2002-02-02

女性の髪型論議


 男性から見た女性の好みは日常会話においてもなかなかに比率の高い雑談になるだろう。まったりした時の雑談となれば一度や二度は男同士の語らいに含まれる部分となる。
 その中でも、好みを選り分ける対象となりやすく、また盛り上がるのは「髪型」と「胸の大きさ」である。
 胸の大きさは女性側の意思でどうこうなるものではない(と思いたい)ので、話題にすることは避けよう。俺も女性を敵に回したくないし。
 髪型は大まかに3種類に分ける。
 まずショートヘアー。髪が肩にかからないまでの長さの髪型である。手入れがしやすく、アクティブな活動にも、また仕事(飲食関係とか)の面でも支障が出ないので、このショートカットスタイルの女性は多い。
 次にロングヘアー。肩にかかる程度ならセミロング、肩甲骨よりも長いとロングヘアーと呼ばれるようになるが、ここでは一まとめにしてロングヘアーと呼ぶことにする。髪は女の命と言う。ロングヘアーにピッタリの言葉である。
 最後は、特殊な髪型。ポニーテールやツインテールなどの髪を結わう型である。ポニーテールはめっきり少なくなった髪型ですな。と言うか、中高生の体育会系女子でしか見た記憶が無い。ツインテールは別名お子様セット。アメリカなどでは目的が無い限り小学生以下でないとしない髪型である。
 モヒカンや丸坊主などの髪型は、このような談義に入ることが無いので割愛。
 さて、前置きが長くなったがここからが本題である。
 俺はショートカットが好きなのです。さらに言うと、おかっぱちゃん激ラヴ(ハァト)
 以上。……などと言うと意味不明なので付け加えると、まず、特殊系は論外。髪を結わうシーンなどなら惹かれないこともないが、基本的に自然な感じがしない。JRAのベテラン岡部JKがブリンカーやメンコに反対しているのと同じことである。
 ロングヘアーのおしとやかで優雅で高貴な感じに惹かれるのも理解できるのだが、こればっかりは譲れない。ショートカットのアクティブでありつつも清楚で可憐な印象に勝るもの無しだ。尚且つ、親しみを持ちやすく俺的好感度はそれだけで3割増しである。
 しかし、世間ではロングヘアーが好きな人が多いらしい……。
 ショートカットは一番魅力的だと思うことに自信があるだけに、ほんと納得いかねェ(笑)
 ショートカットの素晴らしさを皆様にも解かって頂きたく、ショートカットの魅力たる諸要素を少し解析してみよう。実際の人物やゲームや漫画のキャラクターで例を出しても良かったが、それだとキャラクターのイメージが強くなりそうなので止めておいた。キャラクターのイメージが前面に出ては髪型議論とは言えなくなってしまう。
 まず、元気なイメージ。アクティブで何も縛られることない自由な雰囲気。髪の挙動に女性がとらわれることもなく、また髪も思うがままに風に揺れ思うがままに羽を伸ばすような感覚。このあたりから自由で元気そうなイメージが現れるのだろう。人が憧れ、惹きつけられるのに十分な要素だ。何かに夢中な瞳にキリリと表情を引き締めた横顔ともなれば、男女を問わず魅了するであろう。今にも呪詛を唱えそうなロングヘアーに、これは出来まい。しかし、髪を結う系統ならば可能かも知れん。耳が露出する程度のショートカットだとよりこの印象が強くなる。
 また、清楚なイメージ。飲食店などでは帽子や巾を被るように、髪を短くすることで清潔なイメージを捻出させることが可能となる。ロングヘアーはダメなのかと言えばそうでもないが壮絶な手間隙がかかるだろう。清潔で、尚且つ無闇に大げさに振舞わない髪の長さ。これがショートカットなのだ。清楚と言えばショートカットからは少し長めのボブカットあたりがより印象強くなるだろう。
 次に、可憐なイメージ。野に咲く一輪の小さな花のような、そんなイメージ。儚げで頼りない印象を与えつつも、存在を失わずに精一杯の印象を与えてくれる、そんな花。こればっかりはロングヘアーには出来ないショートカットならではの武器となる。柔らかな風が髪を揺らしでもすれば、もはや可憐の一言では済まされない魅力を持とう。
 そして、神秘性と親しみやすさの同居。日本人形のお菊ちゃんと言えばおかっぱの髪型である。これも一種のショートカット。日本が古来より育んできた雅の心や奥ゆかしさといった、そんな和の心をうつ髪型である。奥に秘めた知性を感じさせる神秘性。しかも、神秘と言えばなにやら近寄りがたいイメージが出てしまうがそう感じさせないところがショートカットの素晴らしさである。清楚の項でも説明したように、ショートカットの手入れにはそれほど手間がかからない。この性質が親しみやすさを感じさせているのだ。思わず撫でたくなる、愛でたくなる。そんな愛らしさと共に同居する神秘性。素晴らしいと言わずして何であるか。全米も震撼する大和魂の魅力であると言えよう。
 最後に、幼さと意志の強さの同居。人間は乳幼児の頃は髪がまだ伸びていない。ロングヘアーの1歳児とかがいたら怖い。年を追うごとに髪が伸びていくので、幼い頃はどうしてもショートカットとなる(これはもちろん男女を問わずであるが)。それ故に、ショートカットには幼いというイメージが付随するようになる。しかしただ幼いイメージだけではなんだか足りない子のようである。ショートカットには幼さに加えて確固たる意志の強さを感じる。イメージとしては、幼い頃からその髪型を貫いてきたか、或いはある時バッサリと髪を切り落としたか、どちらにしても確固たる自分の意志による主張を感じるのだ。幼い、頼りないといった印象と同時に、優柔不断ではない、強い本人の意志を印象付けることが出来る。相反するようでいて両立するこの印象はどんな統合理論よりも優れたアウフヘーベン(矛盾する諸要素を、対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること)である。
 俺は別にロングヘアーやポニーテールが嫌いなわけじゃない。その魅力や特徴は気持ちある程度理解して認めているつもりである。それを踏まえた上でも尚且つ、ショートカットの魅力は素晴らしいものだと思うわけだ。

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