?(笑)
 なんとなく問題となる選択肢は解るんだが……まぁいいか? 萌えないし(ぉ
 って言うか、あそこの選択肢で上を選ぶ理由がまったく無いし、選ぶほうがオカシイって!(笑)

フィアッセシナリオ

 守りたいもの、ありますか……。もちろんレンですな……(ぉ
 さてお待ちかね、本作の事実上のメインヒロインの登場です。
 主人公とは幼少の頃より付きあいのある外国人新人シンガー。とらハ2のゆうひと密接な関わりがある背景をもっている。
 年齢は主人公の2つ上なだけなのだが、主人公はかなり子供扱いされる。フィアッセの前では、御神の剣士も無意味らしい。
 とらハ2の知佳ぼーと同じく羽根を持つ超能力者。他に、リスティ(エルシー)、フィリスなども同じ能力者である。
 2つの触角のような髪が目立つ、ロングのストレートで金髪。美由希シナリオでも出てきた「探し物が得意」という特徴は、おそらく頭の触角によるダウジング効果とみるがいかに。
 これらの設定をよく吟味するとつまり……ゆうひと知佳ぼーを足して2で割ったような外人のお姉さん? ……って、あながち間違ってもいない。
 シナリオは……も、萌え? って言うか、萌え! ぐぅぅ……柔らかな日常と微かな気持ちの触れ合いが……これぞ歌うたいの魔力と言うか、何というか。パツキンお姉さんと言う、まったく俺の属性ではない分野のキャラのはずなのに、ここまで優しい気持ちになれるとは……。参りましてございますよ。
 逆に言うと、エンディングはそれほど痛い感動は無かった……が、これで良いんですよ! とらハは!! スイートソングス…フォーエバー……。
 しかし何度も言いますが、残念ながら俺はレン萌えです(ぉ

2001-07-01

初代愛車 MAZDA LANTIS type-R

スケール : 4245 × 1695 × 1355 mm
車両重量 : 1230 Kg
エンジン : V6-DOHC 1995 cc
エンジン パワー : 170 ps/ 7000 rpm
エンジン トルク : 18.3 Kg-m / 5500 rpm

 夕方、家に着くとランティスがガレージに居た。大きそうな割りに家の小さいガレージに難なく入ってる。
 親父が、俺が帰る前に1回乗っていた。「エンジンも良く回るし、車体も軽い。タイヤが太いからコーナーが楽だ」と、言っていた。ワイパーが動かないとも言っていたが……動くぞ?
 親父の車はワイパーのレバーをひねるやつなので、それで動かないと思ったらしい。そりゃリアワイパーだって(笑)
 いったん乗り込んで、内装を確かめてみた。前席、後席ともちゃんと座れて十分なスペースもある。トランクはちと狭い気もする。ほとんど何も入れないんだけどね。
 前端の見切りが悪い、と言うかまったく見えない。慣れるまで大変そうだ。同様に後方も見えない。車両感覚には悩まされそうだ。
 サンルーフだかムーンルーフだか名前は知らないが、天井に窓がある。俺は煙草を吸うのでコレは煙を逃がすのに重宝しそう。
 エアコンはボタンは押しやすいが、クーラー・ヒーターを指定するのは使いにくい。
 カセットデッキは純正ではなくケンウッドのものだった。ボタンが小さくて押しづらい。
 シートはスポーツタイプだけど、乗り心地は悪くない。ヘッドレストが柔らかいのがよろしいです。

 さて、走りのほうだけど初乗りの感想としては、非常にエンジンが良く回る。
 1速だけ変速比が異様に低く出足が速い。2速からは普通である。5,000回転までは一気に吹き上がり、猛然と加速する。速い。広い直線で思いっきり飛ばしてみたが、160kmまで苦も無くスムーズに加速する。
 ライトがハイとローを切り分けるタイプじゃなくて、ローをつけたままハイもつく。明るくて良い。
 コーナーは楽だ。ハンドルを切った通りに曲がってくれる。ブレーキのききも必要十分。
 翌日、リアと後部座席の窓にスモークが貼ってあるのに気付く。どうりで後ろが見えないわけだ。

 街乗りでは、やたら走りすぎると思っていたら、俺の走り方がおかしかったようだ。
 俺は最近まで「ホンダ NS-1」に乗っていて、常にレッドゾーン近辺を維持して走っていた。ランティスも、そこまでは行かないまでも、4,000rpmぐらいはまわしていた。普通の車と言うのは、1,500~2,500rpmで十分走るようだ。AT車に乗って気付いた(笑)
 そうすると、1→2速へのつなぎが、おかしい。どうしてもガクガクなっちまう。俺が下手なのか?
 ドアバイザー(雨よけ)が付いていないので、雨が多少入ってくるが、風切り音は少ない。バックでの車庫入れ、前方の見切りもだいぶ慣れてきた。

2代目愛車 TOYOTA COROLLA Luxel

スケール : 4365 × 1695 × 1470 mm
車両重量 : 1080 kg
エンジン : S4-DOHC 1794 cc
エンジン パワー : 136 ps/ 6000 rpm
エンジン トルク : 17.4 Kg-m / 4200 rpm

 買うなら新車。購入を決意する以前から決めていた。おそらく俺は今後も新車を乗り継いで行くと思う。
 さて、カローラを買う際に競合したのは次の車である。シビック、ウィンダム、アルテッツア、プリウス、インテグラ、プリメーラ。
 フルモデルチェンジしたばかりのシビックは、大きな進化が見られなかった点が大きく評価を下げた。良い車だとは思うのだが、カローラに比べるとセールスポイントに欠ける。俺の耳と心に、シビックメッセージは何も届かなかった。
 ウィンダムは非常に魅力的な車だ。今でも是非欲しいと思っている。カムリベースとは言え、あのスタイリングは素晴らしい。しかし、俺の金銭的な理由から泣く泣く選定除外となった。いつかは乗りたい……。
 アルテッツアは最後の最後まで非常に迷った。しかし、パッケージングとノイズフィーリングがいまいちだ。FRの弱点とはいえ、後部座席の窮屈感はランティスよりかなりヒドい。FFとは言え10年前の車に負けるようではダメだろう。実際にはアルテッツアのほうが広いのだが、これは感覚の問題。狭いのではなく、狭く感じるのだ。また、トヨタのエンジン音はあまり好きになれない。高回転域を楽しむ車には致命的だ。俺は、速ければイイと言うドライバーじゃない。こう言うスポーティカーに乗るなら運転する歓びと気持ち良さを味わいたいのだ。その点、カローラなら、もともとそう言う車ではないので割り切れる。アルテッツァのマフラーノイズなんかはなかなか良いんだが……。
 プリウスも欲しかったのだが、バリューフォーマネーで考えると、まだまだハイブリッドカーに選択肢は無い。プリウスで培われた技術と経験が活きた次のハイブリッドカーなら考えたが、プリウスは先駆者なだけに、やはり高い。
 インテグラとプリメーラは外観がもの凄く好かない。インテはあからさまにBMWコピーデザインだし、プリメーラは重っ苦しいリアが好きじゃない。両車ともにフィーリングやメカニズムは悪くないだけに残念だ。
 さて、残ったカローラは、俺が生まれる前から常に日本車業界のトップに立ち続けていた車だ。常に時代のニーズに合わせながら、時代に合った提案をしてきた。先代のカローラは意味の無い馬力競争に終止符を打った。今回のカローラは「高級車は革命的な技術を常に創造し、普及させる義務がある。」と提案しているように感じる。(トヨタの名称で言えば)ABSやVVT-i、VSC等のように、他社も追従しなければならなくなるようなスタンダードになりえる革新的な次の技術を求めている。現代の技術力なら質感を出すことならいくらでも出来ることをカローラは証明したのだ。今の高級車にはスタンダードになりえるような技術を試みたものはないと主張しているんだろう。

 購入車種が決まったところで、次はグレードの選択だが、これは簡単に決定した。トヨタの1.5Lエンジンは秀逸な出来だと思うが、1.8Lにした。1.8Lエンジンと言っても、所詮は低速トルク重視のエコエンジンである。先代カローラもそうだったように、カローラセダンのコンポーネンツは非常に多くの車種バリエーションにわたって使用されるため、1.8Lエンジンでもボデーが勝っていると判断できるからだ。
 外観(エアロ等)に関しては、ディーラーの友人に任せた。気に入らない個所はさすがに首を振ったが、基本的にはオールオーケーで外観を整えてもらった。ランティスのサイドシルエットスタイルやウィンダムのフロントスタイルを好んでいる俺の心をよく汲んでくれる、良い友人を持ったものだ。

 納車前に一度、ディーラーで実車を見せてもらったが……コレ、ほんとにカローラ?(笑)
 一見しただけではまったく解らない外観。知人曰く、「カッコ良く言えばミニアリスト。カッコ悪く言えばガキのチョロQ。」である。非常に的を得ていると思う。
 納車の日から1,000km走破まで約2週間。まずまずのペースだ。その時点でのレビューをしてみると……。

 特筆することが無い(笑)

 質感が高いとされるカローラの内装だが、俺にはたいした問題ではなくスルー。他にと言えば欠点が見当たらないところが欠点か。クセやこだわりがあったほうが、より愛車を可愛く感じてしまうものだなぁと痛感しました。
 ハンドリングは良好だが、タイヤの限界を感じてしまうことが多い。ランティスなどはやたらとフロントヘビーに感じたものだが、カローラではその感覚に辿りつくまでにタイヤに限界を感じてしまう。俺はプロテストドライバーではないので、そこまで無理はしない。よーするに、ハンドルを曲げたらちゃんと曲がるのだが、曲がっている感覚が無いのだ。視界が回っているから曲がっていると感じるのであって、ハンドルからは曲がる感覚の伝達が非常に乏しい。また、90kmを超えた当たりからフワつきが目立つようになる。90kmまでは非常に落ち着いており、街乗りで不安が出るようなことは無いだろう。
 加速性能は非常に良好だ。ゼロからのスタートで不満を感じることは無い。車重が軽いからだろう。ただし、中間加速は物足りない。エンジンとギアセッティングによる限界だ。
 ボディー剛性は高く、剛性に不安を感じることは無い。ドア一つにとっても、しっかりとした剛性感がある。安っぽさを感じることはあっても、タイヤが貧弱な分、ボディー剛性に不安が出ることは無いだろう。タイヤを履きかえればまた違った見解になるかもしれない。
 ロードゴーイングノイズは非常に抑えられている。ただし、それは日常速域での話であって、総合的に100kmを超えたあたりからやたらと騒がしくなってくる。タイヤノイズは90kmあたり、エアーノイズ(風切り音)は100kmあたり、エンジンノイズは4,500rpmあたりから、耳ざわりに感じるようになる。
 総合的に見ると、全てが中庸に造られており、カローラと言う大衆車らしい車に仕上げられている。見た目(内装・外装)はややラグジュアリー路線だが、乗ってみればやっぱりカローラ。日常速域(90kmぐらいまで)では非常に高性能で機能的な車だ。

ONE – 輝く季節へ


 二択三拓の選択肢を選んでシナリオを進めていくアドベンチャーゲーム。
 Kanon 関係で知り合った友人に薦められてやってみましたが……これは凄い。シナリオの奥が深すぎる。1回やったぐらいではまるで理解出来ないシナリオの真意。
 Kanon が感動に包まれるストーリーと表現するならば、このゲームは感動が突き刺さるストーリー。感動が痛いのだ。ハッキリ言ってシャレにならんほどブルーになる。けど、悪いことじゃないと思う。
 ちなみに、俺が正直に自分の思うとおりの選択をしていくと「茜シナリオ」のバッドエンドとなった。選択が難しい場合も少なくないが、友人曰く、「このゲームはバッドエンドを何度も見ること」。このゲームがより理解できるからである。
 主人公が、幼き日の楽しかった日々に、そこに永遠に留まっていたいと強く願い、とある女の子と気休めの契約を交わす。「永遠の盟約」だ。それは悲しみに暮れていた主人公を立ち直らせるために、女の子が気休めにしたことなのだろう。けどそれは、主人公が再び「この幸せが永遠に続けば……」と、感じた瞬間に本当のこととなり、永遠が主人公に訪れる。交わされた盟約が真実となり、その瞬間が訪れる前に、残された時間に、幼き日の思いに負けない瞬間を刻めるか。この世界に留まることの出来る絆を作ることが出来るか……。

長森シナリオ

 主人公がこの街に引っ越してきた時から知り合った幼なじみ。本シナリオのメインヒロインでもある。
 世話好きで主人公のことを一途に思う健気な性格。語尾に「だよ」と「もん」を多用することから、「だよもん星人」と名付けられている。牛乳が好き。
 クリアするには、長森の世話好きな性格に反発して、それをウザッたく思う主人公を演じねばならず、選択肢が非常にツラい。極めつけは1月4日のイベントなのだが、これは主人公の行動にマジギレしました。TVドラマなどではよくある展開だったりするのだが、ゲームは主人公に感情移入してストーリーを見ていくだけに、このイベントのインパクトは強烈。
 シナリオの本筋で、永遠の盟約を交わしたのは幼少の頃の長森である。

七瀬シナリオ

 転校生。転校初日に通学路でぶつかって知り合うという、ありがちパターン(笑)
 中学の頃までの育った環境が剣道だったため、男気溢れる性格だが、それを隠している。主人公には転校初日でバレてしまっているので、隠そうとしないが。
 乙女に憧れる、一種独特のシナリオ。

繭シナリオ

 ペットのフェレットが死んで、墓を作っているときに主人公たちと知り合う。感情を言葉にすることは少なく、ペットの名前「みゅー」を口癖とする。
 ただ泣いているだけの子供が、優しさを持った大人になっていく過程をシナリオとしている。
 中学生という設定はどうかと思うのだが(笑)

澪シナリオ

 しゃべることが出来ない1年生。言葉を必要とする意思の疎通はスケッチブックで会話をする。
 幼少の頃に一度だけ、主人公に逢ったことがあるのだが、その時の約束を一途に守りつづけている。一度交わした約束は、思いのままに表現出来ない自分を、自分の存在を表現できるように取り違えることはなく、「バカだから」の一言ではすまされないほど健気。

みさきシナリオ

 目から光を失った、盲目の3年生。目が見えないとは思えないほど明るい性格で、大食い。カレーなど数杯は軽く食べる。
 エンディング~エピローグは大泣きしました。本当に強い女の子だ。明るく気丈な性格だが、盲目というハンデはやはりあり、未知の場所は怖がる。主人公がみさきを新しい世界へ、みさきが憧れた世界への一歩を手助けした時に永遠が訪れ、主人公は……シャレになりません。号泣。

茜シナリオ

 永遠の存在を知っているクラスメイト。甘いものが大好き。ワッフルからたいやき、ケーキまでなんでも。口数は少なめのおとなしい女の子。
 永遠の世界の存在がストーリーと核となるので、永遠が理解できていないとストーリーがよく解からない。他のシナリオを何度かクリアしたのち、茜シナリオに突入することをオススメします。
 大好きだった幼なじみが永遠の世界に行く瞬間に立ち会っており、今でもそのことは覚えている。今でも帰ってくるかもしれない幼なじみをただ待ち続ける茜。主人公はそんな茜に次の一歩を踏ませようとするが、同じく永遠が訪れる主人公には……。