2005-02-05

To Heart2


 数々の伝説を打ち立てたToHeartから約……何年?(笑)
 私は、ToHeartが発売された当時はこの業界に居なかった新参者なのですが、その私でも友人からの薦めでプレイし、大いに咽び泣いた。ToHeartは、この業界において様々な記録と記憶を残した伝説のゲームとなっていた。
 その正統なる後継が、このToHeart2だ。シナリオ・グラフィック・ヒロイン情報無しでもプレイするべきゲームなのだが、すでにメインヒロインのこのみがツボ。ドツボ。これはもう回避しようがない。漏れなくレッツゴー。
 略称は特に無いが、「東鳩2」と呼ばれることが多いようだ。

ファーストプレイ

 おや……オープニングムービーが無いままゲームがスタートする。
 タイトル画面は、こみパ系から受け継いだフォントを使用しているが、ゲーム本編に入ると東鳩を感じさせる背景の上にテキストを全面に置く形式で物語が描かれることになる。
 柚原 このみ、登場。
 主人公の家の隣に住んでいる幼馴染み。主人公の1つ下の学年で、主人公は高1、このみは中3のようだ。
 東鳩として当然のように両親不在になってしまう主人公の家だが、そこへいきなり「朝食を作りに来てくれる」幼馴染み。それは……もう落ちてるでしょう(ぉぉ
 ファーストインプレッションでいきなりCG2枚も使うのか……そもそも立ち絵の首の角度が素敵過ぎです。モウダメポ。
 途中で、前作のオープニングテーマであるフィーリングハートの旋律(BGM)が流れて、もうクライマックスなのかと思ってしまったよ。
 前作と同じく、今年の春は何かが違う予感を感じてオープニングムービーへ。
 ムービーはカメラの動きが速すぎるような気もするが、曲の良さで帳消しになっている。
 小牧 愛佳、登場。
 名前はマナカと読む。タレ目に七三分けの女の子。主人公のクラスの委員長をしている。
 おっとりとした性格なんだろうが、小動物系の動きを見せる素敵なキャラクターだ。
 初っ端からかなりのエロ担になっている(ぉぉ
 柚原 春夏、登場。
 名前はハルカと読む。苗字から解かるとおり、このみの母である。
 可愛い顔をして普通にこのみの母親をやっている。
 攻略対象ではないことを祈りたい……って、レインボーシールは貼ってなかったよね(ぉぉ
 むしろ同時に出てきた、このみのパジャマ姿に90点。(ぉぉ
 由真、登場。
 ゲームスタート時に面識は無いので、主人公に苗字は解からない。隣のクラスの女の子らしい。愛佳とは中学校以来の友人であるそうだ。
 ショートボブの髪型で、見た目は可愛い娘だ。
 負けん気の強い性格で校門での一件以来、なにかと勝負根性を見せ付けるが、微妙に裏目に出てしまうタイプ。
 ツンデレ……だよね?
 中3のこのみが卒業。翌日、ゲンジ丸、登場……。ワレモノを思い出す名前だ。って言うか、毛並みがリアルすぎでやや恐い。
 淡い春を感じさせる日々を過ごす。このみの首の角度が素敵すぎとか、委員長って男が苦手という設定のはずなのになんでこんなにエロいんだろうかとか、思うことは多々あるものの、東鳩らしい日々だ。
 このみの両親が家を離れるということで、このみを1日預かることになる。主人公のために必殺カレーを作ってくれる。タマネギ技は激しく必殺。そして、主人公が風呂に行っている隙に主人公の部屋に布団を敷いて寝るこのみ。誘いすぎです。そのままの勢いで主人公のベッドに潜り込んでくるこのみ。ここまでされて断れる漢がいるだろうか、いやない(反語)
 ……ちっ、朝チュンか……(即座に脳内補完完了)
 タマ姉、登場。
 親友の雄二の姉で、幼き日以来にこの街に帰ってきた。
 後ろ寄りのツインテールという不思議な髪型だ。
 性格は激しく悪魔系。攻撃的ながら狡猾な手段に嵌る主人公。
 翌日、タマ姉とこのみと3人でお買い物へ。タマ姉の強引さで思いっきり荷物持ちをさせられる。
> タマ姉「水色っていうと、やっぱこの白と青のシマシマよね。なるほど、タカ坊はシマシママニアック……と」
 微妙に読める選択肢からタマ姉のセリフまでの流れで反論の余地がありませんが、何か……。(ぁ
 うーん……そして、主人公の1年生時代は終わり、2年へと……春休みを通過する。
 そして……そして……。タマ姉に全てを握られる主人公(ぉぉ
 すげぇ、すげぇぞタマ姉。
 新学期が始まる。
 マルチの登場を待っている俺ガイル。
 笹森 花梨、登場。
 痛っ(マテ
 アンケートと偽って入部届けを書かされて入れられたミステリ研究会。その部長にして張本人。新学期になってから登場するが、主人公の同級生だ。
 ツインテールにツリ目。
 ミステリ研究会だけあって、激しく電波系。
 そして来ました。前作同様、どんなぐらいの髪の子が好き? 選択肢。当然ながらショートカットを選ぶ俺。
> 花梨「昨日読んだ心理テストの本だとねぇ、短い髪の女の子がタイプの男の子は、性的な倒錯を隠し持ってるんだって。」
 うぇ!?(笑)
 ……とかなんとか言われても、ショートカット好きをやめる気はサラサラございません。お引取り下さい(ぉぉ
 季節は巡り、5月……。
> 主人公「俺たち、友達だよなっ!!」
 orz
 さて、ファーストプレイは見事にバッドエンドだった訳ですが、次からはオンリープレイをしていきますか。

このみシナリオ

 オープニングムービーは、このみ、由真、花梨、?、タマ姉、双子、愛佳……の順番で登場する。つまり、このみが一番最初でも良いと言うことですよね。メーカー推奨クリア順序ですよね(免罪符)
 と言う事で、我慢できないのでこのみルートへ一直線。むしろ猫まっしぐら
 このみは、このゲームのメインヒロインの立場で、前作で言うところのあかりポイント。
 かなりの甘えん坊で、それは特にタマ姉に対して顕著。女が苦手の主人公もこのみには甘く、幼馴染みであるために抵抗も無い。
 さて……がっつり打たせていただきますよ……(ぉぉ
 3月から4月半ばまできても、子供な部分を強調してますなぁ……。いや、そこかしこで打ってるんだけどね(ぉぉ
 しかし微妙に吼えるまでも無い所だ。
 なんて言うかイチロー並みの安打製造機になってます。
 このみの場合、いつものようにイベントだのテキストだのじゃなくて、絵的な所が神だと思う。このみの立ち絵の首の角度とか、通学時の1枚絵の腕の曲げ具合とか、かなり神ってるよね。やっぱり、この絵もみつみさんなんだろうかなぁ。
 そして、加速する4月後半!
 このみの気持ちに気付く主人公。そして、ヘタレる主人公!!
 まぁ……解からんでもない。犯罪だしな。
 まてまてまて、ヘタレスギ!!
 このみは萌えるのだが、主人公がヤバイ……。
 これは……こんなイージーミスに気付かないアクアプラス(リーフ)ではないと思いたい。トゥルーがあると言ってくれ……。
 「血縁エンドがあるんです♪」とか言われたら別な意味でキレるけどね(ぉぉ

愛佳シナリオ

 さて、知人連中全てがこのキャラにハマっていると言ってもいいぐらいの人気を誇る愛佳ルートへ行ってみよう。
 初っ端からとんでもないエロゼリフを吐いてレインボーシールの到来を予感させた愛佳。
 私も男の子なのでそのエロさに負けて何度か図書室に足を運んでしまった罠。
 さてさて、これからどう展開しますかね。普通のギャルゲー路線で行くんだろうか……それとも。
 このみの時はあんなにヘタレていた主人公が、愛佳を口説きまくっていますよ……どう言うことですか……(笑)
 そしてそれに対する愛佳。ちくいち素敵な反応を見せないように
 ほんと、凄いテキストだな……。
 早口言葉イベントの際に、1回目は「そんなの簡単だよ~」から、3回連続でと言われた際に「そんなの簡単なんだもん」と変わる、この微妙なセリフの変化は素直に凄いと思った。
 って言うかまだ3月中旬やっちゅーねん、飛ばしすぎやっちゅーねん!!
 男の子が苦手な愛佳。そして、女の子が苦手な主人公。意見が合致して徐々に親交を深めていくことでお互いに苦手を克服しようと試みる。
 て、手作りお弁当!!
> 主人公「それ……て、て、手作り……?」
> 愛佳「何だか……言い方がひわいです」
 どこが……(笑)
 って言うか、あれだけエロいセリフをそこかしこで吐いておきながら、この子は何を……!(ぉぉ
 でも、恥ずかしがるとデスゥデスゥ言うのはイイデスネ!!
 且つ、髪を梳くと鬼デスネ(ぁぁ
> 郁乃「こいつじゃないよ、郁乃、い・く・の。『全然育ってないけどね』」
 郁乃、登場。
 愛佳の妹にして、このヘタレ主人公には手厳しい性格の妹だ。幼い頃から病弱で、病院でひとり暮らしているらしい。
 なんて言うか君望2章前半の遥の設定で茜の性格を持ったような娘だ。つまり性格はかなり凶悪です。
 まぁ、解かりやすいし、打てなくも、ない(マテ
> 愛佳「たかあきくん、あたしの初めてみんな持ってっちゃう」
 ぐぁぁ……。また神が降臨してるよ……。
 このセリフはさすがにキッツイ。
 ラストは郁乃のアレが終わって閉じるのかと思いきや、無茶シヤガッテ……
 でも、こういうの大好きです。時間に縛られた映画のようなベタベタな青臭さ、でも、大好きです。何か……センプレの遥シナリオを思い出した。

由真シナリオ

 それでは、ムービー登場順で愛佳との関連もある由真ルートへ進んでみよう。むしろ3連続ショートなボクを許して(ぉぁ
 由真は、缶コーヒーを買ったらその缶で売り切れてしまって次に並んでいた由真が泣くことになったり、そう言った細かい恨みの繰り返しでお互いを知り合っていく見ていて楽しいタイプのシナリオ。
 3月中は非常に楽しい。クドいぐらいに笑って見ていられる。問題は4月になってから……いやむしろ4月後半に入ってからだ。それまでは東鳩らしいイベントが続くのだろう。
 なかなか楽しい。やっぱりこういう跳ねっ返りの強い性格はゲームをプレイしていて楽しい。萌えるかどうかは別の話なのだが(ぉぉ
> 由真「そんな、あ、ああっ……そこ、そこなの、いい、そこっ」
> 由真「そこ、そのまま、ぐっと、あ、あ、イく、イきそう!」
> 由真「あ! あ! イく、イっ……あと少しで、あ、ああっ! もっと、もっと深く!」
> 由真「入れてぇ! もっと強くぅ! そのまま……ま、まっすぐぅ! あ、あ、あ……ああああっっっ!!」
 待て、リーフフフ。
 むしろ、タコ人形で、
> 由真「あ、ありがと……」
 の発音が神ですな。全体的な舌っ足らず感も良いが、「と」の発音がゴッジョブ
 ふむ。由真クリア。シナリオが5月にならないと読めないというのはなかなか良かったが、どう考えても(絵的にも)詠美ちゃん様じゃないですか……。

花梨シナリオ

 続いて、オープニング順序で言うと花梨だ。気が重いのは気のせいなんでしょうか……。
 ツインテールの電波押し売り娘。はてさて、新たなる超伝説が誕生するんでしょうか……?(ぉぉ
 ひたすらゴーイングマイウェイで主人公を巻き込む花梨。
 ……。
 今まで、ぬるぬるの萌え所を経験してきたからか、ひたすらキツい。っていうか無理。
 ようやくなんとかコメント出来る所が来た……つ、疲れたよパトラッシュ……(ぉぉ
 花梨と日曜日にデートのようなことをすることになる。ハシャぐ花梨だが、主人公にとっては始めて見る花梨の私服。って言うか、俺。
 プリーツ気味にひらスカキタ! キター! キター……orz
 ……いや、無理ぽ……。
 あれ? 主人公はなんでこんなにヤル気を出しているのかな……?
 終わったみたいだけど……う、うーん……。

ルーシーシナリオ

 またまたオープニングムービーの順序通りにいくと、次はピンク色の髪の女の子である。夜の校舎の上に立っているムービーだが、舞系だろうか?
 まぁ、1回だけ移動MAPで出てくるピンク髪の女の子で間違いないでしょう……。
ルーシー、登場。
> ルーシー「#%%%%&$☆*□!?」
 (;´д`)……こ、これは手厳しい……。
 「るー」とか「うー」とかよく解からない単語をお言いになる宇宙系の人……(ぉぉ
 容姿とかは、もうどうでもいい。ど、どうすればいいんだ……。
 ルーシーを登場させることで一気にシナリオが変化した。
 いやいや、変化しすぎですよ。
 あれですね……宇宙規模からの介入ってやつですね(ぉぉ
 菜々子、登場。
 カチューシャにロングストレートヘアーの正統派ヒロイン(マテ
 ルーを魔法使いと思いこみ、羨望のまなざしを向ける小学生。
 頑張れないこともない……(マテ
 姫百合 珊瑚、登場。
 大きなおだんごをした関西弁の女の子。
 打てる、打てる……のだが。ボイスが微妙……(ぉぉ
 っつーか、ルーシーシナリオです。
 ルーシナリオは凄い展開を見せております……。
 いやはや……終わりました。
 う、うーん……。どう(感想を)すればいいんだ……。

タマ姉シナリオ

 続いてオープニングムービー順で言うとタマ姉である。
 タマ姉はムチムチナイスバディの東鳩の中で唯一の先輩キャラ(春夏除く)。先輩属性者には1択なのが辛そうだが、俺にとってはこのみの登場機会が多そうなのが辛いシナリオになりそうである。
 シーソー選択肢とか、勘弁な……。
> 雄二「年上、同い年、年下、この3つのタイプを選ぶとしたら、どれだ?」
 俺自身は年下1択なんですが、タマ姉ルートを進むために「年上」を選択すると……。
> 雄二「……いや、ちょっと待て
> いまならまだ間に合う、考え直せ
> いいか、お前が選ぼうとしているのは、人として選んではいけない道だ。そう、悪魔の契約書にサインするがごとき行為だ! な? 考え直せ、それがお前のためだ」
 ……だ、だよね!(ぉぉ
 じゃ、リロードして選択肢を選びなおし……っと(マテ
 タマ姉の九条院時代の女の子がタマ姉の家に登場。
 おかっぱ+こくこくの右の子が激しく気になります。シナリオありますか。(ぉぉ
 ……。
 タマ姉シナリオ自体は、かなり良かった。あー、ここは萌え所なんだろうなぁという部分も多く、また、それを理解できる。俺自身萌えはしないが(ぉぉ
 だか、右の子の選択肢をずっと待っていた俺が居た……(ぉぉぉぉ
 それが敗因(謎)

姫百合シナリオ

 公式キャラ的にはオーラスになるのか。姫百合シナリオだ。
 チャットで聞く所によると、珊瑚(姉)は俺向けのキャラらしい。期待は高まる。
 だがしかし……この双子でシナリオは1本だそうで……。減点対象だ……。
 姫百合 珊瑚、登場。
 塀から降りられなかった所を助け、その放課後。キスとともに名前も発覚。
 おだんご頭の姉。いきなりキス……イイ!(ぉぉ
 姫百合 瑠璃、登場。
 姉を取られた主人公に嫉妬を燃やす少女。かなり攻撃的だ。
 おだんご頭の妹。見分けがつかな(ry
 ……!
 来栖川エレクロニクスの話が登場。HMX-12とか13とか、やっぱりマルチやセリオの事だろう……。
 HMX-16?(んぁ
 東鳩の時代から5年ぐらい経っている世界なのかなぁ……。
 イルファ、登場。
 HMXシリーズ17型テスト機。つまり、マルチやセリオの後継機だ。OSの枠組みだけ作り、それを1から学習させることでメイドロボとしての知識を習得していくマルチのAIシステムをさらに進めたものになっていた。
 まぁ、学習型だけに、会話は面白いんですが……マルチのような雰囲気じゃあないよなぁ……。
 お互いに信頼し合い、支え合い、必要としあってきた珊瑚と瑠璃。そこへ、珊瑚の作り出したイルファが入る。
 うーん……なかなか良い話なんだが、この姉妹もHMXもシナリオを統合しているのが今ひとつ恋愛ゲーらしくない……。
 つーか、主人公は蚊帳の外じゃないっすか……(笑)

優季シナリオ

 オープニングムービーに登場しないキャラクター。
 4月14日の選択肢「夜の学校に行く」を選択すると登場するキャラクターらしい。舞の予感。(ぉ
 草壁 優季、登場。
 夜の学校の裏庭で寝ていた……長谷部彩黒髪ロングの少女。
 制服を着ていたので主人公の同学年と判別され、主人公のことを知っているらしい。主人公も認識の無いところで知っているようだ。
 どうだろうか……(笑)
 夜しか登場しないキャラクターと言う事で、まったく他キャラとの関連性は見えてこない。
> きゅっ、きゅっ
 なに、この萌えイベント……(笑)
 ノーリーズンの奇跡と運命……。
 普通のゲームなら否定する所だったんだが、東鳩なら、まぁ、いいかな……って言うか、これが東鳩かなって思えるように……(笑)
 4月も後半になってからでないと登場しない1枚CG多く感じた……。

このみシナリオ2

 CG100%を達成したようだが……まだ終わっちゃいない。
 このみのもう一つのエンディングへ進むことにする。
 もう一つのエンドと言っても、トゥルーシナリオや追加CGがあるわけでもなく。普通のエンディングだ。最後の選択肢を変えるとこのルートへ進むようである。
 相変わらず煮え切らない主人公。煮え切らないながらも、解からない所は解からないという明確な答えを出す。……出してる?(ぉ
> 「FBI vs KGB 宇宙人争奪戦のナゾを追え、次のこみパのジャンルはSF……」
 こみパネタキタ────(゜∀゜)────!!
 東鳩前作はもちろん、ホワイトアルバムにこみパネタも来ました。何故か嬉しい俺(謎)
 ほぅ……このエンドでも普通にエンディングが流れるのか……(笑)
 シナリオはまぁ……妹エンドなんですが……orz

総括

 さて、総評。
 シナリオは当たり外れこそあれ標準以上。当時のシナリオ・テキストが持っていた雰囲気を素晴らしいほど受け継いでいる。ただ、シナリオの尺も当時のまま。シナリオゲーに慣れるとさすがに短いが、泣けるところではちゃんと泣けるし、萌えイベントも多彩。特に愛佳シナリオは神がかっている。
 CGはさすがに素晴らしい。このみのCGは所々降臨している。絵から物語の前後が読めるぐらいだ。うーん、素晴らしい。しかし複数の絵師の違いが如実に出過ぎているのは初心者には厳しい。
 音楽も水準以上はキープしているが、インパクトには……欠けるかな。
 システムは問題こそ無いもののインターフェイスにやや不満もある。まぁ、問題無い程度なんだが、大作となれば求められるレベルも高いわけで。
 総じて前作をよく受け継いでいる良い続編だった。ただ、前作を越えたかと言うと、期間が長いだけにそれは苦しい。業界は著しく発展しているからだ。キャラクターの癖が強い点も受け継いでいたりするのが、ビギナーには難点か(笑)