2002-12-22

この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO


 M氏がEver17と共に語り、L氏もY氏も大絶賛のユーノ。
 NEC98,MS-DOS時代でも3本の指に入るとまで言われている、そのゲームの実力やいかに。
 ……と結構、意気は上がっているのですが、強烈に時間を喰うゲームらしいし、攻略を見ることも推奨されているので、今回は攻略ページを見て進めます。
 さて、そのユーノですが、98版はもちろん、Win版やコンシューマ版もあるようです。しかし、どうしてもDOS版をプレイして欲しいとのことで、倉庫の奥から我が懐かしの愛機「NEC PC-9821 Xp」を引っ張り出してきました。CPUは486系最高クロックの100MHzを搭載し、HDDもNonエンハンスドでは最高の512MBの大容量。もちろん、FDDは2枚挿し可能で、CDドライブは驚異の4倍速を実現したNEC98終焉期のAS2と並び賞される、486マシンでは最強を謳う名機でございます。何言ってるか解からない人、とりあえずXpという名前が付いていてもWindowsXPは載せられないと思ってくれるだけでいいです(ぉ
 で、簡単に掃除してから、動くかどうかおっかなびっくり電源を入れると……。
> ぴぽっ♪
 98起動音だぁぁぁぁぁ!!(激懐)
 画面上ではWindows95の起動を示し、まるで何事も無かったかのように正常に起動しました。
 ……ハァハァ(←ノスタルジック・ハイ)
 ここでWindows3.1が起動していればさらに懐かしかったのですが、これはこれで実に懐かしいデスクトップです。The Microsoft Network のアイコンが郷愁を誘います。ieのアイコンもあります。Windows95って、ie必須だったっけ……? とダブルクリックしてみると……。
> Mircosoft Internet Explorer Ver.5.5 を起動しています…
 昔の俺、頑張りすぎ!!(爆笑)
 こんなへっぽこマシンにie5.5を入れていたとは……。
 ……ハァハァ(←いっぱいいっぱいになっている事を懸命に訴えるHDD動作音に感動)
 正常動作も確認したので、シャットダウンしようと思いましたが……Windowsキーがありません(←当たり前)
 って言うか、よくキーボードを見ればAltキーすらありません。無意識にGRPHキーで操作していたようです。(←マウスを繋げていない)
 仕方が無いので、久し振りにCtrl+Escと言うショートカットでスタートボタンを動かしました……いや、人間って意外と覚えているもんだなぁ……(笑)
 ……。
 このままでは、懐かしの98復活祭日記になってしまうので、とっととインストールしてスタートさせることにします(笑)

ファーストプレイ(亜由美シナリオ)

 武田絵里子、登場。
 ムチムチぱっつんぱっつんな美人校医。ウェーブロングの髪型で、エルフの定番キャラらしい(ぉ
 なにやら怪しげな雰囲気だが、俺に打てるはずも無いキャラ。でも、登場キャラを把握しておかないと痛い目を見るのはEver17で懲りたので、少しは気にしておこう。まぁ、そんなことを言いながら、後になってすっかり忘れていそうだが。
 島津澪、登場。
 登場時に「学園のアイドル、澪さん!」などという説明ゼリフが入り、一発でその位置を把握させてくれる。
 お嬢様。性格はやや高圧的で、キャラ的には打てないだろう。俺にどうしろと言うのか?(ぉ
> 「相変わらず、年増趣味なのね、有馬君(主人公)。」
 ……えーと、既にヤル気が50%ほどに半減している俺の心境は理解していただけるでしょうか?(マテ
 システムは総当りコマンドアドベンチャー。16色カラーに哀愁を感じるDOSゲー。
 昨今のサウンドノベルに比べて自由度が高いと言えばそうなのだが、このゲームをシナリオゲーとして俺は認識しているので、ちょっと面倒かも……。
 オートモードなどという便利なものは無いが確実に安定して動く。さすが、DOSアプリ。漢は黙ってシングルタスク(ぉぉ
 有馬亜由美、登場。
 いや、ファーストプレビューを書こうかどうか迷ったが……なんか、シナリオはあるらしいので一応。
 主人公の母親。メガネでおさげ。
 どう考えても打てるわけが無く……。
 一条美月、登場。
 主人公の学校の非常勤の先生だった人。
 それにしても、登場キャラの苗字が戦国大名だなぁ……有馬と一条は、島津や武田とは格が違う気がするんだが……。
 キャラ? ……もー、いいよ……(涙(ぉぉ
 波多乃神奈、登場。
 暗い雰囲気の転入生。ヘアバンドにストレートロングの髪型。ようやく打てるかも知れないコースだが、そんなことよりも「こ、これをL氏が!? あ、有り得ない有り得ない! 絶対有り得ないって! そんなに凄いシナリオなのか!?」と彼女を一目見ただけで驚愕震撼しまくった……(ぉ
 朝倉香織、登場。
 美人ニュースキャスター。主人公の街でブツかって、その後にニュースで名前を知ることになる。間違い無くシナリオがありそうである。って言うか、あって欲しい(ぉ
 よーしよーしよしよしよし……。段々と打てるコースが近付いてきましたよ。
> 「俺の母親だぜ……何をときめいてるんだ、俺は……」
 凹……。
 ……。
 か、勘弁して下さい……(鬱)
 ようやくオープニングまで到達。長い……いや、色々とコマンドを打たなければならないから長いと感じるのかも。
 オープニングはムービーでもアニメーションでもなく、激しくポケモンフラッシュ(謎)
 トントン拍子とはいかないが、親父を中心として事件の謎がドンドン深まっていく。それについては楽しい。楽しいのだが……。
> 「亜由美さん……」
 有り得ない(涙)
 絶対、有り得ない(鬱)
 これだけは、なんとかならないものだろうか……。
 けど、主人公は亜由美さんばっか追いかけてるんだよなぁ……回避さしてくれよ……(涙)
 そうしないと何処をクリックしても進まない……(涙)
 端から見れば泣いている母をなだめているようなのだが、主人公の心境が……嫌すぎる……。
 シナリオの内容は面白い。シナリオには惹き込まれるんだが、亜由美さんが絡むと恋愛沙汰みたいに動く主人公が受け付けられん……。
 どうしても、鬱々としたままシナリオを読み進めてしまう。
 やたらと肌を露出するお姉さま方にも、「あぁ、胸元がお留守ですよ、気を付けて下さい」「あぁ、脚元がお留守ですよ、気を付けて下さい」「あぁ、アングルがオカシイのは気にしないでください」と、俺はやる気の無いツッコミばかり……。
 ついに正念場。豊富と亜由美さんが家でぱんぱん。頑張るねっ頑張るねっ(ぉ(←もはや主人公とのシンクロ率0%)
> ぱしんッ!
 ……はっ!?
「お、親父にもぶたれたこと無いのに……!」(←母親にぶたれている)
 って、ギ、ギニャァーーーーーーーーー!?
 ……きしゃあ(謎ッ
 おいおーい……このエンディングは痛すぎるぜよ……すりる!しょっく!さんぺんぅすっ!
 わ、笑えネェ……。
> ぱしんッ!
> 亜由美「両親にもぶたれたことがないのにっ!」
 アンタもかいっっ!!(爆笑)
 ってオイ主人公ッッ!?
 AHHHHHHHH!!!(←ENTERキー・SPACEキー超高速ピアノ打ち)
 シナリオの核心に触れる重要なセリフがあったっていい! ここは俺には読めない! 無理! 無理!!
 っ……っ……(←日付が変わっても落ち着かない様子でENTERキー連打)
 ……。
 恐ろしく難解なセーブロード・アイテム継承システムでシナリオを解いていくうちに、シナリオの中核に付いては意外とハマる。
 ……けど、亜由美さんは無理すぎ……。

絵里子シナリオ(美月シナリオ)

 亜由美シナリオで、夜の街を奇妙な服で徘徊しつつ、意外と可愛い表情を見せ、コーヒーカップの置き場所で爆笑させられた絵里子のシナリオへ向かおう。
 テンションはいつものゲーム日記よりかなり低いですな……(ぉ
 ゲーム日記のテンションは低いのに、ゲームのやる気は続いてしまう。
 つまり、ゲームやってる俺は楽しいけど、ゲーム日記ではボケにくい(ちょっと違)
 ゲーム日記見てる人はツマンナイかもしれぬ……。
 ……。
 まぁまぁ面白かったんだが……(←もうエンディング)
 取り立てて俺が言うような場所は無く、むしろ、このシナリオルートに入って俺は失敗だったな……と(笑)
 全エンディングを見ないと評判のラストシナリオへ行けないらしいので通らねばならぬ道。細かい設定を覚えつつ地道に歩くべ。
 でも、学園1Fの背景の学生たちの会話を聞いてると「なんでもあり」のような気がするんだが……(笑)

澪シナリオ

 考古学マニアのお嬢様。
 登場キャラの中で、唯一解かりやすい性格をしている人物(ぉ
 まー、解かりやすい性格だけあって「ははーん?」とか「ふむ……(謎)」とか「ソーデスネ(いいとも)」とか、色々と呟きながらプレイしていたが、やっぱり俺の守備範囲からは外れているようで(ぉ
 絵里子ルートと同じく、細かい設定を認知しつつエンドマークを踏む感じで。
 シナリオはどこ青で言う所の明日菜シナリオだった。

神奈シナリオ

 ファーストインプレッションからL氏と同じく神奈一択という何かしらの違和感を抱きながら、しかしだからとて神奈一択のこの状態を変えられるわけも無く、神奈ルートへ進行。
 とは言っても、無口系はそれほど惹かれるでもなく、むしろ見た目で惹かれてもそれが壁になって俺的には盛り下がってしまう。
彼女は一体何者なのか。何がどうして、なのか。
 ……。
 公園で、公園で、公園でデスカ?
 どうして、なのか(ぉぉぉ
 ってちょっと待てい!
 AHHHHHHH!?
 雪女(しおりィ)ーーーーーーーーーーーーーー!!(違)
 え、えらいこっちゃ(謎)

香織シナリオ
 基本的には神奈ルートとほぼ同じらしい。
> 亜由美「亜由美はこれでも理系なのよ」
 で、ちょっとうるっとキてしまった……(笑)
 シナリオゲーで自分の持ち場が解かっているキャラというのは痛いよ…。
 ですが、香織には結局心動くことは無く(ぉ

ラストシナリオ

 ドラクエで言う所の「さいごのかぎ」を使って、ラストダンジョンへ突入。
 なかなか面白いな……。歴史は記憶であって時間ではないか……。
 い、いきなり飛んだ(笑)
 セーレス、登場。
 澪(謎)
 アイリア、登場。
 防人(謎)
 ユーノ、登場。
 うそん……(ぉぉ
 サラ、登場。
 やっと打てそうな所が……(マテ
 アマンダ、登場。
 あらあら……(謎)
 ……。
 ……。
 ……。
 頭の中を、ずぅーっと北斗の拳のテーマが流れているんですが……。
> 「なぁにィ~、聞こえんなぁ~?」
> 「漏れの名前を言ってみろ…」
> 「ぁ゛ー、めんどくさいめんどくさい」
> 「運命を切り開く男がいる。天にそむく男がいるッ」
 色んな名ゼリフが頭の中を駆け巡るんですけど……。
 しかし、ケンシロウの世界よりももっと悲しい世界だよコレは……なんて悲しい世界なんだ……。
 たった4年間でこんなに成長してしまうなんてッッ!!((違ぉぉぉ
 来たッッ! やっと来たッッ!
 今までのシナリオがすべて収束していく。き、気持ち良い……(笑)
 この物語の根底にあるのは、時間を可逆としている所にある。時間の可逆というよりも、むしろ可変と言ったほうが俺には解かりやすい。知覚できる事象の積み重ねを歴史と言う概念で時間を可変にしている。ブリンダーの木とは、絶対的な縮尺を用いずに事象を系統立てる、より文学的な統合理論だ。面白い概念だが、シナリオとしての面白さはむしろソコじゃない。
 ユーノ、ユーノが、ユーノゥ!? そ、そんなことが、そんなことがあっていいのか!? 運命のルーレットはかくも過酷な物でしか!? あぁぁぁぁ……あ?
 って、主人公ォォォォォォ!!!!!!(激昂 無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理(ぉ…
 ……。
 やっと終わった……(笑)
 面白かったけど、感情移入できなかったのが辛かった。

総括

 シナリオは、非常に面白い。物語の把握に役立ち、セーブロードシステムにもなっている時系列分岐マップが、最後の最後でシナリオの根底に流れる概念のネックになるあたりは凄い。
 どうやって解くんだろうってほど難しい攻略がある(これは関係無いだろうって所をクリックしなければイベントが進まなかったり)ことも確かだが、攻略方法が解かっているのに2~3時間のロスが発生する場合(主にアイテムロスト)もある難儀なゲームシステムはさすがに古いゲームだと感じてしまう。
 まぁ、そんな些細なことよりも感情移入できなかったのが辛かった……たぶん、18禁じゃなかったら、もっとラストで感動してたと思うんだけど……(笑)
 18禁シーンはイラナイけど、シナリオは18歳以上で無いと絶対解からない罠。
 シナリオの設定や背景は凄く良かっただけに、背徳感に耐えられない人には辛い。そういうシーンだけCtrlキーが効かないのは、何かの陰謀なのか?(ぉ
 しかし、これだけは確かに言える。「NEC98ユーザーなら、絶対にプレイすべき」と。
 知ってまったく損の無い凄まじい世界観とシナリオを構築している。

2002-12-06

Ever17


 今年一番の呼び声も高いKIDの本気。
 ついに、ついに、佳作量産メーカーKIDの汚名返上なるか。Close toはフロックでは無いはずさ! それ以降、夢つば、てんたま、マイメリ、メモオフ、メモオフ2と、KIDオリジナルの評価は下降線を描いているが、今度こそ期待に応えて欲しい。ここで一発頼みますYO! あの栄光を今一度!(謎)
 コレが外れるようなら俺はこのゲーム日記の引退を約束しよう! それほどまでに期待しているぜ、KIDさん!
 さぁテンション上げていくぜ!

ファーストプレイ

 オープニングムービー。
「す、すげぇ……?」(笑)
 ファイナルファンタジー等に比べたら子供騙しなCGも、どこ青をやったばかりの俺にはちょっと鮮烈(ぉぉ
「やれば出来るじゃないかチミィ……」
 と、一人ほくそえむ。
「いきなりタヌキがしゃべってるYO!」
 などと、引いたのも束の間。
 優、登場。
 ひらひらのマタニティワンピースに身を包んだ、明るい少女。海洋テーマパーク「LeMU(レミュウ)」の制服を着ているらしいので、関係者らしい。
 いきなりストライクゾーンが来やがったねコンチクショウ……(ぉぉ
 ココ、登場。
 正統派ひらりずむを堪能させてくれる、明るい電波少女。ツインのおだんごでショートカット。犬を連れている。
 ……声がモッチーだ。さすがに一発で解かる(笑)
 またストライクゾーンが来ましたねコノヤロウ……甘々じゃねーか……。目を瞑ってでも打てるNE! どこまで飛ばしましょうかNE!(ぉッ
 僕は、ぼくは、俺は、彼は……と、複数の1人称と3人称がごっちゃになっている。慣れるまでの辛抱だと思いつつも、気持ち悪くて酔いそうだ……。
 目が覚めると、突然誰もいなくなったらしい。エレベータが動かないが、電気系統に異常は無い模様……ハテ?(笑)
 あれだけ大勢いた客がいなくなったと言うことで、優たちも地上への脱出を試みるがまぁ無理。どこからか浸水した箇所があるらしく防火水扉が閉まっている。浸水か水道管破裂かは水を舐めれば解かるだろうけど、まぁそんな事は思い付かない優たちである。少年は、こぉ~んな可愛い女の子とサバイブサバイブ♪ と浮かれがちなのだろう(ぉ 事実、俺も浮かれがち(マテ
 しかし、エレベーターに取り残されていた少女を発見・救出。ちっ……(ぉぉぉぉ
 沙羅、登場。
 高校2年生で、優の後輩らしい。短いツインテールに大きなリボンをつけた紺色の制服を着ている。
 打てる……また打てるぞ! もはや猛打賞は貰ったZE!(マテ
 3人になった所で、館内を3人で手分けして当たることになる。
 すると、ぞろぞろと出てきたよ……ちぃっ……(ぉぉ
♪雪吹雪く山荘に2人(中略)そうすりゃ本音四の五の追求しなくても交われるでSHOW?(マテ
 空、登場。
 白いチャイナ服のレミュウの関係者。口紅がちょっとキツいのはまだいいのだが、緑の瞳がなんだか怖い。性格は優しい。
 打てないYO……(←小動物のように(マテ
 つぐみ、登場。
 黒いワンピースの女性。私に関わるな的なピリピリした気迫を漂わせている。太ももまで伸びる長いロングヘアーにキツそうな目元。
 打てないYO……(ガクガクブルブル(マテ
 これで登場人物は全員のようである。
 主人公に関する情報がまるで無い。それはおいおい問い詰めるとして、当面何を元に行動を選択すればよいのか、となればプレイヤーである俺なのだろう。ふむ……(謎)
 主人公が記憶喪失っつーネタで最近のものと言えばうたわれるものあたりかな? ワレモノもその辺りの謎は面白かっただけにこれも期待して良さそうだ。まさか、アレと同じネタなんてことはあり得ないだろう(笑)
 しかしまー、主人公に限らず、あちこちに些細な謎が敷き詰められていきますなぁ。
 気になる謎をつらつらと書いていきますか……解けそうな伏線は置いておくとして。
 優の父親が行方不明で最後に目撃されたのが17年前のレミュウの中ってことは、このレミュウは17年も前から存在するわけかぁ……。そのわりに空はレミュウの開発部門にいるらしいし……まだ開発するの? って言うかEver17の世界の中じゃ2000年にレミュウが出来てたのか……ふむぅ。
 レミュウの全体像の縦横比が不思議に包まれている。1層ごとの高さは17mで、MAP画面で見える切り離された区画へ直線距離で100mあるらしいが、それにしてはずんぐりと縦に長い全体像である。
 主人公たちは制御室のコンピュータが示した生体反応数に驚き、気にしている。半壊したセンサーやコンピュータのはじき出した"結果"なぞ、誰も信じないと思うのだが……コンピュータを扱う人間なら特に。空が慌てているのは変じゃないだろうか。
 空の正体が明かされて不思議に思ったのだが、どうして空と名付けられたんだろう。アンタの親御さん、変だぞ(ぉ) むしろ、誰もそのことを聞かないのが不思議だ。誰かが「どうして?」と聞き、空が「なんででしょうね」と答えてくれるだけでいいのだが……。少年の本当の名前が王子様だってのは葉月君に失礼だからあり得ないとして(ぉぉ)、異様とも言える優の名前も何かありそうだがこちらはフェイクの可能性もあるか……。
 レミュウは海水温度差発電により、自家発電しているらしい。熱水は熱水孔から採っているらしいが、その水深は119mと言う。俺もちょっとした雑学程度の知識ならあるゼ。プロローグでレミュウは東京都と言っていた。レミュウは東京、東京のレミュウ。ああ、モッチーもいることだし、これは東京ミュウミ(駄目知識) ……えーと、レミュウのある場所は東京湾内では無いことは確実だろう。東京湾の水深は約30m弱しか無い。少なくとも完全な湾外、外洋域まで行かないといけないことになるが、そうなると問題は黒潮。黒潮は流れのある所では2~4ノットの大海流のはずだ。2~4ノットは時速で言えば4~6km/h程度。数値だけ見ればたいした事無いと思うかもしれないが、平たく言えば1時間に4~6kmも海水が流れているのだ。海が動いているといっても過言ではない。そんな危険な所にレミュウというテーマパークを作っても大丈夫なのだろうか。直感的に解かる海上も危険だが、見えにくい力が加わる海中も危険。海の中とは大気圏の外よりも神秘に満ちた場所なのである。いったいドコにあるんだレミュウ! 俺も、優たんやココたんに逢いたいよレミュウ!!(目的を見失っています)
 優、私服に着替えて登場!
 ……コ、コイツッッッッ!!(震撼(ぉぉ
 ロングのひらひらを見事に体現しているじゃナ・イ・デ・ス・カ……!(ぉッ
 それにしても、ワクワクするNE……。ボク、もうドキドキしてきちゃうYO!(痺)
 なんだか、一昔前のSF洋画を見ているような感じ。開始して数時間……ようやく面白くなってきましたよッ!
 まぁ、SFでは肝心のCGは、プレステ初期の頃を彷彿とさせる程度なんだが……(ぉ
 さて、紆余曲折を経てサクサクと進めていると……どうやら、優のシナリオへ突入したらしい。知られざる優の過去、レミュウの過去へと迫る。嗚呼、やっぱり俺って正直者だNE!(ぉ
 沙羅や空を巻き込みながらシナリオは進んでいった。優と語り合ったり、講義を受けたり、チュッチュしたり、挿入したりしながら、物語は結末を迎える。
 言わずもがな、バッドエンドだった模様。
「お、おまいら、なんで死んでねーんだ!? その位置関係なら間違い無く瞬殺だろ!? って言うか、前方50mって地上突き抜けてねーか!?(ぉ
 おいおい、昔のハリウッドなら必ずハッピーエンドだろうガ!? ちくしょう! そうなんだろ!? ゴゴゴゴゴルァ!? 優ッ! 絶対、絶対救ってみせる!! AHHHHHH!(謎(ぉぉ」
 と、あまりの急展開に思わず吼えたり。
 面白い。まぁ、フルコンプリートは確実級。
 4次元認識とはまた机上の先端科学を引っ張り出したものだ……いや、俺的には面白いけど。文学志向の人にはその考え方が斬新で面白い、理系志向の人には理解できる内容でノベルが面白い、と思っているんだろう。マイメリでもその狙いは顕著だったなぁ……ただ単にネイチャーやムーの読みすぎかもしれないけど(笑)
 んー、ポリゴンムービーまで使用した意図を汲むなら、それを認識するのは……主人公と同じくする俺(プレイヤー)? 俺は目玉の親父じゃないYO!(ぉぉ
 俺の望まない、俺の推察など吹き飛ばしてくれ優シナリオ。
 吹き飛ばして欲しいのだが、フルコンプするつもりなので、KIDの推奨(オープニングムービーに登場する順番)の通りに進めたい……しかし、優と沙羅以外の分岐ルートへ行くような選択肢は無かったと思う(笑)
 まさか、攻略順序が決まっているんだろうか?

セカンドプレイ

 物語の登場人物を把握できたので、プロローグを読み返せば解かる……。って言うか、キッズマニア先生が教えてくれた。
 どうやら武も主人公になれる(武視点で進められる)ようだ。不可解な行動をとると思っていたらそう言うことなのか。テキストウインドウ背景色が薄い緑(Aqua Color)に変わって読みにくくなってしまった。
 なるほど、2つの視点でシナリオを……。Close 2Uシステムですな。
 ボクをそんなにワクワクさせて、どうするつもりダイ?(マテ
 恐らく、と言うか、確実に選択肢はまったく違うものが用意されているはずなので、もう一度ファーストプレイのつもりでセカンドプレイに臨みます。そうと解かればKID推奨順のつぐみルートから入る気満々なので、つぐみシナリオレビューは次にします。今しばらくお待ち下さい。
 だって、少年視点では選択分岐が無さそうだった、つぐみと空とココでしょ? まぁ、重なっている可能性は無いとは言えないが、もしそうだとしても、俺が普通にプレイしてつぐみに行くと思いマスカ?(ぉ
 ええ、100%無理でしょうな……(ぉぉ
 そりゃあもう名雪が、
「けろぴーは、ここ…」(国府田ボイス)
 と言うように、
「いすにぃは、ココ…」(国府田ボイス)
 と言われるのは当たり前も当たり前っちゅーか、朝飯前(マテ
 思わず、
♪一生かけてつづる小説の主人公は自分自身だから、あなたの第二章から私も登場人物に書き加えて
 とか歌ってしまいそうです(謎)
 ……書き加えますトモ!
 1周目と選択肢が全然違ったのは予想通りだったが、まさかシナリオがこうも違うとは……(笑)
 そうだよな、キッズマニア先生も「プレイ日記は必ず書け」と言っておられたモンな。踊って欲しいなら踊ってやるさ、踏んで欲しいなら踏んでやるぜ。漢の生き様、とくと見よ!
 沙羅たんも良かったけど、ココたんも……いいっ(ハァト)
 ……やっぱ見ないで(マテ
 でも、ココたん関係らしい選択肢が無いんじゃゴルァァァァァ!!(絶叫)
 実際、沙羅はいつ出てくるんだろうと思っていたら、いつの間にかクライマックスに(笑)
 そして、アッと言う間にすんげぇ痛々しいバッドエンドに(ぉ
「優ッ! 絶対、絶対救ってみせる!!(再吼)
 フェードアウトは止めてくれ、止めてくれYO! AHHHHHH!?(謎(ぉぉぉ」
 気が付いた点として、つぐみシナリオはそれほど期待できなさそうだったが、空シナリオは相当激烈の予感。つーか、おまえがどうなろうとどう思おうと知ったこっちゃ無いが集団の足を引っ張るなヴォケが(マテ
 そして、空ルート(?)でも四次元認識が出てきた。Ever17のテーマである可能性もあるが、優シナリオと1セットなのかも知れない。その優シナリオは少年視点だと思っていたが、武視点でも優シナリオがありそう。
 最初に「ファーストプレイでは武が不可解」と書いたが、セカンドプレイでは少年が不可解だった……やっぱりアレか、ライバルを危険視している俺の本能か?(マテ
 そして一番の問題は、武視点でもココシナリオに行くと思われる分岐が無かったこと……ココシナリオはよっぽど特殊な選択肢を抜けなければならないか、クリア順序が決まっているものだと思われる。……まさか、クリア出来ないなんてことは……ないよね……(うつむきがちに涙(ぉぉ
 さて、セカンドプレイも終えて、それぞれのルート攻略へと……いざ、参る!
 撃破順序はオープニングのKID推奨順から、主人公を交互にしたいことを考慮に入れて、武・つぐみ→少年・優→武・空→少年・沙羅→武・優(?)→少年(?)・ココと決定ッ!
 Let’s Dive to Blue!

つぐみシナリオ

 Let’s Dive to Black!(ぉ
 やる気のあるうちに、やる気の出ないだろうシナリオを完遂しておこう(ぉぉ
 つぐみはツンケンしている謎の美女。黒いワンピースを纏い、長い髪を足まで垂らして、全身真っ黒。きっと腹まで黒いんだ(ぉ
 サクサクっとスタート。
 と言っても、セカンドプレイで殆ど体験したイベントが多かった。
 とてもイライラしながらイベントが過ぎていく……(ぉぉ
 うーん……やっぱり、イマイチ……(笑)
 結局、武の男度が上がっただけで、つぐみには何も吼えることもなく、シナリオは特に感慨深くなる所もなく……。
 いやまぁ、気になる所と言えばいくらかあるのだが、つぐみはあんまり関係無いしなぁ……。
 そう、吼える所はつぐみでは無いのだ。
 吼える所は武なのだ(ぉぉ
 アンタ、カッコ良すぎるよ! チクショウ! 最高だよ! 誰彼だよ!(謎)
 でも、シンクロ出来ねェよ! チクショウ!
 ……だって、つぐみなんだもん……(マテ
 アンタの守備範囲は自由自在(リベロ)かも知れないが、俺は中位の底(ボランチ)なんだよ……(謎)
 武の功績でシナリオとしては評価高いのだが、つぐみに対する俺の志気が上がらない……。
 つまり、鋭すぎて……。
 第一打席:右翼ゴロ(ぉぉ

優シナリオ

 Let’s Dive to Blue!
 さ、心機一転、Ever17をスタートさせましょう(ぉぉ
 優は、ショートカットでひらひらで明るい性格で、と、ピンポイントに好みの性格。
 サバイバルと考古学(?)の知識を持っており、このゲーム作品中でも最も信頼できそうな人物。
 言わずもがなツボなのだが、サクサク進めているとどうもファーストプレイで体験したイベントが多くて、あまり日記に書くような場面は無い。……やっぱ、相当な確率で優ルート選択肢を選んでいた模様(てへ☆
 優のオカンに何か聞けると思っていたら聞けなかったし、あの違和感のせいで微妙に凹んだし、なんだか肩透かし気味に終わっていった……いや、このキャラ自体は大好きなんだが(笑)
 クリーンに、とてもクリーンに……。
 第二打席:左前安打

空シナリオ

 Let’s Dive to Blue!
 空は、チャイナドレスのガイドさん。
 ファーストプレイでは打てないと思っていたのだが、セカンドプレイ(武視点)をやってみて、相当な激烈の予感を感じさせてくれた。
せっかく白いチャイナドレスなんだから、水濡れCGが欲しいところだけど諸事情により映像として具現化することができません(謎)
 やー、優は水濡れCGあるからねぇ……このCGだけでもミルシーの絵描きさんが書いてくれれば良かったのに(マテ
 やっぱり……。
 やっぱり……。
 やっぱり……。
 あかんっっ! セカンドプレイで感じたように、このシナリオは俺には回避不能ッッ(泣)
 がっつり、がっつり泣かせて戴きました。
 だがしかし、俺が萌えるような場所は無かったかな……(ぉ
 ライト線に鋭い当たり。
 第三打席:右線二塁打

沙羅シナリオ

 Let’s Dive to Blue!
 沙羅は、高校2年生で優の後輩。
 ファーストプレイでは思いっきり優寄りの選択肢を選んでいたこともあって、沙羅シナリオは未だに予想不能。しかし、外見的にはかなり打てる。出来が良ければスタンドまで運ぶことも可能!
 優がどうして打ちにくいか、淡々と進めていてぼーっと考えていると解かった気がする。きっと、主人公が少年だからだ。少年の年齢は14~5歳と推定されており、優は完全にお姉さんなのだ。そう言えばお姉さん的な萌えが多かったような気がする。つーかね……。
 とか思ってたらいきなりキた。
 シナリオはざっくりと動いていく(いみふめ)
 い、いや、あんまり直接的なネタバレはどうかと思ったのだが、それ以外に方法が無く……そうだなぁ、空シナリオがもっさりとシナリオを見せていたのに対して、沙羅シナリオはざっくりと言った感じで(いみふめ2)
> 「うん、約束だよ。」
♪ありが~とぉ~言わな~いよ~(違
 ななな、何だYO!? 何だYO!!(マテ
 激烈の予感……。好きしょの予感……!(謎)
 そして1時間後……好きしょキタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉ
 沙羅の印象がどうこうと言うよりも、少年の印象が激変した方がインパクト強かった……。
 変身っ! 和樹モード(こみパ)チェィーンジッッ!! って感じで(ぉ
 でも、やっぱり……俺にはこのシナリオを回避しようが無いッ! もちろん、でら泣き(ぉぉ
 だって、キャラクターは「お兄ちゃん」で、シナリオは「好きしょ」だよ!? 回避出来るかヴォケがぁぁっっっ!(大暴れ(マテ
 沙羅シナリオが終わると、「第3の視点、開眼」とか言われてココルートへの道が開ける。
 正念場を前にして威勢良く特大アーチ。
 第四打席:右中本塁打

ココシナリオ

 Let’s Dive to Blue!
 ココシナリオと書いたが、本当は武視点での優シナリオを目指すつもりだった。だったのだが、武視点でやり直すと、武視点で始めると選択肢が増えている……しかも、ココ関係。
 と言うわけで、ココシナリオへGO。電車がレールの上を走って次の駅に着くように、俺もココ関係の選択肢を通ってココエンドに辿り着いてしまうのは当たり前っちゅーか、電車がGO!(マテ
 しかしヤバい。武とココなんて……やばいって……。20歳の青年と14歳の中学生……犯罪? Ever17は犯罪への道をまっしぐらですか? KIDは「名は体を表す」を地で行っているのですか? でしか?(謎)
 それはヤバいって……(ハァハァ(マテ
 でも、少年視点でココだと思ってたんだけどなぁ。つぐみシナリオでちょっと良い雰囲気だったし……。
> 「ぴよぴよ~、ぴよぴよ~」
 ぴぴぴぴ、ぴよぴよキタ────(゜∀゜)────ァッ!!(ぉぉ
 ……いや、この部分だけキッズマニア先生に見せてもらってたんだよね……(笑)
 そりゃ、寝ている俺も起きるっちゅーねん(違)
 嗚呼、ガイルのサマーソルトを喰らうと、こうなっちゃうんだね……(ピヨピヨ)
 やっと、ようやく、この場面が出てきた……長かったよ……(涙)
 このシーンを待ち続けて「おあずけ」されているような気分だったよ……(ぉ
 とても満足感たっぷりの俺。ふふっ、お腹いっぱい(ぉぉぉ(優しい目で優しい笑顔)
 ……。
 ココが突然、つぐみや優エンドの事を語りだす……。来た、来たよ……やっぱりソレかよ。ついに猫耳シッポを出しやがったな東京ミュウミュウEver17! 
 まだ少年が不確定要素なのだが……ストップザワールド。確信にふれるネタバレをします。
 いや、Ever17の物語の言いたいことは解かる。解かるがしかし、俺はあまり好きじゃないし、あまりにも設定が込み入ってて面倒になってくる……しかし、それがこのゲームの面白さだろうから、それを考えることを止めるとこのゲームの面白さは半減してしまうだろう。
 簡単に言うとFF10だろう。まぁ、FF10は「解かりやすく謎は無し、勧善懲悪でインターナショナル」だったが、Ever17は「綿密に計算された伏線と順序」と言った感じで性質は全然違うのだが、感覚としては一緒である。ここを読める諸君ならFF10のアーロンさんが言っている、「これは、お前の物語だ」のセリフで全容が知れるだろう。
 Ever17のキモは優と空のシナリオで出てきた「4次元の認識」だろう。まずこれは間違いない。ここまでネタ振りしといて「ハイ、ココの電波発言でした(ちゃんちゃん♪)」とか言われたら俺はブチ切れてEver17のゲームCDを叩き割る(ぉ
 しかし、俺が知っている4次元の認識と、優や空が説明していた4次元の認識は、概ね合っているが微妙に違う気もする。
 人は過去から現在に至るまでの過程を認識し、現在から未来に至る過程を推測することが出来る。つまり、時間の概念を持つ。これを直感的に視覚することは出来ないが、知覚することが出来る。腐っていくリンゴを瞬時に視覚することは出来ないがそれを理解することができる。つまり、空間軸(XYZ軸)に時間軸(T軸)を合わせたものが一般的な4次元の認識だ。
 ココが言っていたように全てのシナリオを4次元で捉えてみる……いや、何も気になることはありませんが?(笑) 4次元の視覚を持って見た場合、Ever17には何も謎は発生しない。何も矛盾の無い話である。Ever17に限らず、俺は常々、マルチエンディングストーリーゲームの物語を1点の起点を持つ5次元時空として知覚している。普通の人はそうだと思う。Ever17の場合、2つの起点を持つ5次元時空として捉え、4次元として視覚した場合、何も矛盾は発生しない。
 4次元の視覚として捉えても違和感が無い。
 しかし、Ever17は問う。俺に4次元の視覚をせよ、と。これは即ち、5次元時空とせずに4次元時空として認識しなければならないと言うことだと思う。
 では、それを4次元時空として認識するには……うぐぅ。それぞれのシナリオの差異をどう解読すればいいのか。
 そもそも4次元の事象からの干渉は3次元の世界において全てを無にできる神の為せる技である。空間軸に加えて時間軸をも粉砕できる。そのようなことがゲームの世界においてあって良いはずはない。解かりやすく次元を下げて言えば、2次元の迷路の中を逃げるパックマンを上から踏み潰すことが可能なのだ。紙の上に書いた点Aと点Bを紙を折り曲げて最短距離にする事が可能なのだ。2次元の世界では有り得ないことが3次元からの干渉で可能になる。Ever17で言えば、レミュウの事故を起こさないことだって、個々の存在を否定することだって可能。
 つまり、4次元からの干渉はあり得ない。ゲームとして成り立たない。しかし、4次元の視覚が必要になる。時空観測者が必要になるとは……やはり、それは難しい。
> 「ちっきしょー、やっべぇ~、告られた、告られた、告られちまったぁ~っ♪」
 お、俺がヤベェよ!!(ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよピーヒョロロロ)
 やべェよやべェよ! 考えてる事が全部吹っ飛んじまうYO!
 セリフ(声)もヤベェけど、絵もものごっついヤベェよ!!!
 な、なんて破壊力だっっっっっ!
 連邦の新型は化け物かッ!(違)
 ……ココたんの一撃が余りにも強すぎます。聖闘士星矢のペガサス彗星拳とか、始めの一歩の一歩のボディーブロー並みに凄すぎ……誰か止めてくれ……。
 はぁ、はぁ……さっきの所からちょっと進めたらスンゴイ事になってしまった。俺が(ぉ
 俺がシャットダウンしそうなので、思わずPS2をシャットダウン(ぉぉぉ
 では続きだが、無理矢理にでもEver17の時空を4次元時空として捉えることは出来ないだろうか。2つの起点を持つ5次元時空を4次元時空に統合してみよう。
 5次元から4次元への移行。それは、1次元軸を抜き取ること。当たり前か。
 根本的に2次元の絵なので、Z軸を引いて4次元として認識……うーん、あり得ない。って言うか、意味が無い。そんなんだったら、誰もEver17を薦めないだろうし、そもそもキッズマニア先生が黙っちゃいない。 やはりここは、平面時間軸を直線時間軸にするのが正しいだろう。4つのシナリオを1本の時間軸に乗せる為には……やっぱ、無理なのでは。
 大きく分類して武視点と少年視点での違いならなんとかなりそうだが、それでも空間軸か時間軸で説明すると武とつぐみがこのままではネックになる。
 そして、つぐみエンドと空エンド、優エンドと沙羅エンドを4次元化する上で時間軸をずらすことは有り得ない。優エンドと沙羅エンドは無理をすればなんとかならないこともないかも知れないが……それでも、優エンドは他者と大きく関わるだけに難しい。
 ならば大胆に空間軸をずらすのはどうか。レミュウが4つあってキャラはコピー……いや、クローンか? 有り得ないことも無い。クローン説として最も怪しいのはライブリヒにクローンの極限環境適応実験されている可能性。少年視点の2シナリオでは沙羅とつぐみと武がネックになるが、あの時代でクローン技術は当たり前の技術だったとして少年がクローンの被検体と言うことで、優シナリオがライブリヒ的に成功した例で、沙羅シナリオがライブリヒ的に失敗した例。有り得なくも無いが、無理があるなぁ……。となると、同様に武視点の2シナリオは、ココとつぐみと少年が正規クローンで、武が被検体。実験はどちらも失敗に見える。武実験と少年実験の2ケースあるのは、ゼロから通常の環境で育てて倫理観を持たせた武と、そうでない少年の差異を計るため。……って、ちょっと待て待て。それだと、優もクローンになってしまう。空はなんとでもなるが、優は(ネタバレ)だから2ケースだけしか、ってそうだよ! 優は4つになれるじゃないか。輝く季節だよ!(違) ……って、優のシナリオ以外でも優は自分の名前言ってたと思うから駄目だ。モウ、ダメポ。
 さらにもっと大胆に、幻影(嘘シナリオ)である場合。有り得ないことも無い。しかし、シナリオラストで思いっきり他者と関与する優シナリオは現実とした方がいい。つぐみシナリオは腹の内が知れないつぐみの妄想、空シナリオは見つめるだけで頬を染める純情な空の妄想、沙羅シナリオは精神的にも社会的にも追い込まれた沙羅の妄想。有り得る。さすが、なんでも可能な夢オチは説得力が凄いよオイ。特に沙羅シナリオなんてどうして少年があれほど激変するのかを考えれば妄想にしたほうが楽だ。しかし、妄想として夢見るためにはその設定が必要となるだろう。となると、優シナリオと沙羅シナリオ、つぐみシナリオと空シナリオの1つずつは設定である必要がある。優シナリオと沙羅シナリオなら沙羅シナリオを空想とすれば良いが、つぐみシナリオと空シナリオはどっちを削ればいい……俺的にはつぐみシナリオを削りたい所だが(ぉ)、ココが言っていた事を踏まえると空シナリオを削らねばならない。しかし、「夢オチでいいのかEver17」と俺の良心が咎めないことも無い。
 なるほど解けてきた。結論として、沙羅と空のシナリオは夢オチ。思いっきり感動できるシナリオだったことをふまえるとなんだか正論じみてくる。んで、優とつぐみのシナリオはライブリヒのクローン実験。少年は少年であれば誰でも良いわけだから、武がクローンの被検体。シナリオは被検体視点があって、観測体視点がある。この場合ではつぐみだけがネックだが、つぐみは色々と特殊っぽいので、クローンの奇跡的な完全成功体と言うことで。
 いや、違う。真実はいつも1つだが仮説は1つである必要は無い。つぐみだけ特別扱いして真実と言えるのか。全て否定してみよう。既存の4次元認識では少年視点と武視点での事象を重ねるのも切り離すのも無理とするならば。つまり、Ever17の言う4次元の視覚が俺の概念と違っていたように、4次元の認識は通常の認識ではないEver17独自認識の可能性もある。もしそうだったら、一般人には絶対に解けないと思うのだが……。
 ふむ。では、武にはココが見え、少年には沙羅が見える。2つの視点が2つの3次元を捉えているから4次元なんだぞな可能性……いや、無理だ。少年視点では沙羅と並行にココが見えている。つまり、逆か。武には沙羅は見えず、少年にはココが見えないながらもチラリズムサービス(ぉ
 結論。背中に目の付いている人間はいないが、第3視点を使えば常に背後でストーキングしている沙羅&ココが両者の視点から見えるようになる。沙羅は忍者であり、ココは幽霊だとすると……バッチリだ!!
 ……意味不明すぎる(爆笑)
 それこそ、キッズマニア先生が黙っちゃいない結論だ。
 い、いかん、レミの表示する生体反応数に驚愕する少年の後ろでクスクス笑っているココが、ココが見えるよ。そして、その驚愕している少年を白い目で見つめる皆。ヤバイよ、Ever17がギャグストーリーにしか思えなくなってきた……(ぉぉ
 ……でも、段々とそれが正解に見えてくるから人間って不思議だ(笑)
 武視点では沙羅がいない、少年視点ではココがいない状態を第3視点で解消し、沙羅とココがいる状態でシナリオが再スタートされる……いや、それは無い。それだと、今までの前振りは何だったんだ……。
 そもそもどうしてこんなこと考えてしまったんだろう。優シナリオや空シナリオで出てきた4次元認識。それを踏まえたような、ココからの問題提起。って大事なこと忘れてたよ! ココの発言だったよ。これは、ただのココフェイクである可能性も無きにしもあらずではないか。つーか、シナリオ破壊電波?(涙)
 ダメだ……疲れてきたかも……(笑)
 本当はもっといろいろ考えが浮かんでたはずなのに、読めない自分のメモ(笑)とか、日記化して文章として纏めるうちに少なくなってしまった……(笑)
 あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ……(北斗の拳のケンシロウがコブシを溜める時の声で)
 ……。
 とまぁ、そんな感じでココたん禁断症状が出かけています(ぉ
 つまり、リミットブレイクです。
 つまり、(囲碁・将棋で言う)「いす初段、3回目の考量時間に入りました。いっぱいいっぱいです。」です。
 この考察だけで1週間は日記が続けられそうな気もしますが、これ以上考えてEver17の世界を壊すのもどうか(笑)
 シナリオを進めていくと、つぐみの(ネタバレ)が解けた。にゃ、にゃるほどぉ……こればっかりは全然解からなかった。って言うか覚えてなかった(マテ) まぁ、あんまり、つぐみには興味無いしそのつぐみの特性が実感しにくいものだったからなぁ……って言うのは言い訳か。ちくしょう。
 今まで全てのシナリオをココシナリオで前提として扱っているあたりが直接的であまり好かないし、結局残り2つのシナリオは繋がらないまま夢オチっぽい。
 でも、そうは言ってもこれはさすがにスゲェよ、オイ。見事過ぎだよ。ここまでプレイヤーを見事な伏線に乗せて騙し切れるモノなんて、そうそう無いだろう。俺もアッサリこってりキッカリぴよぴよ騙された……。
 つぐみの特性を前提にすれば、後は唐竹割りのようにスパッと解けて1本の線に繋がるが……問題はただ1つ。なぜそんなややこしいことになっているのか、だ。いまだに解けないココと4次元視覚の存在意義がそこにあるはず……解からん。またしても1から考えねばならん。ココの存在意義。それが鍵だ。
> 「ねぇねぇ、クジラさん、クジラさんっ。今何時ら~?(以下略)」
 ちちちち、違うっ! それ絶対違うぅっ!!
 それはココの存在意義じゃないと思いますっっっ!!
 ああっ、また、またやり直しだYO! 覚醒と気絶を繰り返すいつものKID主人公が登場したように、俺もまた記憶がリセットされちまうYOOOO!!!
 ……。
 ……。
 ……すまん(涙)
 これは当たりだわ……。
 い、いや、普段の俺なら「4次元の事象が3次元の事象に干渉してはいけない」とか「ピピが意味不明」とか言う所だが、コレならアリかなと思っちゃった……。観測者じゃ無くなっても、それはそれでアリの方向で。つまる所、理論じゃなくて愛なのだよ(ぉッ
 冷静に考えればツッこむ所は山ほどあるんだろうけど、そんな物をノーリーズンで否定してでも余りあるEver17の魅力、ここに極まれり。あ゛ー、もぅ。愛だろ、愛!(マテ
> 「かつて交わした約束と。いつか還るべき場所へ。」
 エンディングスタッフロールを見ながら、この言葉を思い出してまた泣ける。あまりにも全てがハッピーエンドな結末と、今までの物語を全部思い出しながら、よくぞここまで収束させつつ物語としての結末を用意したものだ……と。歌がゴダイゴかと思ったのは秘密(笑)
 甘い球を咆哮とともにジャストミート。
 第五打席:中本塁打

総括

 みんな、買っトケ。んで、やっトケ。(ぉ
 シナリオ、大絶賛。謎を解くためのいくつかの違反(矛盾)が存在するが、んなモノ「愛」の一文字の前に霧散するから、やってヨシ!
 ちなみに俺は、5打数3安打の猛打賞を予告して、5打数4安打2本塁打(ぉ
 前売り一番人気(謎)の、優はシナリオの影響で落ち着いた評価になった。しかしながら打てないはずだった空が綺麗にキマりました。さらに「結果的にはお兄ちゃんかよ俺」な沙羅が、そしてまさに次元の違いを見せつけたココが、見事にスタンドに入りました。突き刺さりました。妄想でも何でもいいです。花火も鳴りました(謎) あと、ココシナリオやってつぐみも見直せました。認めたくないところですが、ライトゴロは走者を送る犠打だったようです(マテ
 CGは、まぁまぁかな……。特にこれと言っておかしな点は無い。ただし、ポリゴンムービーだけは、PS2のわりに質感が不足しすぎているか。
 音楽は、まぁまぁかな……。作品中はそれほどピンと来ないBGMも多いが、ココシナリオエンディングはシナリオ効果で抜群に感じる罠。しかし、それも音楽あっての効果。
 システムは、DCで培ったシステムがようやくPS2にも移植された感じ。慣れているだけに使いやすい。つまり、慣れているから使いやすい。テキストウインドウの背景色が明るすぎて読みにくい。しかも今時、メモリをスロット1しか読み込まないのはどうか。
 総評として、みんな、買っトケ。んで、やっトケ。(ぉ
 後悔は、しない・させない・否めない(ぉぉぉ謎
 つぐみ──まさにやられたの一言。食わず嫌いはいけないと言う事だ(涙) つぐみシナリオで知ったキュレイウィルスなんか武の印象の前にすっかり吹っ飛んでた。「あぁ、そうなん?」としか思わなかった(マテ) しかし、キュレイウィルスが大前提となるEver17シナリオなのだ。俺の不覚。しかし、キュレイウィルスを覚えていたとしても解けなかっただろうなぁ。時間軸をずらす考えはあっても、その理由が解からなかっただろう。4次元から3次元への干渉は絶対に無いと思ってたからね。つぐみ本人はココシナリオで一気に評価を見直してしまったが、それでもやっぱり俺には合わないと思う(笑) 唯一武の上に立てる存在で、夫婦喧嘩もつぐみは死なないし武も死ねないので完全不敗。武はもう、いいともの客のように「そうですね」と言うしかない未来像。惜しい人を亡くしました。ご愁傷様です(マテ
 優──春と秋の違いで別人だと認識してしまっていた。だが、それから4人だったとか考えたりしてもう支離滅裂。恥ずかすい。別人として捉えてしまったのは結果的に俺の勝ちかもしれないが、俺の心情的には別人だと捉えてしまって「姉妹丼なのか」と思いっきり凹んだり(ぉ) しかし、実は親子丼だったり(マテ) 俺がこういう系統に萌えにくいのは周知の事実であって、ある意味、やってくれるわKID(涙)
 沙羅──シナリオ中も相当に入れ込んだが、ココシナリオが終わってからの評価は、もうインフレ気味。って、「パパ」でも「お兄ちゃん」でもないわッ! 沙羅シナリオは、エンディングで自由を手に入れた直後に沙羅の存在からして否定されてしまうと言う、あまりにも儚いシナリオ。もはや、俺に抗う術はありません。「結局お兄ちゃんかよ」と言いたければ言え。もう、そんなのどうでもいい(涙) まぁ、沙羅シナリオもきっちりと4次元時空に収束すると思っていた俺が悪い。
 空──シナリオは俺には回避できない毛色のもの。しかし、ココシナリオ考察中に、空はRSDだからどうとでもなると思って、シナリオ以外はまったく考慮していなかった。その結果、意外と空萌えは落ち着いてしまうことに(笑) どうして常にチャイナ服なんだろう。RSDだから色々見せてくれればいいのに(ぉ
 ココ──BINGO! これしか無い(ぉぉマテ) 沙羅シナリオをクリアした後は「ココではない何処かへ」(GLAY)を歌うかと思っていたが、やはり鮭は生まれた川へ帰る習性があるようで(謎) 真面目に言えば、Ever17シナリオの中核とまったく関係の無い場所に存在しながら、最高の鍵と最後の砦になっているキャラクター。そして、ジョーカー。少年はともかく武は絶対ヤバいと思っていたら、まさかそんな方向に持っていくとは。「かつて交わした約束と、いつか還るべき場所へ」で戦慄号泣。でも、また電波とか言われていじめられるんだろうなぁ……(涙)
 武──比類無く男前。そのカッコよさは、もはや好きしょクラス(ぉ) 到底KIDゲーの主人公とは思えない。まぁ、だからこそ、つぐみや空、優(春)、ココ、桑古木に好かれまくるのだろう。ホクトと沙羅は当たり前として。そう、登場キャラ全員に敬意と愛情を向けられている偉大なる父。それは「エレガントにパパと、パパと、そうお呼びなさい」の、あまりにも印象的なセリフで集約される。優(春)や桑古木が武に好意を寄せていなかったら、莫大な費用を使って17年間も待つ事は無かった。それだけの人望を持つ傑物だが、結果的には全世界数万人を死に至らしめた(笑)
 桑古木──優(春)と並んで、当シナリオの最大の功労者。そのわりに報われることが殆ど無かった悲劇の男。眠るココと武の為に17年間を捨てた一途な男だが、彼の想いは時を越えても時空を越えることは出来なかった。主人公になれないサブキャラとは、かくも酷い扱いを受けることになるのか(笑)
 ホクト──BWを降誕させる素体。桑古木の記憶喪失は偶然と考えられても、ホクトは仕組まれて記憶喪失になったとしか思えないあたりがなにやら裏がありそうで不憫。「ボクを騙して欲しいんだ」はBWの言だが、今作品最大の見せ場。「おパンツの中」は見たいクセに、「優と沙羅のおパンツ」には興味を示さないかなり危険で高レベルな変態野郎でもある(マテ

2002-11-23

輝く季節へ


 遠い過去の記憶へ、よ・う・こ・そ♪(マテ
 誰一人として薦めないのだが……それでも、そこに永遠が見えている限り、俺は永遠を求めてさ迷う名も無き旅人となるのだろう(謎)
 どこ青で取り戻したヤル気と言う名の魂の炎はそう簡単に消えはせんッ!
 ゲームの概要やシナリオは何度と無く漢塾内部でも話し合い、ほぼ全てを把握していると言ってもいいだろう。シナリオの核心から、文字だけのサブキャラや1枚のCGに描き込まれた背景キャラに至るまで語り合うレベルと言えば、ONEの偉大なる影響力を理解していただけるだろうか。
 なので、目新しいこと(新イベント・新CG・新キャラやボイス)にだけ触れることにする。
 とりあえずオープニングムービーを見る。
 おいおいおいおい……最近発売されたどこ青よりムービーのクオリティが高いんですが、何か? やっぱりやっつけ仕事なんじゃないのか、KIDサンよォ
 とりあえずはゲームシステムから。
 テキストは画面一杯に、背景と立ち絵の上に表示される。つまり、リーフビジュアルノベルシステムのような感じ。コンシューマで言えば、久遠の絆とかかまいたちの夜とか。文字の表示の仕方なども変更できて、読みやすいようにドロップシャドウも可。最近のKIDゲーよりよく出来たシステムになっている。メモオフ、どこ青、ミルシーと一体何をやっていたんだKIDさんよォ。
> 雨音「責任者、逝ってよい、と思う。」
> ゆん「吊ると良いDE・SHI!(語尾↑)」
 長森、登場。
 ……と言っても、その昔、ONEのドラマCD長森編を聞いたことがあったので、それほど目新しいことは無く、すんなりと受け入れられる。
 と言うか、あの当時は長森萌えだったが、再燃してしまいそう。
 七瀬、登場。
 声に違和感は無い。
 が、これと言って興味も無い(マテ
 長森CG、牛乳をちうちうする長森。
 これを見た瞬間、「嗚呼、誰のお薦めでなくともやって良かったナ」と思った(ぉぉ
 やれば出来るじゃないか、チミィ……(KIDの事)
 茜、登場。
 永遠を知る物静かなクラスメイト。
 違和感は無いが……ちょっと声が澄みすぎているような気もする。
 みさき先輩、登場。
 ……。
 お前は誰だ!?(ぉぉ
 いや、すまん。取り乱してしまった。
 声なんてあてられていればそれで慣れてしまうものだと思っていたが……某Y氏が拒絶した理由、この身を持って知ることが出来ました……。俺も、みさき先輩にこのような印象は持っていません……。
 澪、登場。
 と言っても声は無い。当たり前だが。
 ある程度まで行っても噂の新キャラが出てこない。
 仕方なく、PC版で言う長森ルートを着実に歩んでいこう。選択肢は頭の中に入っている。
 新CGはまだカナ? 新イベントはまだカナ? とワクワクしていた所へ……。
 なつき、登場。
 新キャラだと喜んだ刹那。
 ……。
 人の言うことを聞けコイツ……。
 主人公も同じ事思ってるなぁ……。
 って言うかそのピンク色はなんなんだよ……。
 お兄ちゃん?(ぷちッ)
 Warning! Warning!
「気圧、室温ともに異常上昇! 臨界点突破ッ!」
「ダメです! これ以上は、これ以上は持ちませんッ!!」
「神よ……ッ!!!」
 永遠への片道切符を手に入れました。
 さ よ う な ら 。
 輝く季節へのCDは、凄い勢いで夜空へと舞い上がりました。

2002-11-22

どこまでも青く…。


 名作の呼び声高い「果てしなく青い、この空の下で…」の、コンシューマ移植版。
 俺がこのゲームのことを聞いた時にはコンシューマ移植が決定していたので、遊ぶのはどっちでもいいや~と思っていたらあれよあれよとこんなに季節が移ろってしまった……。そして、今年の夏にプレイしようと思って買っておいたが手を付ける暇も無く……。
 ここでついでに一気にこなそうと意気込みを見せんッ。

ファーストプレイ

 雨音、登場。
 ストレートロングで、ちょっとお嬢様っぽい外見。実際は、お嬢様と言うわけではないが。
 物静かで優しい性格だが、どうも自分の事を含めて客観的に見すぎる。
 変な魅力に惹かれつつも「いや、俺のタイプじゃないはず」と言い切れる部分も多い。微妙な所だ。
 悠夏、登場。
 よく焼けた小麦色の肌の女の子。セミロングで巫女さんらしい。
 明るくて活発系。主人公のことに好意を寄せており、それを隠さない。好き好き光線出し過ぎ。
 巫女さんということで、期待はしている(謎)
 英里子、登場。
 過疎村である安曇村。生徒数の減少と立地条件により閉鎖に追い込まれた安曇学園の唯一の先生で、園長先生であり担任の先生。優しい温和な先生である。
 パッと見は20代に見えるのだが……どうなんだろう?
 藍、登場。
 語尾の「ょ」が特徴的な、ショートカットの元気な女の子。明日菜とは双子の姉妹。
 子供のようと言うか、子供。悠夏とは仲が良いらしい。猫グッズマニア。
 性格的には最も期待できるタイプ。さて、どこまで飛ぶかな……(マテ
 文乃、登場。
 ロングヘアーにキツネ目の、孤高の少女。他の生徒と制服が違うが、それは転入してきたからのようだ。
 無愛想で無口系。それでいて、性格はかなりキツそう。
 まぁ、確実に無理かな……(ぉぉ
 明日菜、登場。
 ショートボブに赤いヘアバンドで、藍とは双子の姉妹。メガネっ娘。
 藍とは逆に、従順で引っ込み思案なタイプ。
 ありえ無いとは言えないのだが、目の焦点が合っていないのが怖い。
 雨音が、家計の事情で堂島の家にメイドとして働くことになる。堂島とは、落ち流れてきた悪徳政治家を地で行く人物で、安曇村を多目的観光地にする目的でやってきたらしい。
 春の健足会。ようするに遠足だ。近くの山に登ることになる。まだまだ起承転結の起の部分なのだろう。登場人物の性格と立場を把握する。
 雨音の話し方が独特で味がある。「芳野は~」と言う一人称は好きになれないと思っていたのだが、意外と惹かれつつあると言うか雨音の環境を知るうちにハマりかけてると言うか……「~だと思う」は好きじゃないが、「~が、よい」はちょっとツボ。
 色々と物議を醸し出しそうな、藍の「だょ」の発音だが、「よ」と「お」の中間辺りの発音である。基本的には「お」で、Yが小さいと言うか……(やや意味不明)
 BGMが殆ど流れない。あるのは効果音ばかりで、たまにBGMが流れる感じだ。作品の舞台とも相まって、和製映画を見ているような感覚である。良いか悪いかと言えば、かなり良い。BGMの効果が顕著に出る。
 作品の舞台・雰囲気はと言うと、開発の小波が寄せては返す古き良き日本の片田舎といった感じ。僕と、僕らの夏が近い雰囲気だが、年代はもっともっと古いようだ。主人公の父親が乗っている車はシトローエンの名車DSだと思うが、そのあたりから推測してみると1960年代あたりだろうか。
 ……と、季節は夏へ。
 夏はやっぱり海。誰が何と言おうと、海。
 悠夏、雨音、藍と共に海に遊びに行くことになる。どうやらこの3人のうちの誰かのシナリオになったようだ。推奨クリア順序は「文乃は最後、明日菜はラス前、あとはどうでもいい」と言われているのだが、俺は美味しい所から食べる性格ですので何も言わなくても最後になったと思います。
 CGはのっぺりとした印象で、ベタっとアニメ絵のように色を塗ってあるが、作品の雰囲気とも相まってかなり好きな方かも。でも、KIDがやっつけ仕事でやった感は否めない。
 明日菜の立ち絵は怖いのだが、藍の立ち絵パターンの一つである「流し目で照れてるCG」がめっちゃツボ。
 システムははっきり言ってかなりのダメポライザー(駄目独裁者)。まぁ、それなりに使えるシステムではあるのだが、KIDはドリームキャストに優れたシステムフォーマットを持っているため、どうしてもそれと比べられてしまう。ハッキリ言って、「音質が良い」「どんなタイミングでもコントローラ操作が効く」程度しか良い点が無い。
 そうこう考えているうちに、猫屋敷が不思議な事件に囚われる。藍も同じくして同じようで違うような事件に……って言うか、やっぱり藍ルートかよ、俺。
 そして冬。何も出来ないまま結末。
 伝奇物かぁ……好きでもないが、嫌いでもない。ゾクゾク来たしね。でもなぁ……オープニングムービーもそうだったんだけど、エンディングムービーもどうしてそんなにやっつけ仕事なんだ、KID。

悠夏シナリオ

 だいたいのバットエンドを経験(L氏の助言による)して、まず始めにルートに入りたいと思ったのが、なんと雨音(失礼)
 実際の所、キーキャラクターの文乃も非常に気になるのですが、推奨ルート(雨音・悠夏・藍→明日菜→文乃)に沿って行くつもりなので雨音ルートに進行したいと思います。
 が、雨音ルートだと確信して選択肢を選んでいたはずが、いきなり悠夏に告白されました(ぉぉ
 ……どうやら、悠夏ルートに突入した模様……(笑)
 始業式後は雨音と行動を共にし、春の健足会でも「雨音が好きなの? 悠夏が好きなの?」的な選択肢で雨音を選んだにもかかわらず、悠夏ルートですか?
 やはり俺は巫女さんの宿命から逃れられないのか……まるで、ときメモの伝説の樹で「虹野さんだ虹野さんだ」と思っていたのに古式さんが出てきた時のような「なんでオマエやねん!」的な衝撃を受けながら、まんざらでも無い俺(マテ 声に惹かれたのだとは思いたくない(さらにマテ
 その後、どこ青は恋愛シュミレーションから謎解きアドベンチャーへと変わって終わった。
 この謎解きはちょっと考えれば解かることなので、これが伏線になっていれば感心したのだが……そうでも無かったようだ。かと言って悠夏シナリオのそれが、他のシナリオの伏線になるのはあまり好きではない。
 そう……悠夏シナリオではあまりに謎を残しすぎだ……(笑)
 これでは1本のシナリオをクリアしても寝るに寝られないと思うのだが……いや、寝るけど。
 マルチエンディングストーリーなら、1本のトゥルーエンドを迎えた時は気持ち良くゲームを終えたいものである。
 好き好き光線出しまくりの悠夏に対して、主人公はそれに応えるほどのものを見せているかといえば、かなり微妙なのだが、様々な事件を身に受けて成長していく主人公はありありと感じられた。主人公と悠夏だけを切り取って見ればなかなか良いシナリオだったように思う。ま、巫女さんらしい魅力(萌え)を感じる場面も無くてちょっとガッカリだけど。

雨音シナリオ

 攻略サイトを見て解かったのだが、悠夏ルートに行ってしまったのは、どうやら、なんでもないと思っていた選択肢で俺は間違えていたらしい。「雨音ちゃんの方が好き」と言ったにも関わらず悠夏ルートへ行くのは、ちょっとフラグ管理が適当過ぎやしませんか、KIDさん。やっぱりやっつけ仕事なんですか、KIDさん
 さて、ではどうして雨音ルートへ行きたかったかと言うと……バッドエンドを見てシナリオ的には雨音を一番助けたいと思ったから、である。って言うか堂島は殺す(マテ
 キャラクター(性格)的には藍かも知れないが、俺の魂が……正義の心が、雨音を救えと轟き叫ぶのです。仁と義の心は俺を動かす原動力である。あんなダークな気分を宿したまま「どこ青」は続けられません(笑)
 と言う訳で、雨音ルートへレッツゴー。
 夏は海。もうもう立ち昇りたる白雲。艶やかと流るる黒髪に、眩しく光るは肌と衣と砂浜の白きこと、いとをかし(親指)
 夜は温泉。さぁ、俺の出番だ(マテ
 混浴っスか!? やった、やったよKID! でかしたぞ!
 なんだか理不尽なぐらい堂島の残虐行為がカットされていたので、少しは楽しませてくれってんだよ!?(マテ
> 雨音「芳野……免疫なくてよい……」
 (;´Д`)ハァハァ
 ピュアな俺には、これで充分です……(うそっこ)
 この夏の描写が悠夏や藍と比べるとズバ抜けて上手く、ライターの属性が窺い知れ…俺が堕ちるのもやむ無しだろう。
 ……認めろ。
 堂島ァ……!(憤怒)
 主人公と、堂島と、雨音のとらいあんぐるハート(マテ
 悠夏シナリオのような謎解きは無く、雨音シナリオの攻略方法はタイミング。
 しかし、どこ青のシナリオが激動の秋で終わるはずも無く、雨音は……雨音は……。
 雨音ぇぇぇぇぇ!
♪Kiss in the Darkness, CHU-CHU-CHU!(謎)
 振り返る春、夏、秋と、せつなさの嵐がこみ上げてくる……。
 俺にそんなことを耐えろと言うのか……そんな酷なことは無いでしょう……(ぉ
 ……って、アレ……?
 謎を残しすぎではあるが、謎を謎と捉えずに運命と捉えると、雨音シナリオは面白かった。理解を越える超常現象に、運命に翻弄される……雨音と主人公。いつの間にか、雨音節(雨音の口調)の虜になっている俺であります(ぉ
 でも、メイド服は止めてね(ぉぉ

藍シナリオ

 あまりにもこれ見よがしなキーキャラクターである文乃が気になりながらも、推奨シナリオ順通りに藍ルートを目指そう。
 いや、やる気満々だけどね。
 藍は、元気系ちびっこキャラ。語尾の「ょ」発音で夢つばの桜花と共に一世を風靡した(謎)
 まー、言わずとも理解してくれると思うが、藍は直球ド真ん中。
 視線を横にそらした照れ顔CGが、藍の細やかでしたたかで天真爛漫な性格が、もう、萌えるなっつー方が無理っつーモンだろうが、コンチキショウメ! ベラボーメ! メラゾーマ!(寒ッ)
 ……察しろ(ぉぉぉぉ
 さて、ホームラン予告もした所でスタートしますかね……。
>「お兄ちゃん……私のお願い、聞いてくれる?」
> 藍ちゃんに手を引かれるまま、藍ちゃんに覆い被さる。
 じっ、18禁シーン!?(笑)
 な、なんてこった。PS版移植の際に見落としちまったかKID!?
> ふっと、藍ちゃんが溶けるように消えて(以下略)
 ぱぎゅうッ!?
 そのまんまカットしただけかよ!!(爆笑)
 ……首筋にキスまでしといて、それは無いんでないのかい?(涙)
 にゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ。 
 ……とまぁ、そんな感じで、完。(マテ
 いや、それは冗談だが、藍のシナリオはどうにも掴み難い……。
 村を守ったように見えて守れてないし、ただの仇討ちだったような気がして……(笑)
 まぁ、吼えどころが無い事もあるが、攻略が文乃との問答&総当りコマンドだっつー点で評価が下がる(マテ

明日菜シナリオ

 やる気無いながらも、まぁ「お兄さん」だけで全部許しちゃうかなっ(ぉ
 って感じの明日菜ルートへ進行。
 おかっぱ頭のショートカットに赤いヘアバンドをしていてメガネっ娘。引っ込み思案で藍とは対照的な性格である。
 雨音、悠夏、藍のシナリオでは文乃の側にいる女の子って感じで存在感が無かったのだが、明日菜ルートに入るとそれなりに会話もあって、そんなにおかしな所があるわけでも無い普通の女の子である。少なくとも文乃よりは。
 シナリオの核心までは今一歩届かず。段々とこの「届かない」感じが気持ち良くなってくるんですが、俺の気のせいですか……?(ぉ
リアルだとこういう娘、結構好きかも……とは思いつつも、ゲームとなると今一つ……。
 萌え心を直接くすぐるようなイベントが無かったように思うのでキャラとしてのインパクトに欠けるか。全体を通して見れば良かったと思うものの、シナリオの核心の方が興味深いのは致し方無いところ。
 やっぱりこのシナリオでもキーファクターになるのは文乃で、こいつをどうにかしないとなぁ……いや、文乃は文乃の目的に沿って動いているのは解かるのだが、性格がね……(ぉぉ

文乃シナリオ

 では、どこ青最終章、文乃ルートへレッツゴー。
 あまりにも露骨にキーキャラクターとして存在して非常に興味深いキャラなのだが、文乃は無口で冷徹でと確実に俺には合わないキャラ。
 明日菜シナリオでは"探索者"として謎に挑んでいたが、文乃シナリオでは"当事者"として謎に挑むことになる。当然ながら、知的好奇心からの冒険者と当事者では立場が違う。
 全ての謎がこのシナリオのみで解けるわけではない。全てが事態がこのシナリオのみで解決するわけじゃない。しかし、今までのシナリオを前提として物語の謎は解けていく。
 事態が解決できないのに、謎を解き明かしていくこの気持ち悪さ……誰か解かってくれないだろうか……。
 だから俺は何が言いたいかと言うと、雨音ちゃんが壊れるシーン(藍ルート・明日菜ルート・文乃ルートでの、雑草ぷちぷち)を見ているだけってのは、俺には耐えられないって言ってるんダ!!
 ……明日菜ルートでの雨音ちゃんは、ちょびっと萌えたけどね(マテ

総括

 では、総評。
 シナリオは大いに楽しませてくれる。推奨ルートを守れば、非常に面白いはずだ。実際、俺はその点に付いては面白かった。
 しかし、誰かのルートに入るとそれ以外を放置プレイってのはあまり頂けない。オンリープレイとオンリーユーを身上に掲げている俺が言うのは間違っているか? 否、そういう問題ではない。「義を見てせざるは勇無きなり。」だ。ここだけが不快な感じ。まぁ、だからと言ってどうしようも無いわけなんだが……。
 音楽は場面の雰囲気に合わせてハイトーンになった時、ロートーンになった時などに効果的に演奏される。コンピュータユーザビリティを学んだ人なら解かると思うが、コンピュータ文字を読む時に音楽は邪魔となることが多い。気分を変化させ確認させる目的で効果音等を使うのが好ましい。まぁ、ゲームとなるとそれは当てはまらないのかもしれないけど、この「どこ青」についてはバッチシ好印象だった。
 絵はベタ塗りで流麗とは言い難いが、俺は結構好きかも。まぁ、作品舞台の雰囲気(青い空や山の緑)からも好印象なんだけど。
総合的に、伝奇物が好きならお薦め。だが、プレイステーション版「どこまでも青く…。」をプレイするのはお薦めしない。正直にウインドウズ版「果てしなく青い、この空の下で…。」をプレイすることをお薦めする。こちらは縦書きテキストとか斬新なこともやっていたように思う。18歳以下の人は、「どこ青」「果て青」は諦めるように(ぉぉ それほど、プレステ版はお薦めしないと言う事だ。

2002-11-13

Memories Off 2nd


 キッズマニア先生も絶賛のメモリーズオフセカンド。通称「メモオフ2」。
 東海参謀からの進言では「コントローラ壊さないで下さいね」と、なにやら不穏なお言葉。詳しく聞いてみると、どうやら主人公が相当なヘタレらしい。
 いや、問題無いです(笑)
 ちゃんと感情移入できて、そうなることに理由があれば、主人公がヘタレでも然したる問題ではない。
 俺もヘタレですから(ぉ
 もちろん、世を席捲する半纏野郎ドモに、俺が勝てるはずも無く。ヘタレですから。俺は、寒々しい風に煽られて日陰に身を寄せるしかない下々の者ですから。
 強く生きることも出来ずに、自分に降りかかる火の粉を振り払うことしか出来ないのですから(謎)

ファーストプレイ

 ほたる、登場。
 思わず、「白魔道師、登場。」と言ってしまいそうだ。
 お下げツインテールの女の子。
 何やら主人公とかなり近しい関係のようですが……ひょっとして、もう、クリアですか?(マテ
 主人公の名前は健で、主人公のことは「健ちゃん」と呼んでくる。むしろ、一人称が自分の名前なのが良い。
 信、登場。
 ……あの信(前作で登場する主人公の友人)か!? そうなのか!?
 いや、思い入れなんて無いけど(マテ
 つばめ、登場。
 セミロングの髪に、白いワンピースの女性。主人公の住む朝凪荘の隣の部屋に引っ越してきたらしい。
 怪しい。怪し過ぎる。海陸風? それは、凪のことを言っているのか? 風吹いてねーぞ? お前は風のクリスタル(FF3)でも探しているのか? お前はザ・テレビジョンの表紙か? お前はシスプリの千影か?(ぉぉ
 この俺が、ひらひらであっても受け付けないキャラとは……珍しい。
 翔太、登場。
 登場早々に「暑いと言えばこの前、宇宙人に会っちまったよ」などとホザく主人公の親友。
 ……ヤバい、このゲーム、宇宙電波系なのか……ッ! めっちゃ期待してたのに……。
 希、登場。
 名前はメグミと読む。ショートカットの小柄な女の子。信の薦めでバイトをすることになったファミレスに主人公と同じタイミングでバイトに入ってきた。
 素直な性格の印象の良いコ、というぐらいで他にさしあたって印象は無く。
 と言うか、なにやらPiaキャロの匂いが……。
 静流、登場。
 名前はシズルと読む。ロングヘアーでひらひらの、ほたるの姉。ほたると一緒に、主人公が働き始めたファミリーレストランに食事に来てくれた。
 甘やかしな性格の人だが…… 絶 対 あ り え な い。
 君望の茜でもダメだったのに。
> 「あなたには何が出来て、何が出来ませんか?」
 懐かしい……誰もが一度は通るであろう、自分への問いかけ。幼い子供のように当ても無く夢を語るのではなく、良い大人のように何かに諦めているわけでもない、多感なる青春時代の悩みの一つ。誰でも通る道だから、解かりやすくていい。このような考察しながら共感が持てるテーマは面白いと思う。今の俺では「ノスタルジックな話題」だが、それでこそ大人が楽しめるゲームと言えるのではないだろうか。ノスタルジイは良い。うむ、さすが18禁(注:18禁ではありません)
 でも、主人公はもう高3だよな……ちょっと遅いような気がしないでもない。
 しかし、つばめに言われると何か腹が立つのは俺だけなんでしょうか?(ぉぉ
 アンタはどうなんだと問いたい問い詰めたい。
 香菜、登場。
 ロングストレートの髪にヘアバンドのメガネっ娘。街の裏路地でナンパされていた所を見かけて出会う。どうやら1年生のようだ。
同時に登場する鷹乃のインパクトが強く、香菜には特に印象は持たなかった。
 鷹乃、登場。
 ポニーテールだかツインテールだかの髪型に、気の強そうな瞳。と言うか実際気が強いようだ。香菜との遭遇イベントの際に横槍を突いて登場する。
 いきなり印象最悪。あ り え な い。(ぉぉ
 なんつーか、ほたる放置プレイだよなぁ……。
 ほたるとはあまり逢えずに、他との接点が多い。イラつくなぁ……(ぉぉ
 特に、つばめ先生と話をしているとイラつくのは俺だけなんでしょうか……?
 巴、登場。
 外見はメモオフの唯笑だが、性格はいたって普通になっている主人公と同じく3年生。主人公が働いているファミリーレストランで、いきなりの雨に往生していた巴を傘で駅まで送っていったのが初登場だったが、その時は名前を聞けなかったのでファーストインプレッションがセカンドコンタクトになった。
 演劇役者の卵らしい。明るい性格の普通の女の子。むしろ、活目して注目すべきはひらひら(マテ
 ぽぽんがぽん♪ ぽぽんがぽん♪ ニンネコ音頭で、産みまくりぃ~♪
 って、アカンッ! 速攻で地雷選択肢を踏んでしもたッッ!(ぉぉ
 前提として踏まえるはずのメモオフをプレイしたのは失敗だったかっ!(笑)
 いや、こんな選択肢があったら、間違い無くコレでしょ……? ま、実際にそうなんだけど(マテ
> 「儚くない愛も、あると思う?」
 このゲーム、宇宙電波系のクセに、その質問はなかなかに興味深いものが揃っている。いいねぇいいねぇ、存分に悩ませてくれ。
ちなみに、この問いには選択肢が存在して、もちろん「ある」だが、次の問い、
> 「永遠に続く恋も、あると思う?」
 は、「無い」と思う。主人公が勝手に「ある」とか言いやがったけど。そんな事を臆面も無く言うヤツは氏ね。
 つーか、主人公は不器用に下手打つよなぁ……もどかしい。しかし高3なら、こんなモンかなぁ……。
 いや、やっぱムカつくって……。
 この感情は受信系電波に拒絶反応が出ているんだろうなぁ……まぁ、俺の周りの方々が千紗ちぃや花穂を電波と言って拒絶してる様相に近いことなんだろうか……。そう考えれば納得がいく。それを「知る」前に「拒絶」してしまうことも。
 登場する度に、俺の中に不信と疑念がつのる……自分(の感情)を殺すしか無いかなぁ……。
 ホワルバ、キタ────(゜∀゜)────!!(ぉ
 君望、キタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉ
 ……なんで、あんな電波人間のシナリオクサイんですかね……?(涙)
 俺は、俺が正しいと思っている選択肢を選んでいるだけですよ? それなのに、このゲームはそんな方向へ持っていきますか? 最初のうちに感じていたノスタルジックなシンクロ率がどんどんと低下していくんですけど……。
> 「ほたるに、これを返そうと思うんだ……」
 オイオイオイオイ! ちょっと待てやゴルァ!
 俺はそんな事、思ったつもりも無いし、言ったつもりも、そのような選択肢を選んだつもりも無い。シンクロ率がマイナス領域に……なんだよコレ!? この、ヘタレ鬼畜が! つーか、デキレースかよ!!!!
 ぱぎゅうーーーーー!
 ここから怒涛の急展開を迎えるのだが、感情移入できなかったため吼えることも泣くこともなく……(笑)
 ただ、納得の行かない展開を眺めているだけでした。
 でも、電波ゲー→鬱ゲー→痛ゲーへの大立ち回りはなかなか面白いかもしれない。

巴シナリオ

 参謀の助言によるとほたるシナリオは救いとして残しておいたほうが良いらしいので、ほたるは「もはやこれまで」と言う時に逝くことにしよう。ほたる以外となると……つーか、ほたる以外に魅力的に作られてるキャラがいないゾ。
 じゃあ、見た目的には一番打てそうな、巴ルートから目指しましょうかねぇ……。
 主人公が働いているアルバイト先の客として登場する巴。「ちょっと可愛いな」と思って、優しくして、その気があると気付いたらもう速攻
 ……プレイヤー、置いてけぼりなんですけど……(笑)
 前半1分でオフサイドに引っかかったにも関わらず、審判を買収して強引に試合を続行する感じ。そりゃ、ギャラリーは引くしサポーターも冷めるっちゅーねん。
 それからと言うもの……。
 うだうだうだうだ……。
 うだうだうだうだ……。
 うだうだうだうだ……。
 キ、キレるっちゅーねん!?(ぉぉ
 俺には……ワケの解からない行動を取る主人公にキレそう。これはヘタレと言う意味ではない。
 ようやく来たか……ほたると巴のガチンコッッ!(ぁ
 ここからは面白かった。
 惚れた彼の恋人は古くからの親友。
 譲れない、自分が自分であるための人。
 そして、流されるまま主人公(ぉぉ
 なるほど確かにこれはコントローラを壊してしまいそうだ……(笑)
 でも、期待してたほどでは……ファーストプレイで人ふたりをアッサリと殺してしまった強烈さは無かったなぁ……。
 1シナリオクリアして、俺は勘違いをしていたことに気付いた。
 メモオフ2の物語の始まりで、主人公とほたるは付き合っている関係にある。恋人同士なのだ。
 これが間違いの元。
 恋人同士であるからといって好き合っているとは限らない。
 中学生日記みたいな問いかけに息をつまらせる高校生の主人公にそんな器用なことが出来るかという疑問はあるが、そうでなければ巴に一目で惚れた主人公の気持ちは、俺には解からない。ほたるから離れゆく主人公の気持ちも説明がつかない。男ってモンは惚れた女が世界で一番可愛く見えるものだと思う。そんな状態で一目惚れなんてありえない。あっちを立てればこっちが立たずの、矛盾である……が、メモオフ2にとってそれは些細な問題なんだろう。惹かれることが重要なのではなく、惹かれてからが重要なのだ。
 つまり主人公は、物語の開始時点で、ほたるにもう冷めちゃっているワケだな。
 この部分を俺は勘違いをしていた。
 似たような浮気ゲーのホワルバも君望も、他のキャラに惹かれゆく言い訳キッカケがきっちりと描かれていた。久々の浮気ゲーで、世に蔓延る半纏を滅殺するためにも、このゲームを大推進したい所だったが……。だってホラ、メモオフ2はほたるしかあり得ないよね、うん。ホワルバは由綺しかあり得ないよね、うん。浮気はいけないんだよ、半纏なんてもってのほかなんだよ、文化なんだよ(違)
 え? 君望? 君望は、ハルカ シカ アリエナイッテ(;  ̄ー ̄)

希シナリオ

 では、同じくショートカットの希ルートを目指しましょう。
 これ終わったら、ほたるルートに行って、いいよね……? ボク、頑張ったよね……?(ぉぉ
 6つ並んでいる柿でも、一番大きくて甘そうな柿、その隣になってた普通の柿、小さくても柔らかそうな柿さえ食べればいいよね? もう充分だよね? 熟れ熟れの倫理的にモザイクかかりそうな柿とか、いかにも固そうで苦そうな柿とか、レモン色に変色したヤバそうな柿とかは食べなくていいよね……?(ぉ…
 さて……(メガネをクイッとずり上げて)
 希ちゃんだが、見た目的にはバッチグーだ。ショートカットでちょっと背が低くて、と。縦横比がオカシイことについても、それはメモオフの仕様だから目をそらすことに異論は無い。
 そんな些細なことよりも、立ち絵の表情とセリフのテンションが一致しないのがキビしい……。ミルシーの真林もそんな印象だったのだが、真林ちゃんの場合はひら比率が最も美しいとされる黄金率を保っていた所で俺の心の琴線に触れていたのだ(激謎ダメポ)
> 彼女がいながらそんなことを考えてしまう自分に嫌気がさした。
 大丈夫! 健ちゃんの心に、もうほたるはいないから!(ぉ
「一緒に晩御飯食べに行こ」と誘われて行ってみると「彼が最近冷たいの」とか言い出されるのと同じである。心の中に彼はいない。そう受け取って当たり前。誰に何を期待しているかは当人次第だが……。
 だから、健ちゃんの心の中にほたるはいない。この辺りがホワルバや君望と大きく違うよなぁ……見ている分には面白いかもしれないけど、そんな主人公を演じなければならないプレイヤーは腹が立つばかりなんですけど。つーか、コントローラ叩き壊してヨロシイカ?(ぉぉ
 心にも無いことをホザくなチ●●ス野郎。
 健ちゃんがどうあれ、希が何を見て何を感じて何を求めているのだろうか。圧倒的に存在感が希薄である。生きて、いるのだらうか?(マテ
 個を殺していると感じた点ではシナリオは概ね予想範囲内だったが、むしろ主人公がほたるを忘れても二股であることを止めさせないメモオフ2にちょっと敬意を表したくなったり。
 ラストはちょっと強引過ぎるけどね(笑)

静流シナリオ

 実験君、実験君、実験クゥ~ン♪
 はい! と言うわけでですねぇ、前回の希ルートでは「ほたるを忘れたらどうなるか」ということ事を実験したわけですが、今回は「ほたるが側にいるのに否定してみよう」ということで、静流さんルートを目指して見ましょう!
 では、実験に際して用意するものは、ピュアハートです(ぉ) ええ、純度が高ければ高いほどいいでしょう。限りなくピュアなものを用意してくださいね。実験が終わった後には、孕ませたにも関わらず「俺が堕ろしてやるよ!」とタイガーショットを全力で打ち込めるぐらいに獰猛で錆び付いた魂が吼えること間違いないです。楽しみですねぇ(マテ
 さて、その静流さんは、優しい優しい甘やかしお姉さんですね。性格ほわほわ、外見ひらひら。単体なら何も問題無く誰でも打てるでしょう。事あるごとに頭を撫でてきて、お菓子はくれるし、細かい気遣い回してくれるわで、ダダ甘っぷりを披露しながら、夏の海では必須のサンオイルイベントはあるし、風邪ひいたらアイスを「あーん」だし、普通の高校生ならお猿さんになるのは回避できませんね。ええ。
 もちろん主人公は、ほたるへの恋心などとうの昔に消え去っていますから、アッと言う間にハマります。
 さぁここからが実験です。静流ルート観察日記ぃ~♪
 主人公はほたると別れようとしますが、優しい静流お姉さんはそれを止めます。当たり前です。しかし動きだした歯車は止まりません。
 静流お姉さんのことが好きだという気持ちを次々と打ち明けていきますが、友人にも当人にも「最低だ」と言われます。当たり前です。しかし、主人公はアッサリと受け入れてしまいます。ほたるにも「どうしてお姉ちゃんなの」と言われますが、ハイとイイエで事務的に切り抜けますお前なんかに余計な体力は使わないと言っているようです。
 どうでもいいほたるとの決着が一応付いた主人公は、さぁさぁと静流お姉さんの攻略に取り組みます。
 最初のうちは何も語らない主人公です。ほたるのことで悩んでいるように見えますが、それは全てフェイクです。そう、静流お姉さんがスキを見せる機会を窺っているだけなのです。
 そして、鉄壁に見える静流お姉さんが一瞬の隙を見せるや否や、烈火の如く攻め込みましたね。疾風怒濤の消耗戦。相手の体力が赤くなったと見るや、待ちガイル状態から削り合いの肉弾戦へッ!
 ついには静流お姉さんも折れ、言いくるめられてしまいました。静流さんと抱き合っている主人公は、口元をニヤリと歪ませていることでしょう! おお、神よ……罪深い彼に裁きという名のいたわりの愛を!
 エピローグで、遠い外国に売り飛ばしたほたるのことなんかすっかり忘れて、静流お姉さんの事を自分を誑かした魔女扱いしながら、幸せを噛み締めている主人公に裁きを……。
 はい、実験前に用意したピュアハートはどうなりましたか?
 ここにまた一人、暗黒剣士が誕生しましたね。(ぉぉぉ
 マトモにプレイしてたらドリキャス壊しちゃうね……主人公から離れて見てみました(笑)

ほたるシナリオ

 では、締めに入りましょう。
 ほたる。ストーリーの開始時点で主人公と付き合っている女の子。
 当作品中、最も魅力的に作られているキャラクター。純粋可憐で才色兼備で個性的。頭のネジが数本抜けているが、そのあたりはむしろツボ(ぉぉ
 こんな娘をどうしてアッサリと突き放して突き倒して突き落とすような真似が出来るのかを主人公には聞いてみたい所だが、そしらぬ顔で「なにが?」とか言われそうなので、プレイヤーはただ泣き濡れるのみ
 とまぁ、今までのことがあるからほたるを幸せにしてやりたいと思うものの、そうはさせじとメモオフ2。否、主人公(笑)
 遅いんだよ! 遅すぎるんだよ!! 気付くのが! ヴォケがぁーーー!!(ぉぉ
 ……とは思うものの、良い話だった。薄く張られた伏線の上をトテットテッと歩くような様が……。
 そして、メモリーズ・オフ。

総括

 では、総評。
 シナリオは良く出来ている。端から見れば秀逸だと思うものの、10点満点中10点を期待してしまって8点ぐらいだった……。キャラクターの魅力が足りない。主人公を通して見るとほたるの印象が強く、加えて、決められた設定の中で駒が動いている印象を与えがち。このあたり、みずいろと似た印象。まぁ、シナリオの内容となると比べるべくも無いが。
 音楽はどうにも好印象は無い。特にクライマックスシーン。あの曲の流れで乾いたTom連打ってのはどうにも好きになれない。
オープニングムービーの出来はかなり良い方だと思う。CGはおしなべて良好。
 背徳がダメって人は手を付けることをオススメしないゲーム。ほたる以外のキャラは無視しても結構です。このゲームの本質は違うだろうが、それをさせる……そこへ辿り着かせる魅力を感じなかった。