2009-09-15

募集馬見学ツアー2009

 今年も行ってきましたキャロット募集馬見学ツアー2009。
 目玉は少し弱くなったように感じましたが、募集馬の平均的な質は上がっているように感じました。どれを取っても大きくこける要素はなさそう。将来のアクシデントなど解かることもないので、現時点での不安要素は微々たる物でしかない馬が多かったです。その分、なんというかコレダ!って言う売りが少ない。でも、社会現象まで起こした最強馬ディープインパクトのファーストクロップがいるだけでも話題性は十分ですかね。

 心配された降雨もたいしたことはなく、とても良い休日を過ごさせてもらいました。
 気になった馬の評を少し書いていきましょう。そして将来見返してがっくりするんです、きっと。

■ファインセラの08
 募集馬の中では最も高い馬でしょうか。馬体の良さはそれなりにあるものの、高馬らしい気品が感じられません。良ければこれ1本にしようと思っていたんですが、残念ながら除外。

■カタリストの08
 今回のツアーで最も良く見えた馬です。骨格、馬体、動き、雰囲気、どれをとってもこれはと思わせる物がありました。リストの段階ではチェックしていませんでしたが、牧場で見て惚れ惚れとしました。しかし、関東馬なのが惜しい。血統も嫌いじゃないんだけどなぁ。

■フェザーレイの08
 募集馬リストで最初に目を付けた馬。ダイナカール牝系とあっては注目せざるを得ない。
 馬格は小柄で冬毛がぼーぼー、一日で最も眠い時間という悪コンディションだったにも関わらず愛らしさと気品を同居させる惚れ惚れする馬でした。牧場の人は「500kgぐらいになりますよ」などと言ってましたが本当なんでしょうか。どう見ても390kg台です。他の子馬たちはもう450kgを超えている馬も多くいます。どう見てもこの子は390kg台です。
 でもまぁ骨格には伸びしろもあったし、3歳秋からグッと成長してもおかしくはなさそうかな? 前評判通りに これは買いです。

■シーザリオの08
 今回のツアーではカタリストの08の次に良く見えました。これと言った欠点もなく、周回でも立ち見学でも実に落ち着いていて良い。関西で角居厩舎というのも大きな加点。

■ヘッドミストレスの08
 密かに注目していたアドマイヤジャパン産駒。よくまとまっていて欠点は無いように見えたが、激しく推すほどでもなかった。

■フォーカルスターの08
 カタログでは一番良く見えた馬。でも、切れ味×切れ味が凄い脚の馬になるとは限らない。何度も経験しているので怖いです。実際に牧場で見ましたが、これと言って悪い所はありません。

■デゴッドドーターの08
 唯一のマンハッタンカフェ産駒ということで期待していましたが、筋肉の付きが良く骨太でしっかり。マンカフェ産駒でも早い段階から長く活躍する馬でしょう。俺の求めているマンカフェ産駒じゃなかったです。

 気になる所は以上でしょうか。
 すでに応募はしましたが、買えるとは限らないのでどれを取ったとは言いません。
 北海道は思ったほど寒くもなく、快適な季節ですね。夏の野菜も大変美味しく、もう少しすれば鮭のシーズンですか。いやぁ、また行きたいですなぁ。
 ちなみにツアー前から空港で土産に買おうと思っていたじゃがポックル。大変な人気商品らしく凄い勢いで売り切れておりました。30分ぐらい探しましたよ……。

2009-05-08

シミについて

 一旦出来てしまうとなかなか消えることが無く、健康的な肌であっても目立つ、メイクが厚めになる、肌が荒れる、という循環を生む恐怖の存在です。

 シミ、そばかすの正体は皆さんご存知のメラニン。
 このメラニンはシミやそばかすを生むだけの存在ではなく、皮膚の色(白人、黒人という意味で)、髪の色(金髪、黒髪など)などに影響を与える重要な物質です。
 また、メラニンはタンパク質と固く結合しており、水や油などにも溶けることはなく極めて安定した物質です。メラニンを分解するという思考は、美白化粧品を考える時にはあまりありません。メラニンを分解しうる物は、皮膚組織を破壊しうる物だからです。となると自然に、シミの予防という考えに至ります。
 シミ(メラニン)の生成を防ぐことによって、シミはいずれ薄くなっていきます。肌は新陳代謝によって常に新しくなっていくからです。

 それではメラニンの生成を予防するにはどうしたら良いか。逆に言えば、どうやったらメラニンが生成されるのか。
 基本的には、これは体内(皮膚における真皮より内側。皮膚表面より1~3mm)にまで影響を与える刺激を受けることによって、メラニンは生成されます。メラノサイトからメラニンという安定した色素を生成して、皮膚内部への刺激を和らげるのが目的です。メラニンが生成されるのは皮膚の防御機能の一種です。

 皮膚内部への刺激としては、日光や静電気などがありますね。また、臓器機能の低下や偏食についてもシミの原因となります。
 日光は一番簡単で誰でも解かりやすいですね。帽子かぶって日傘してください。これが一番安全確実。
 静電気は一見解かりにくいですが、皮膚は意外と静電気が溜まります。脂肪の多い人は特に。そこへ濡れた手で触ったり金属類を皮膚に付ければ微弱ながらも静電気が流れますね。洗顔やメイクをする時、いつも同じ場所から始めているとその場所ばかりが刺激されてシミになる場合があります。
 臓器機能の低下は、体壁反射という現象で、シミだけではなく肌荒れなどの皮膚のトラブルを起こしたりします。ホルモンの異常増加もメラノサイトを刺激してメラニンを出してしまいます。
 偏食は、単純にメラニン生成の元になる物質を多く含む食品を摂れば、それだけメラニンは出来やすくなるんじゃないでしょうか。チロシンですね。豆類、チーズ、粉乳、のりなどが多いと思います。コーヒーなどに含まれるカフェインはメラニンを移動、拡散させるためにシミを大きくする可能性があります。また、血液が酸性に寄ることによって目の周囲が黒くシミになる場合が多いですねー。肉ばっかり食べてもダメです。でも、女性の場合は生理で血液のpHが変わるので、いかんともしがたいですね。こればっかりは自然の現象です。寝不足の場合とまったく同じ現象が起こります。
 あとは心的なストレスなども、ホルモンの分泌や自律神経に影響を与えるので、それらに刺激されてメラノサイトも…という考え方もありますね。理論的には。臨床実験などが行われているわけではないのでなんとも言えませんが。

 結論としては、予防しか仕方がありません。今すぐに消したい! という人は皮膚科に行って切除して下さい。
 でも、肌は新陳代謝を繰り返すので、予防だけで十分な効果が期待できると思います。

2009-04-10

キメの細かいお肌とは

 まず、キメとは何でしょう。概ね、肌にツヤと弾力性があり、見た目がパウダーを塗ったようにサラサラとしている状態を「キメが細かい」と言うのではないでしょうか。
 これを皮膚の構造で言うと、皮膚には目に見えない溝が網目のように無数にあって、その溝が細かく整然と並んでいる様を、キメが細かい、キメが整っていると言います。

 キメが細かいと皮膚に溝が多くあるので指で押さえると柔らかく感じ、整っているのでしっかり元に戻ろうとする、つまり柔らかく弾力性のある肌になります。サラサラに見えるのは溝が細かく無数にあり、毛穴も目立たなくなるためです。
 ちなみに赤ちゃんの肌が柔らかいのは、身体が小さい分この皮膚の溝も小さく細かいからであり、アレは大きくなった成人には無理です。
 しかしこの皮膚の溝は、肌に弾力を持たせるために存在しているのではありません。
 この皮膚の溝は皮脂を皮膚上に効率良く留めておくために存在します。皮脂は油なので顔面に乗っているだけでは滑り落ちていきますね。粘り気があるとは言え液体状ですから。そこで皮膚に溝を作って油を留め、表面張力によって溝と溝を挟む皮膚(皮丘)に薄く膜を張らせ、皮膚全体を皮脂で覆えるようになっているのです。
 このような目に見えない皮膚の溝がたくさんある状態が、健康で美しい肌、キメ細かい肌と言えます。

 それではこの皮膚の溝、どうやったら細かくなるのでしょうか。
 むしろどうして荒くなってしまうのでしょう。
 皮膚の溝の用途は前述のように「皮脂の保持」なので、皮脂が潤滑にあれば皮膚の溝は薄くなっていきます。男性はこの原因でキメが荒くなっていく場合が殆どでしょう。
 しかし女性はその逆。メイクをするのでそれを落とすために皮脂もよく落とすことになり、あまり皮脂がありません。なので皮脂の保持のために溝は深くなるはずですが、皮脂とはつまり油なので油分が潤滑にある状態が発生していることになります。
 はい、乳液やクリームの塗りすぎが原因です。乳液やクリームは成分の殆どが油なので、たっぷりと塗ってしまえば皮膚上に油分がたっぷりとあると判断され、溝は薄くなっていくのです。
 肌を鍛えよう、肌を甘やかすな、と言われるのはこれを指している事が多いです。
 しかしこれら乳液やクリームを使わないと、化粧水がすぐに蒸発しますので使わざるを得ませんね。
 なので、キメの細かいお肌になるには、乳液やクリームは適量に、または無い日を作っても構わないと思います。

2009-03-05

お化粧の仕方

 あまり科学的な話ばかりだと興味が失せると思うので、今日は違う観点からお化粧品の話をしよう。

 あなたは何故メイクをしますかと聞けば、おおよそ「キレイになりたいから」との回答が得られる。ま、無頓着な人もいるんだし個人的な差異があるとは言え、やはり気になる異性と会う時はメイクする人が多く、特に女性はその傾向が圧倒的に強い。
 ただ、お肌の生成というのは3カ月スパンで考える必要があって急にどうなるものでもない。
 そういう時などに利用できる必勝テクニックがある。
 男の子の特性を利用すれば慌てる必要など、お金をかける必要などないのだ。

 基本的に男の視界は狭く、物の捉え方は動物か虫である。揺れる物と光る物に目が行きがちで、気になる部分があれば他には目が行かない。ココが重要。
 つまり、男受けするメイクをする際は、自分のチャームポイントを目立たせる事を考えてやるべきだ。全体的にキレイに見える必要は無い。
 目元、鼻筋、眉毛、頬、口元など目立たせたい部分だけ狭く光らせるといい。他は抑え目にする事。お化粧品の話からはズレるがこれが首や手を目立たせたいならネックレスや指輪をすれば良いわけだ。
 そのようにすれば、全身バリバリにしなくても、ちゃんと男受けはする。
 まぁ、これは対象が1人の男の子である場合にできる事で、そこに女の子も混ざって遊ぶとなれば、女の子は視界が広く静物的に物を見るので簡単に見抜かれてしまうだろう。

 ただ、メイクをする女の子としては、覚えておいて損の無いスキルだと思います。

2009-02-19

肌の潤いについて

 では今日は肌の潤いについて解説してみましょう。

 お肌に水分が無ければ肌はカサカサになってひび割れ、大変残念な事になります。これは解かりますね。
 では、お肌の水分とはどうやってお肌にのっているのだろう。そもそもどこからそのお水はやってくるのだろうか。
 考えたことありませんかね。多少の汗をかいてもすぐに引いていくのに、肌に乗っている水分(潤い)はすぐに気化しないのかな、って。

 前にも言ったようにお肌は弱酸性と言われますが、実際に酸性を示すのは皮脂です。皮脂の成分は脂肪酸グリセリンエステルで、これが皮膚上の細菌によって脂肪酸に分解され酸性を示します。そして、皮脂の下にある角質はケラチンと呼ばれるタンパク質で、これはアルカリ性を示します。
 皮脂は、皮脂腺から出て皮膚(角質)を覆うように皮膚上に伸びていきます。この時、アルカリ性の角質と酸性の皮脂が触れ合うわけですから、そこに中和反応が発生します。

 中学校の理科で習う「中和反応」というのを覚えていますか。塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜると水と塩化ナトリウムが出来上がるアレです。中和反応とは、酸性のものとアルカリ性のものを混合させるとお互いの性質を打ち消しあうとともに水と塩(えん)が発生する現象のことを言います。

 肌の上で中和反応が発生しても当然ながら水と塩(えん)が出来ます。この水がお肌の水分になります。
 身体の内側から書くと、
皮膚内|角質|水|皮脂|空気
 と言う順番に並ぶので、皮脂(油)によって守られ、急に蒸発することもありません。保湿されているということになりますね。
 皮脂は油膜によって物理的に皮膚を保護しているだけではなく、化学的に水分補給と保湿を同時に行ってくれているのです。

 じゃあなんで化粧水や保湿液、乳液、クリームを塗るのかといえば。メイクを落とすぐらいの強い洗顔をすると皮脂までアッサリ落としてしまうわけですよ。男だってヒゲを剃れば皮脂を削ぎ落としてしまいます。そこで、中和反応生成水の代わりに化粧水、皮脂の代わりに乳液を乗せておいて一時的に凌ぎ、肌の違和感・消耗・劣化を防ぐのがスキンケアという訳です。
 なので俺は、肌が健康でメイクをしないヒゲも生えない人にスキンケアは薦めていません。石鹸1個で十分ですがな。
 しかし大人の女性になるとTPOに応じてメイクしなければならない。男が酒を飲まなきゃいけない機会があるのと一緒です。だから、基礎化粧品は必要なわけです。
 そして、乾燥肌、脂性肌、混合肌、ニキビやアトピーなど、そういった症状の肌にもスキンケアの手助けがあると快適に過ごせるし、上手く使える人なら治せます。
 お肌の水分、潤いについては理解してもらえたでしょうか。乾燥肌の人ならともかく、普通の人は化粧水をペタペタと鬼のように付けなくても皮脂が潤滑に生成されていれば肌の潤いは自然と発生するのです。

 かなり長くなってしまいました。
 これでもかなり噛み砕いて書いたつもりだったんですが、難しいし長いよねぇ……。

2009-02-05

皮脂について

 ニキビについてで皮脂という単語が出てきたが、それについてもう少し深く解説しよう。

 皮脂は最高の化粧品であるとはよく聞く話で、皮膚を守りながら活性化させてくれるものです。
 皮脂は所詮は脂なので手でこすれば簡単に落ちます。皮膚をゴシゴシこすると黒い消しゴムのかすのようなものが出ると思うけど、それが皮脂です。本来は白色ですが目に見えないような汚れを巻き込んだり熱で変色したりで黒く見えます。一般的には垢と呼びますね。古くなった角質も皮脂と一緒になって垢として落ちます。このようにして汚れや細菌などから皮膚を守り、皮膚を新鮮に保っています。

 こすると落ちるように簡単に落ちてしまう皮脂ですが、一般的には皮膚の一部として考えられています。皮膚は酸性かアルカリ性かと聞けば必ず「弱酸性です」と言われます。皮脂は確かに弱酸性ですが、その下にある角質層はアルカリ性を示します。ただの油膜なのに皮脂を皮膚の一部として考えられている証拠ですね。

 化粧品メーカーが口を揃えて「洗顔はゴシゴシこすらないで」と言うのは、皮脂を落として欲しくないからです。先ほども言ったようにこするだけで簡単に落ちてしまうので、皮膚機能の一部を削らないでと言っているわけです。
 皮脂の組成は非常に複雑で、人工的に作ると非常に高くつきます。万じゃききません。そして皮脂の上ではうまくメイクも乗らないしすぐに崩れますね。しかも皮脂が多いとテカテカします。油膜ですから。そうして基礎化粧品が開発されました。
 まぁそんな話はどうでもいいですか。とにかく、皮脂は落とさないで下さい。いや、脂性肌の人は落としたいだろうし、落としてもまた出てくるものだから「皮脂をあんまり落とさないで」にしときましょう。

 次は何の話がいいかな……「お肌の潤いとは?」「キメの細かい肌とは?」あたりが皮脂絡みで良いですかね。

2009-01-15

ニキビについて

 まずニキビとは何か。これは油分の腐ったものです。
 その油分とは、皮脂が皮膚内に発現した油のことです。
 皮脂腺から皮膚上に出るはずの皮脂がなぜ出てこず、皮膚内に残ってしまうのか。これは理由が2つあり、単純に皮脂腺が詰まっているか、皮脂が皮膚上にたくさんあって体が皮脂はもう必要ないと判断しているかです。

 皮脂の成分は脂肪酸なので弱酸性を示します。
 弱酸性の洗剤や化粧品を使えば、体が「皮膚上に脂肪酸は足りている」と判断し、皮脂の生成を弱め、余った油分はニキビの元となるわけです。
 また、アルカリ性は汚れを分解しますが、酸性の洗剤はその効果を持ちません。泡の発砲により汚れを浮かせて洗い流すだけです。なので、汗腺や皮脂腺まで詰まった汚れを取るのは困難です。
 なので、ニキビで困っている人は弱酸性の洗剤ではなくアルカリ性の石鹸を使いましょう。
 なぜ弱酸性の洗剤が流行っているかと言えば、単純に肌当たりが良いからです。アルカリ性石鹸は洗いすぎると皮膚に必要な皮脂まで落としてしまいますし、万が一洗い残しがあれば皮膚は強く反応して赤くなったりただれたりします。弱酸性ならばそれほど過敏な心配は必要ありません。なので化粧品メーカーもユーザーも扱いやすいので、よく使われているのです。

2009-01-08

お化粧品について 2

 化粧品についての豆知識をまた一つ。
 もっと取説読んで! なんて事はメーカーの人間なら誰でも思うことなので、取説に書いてないような事を話そう。

 まず、肌質と言うものはそう簡単に変わるものではなく3カ月ぐらいのスパンで徐々に変化していくものです。
 なので肌に合うと思ったら最低でも3カ月は使い続けて欲しい。よくサンプルとかお試し版とかあるけどアレは使用感を知るためのものだと割り切ったほうがいいです。

 化粧品を変えたら肌が急に変わった、と言うのは気のせいです。それは肌に乗っている化粧品の被膜のせいで、肌質が変わったわけではないです。
 逆に言うと、半年経っても効果らしい効果が解らない化粧品はダメポです。それはただの水です。だまされてます。おっと言い過ぎました。
 そして敏感肌の人に多いのが、付けるとピリピリしたり発赤(赤く腫れる)がでる場合。これは十中八九、化粧品の濃度が濃すぎるだけです。水で薄めれば害はありません。せっかく買った化粧品、捨てるのはもったいないので水で薄めて使いましょう。
 何でもそうですが、たくさん使えば良いというものでは無いです。ウチの化粧品でも「たっぷりとコットンに付けて」とか書いてありますが気のせいです。たくさん消費して欲しいから書いてあるだけです(ぉぉ

 薬も過ぎれば毒となる、ですよ。