2004-06-11

はるのあしおと


 今日も今日とて地雷の大海に名を馳せて帰ってこないナスティ・ボーイからご推薦頂いた作品。
 システムの不具合で動かなかったWindのメーカーと言うのは気になるが、ムービーの出来なら素晴らしいものを持っている所なので、まぁまた不具合が出てもムービー閲覧料ということで自分をごまかそう(ぉ
 また、iFrameを多用しつつユーザーサイドのwidthを計算しないなど、使いにくいWEBサイトを作るメーカーとしても認知されている。
 ようするにプログラム関係はとことん苦手なメーカーなんだろう。
 略称は「はるおと」と呼ばれるようだ。

ファーストプレイ

 プロローグからいきなり暗い。
 好いていた人の結婚話を本人からときた。
 そして、打ちひしがれた主人公のニートな日々が始まる……(ぉ
 悠、登場。
 暗いプロローグから始まったが悠の登場でひたすらハイテンションなノリに。沈みきっている主人公を兄のように慕うよくわからない子。昔からの知り合いのようだ。
 短い髪に大きなおリボンの典型的なロリっ娘。
 アホっぽい表情なのだが……大丈夫だろうか。
 あ、打つか打たないかで言えばホームランボールだから問題ない(マテ
 ゆづき、登場。
 悠に誘われた学園祭でぶつかって出会う。ミスコン出場から逃げている所で体育倉庫にチェックイン(ぉ
 いきなり体育倉庫なんですが……ひょっとしてもうクリア寸前?(マテ
 おっとりとしていてロングストレートの髪にツインリボンとこれまたロリ指向なキャラ。
 まぁ、打てなくも、無い(余裕のスイングを見せながら)
 藤倉和、登場。
 文化祭にていきなりドッキリハプニング。着替えを覗いてしまい、かなりの警戒を受けることに。
 青髪にショートカットでメガネっ娘。どうにも月姫のシエル先輩を思い出してしまうが、悠やゆづきとも同級生のクラスメイトだ。
 月姫ではシエルが最萌だった俺には甘いボールです。打ちましょう
 楠木教頭代理、登場。
 スーツ姿のお姉さん。若い教師の居ない学園で珍しい若い教師で、過労で倒れてしまった教頭の代理まで努めるからにはしっかりした人なのだろうと思いきや、ややいじめっ子気質の困ったお姉さん。活発で若く体力があると言うだけで代理なんじゃないかと思ったり。
 アホ毛装備のロングストレート。そしてしましまスーツ(謎)
 普通に考えれば攻略できそうなんですが……ダメですか?
 智夏、登場。
 悠に校内を案内されて辿り着いた保健室の保険医。若い先生も居るじゃないっすか……って言うか不自然なぐらいにロリっ娘。これはアレですね、はにはにやパラレルハーモニーにも居た流行の「ちっちゃいせんせい」ってやつですね。
 悠と同じく主人公の幼馴染らしい。子供キャラの悠にまったく違和感無く隣に並べる女医先生。やはり、ものっそい違和感が拭えない。
 ツインテールにふりふりのロリ服、の上にピンク色の白衣という不思議な衣装。容姿よりもボイスが素敵過ぎる。
 打てないことも無いんだが、打てないんだろうなぁ……。
 まったりと学園生活が進むのかと思っていたら、突然ゆづきとのイベントが目白押しになっていく。これは中だるみが無くていい。選択肢なんて数えるほどしかなかったような気がするんだけど。
 まぁ、恋はいつだって唐突なので、いつしか主人公とゆづきは付き合うようになり、そして。
 それにしてもキャラがロリぃなぁ。確かにこれは好きじゃなければ絵には目を瞑る方向でしか進めないかも知れない。俺? そんなん聞くまでも無く違和感無く進められますが、何か?
 いきなりお泊りイベントで、コンボるように体育倉庫→川原とトントン拍子にレベルを上げていくはるおと。案外、はじるす路線のゲームなのかも知れない(ぉぉ
 お互い幼いなりに理解を深め合い、近づいては遠ざかるはるのあしおと。この陰鬱とした雰囲気さえなければ大推進する所なんだが……いや、それはいいにしても、絵と合ってないのは惜しいよねぇ。
 だけど物語も盛り上がってきた所でまだ見たことも無い立ち絵が出てくるあたり、絵師も相当頑張っているのかもしれない。豪快に1枚絵を使った「キャベジン」のギャグには、シナリオの盛り上がりそっちのけで笑わせてもらった。

和シナリオ

 続けて、和ルートに入ってみよう。
 ファーストプレイで到達したゆづきと親友で判る部分も多かろう。
 昼飯をと思って入った喫茶店で、藤森がウェイトレスをしていた。超フリフリのピンク色の制服で……ミルキーウェイみたいな感じ。超ワロタ。
 読みどおり、和の親友であるゆづきがよく絡んでくる。
 かなり普通の展開で、とても当たり前の展開なんだが、どうしてこんなに感動するんだろうか。奇跡も何も無い。ただ頬を撫でる春の風、桜が舞うはるのあしおと。

悠シナリオ

 さぁやって参りました。
 メインヒロインの悠ルートに突入だ。
> 制服にエプロン……。
> 制服にエプロン……。
> 制服にエプロン……。
> ちょっと……。
> じゃないな。
> かなりいいかも。
 ナスティ・ボーイ!(ぉぉ
 ナスティ・ボーイがこんな所に大降臨してるよ! ちびっこでも、良かったんだね……(ぉぉ
 ひいっ!
 悠に対し、主人公、速攻!
 こ、このちゅるペタむしゅめがぁぁぁぁぁ!!!orz
 この犯罪臭には、さすがの俺も……ごめんなさいorz(ぉぉ
 しかし、このシナリオの充実感って物凄い。何も特別なことは起きないのに、涙がほとばしるってどういう事ですか。さすが、あのナスティ・ボーイが「いすさん向け」と評しただけのことはある。

智夏シナリオ

 最後にルートに入るは悠と同じく幼馴染みの智夏。保健の先生。
 智夏にシナリオがあるのに楠木教頭代理にはシナリオが無いようだ。なぜだ。なぜなんだ
 智夏は見た目はアレだが、ボイスが最強。激・癒し系ボイス。声だけなら智夏が最強なのは間違いない。い や 間 違 い な い。
 シナリオは他3シナリオに比べるとやや短め。
 変に遠回りせずにまっすぐエンディングへ向かうシナリオで、充実感が物足りないが、キャラとしてそれで正解。
 キャラのサイズがアレなはるおとの中で、唯一えちぃシーンで萌えられたキャラ。

総括

 さて総評。
 シナリオは、突出した印象・インパクトは無いが、シナリオを読み進めていったクライマックスシーンでの充実感は素晴らしいものがある。奇跡も特別な設定も何も無いので、シナリオの推移が非常に似ているのが唯一の弱点か。また、えちぃシーンに突入の際は微妙に押しているような気がする。無理にえちぃシーンに持って行かなくてもいいのになぁ……とは思う。えちぃシーンが無くても十分に楽しめるシナリオテキストであるのは間違いない。
 絵はひたすらロリ路線。一枚背景に描かれることも多々あり、その見せ方自体は良かったのだが、いかんせんあの絵柄。馴染めない人は馴染めないだろう。素人にはお奨めしない。だがそれがいい。
 音楽は特に印象深いものはオープニングテーマとキャラごとのテーマソングぐらいか。微妙に印象には残らない。また、各シナリオごとにエンディングテーマが用意されており、それぞれの声優さんが歌っていると思われるが、一聴で印象に残るものは智夏ぐらいしか無かった。まぁ、智夏はボイス自体が良かったからね。
 システム部分で特に不備は無いが、バグフィックスはかなりあった模様だ。プレイ前にパッチをあてることを推奨したい。
 総じて、雰囲気が鬱々としていても、主人公がヘタレでも構わないと言う人なら、プレイして損は無いだろう。