2003-05-16

SNOW


 製作発表から幾星霜……。
 雑誌に情報が掲載されてからでも、もう2年になるんじゃないんだろうか? 延期に延期、発売日がまったく決定しないまま月日は流れ、スタジオメビウス公式サイトは1年間も放置プレイされるし、Kanonのシナリオライター久弥さんがシナリオを書いているとか、色々な憶測情報が流れまくった末に、ようやく今年の1月に発売となったいわく付きの作品。
 発売されたら発売されたで、超先生が絡んでいるなどという不思議な情報が入り乱れながら、K氏からは「それなりに面白い」との評価を下される。
 相変わらず進行スピードが遅いのでネタ鮮度は落ちきっているだろうけど、まだ充分にネタとしてもゲームとしても楽しめるだろうと踏んで、突撃開始。

ファーストプレイ(澄乃シナリオ)
 非常に長いインストール時間。
 ボイスゲーじゃないはずなのに、どうしてCD4枚組なのだ。
 プロローグからして、Kanon の匂いがプンプンと……。つか、本当にそのままなんじゃないだろうか……。音楽(BGM)も同じ匂いがするし……。
 つぐみ、登場。
 主人公を、物語の舞台になる龍神村に呼んだ従姉のお姉さん。旅館の若女将で、お手伝いのために主人公を呼んだらしい。
 片おさげの、明るいお姉さん。
 澄乃、登場。
 ストレートロングの黒髪に、白い帽子を被った少女。性格は天真爛漫。だよもん星人。
 語尾をのぺーっと伸ばすのはともかく、えぅえぅ言ってるのが非常に気にかかる。
 あんまんは命の源らしい。F&Cの流れを汲んでいるのか。
 えぅえぅだけならともかく、だよもん星人でうにゅうにゅ。つまり、名雪+栞+あゆ=スパイラルなのか。
 小夜里、登場。
 名前はサヨリと読む。澄乃の母。
 ショートカットの彩(こみパ)と言えば外見そのまんま。
 つぐみに呼ばれて10年ぶりに龍神村に来た主人公。ちょっとしたハプニングで村に到着した主人公……当初の予定通り、つぐみ姉さんの旅館でアルバイトをすることに。
 土日が休みの旅館ってどんな旅館ですか、つぐみさん。
 ふんだんに使われる間の長いセリフと言い、澄乃の性格と言い、何か嫌な予感がするんですが……。
 って言ってるそばから、ロケット君キタ────(゜∀゜)────!!(違)
 回想シーンで、うさぎ(?)の着ぐるみを着たナニカが登場。ロケット君はともかく、おかっぱ頭にえぅえぅ萌え。
 って言うか1日の終わり、夢の中で回想シーンって、どう考えてもKanonなんですが、なにか?
 すげぇ、すげぇよ。期待すんなよ!(謎)
 たった1日でここまでツッコミ所のあるゲームも珍しいぞ。さすがSNOW。伊達に発売前から伝説になろうとしていた訳じゃないと言うことか。
 芽依子、登場。
 名前はメイコと読む。ショートボブの髪型にバンダナを巻いたスパッツ娘。この万年雪の中でよく寒くないものだ。
 澄乃の同級生で友達。かなりいじめっ子。この俺に……? 面白い、受けて立とう(謎)
 滝まで水汲みに来た主人公。澄乃と出会い、つぐみ姉さんの作ってくれたお弁当を食べる。
> 澄乃「おいしそうだよ?」(萌
> 澄乃「あーん」(萌
> ぴと。(燃
 ぷゅぷゅぷゅぷゅ……(←萌え擬音)
 あかん。まだゲームスタート4日目。まだシナリオもキャラもあんまり掴めてないはずなのに萌える。いかんイカーン!(ぉぉ
 桜花、登場。
 と言うか最初っから登場していたが、ファーストインプレッションは「名前が判明した機会(イベント)が終了した時点の感想」と言う、当日記の決まりによってこの位置になってしまった。
 ぼんぼりツインの小さな女の子。シャモンという名の猫と一緒にいる。一人称が「わらわ」だったり二人称が「そなた」だったり、古風な貴族テイストの娘。
 そして、SNOWの一番のウリである需要不明の抱っこシステムの対象者が、この桜花。ただ、どう考えても攻略できなさそうだが、良いのだろうか? 俺は遠慮しないよ?(ぉッ
 旭、登場。
 主人公に近付く存在を「敵」と言って攻撃するガキ……のような、そうでないような。澄乃と桜花の中間ぐらいの背丈である。10年来に訪れた主人公を覚えているらしいので、それ相応の年齢なのだろう。
 エビテールのひらひら少女。凶暴な moe のまゆ、といった感じか。
> 澄乃「ど、どどどどどどこ行こう~!」
 ……(萌
> 澄乃「ど、どどど、どどどどど」
 ……。
> 澄乃「彼方ちゃんは、ど、どこ?」
 ……⊂⌒~⊃。Д。)⊃<むはぁッ!
 イ、イカン。萌え死ぬる。
 落ち着きのないこっこっこけっ、ぴよ?(違)
 俺自身、落ち着きを欠いているがぁ許せ? 挙動不審支離滅裂であるぞよ?(死)
> 澄乃「ごめんなさい、だよ?」
 ほんとゴメン。こりゃ、スパイラルがどうのRRがどうのと、四の五の言わずもがな、SNOW、伝説になるわ。(ぉ
> …澄乃が、小さくガッツポーズしている。
 ほんとゴメンって!
> 彼方「やーじゃなくて、ちゃんと言ってみ?」
 か……。神が降臨されましたよ?(んぁ
 神キタ────(゜∀゜)────!!
 宴じゃ! 宴の準備をしろ!
 でかい雪祭が来るぞっっっっっ!!(ぉぉぉぉ
 腕組み、すっとぼけ、ふむ、大教育。
 ……。
 ご、ごちそうさまですた……(ぉ
 祐志郎さんに匹敵する神が現れたよ……。(ぉぉぉ
 感慨に更ける間も無く、がっつんがっつん突き進むバカップル。
 そして、そして訪れるAIRの観鈴悲劇の予感。
 突き進む。突き進むよ……!
> 澄乃「お湯のぬるぬる、だよ……?」
 俺が突き進むよ……!(ぉ
> そんな顔されると、余計いじめたくなるじゃないか…
 神が突き進むよ……!(ぉぉ
 えぅぅ……。
 衝撃の展開ではなく、着実に突き進む路線。嫌いじゃないっつーか、ぐりぐりクるねコノヤロウ……!
 がふぁ……(泣)
 水の中に頭を抑えつけられて、息が苦しくなったところで開放。1呼吸して空気の美味さを感じた瞬間にまた沈められた感じ。
 ラストはかなり意味不明だが、「やっちまった」感は無く、のちのちにこの謎は解けるのだろう。

旭シナリオ
 ファーストプレイが終わると、タイトル画面が変わっていた。AIRか? 祐志郎さんなのか?(ぉ
 タイトル画面の選択項目にもLEGENDというのが増えているが、まぁ気にすることは無くスタートさせよう。
 次の目標は……芽依子か旭だろうか。しぐれは名前が判明することもなく終わってしまったし、つぐみさんや小夜里さんや桜花は無理なので、芽依子か旭しか居ないだろう。
「ヴァカが……!」
 俺は何度このセリフを口ずさんだだろうか……。解かりやすく言うと、澄乃は萌えられるバカさ、旭は萌えられないバカさ、なのだ。得意コースは心眼による判定が厳しいのだ(ぉ
 って言うか無理なのだ!
 無理なのだ!(ぉ
 無理なのだぁ!(ぉぉ
 128cm、28kgって、どう考えてもダメだっつの。無理だっつの!
 もう、主人公が夢を見始めたあたりから俺、泣いてるっつの。(マテ
 ごめん、解かっていても耐えられん。こみパで言う所のあさひちゃんでは無いのは解かっているッ! 解かっているのだが……まったくもって萌えないのだがKanonで言う所の、真琴と言うやつだッ! さらに言うと、マイクロソフトで言う所の「仕様」というヤツだ!!(どーん!!(ぉぉぉぉ

レジェンドシナリオ
 さて、萌えないのに泣かされると言う辛酸の日々も越えまして、お次は完全別シナリオ扱いになっているレジェンド編へと参りましょう。
 ……。
 やっぱり過去の物語か……。選択肢とか無いに等しいんだろうなぁ……。
 鳳仙、登場。
 旭シナリオでも出てきたキャラのようだ。ただ、あの時は立ち絵も何も出てこなかったが……。
 ツインテールの巫女さん。巫女さん巫女さん、お人よし(謎)
 ツインテールを結わえている黒いリボンが巫女袴の朱色に相まって印象的だ。レジェンド編の主人公から見て、妹になるらしい。主人公をことは「兄上」と呼ぶ。
 いきなり兄バカ炸裂主人公。なかなかやるじゃない……?
 龍神一、登場。
 ロングストレートのお姉さん。
 簡素なかんざしを差しているが、龍神らしくツノがある。むむぅ。
 菊花、登場。
 おかっぱのお姉さん。龍神一の妹らしい。ビンゴゥ!(ぉ
 神のみぞ知る。(謎)
 龍神様が「えぅえぅ」言ってるぅ────(゜∀゜)────!!(萌
 って、お前、その投げやりな泣き方は……!(笑)
 うわぁ……。
 うあぁ……(激萌
 オババごめん! まだ初日だけど俺、もうだめぽ!(←早すぎ弱すぎ)
 あ゛ー……(涙)
> 菊花「おはようございますよ~」
 FOB2 の挿入歌「仮面の笑顔」が、激しくこだまするぅっ!(涙)
> 菊花「おはようございまする~」
♪願いは、ただ側にいたいだけ……いつも声にならないけれど……小さな鼓動が聞こえますか……あなたへと募る思い……。
> 菊花「私は龍神ですーーーーーーーーーーーーーー!」
 ど う す れ ば い い ん だ……(大号泣)
 うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
 神奈ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!(違)

しぐれシナリオ
 LEGENDをクリアすると、もうフルコンプするしか無いSNOW WORLD。俺の完敗です。桜花は絶対最後なので、しぐれさん、今すぐ行きます(ぉぉ
 LEGENDクリア後は、全てのキャラ配置が解かる。最初の頃は何も感じなかった彼女たちの放つセリフが辛い。しぐれシナリオを目指すつもりなのに気を抜くと澄乃シナリオに逝ってしまいそうでつよ?(ぉぉぉ
 しぐれ、登場。
 何度も何度も逢っているし、と言うか最初から解かっているのだが……ようやく名前が判明。
 今ならKanonのあゆ風ねこみみ帽子の意味も解かる。ショートカットマンセー!!(マテ
 ごめん。ほんと、ゴメン。だから切ない瞳は許してネ(涙)
 ショートカットで、ねここみハットで、その純粋な眼差しは、俺には正直眩しすぎまつ。
 って、やっぱ気が付くとあんまんを追いかけそうになっている俺がいるん で つ け ど!(ぉ
 アレを回避するのは人類には……いや、そうでなくともレジェンドの洗礼を受けた者には不可能だと思うが? 絶対不可避のあんまんぱん(謎)
 来た。あの澄乃にして、このしぐれ。
> しぐれ「…こ、このお料理が、このまま逃げていくんじゃ……」
 キタ────(゜∀゜)────!!
 ゴゴゴゴゴ……!!(マテ
 あ~ん!? あ~んダトゥ!? 澄乃ォォォォォォォォォォォォ!!!(違(違(大混乱
> しぐれ「そ、そこ、知ってます、知ってるんです! 私、あの、蘭々で…!」
 凛々ーーーーーーーーーーーーーーーーー!
 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃<だぁ!(謎)
> 彼方「元気だな、お前は」
> 澄乃「うん! あんまんパワ~」
 ど う す れ ば い い ん だ……。
 そうか! 義姉(ねえ)さんって呼べばいいんだね!!(マテ
 もしくは、澄乃にお義兄(にい)さんって呼んでもらぅ……それも、凄く(・∀・)イイ!!
 ど っ ち に す れ ば い い ん だ……(そろそろマテ俺
 しぐれシナリオのはずなのに、澄乃と芽依子のやりとりで、澄乃に激萌してるんでつが。どうでしょう? どうしましょう? 5階席までライナーでブチ込む勢いなんですが。
 誰か俺を止めれ……?(ぉ

桜花シナリオ
 さぁて、最後の正念場。桜花ルートへと投入しよう。
 あポチッとな!
> Dakko System Ver.5 starting …
> System Security Check … OK!
> Character Relation and Network Check … OK!
> Character Height Check … NG!(ぉ
> Character Weight Check … NG!(ぉぉ
> Character Memory Check … OK!(マテ
 と言った感じで、攻略するには89cmでは足りません(ぉ
 3ケタはくれ、3ケタは。マジで。
 つーか、
> …どうやら、むっつ以上の数字はわからないらしい。
 それ、ヤバいって。
 俺の脳内に、警鐘が! 警鐘が鳴り響くんでつ! 警鐘が轟き叫ぶんでつぅ!
 1から10の数え方を教えるのは、何か違う世界が見えちゃうッテ!!(ぉぉぉ
 抱っこシステムは未来のシステムでつか……?(大混乱)
> 澄乃は悔しいのか、畳をぺちぺち叩いている。
 相変わらずですね、澄乃さん。激・萌(親指)ですよ?(ぉ
 シナリオルートの中心の桜花は……。
 うーん……難しい……(ぉぉぉ
 って言うか、解かりきってるんだけど、展開が、ねぇ……。
 マウントポジションキタ────(゜∀゜)────!!
 キタキタキタキタ(゜Д゜)キタァ?
 FOBの大気にポジションを、きみきみィッ! (・∀・)イイ!(マテ
> 澄乃「見つめられると、照れるよ…?」
 うむ。激しくあいうぉんちゅ。(マテ
 ポニ澄乃キタ────(゜∀゜)────!!
 よーしパパ(; ´Д`)頑張っちゃうぞー!!
 って、頑張った後かよ!(んぁ
 あ り え な い。
 桜花っ! 桜花っ! まさか、そんな事になっていようとはっっっ!!!
 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ……。
 予定調和をクワッ! とすると、ぐわっっっ!!(謎)

総括
 では、総評。
 シナリオは、パクリだパクリだと思っていてもやはり俺の根底に流れる駄目DNAが回避させてくれないシナリオ。模倣によるシナリオとて、ここまで見事に積み上げられるとさすがに凄い。そもそも複数の師を模して受け継いだものをまとめて昇華できる技力となれば、もはや賞賛に値するモノと言える。Kanon、AIR、こみパ、誰彼、月陽炎、木漏れ日、水月、FOB等々……モナド論の予定調和が織り成す、美しき雪の世界。実に見事だった。
 音楽も、シナリオとほぼ同じ評価。ノスタルジックで、繊細で……ただ、インパクトはさすがに足りないか。
 CGも、シナリオとほぼ同じ評価。欲を言えばもう少し1枚CGが欲しい気もしたが、多彩な立ち絵でカバーできている。そして、これはシステムとの融合なのだが、人物身長比がよく表現されているのは良い点だろう。
 システムは良好だが、至れり尽せりと言うわけでもない。それにこれだけの大容量でありながらボイスデータが無いのは悔やまれる。DVD2枚組でもいいから、是非ボイス版が欲しい。
 ハッキリ言って、俺が萌えるのはしぐれか桜花なんだろうとか思ってたら、メインヒロインの澄乃に堕ちるなんて、発売前に誰が予想しただろう。この衝撃だけでも俺的には好評価(ぉ
 総じて、衝撃的では無いが故に、安心して楽しむことの出来る良作と言える。

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