2005-01-10

3代目愛車 TOYOTA CAMRY

 今回の納車は、カローラを下取りで引き取ってもらってカムリを貰う形だったので、販売店まで足を運んだ。
 実際に見た感想は、ひたすらデカい。特にリアオーバーハングがこれでもかっちゅーぐらい伸びている。ランティスは切り詰めまくってあるが、それにしてもこの全長の長さ。フロントノーズがかなり前傾して流線型を描くようになっている。ここも長い。長いと感じる全長に比べて、全幅はそれほど大きく感じなかった。まぁ、そりゃそうだ。カローラと比べて、全長は450mmアップなのに対し全幅は100mmアップなのだから。ちなみにホイールベースは120mmアップしただけである。全高は10mmアップ。

 内装の雰囲気はカローラと大差無い。内装カラーも同じアイボリー(カムリはフォーンと言うらしいが)だし、トヨタ車は誰が乗っても操作しやすいよう一貫性を持ったボタン配置をしているのでそれは仕方ないだろう。
 だが、目新しい装備品がチラホラと。
 まずはトヨタ自慢のサスペンション技術、H∞-TEMS(Toyota Electronic Modulated Suspension)か。ショックアブソーバーの減衰力をコンピュータでコントロールして、路面凹凸時と旋廻時の安定性を高めるモノだ。路面衝撃はよく和らげてくれるが、4段階選べる最適な減衰力を選択しないとフワフワとした揺れが残る。均一な凹凸なんてありはしないので、最適を求めればかなり面倒くさい。旋廻時のH∞-TEMSは最高だ。車重が重いカムリを安定して支えてくれる。カムリのフロントは思いっきりヘビーなので、H∞-TEMSが無いと曲がるだけで苦労する車になりそうだ。
 ハンドリングは素直……とは言い難い。ハンドルを握って曲がった瞬間に解かるフロントヘビー感。間違いなくフロントノーズに鉛を積んでいる感覚がある。まぁ、ハッキリ言ってエンジンなんだが、直4エンジンでこんなにフロントヘビーではV6エンジンは載せられないのが解かった。V6エンジンのほうが静かでスムーズ、なので俺は好きなんだけど。
 高速安定性は素晴らしい。120kmでも非常に快適。ロードゴーイングノイズもエアーノイズ(風切り音)も良く抑えられている。まだ慣らし運転中なので140kmは出していないが、140kmぐらいまでなら快適だろう。ただし、たくまで直進している時の話。緩やかなカーブになればタイヤに限界を感じる。
 加速性能は無い……とは言わないが、軽自動車でもこのぐらいの加速はする。まぁ、ゆったりと乗る車なので当たり前と言えば当たり前だ。車重もヘビーだし、エンジンもハイパワーでは無い。中間加速は良好だ。カローラと比べての話だが排気量に余裕がある分トルクも太いし、車重から来る安定感は抜群。
 苦言を呈するなら、灰皿がひたすら使いにくい。むしろ使うなと言わんばかりの使いにくさだ。メインターゲットのアメリカじゃあんまり使わないからだろう。あと、センターコンソールボックスの使い勝手がカローラと変わっていないのが納得行かない。もっと工夫できる部分だと思うがどうだろう。

 総合的に見ると、北米市場向けによくまとまった車だとは思うが、フロントヘビー感だけは頂けない。エンジンの置き方一つでなんとかなると思うので次期カムリは改善したほうが良いだろう。ま、次はフルモデルチェンジだろうけどね。


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