2002-07-24

結い橋


 Y氏、K氏にWEBサイトを教えられて以来、期待してやまなかった作品。
 絵と設定が尽くツボで、メインキャラの4人のアビリティが「ひらひら」に「病弱」、「巫女さん」、「おかっぱ」と余すことなくオールレンジで狙われている気がしてたまらない(謎)
 ガンダムテイストに言えば、「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」とか言われながらサザビーに追われている気分で一杯だ。
 シーンテキスト公募などもあって、発売背景も結構盛り上がった。……いや、送ってないけど。
 見た目で狩っちゃイケナイと思い知らされつつも、やっぱり逝ってしまうのが俺って正直者(マテ
 しかし Close to のように大当たりって可能性も無きにしもあらずなので、そんなに悲観することもないか。
 短いタイトルなので略称は無く、そのまま「結い橋」と呼ぶ。
 パッケージ裏に掲載されているCGをざっと見ただけでもう6,000円分の価値は確信できる。
 この感覚……やはり、昨年の Close to に似ている。あの作品も絵に惹かれて買ったのだが、いざゲームをやってみると絵よりもシナリオが上回っていたという良い意味での評価変更。ついにはゲームオブザイヤー2001を受賞した(俺内部で)。つい、「このゲームも……」と思わずにはいられない甘い罠。
 当然ながら今回は、前回のときメモGS日記とは違っていつものように吼えまくる予定。
 しかし、こういうゲームを買うたびに思うのだが、商品の箱が大きすぎ。CDジャケットサイズとは言わないから、大きくともDVDパッケージ程度のサイズに収まらないだろうか? おまけとか特典とかいらないから。こっそり買って持ち帰りたい時に不便だろうが。 ……すいません。何のゲームとは言いませんが、帰る途中でポスターが邪魔で道端のゴミ箱に捨てていったことがあります(ぉ死
 CDは3枚組。当然ながら、インストール容量は1GBを軽く越える。
 画面サイズは800×600サイズで、起動時やBGM演奏にCDを必要としない今風の造りになっている。

ファーストプレイ

 早速、ゲームスタート。
 プロローグはなにやら AIR 風味(謎)
 オープニングムービーが……エフェクトバリバリで、描画しきれない。いや、動作が重いということじゃなく、純粋に俺のPCのマシンスペックが低いだけだ。われものでも感じたけど、本当に買い替えを迫られてるなぁ……。
 未依、登じ…ぶぅっ!?(血)
 夢のマウントポジション、夢のマウントポジション、……夢の、マウントポジショぉおンッッッ!!
 登場シーンからして、いやゲームスタート2分で俺の屈強な萌魂が破裂。「来たね…俺のストライクゾーンが。」などと冷静に分析するまでもなく場外アーチ炸裂(ぉ
 しかしピンク色のアレ(バミューダ・トライアングル)を見せているのはどうかと思うぞ。主人公も「どうすればいいんだ」じゃないだろ。何も考えずに突き上げろ。
 それに、その呼び名はダメだろ。お兄ちゃん呼びはダメだろ未依よ。まったく、それはどうかと思うぞお兄ちゃんは(?)
 ……すまん。キャラ説明してなかった(ぉ
 ひらひら感ナンバー1娘。以上(ヲ
 ……すまん。
 未依は高校生。12年前に実父と再婚した義母の連れ子で、年齢的に義理の妹となった。
 ショートカットの髪型にヘアバンド。設定的にはちょっアレだが、やはり回避できそうに無いな……。
 まぁ、あのK氏でも4打数5安打の快音を響かせている作品なので、俺もガンガン打ちましょうって言うか、打たざるを得ないよね? 打つなっつー方が無理なんだよ( ゜Д゜)ゴルァ!
 琳、登場。
 12年前に実父と再婚した人。つまり、義理の母で、未依の実母ということになる。12年前までは要神社で巫女をやっていたらしい。
 腰下画面外まで伸びる超ロングストレートの黒髪おさげ。泣きボクロがチャーミング。
 どう考えても40歳を越えてるはずなのだが……(笑)
 知絵、登場。
 主人公と未依の昔からの幼馴染みで、未依とは同級生。喫茶店の娘で、親父や琳さんと知絵の親……喫茶店のマスターとの親交もあるらしい。
 どうも足が弱いらしく、杖を持って歩く。
 ツインのお下げで、解かりやすく言うと、こみパの由宇みたいな髪型。
 初登場時からいきなりスカートをひらひらさせて俺を困らせる(ぉ
 ちくしょう……俺にどう回避しろって言うんだ……(んぁ
 まつり、登場。
 嗚呼、巫女さん。巫女さん巫女さん、お人よし(謎)
 要神社の巫女さん。琳さんと入れ替わりで要神社の巫女になった人で、主人公も昔から親交有り。要神社の巫女は、神社の敷地内から出ることが許されないらしい。
 黒髪ロングで白い大きなリボンをしている。もちろん正統派の巫女さん。性格はおっとりゆっくりで、言葉に謎の訛りがある。関西弁のようだが、そんな感じはしない……謎だ。
 里美、登場。
 10数年ぶりに再開した女医先生。主人公の実の母の世話をしていた人で、その頃は研修医だった。それ以来、別の街へ赴任していたが、知絵の右足の治療の担当になってこの街に戻ってきたようだ。
 ショートカットの髪型で、大きなメガネをしている。
 やっとスルー出来そうなキャラが登場して、逆にちょっと安心してしまった(ぉぉ
 詩奈、登場。
 神社の前で何度かすれ違うが、その時は主人公に面識が無かったためスルー。プレイヤーの俺は事前情報で知ってはいたが……。
 まつりの妹で、姉のまつりを連れ戻しにきたらしい。
 ショートのおかっぱで、和風な服装にたすきをしている。腕の布地がどうやって留まっているのかは謎だ……予想としては、お役所の方々が好んで腕に付けるアレみたくなっているに違いない(ぉ
 かなりのちびっこで、俺にとってはホームランボールだろうと思っている人も多いだろうが、無口系らしいので唯一スルー出来そうなメインキャラ。……小さければ良いってもんじゃない(謎)
 でも当たれば場外弾だろうな(爆)
 萌え系のイベントが多い。
 キャラクターの性格を知らしめ魅力を付ける際に、萌え系イベントはお手軽で効果的且つユーザーから求められていようものなのだが、そんなイベントが四六時中あって、俺、打ちひしがれ気味(ぉ
 なんて言うか、反則。
 特に天然ひらひら娘の未依のシーンでは、シンクロ率が400%を超えそう(ぉ
> 「見えそうで見えない、こいつがまた……
> ときめいちゃう☆
> じゃなかった。妹にときめいてどうする。」
 ……俺にどうやって回避しろって言うんだ……ある意味。
 好きとか嫌いとか、そんなんどうだっていいから、好きって選ぶしか無いワケで、「もう、最高!」となるわけだ(死)
 ……その後のメイドがどーのこーのとか言う主人公の話はシンクロ率0%まで落ち込んだけどな(ぉ
 シナリオはどうやら未依ルートに入ったようだ。
 どう考えても俺は未依を回避出来ないよね……って言うか、みいが(謎)
 俺って正直者ぉ☆(マテ
 が、シナリオは大きく動くことなくエンディングを迎えた……エピローグ名は「兄妹」と出た……。多分、バッドエンドだと思う。
 俺は兄妹の一線を越えられなかった模様(ぉ
 ある意味、俺って正直者ぉ☆(涙)

未依ルート

 父親と再婚した琳さんの連れ子で、再婚する以前より親交があり、当時は巫女さんだった琳さんが住む要神社で知絵も含めた3人でよく遊んでいたらしい。
 そして、父親と琳さんが結婚することになり、正式に主人公の義理の妹になった、未依。
 ……まぁ、アリかな……(謎)
 ファーストプレイは巫女さんって約束はどうしたゴルァと思われている方もおられるかも知れないが、それは結い橋をプレイすれば解かります。
 って言うか、俺がこんなひらひら娘を回避できるワケなかろうがゴルァ!!(逆ギレ)
 むしろ未依と言うか、みいなのだッッッ!(謎)
 朝が強くて、主人公の事を起こしに来る。
 ああ萌えるヨ(カクカク)
 しかしメイド服はいかんだろう。うん。
 いくらスカートの裾をフリフリさせたって、こればっかりは譲れないと言うかやっぱスカート大好き♪(マテ
 すまん、吊ってくる。
 まんじゅうが大好物。
 ……謎だ。
 私服にエプロン……イイ。
 凄くいい。壮絶にイイ!
 こう、真っ直ぐ流れる前掛けがイイ(謎)
> 未依「だから、はじめてはお兄ちゃんに……」
 マテ。
 好き = 抱いて?
 なんでそんなに直線的志向なんだ。その気持ちも解からんでもない。俺は男だから。しかし違うだろ。何か違うだろうが!
> 主人公「じゃあ俺の部屋に来るか……?」
 マテヤコラ。
 テメ、少しは苦悩しやがれ。妹だ、妹だと思っている存在なのだぞ。キスとかチラリズムは動揺するくせに、食べられると解かったら速攻でOKかよ! 俺としては、そんなにユーザーの期待に応えまくらなくてもいいから、少しは苦悩して欲しいのだ。って言うか、それを乗り越える答えを提示してくれないと俺は萌えられん。無理。無理なのだ。っつーか、今このえちぃシーンが辛すぎるッッ!
 お風呂で~とか、ワンピースにエプロン装備は結構ツボ付いてるように見えるのだが、萌えにくい……。
 エプロン一枚でご奉仕は冷めるし……(泣)
 ちくしょう、吼えたかったよ……。

知絵ルート

 親同士の交流などもあり、かなり深い幼馴染みの知絵。
 まじアンのスフィーチックな頭ハネに、こみパの猪名川のようなお下げツインテール。
 未依とは同級生だが、未依とは違ってスタイル抜群。
 街の喫茶店でマスターを勤める父親と二人暮し。
 未依ルートから入ったので、そのシナリオから遠く無さそうな知絵のルートへと突入。いやしかし、未依シナリオがかなりの勢いでダメダメだったことを考慮すると、病弱属性という、シナリオまで食い込む強いアビリティを持つはず──いや、設定から言えば、主人公と同じく片親がいないっつーのもかなりの設定的アドバンテージだと思うのだが──知絵シナリオも危ない雰囲気が漂う(ぉ
 未依シナリオでは核地雷をノーガードで直撃してしまったので、今回は疑心暗鬼気味にATフィールド全開で突入します(謎)
 序盤は明るい性格の知絵と楽しいやりとり。
 オッケーです(何が)
 CG。
 立ち絵の色彩が白すぎる。もしくは背景CGを細部まで書き込みすぎ。単体で見ると淡い色合いで綺麗かと思うのだが、背景と合ってないです。背景は背景でよく描き込まれていて綺麗だと思う。細部までよく描き込まれているからこそ、キャラ立ち絵の白さが目立つ。加えて、立ち絵が「目が点になった時」や「大ちゃん風アメリカンクラッカー涙を流した時」など、コミカルなシーンでは絵に違和感しか無い。
 ……ヤバい。
 未依のシナリオはダメダメなのに、キャラクター自体には激惹かれてしまう罠。
 あの声が、あのあどけない声がイカンのだ。あの笑い声が俺を狂わせるのだ。あのドコから出しているのか解からないような声がイカンのだっっっ!
 未依シナリオとは違う朝なのだが、もう狙わなくて良いという安心感からなのか、どーにもこーにも萌えるかも知れんッッ!(謎)
> 未依「だめだよ、私たち、兄妹なんだよ!?」
> 主人公「い、嫌な寝言だな。」
 オマエそれだけかぁーーーーーーー!!
 オマエ、俺(プレイヤー)、めっちゃヘコんだぞゴルァ!
 オマエが俺で俺がオマエで!!
 未依は、俺が萌えそうになるとリミッターが作動する、レブリミッターが付いているらしい(ぉ
 っと、俺が未依に萌えている隙に知絵シナリオも佳境の模様(マテ
 ……結い橋の特性が解かってきた……。純然たる萌えゲーで、キャラゲーみたいだ。シナリオとか設定とか深く考えずに、ただキャラに萌えろ! というゲームのようだ。Piaシリーズみたく。
 いや、それにしてもキャラに萌えるためには主人公に感情移入したいワケだが、未依シナリオでは残念ながら出来なかった。
と言う事は知絵は……?
 フッ……全ッ然、オッケーです(ぉぉぉ
 結局、何も謎は解けないが、シナリオの山場ではそれなりに盛り上がるし、なにより病室でのキスシーンはかなりグッと来た!(笑)
 でもなぁ……病弱系キャラシナリオをする度に思うのだ……えちぃシーンはいらねェって。
 俺も漢だし、あったらあったで嬉しいんだけど、ちょっと引く……いや、知絵の部屋でのファーストプレイなんかツボよ? 後ろからだし?(謎)
 あ、でも喫茶店のカウンターでのアレは頂けない。メイドプレイのアレ。最後の最後でもう一段階、大失速。
 しかし、唯一回避出来そうだったはずの里美女医(知絵バッドエンド)にスッゲェ痛かったのが……マジキたっ……!(謎)
 微妙な評価のゲームだなぁ……。

まつりルート

 3番手攻略になってしまったが、今作品のメイン巫女(謎)
 主人公の父親と未依の母である琳さんが再婚する時……つまり、12年前に知り合った、琳さんの後任の巫女。
 主人公にとっても義理の母が巫女を務めた縁の社であるからして、まつりとも親交はそれなりに深い。
 妙な訛りの言葉を話すほわほわ電波系。まったりとしてのんびりとした性格。
 巫女さんらしい黒髪ロングストレートの髪型。
 未依シナリオでかなり凹んだが、知絵シナリオで少し盛り返した結い橋……さて、まつりさんはどうだろうか?
 結い橋のシナリオの重要なポイントである社の巫女であるからして、おそらくはメインシナリオと推測される。そして、まつりの妹の詩奈のシナリオは、その設定の裏にまわるものなんだろう。と言うか、そうあって欲しい。いや、頼むからそうあってくれ。核地雷はゴメンだ。
 イカン……知絵ルートでもそうだったんだが、未依シナルオとは別のシナリオルートに入るとやたら輝いて俺を惑わせる未依(笑)
 稚拙な恋愛感情を出さないところでこそ未依は光り輝くと断言する(ぉ
 俺の、負けかなぁ……?(謎)
 っと、早速まつりさんの話題から逸れています。
 俺の負けでいいです。むしろ本望。おつかれさまでした(マテ
 まつりさん……と言うか、社と祭と結界の謎が明らかになる。
 ほほぅ……。と言うことは、まつりさんの故郷には巫女さん予備軍がたくさんいるわけですか。何処ですか、その桃源郷(エルドラド)のような場所は。
♪僕を待つ、トキメキ、今も、まだ、ありますか?(謎)
 ……すまん。
 って言うか、まつりさんを追いかけて来たはずの詩奈ちゃんは平気な顔で街に買い物とか行ってたりしてますが、何ソレ? んぁ?(ぉ…
 結い橋、モウダメポ……。
 結局、それは未解決のまま終わってしまった……(笑)
 なんだか熱い展開の話だったようだが、一回冷めてしまったら熱するのは並大抵のシナリオテキストでは不可能なのですよ……(ぉ
 主人公もよく解からないまま、まつりさんとラブラブになってるし……(笑)
 まぁ、ラブラブになった後はそこが結い橋の真骨頂であるからして、相応の破壊力を持っているのだが……。
 ……いかん、エピローグタイトルにもなっているように、どうやらこのまつりルートが結い橋メインルートらしい……(凹)
 正直、凄い勢いできのこ雲立ち昇ったカモ……(ぉぉぉ

詩奈ルート

 んー、まぁどうせあと1本のシナリオだけなんでとりあえずプレイしとくか……。
 普通に読めば3時間程で終わるわずなのだが、ヤル気が続かないので相当の時間がかかると思われる(ぉ
 さて、最後の詩奈は、まつりの妹として登場するキャラ。主人公にとって、唯一面識の無い初見の存在ということになる。
 まつりを故郷へ連れ戻すためにやってきた。
 物静かで、幼稚なのではなく感情の表現の仕方が解からない感じ。公式サイトでは無口系になっているが、実際はそうでもない。よくしゃべる。
 結い橋一のチビキャラで、黒髪おかっぱ娘。
> 主人公「へへ……」
 食事中に詩奈ちゃんの事を考えて、あの未依にまで心配される主人公……。
 ヤベェ……はじるすの匂いが……(ぉ
 主人公の感情はちょっと理解できないが、他のシナリオに比べて展開がゆっくりに感じるのは良い。
 まつりルートで問題になった謎が明かされる……が、まったく納得できないまま流される(ぉ
 説明になってないし、無理がありすぎ……すまん、やっぱりダメポ……(ぉ
 シナリオ的にも、まつりシナリオとそれほど変わらない……主人公(視点)がまつりサイドか、詩奈サイドかってだけだろう。
 萌え的にも惜しい……。外見的にはストライクゾーンに入っているのに、自分のことをモノ扱いするのでやたら引く。これではバットを振れません。
 まぁ正直、俺なんかより鬼畜王A氏のほうが百万倍は萌えられるキャラかと思う。声もあの知佳ぼーだし、えちぃシーンは手首をしば(以下削除)
 ……今はどうか知らないが、昔の彼の萌えランなら1位2位を争う存在かと思われる(ぉぉぉ
 いや間違い無く、いいんちょよりは上ッ(謎ッ)

総括

 さて、総評。
 ハッキリ言って、核地雷ゲー(マテ
 ……なんて言うと怒られそうなのでフォローすると、10点満点中10点の出来を期待していたのに5点しか行かなかった感じ。
 期待の半分程度の出来ではね……この期待値に対する落差が、地雷と感じる所以ですな。
 CGの数は豊富で、単品で見れば綺麗だった。背景と合ってないけど。
 音楽性はそこそこ。エンディングテーマはなかなかの出来かと思うが、ちょっぴり歌がね……(ぉ
 シナリオは、筋の通ったファンタジックストーリーに仕立ててあるつもりのようだが、非常に理不尽。
 フルボイスゲームで、演技力もまずまず。特に俺としては未依の声は大ヒット
 キャラクター達は魅力に溢れていた。特に俺としては未依のキャラは大ヒット
 なのに、最終的に萌えること叶わず。
 ……萌えられない萌えゲーを、核地雷ゲーと言わずして何と言うか!(額から流血)

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