2002-11-22

どこまでも青く…。


 名作の呼び声高い「果てしなく青い、この空の下で…」の、コンシューマ移植版。
 俺がこのゲームのことを聞いた時にはコンシューマ移植が決定していたので、遊ぶのはどっちでもいいや~と思っていたらあれよあれよとこんなに季節が移ろってしまった……。そして、今年の夏にプレイしようと思って買っておいたが手を付ける暇も無く……。
 ここでついでに一気にこなそうと意気込みを見せんッ。

ファーストプレイ

 雨音、登場。
 ストレートロングで、ちょっとお嬢様っぽい外見。実際は、お嬢様と言うわけではないが。
 物静かで優しい性格だが、どうも自分の事を含めて客観的に見すぎる。
 変な魅力に惹かれつつも「いや、俺のタイプじゃないはず」と言い切れる部分も多い。微妙な所だ。
 悠夏、登場。
 よく焼けた小麦色の肌の女の子。セミロングで巫女さんらしい。
 明るくて活発系。主人公のことに好意を寄せており、それを隠さない。好き好き光線出し過ぎ。
 巫女さんということで、期待はしている(謎)
 英里子、登場。
 過疎村である安曇村。生徒数の減少と立地条件により閉鎖に追い込まれた安曇学園の唯一の先生で、園長先生であり担任の先生。優しい温和な先生である。
 パッと見は20代に見えるのだが……どうなんだろう?
 藍、登場。
 語尾の「ょ」が特徴的な、ショートカットの元気な女の子。明日菜とは双子の姉妹。
 子供のようと言うか、子供。悠夏とは仲が良いらしい。猫グッズマニア。
 性格的には最も期待できるタイプ。さて、どこまで飛ぶかな……(マテ
 文乃、登場。
 ロングヘアーにキツネ目の、孤高の少女。他の生徒と制服が違うが、それは転入してきたからのようだ。
 無愛想で無口系。それでいて、性格はかなりキツそう。
 まぁ、確実に無理かな……(ぉぉ
 明日菜、登場。
 ショートボブに赤いヘアバンドで、藍とは双子の姉妹。メガネっ娘。
 藍とは逆に、従順で引っ込み思案なタイプ。
 ありえ無いとは言えないのだが、目の焦点が合っていないのが怖い。
 雨音が、家計の事情で堂島の家にメイドとして働くことになる。堂島とは、落ち流れてきた悪徳政治家を地で行く人物で、安曇村を多目的観光地にする目的でやってきたらしい。
 春の健足会。ようするに遠足だ。近くの山に登ることになる。まだまだ起承転結の起の部分なのだろう。登場人物の性格と立場を把握する。
 雨音の話し方が独特で味がある。「芳野は~」と言う一人称は好きになれないと思っていたのだが、意外と惹かれつつあると言うか雨音の環境を知るうちにハマりかけてると言うか……「~だと思う」は好きじゃないが、「~が、よい」はちょっとツボ。
 色々と物議を醸し出しそうな、藍の「だょ」の発音だが、「よ」と「お」の中間辺りの発音である。基本的には「お」で、Yが小さいと言うか……(やや意味不明)
 BGMが殆ど流れない。あるのは効果音ばかりで、たまにBGMが流れる感じだ。作品の舞台とも相まって、和製映画を見ているような感覚である。良いか悪いかと言えば、かなり良い。BGMの効果が顕著に出る。
 作品の舞台・雰囲気はと言うと、開発の小波が寄せては返す古き良き日本の片田舎といった感じ。僕と、僕らの夏が近い雰囲気だが、年代はもっともっと古いようだ。主人公の父親が乗っている車はシトローエンの名車DSだと思うが、そのあたりから推測してみると1960年代あたりだろうか。
 ……と、季節は夏へ。
 夏はやっぱり海。誰が何と言おうと、海。
 悠夏、雨音、藍と共に海に遊びに行くことになる。どうやらこの3人のうちの誰かのシナリオになったようだ。推奨クリア順序は「文乃は最後、明日菜はラス前、あとはどうでもいい」と言われているのだが、俺は美味しい所から食べる性格ですので何も言わなくても最後になったと思います。
 CGはのっぺりとした印象で、ベタっとアニメ絵のように色を塗ってあるが、作品の雰囲気とも相まってかなり好きな方かも。でも、KIDがやっつけ仕事でやった感は否めない。
 明日菜の立ち絵は怖いのだが、藍の立ち絵パターンの一つである「流し目で照れてるCG」がめっちゃツボ。
 システムははっきり言ってかなりのダメポライザー(駄目独裁者)。まぁ、それなりに使えるシステムではあるのだが、KIDはドリームキャストに優れたシステムフォーマットを持っているため、どうしてもそれと比べられてしまう。ハッキリ言って、「音質が良い」「どんなタイミングでもコントローラ操作が効く」程度しか良い点が無い。
 そうこう考えているうちに、猫屋敷が不思議な事件に囚われる。藍も同じくして同じようで違うような事件に……って言うか、やっぱり藍ルートかよ、俺。
 そして冬。何も出来ないまま結末。
 伝奇物かぁ……好きでもないが、嫌いでもない。ゾクゾク来たしね。でもなぁ……オープニングムービーもそうだったんだけど、エンディングムービーもどうしてそんなにやっつけ仕事なんだ、KID。

悠夏シナリオ

 だいたいのバットエンドを経験(L氏の助言による)して、まず始めにルートに入りたいと思ったのが、なんと雨音(失礼)
 実際の所、キーキャラクターの文乃も非常に気になるのですが、推奨ルート(雨音・悠夏・藍→明日菜→文乃)に沿って行くつもりなので雨音ルートに進行したいと思います。
 が、雨音ルートだと確信して選択肢を選んでいたはずが、いきなり悠夏に告白されました(ぉぉ
 ……どうやら、悠夏ルートに突入した模様……(笑)
 始業式後は雨音と行動を共にし、春の健足会でも「雨音が好きなの? 悠夏が好きなの?」的な選択肢で雨音を選んだにもかかわらず、悠夏ルートですか?
 やはり俺は巫女さんの宿命から逃れられないのか……まるで、ときメモの伝説の樹で「虹野さんだ虹野さんだ」と思っていたのに古式さんが出てきた時のような「なんでオマエやねん!」的な衝撃を受けながら、まんざらでも無い俺(マテ 声に惹かれたのだとは思いたくない(さらにマテ
 その後、どこ青は恋愛シュミレーションから謎解きアドベンチャーへと変わって終わった。
 この謎解きはちょっと考えれば解かることなので、これが伏線になっていれば感心したのだが……そうでも無かったようだ。かと言って悠夏シナリオのそれが、他のシナリオの伏線になるのはあまり好きではない。
 そう……悠夏シナリオではあまりに謎を残しすぎだ……(笑)
 これでは1本のシナリオをクリアしても寝るに寝られないと思うのだが……いや、寝るけど。
 マルチエンディングストーリーなら、1本のトゥルーエンドを迎えた時は気持ち良くゲームを終えたいものである。
 好き好き光線出しまくりの悠夏に対して、主人公はそれに応えるほどのものを見せているかといえば、かなり微妙なのだが、様々な事件を身に受けて成長していく主人公はありありと感じられた。主人公と悠夏だけを切り取って見ればなかなか良いシナリオだったように思う。ま、巫女さんらしい魅力(萌え)を感じる場面も無くてちょっとガッカリだけど。

雨音シナリオ

 攻略サイトを見て解かったのだが、悠夏ルートに行ってしまったのは、どうやら、なんでもないと思っていた選択肢で俺は間違えていたらしい。「雨音ちゃんの方が好き」と言ったにも関わらず悠夏ルートへ行くのは、ちょっとフラグ管理が適当過ぎやしませんか、KIDさん。やっぱりやっつけ仕事なんですか、KIDさん
 さて、ではどうして雨音ルートへ行きたかったかと言うと……バッドエンドを見てシナリオ的には雨音を一番助けたいと思ったから、である。って言うか堂島は殺す(マテ
 キャラクター(性格)的には藍かも知れないが、俺の魂が……正義の心が、雨音を救えと轟き叫ぶのです。仁と義の心は俺を動かす原動力である。あんなダークな気分を宿したまま「どこ青」は続けられません(笑)
 と言う訳で、雨音ルートへレッツゴー。
 夏は海。もうもう立ち昇りたる白雲。艶やかと流るる黒髪に、眩しく光るは肌と衣と砂浜の白きこと、いとをかし(親指)
 夜は温泉。さぁ、俺の出番だ(マテ
 混浴っスか!? やった、やったよKID! でかしたぞ!
 なんだか理不尽なぐらい堂島の残虐行為がカットされていたので、少しは楽しませてくれってんだよ!?(マテ
> 雨音「芳野……免疫なくてよい……」
 (;´Д`)ハァハァ
 ピュアな俺には、これで充分です……(うそっこ)
 この夏の描写が悠夏や藍と比べるとズバ抜けて上手く、ライターの属性が窺い知れ…俺が堕ちるのもやむ無しだろう。
 ……認めろ。
 堂島ァ……!(憤怒)
 主人公と、堂島と、雨音のとらいあんぐるハート(マテ
 悠夏シナリオのような謎解きは無く、雨音シナリオの攻略方法はタイミング。
 しかし、どこ青のシナリオが激動の秋で終わるはずも無く、雨音は……雨音は……。
 雨音ぇぇぇぇぇ!
♪Kiss in the Darkness, CHU-CHU-CHU!(謎)
 振り返る春、夏、秋と、せつなさの嵐がこみ上げてくる……。
 俺にそんなことを耐えろと言うのか……そんな酷なことは無いでしょう……(ぉ
 ……って、アレ……?
 謎を残しすぎではあるが、謎を謎と捉えずに運命と捉えると、雨音シナリオは面白かった。理解を越える超常現象に、運命に翻弄される……雨音と主人公。いつの間にか、雨音節(雨音の口調)の虜になっている俺であります(ぉ
 でも、メイド服は止めてね(ぉぉ

藍シナリオ

 あまりにもこれ見よがしなキーキャラクターである文乃が気になりながらも、推奨シナリオ順通りに藍ルートを目指そう。
 いや、やる気満々だけどね。
 藍は、元気系ちびっこキャラ。語尾の「ょ」発音で夢つばの桜花と共に一世を風靡した(謎)
 まー、言わずとも理解してくれると思うが、藍は直球ド真ん中。
 視線を横にそらした照れ顔CGが、藍の細やかでしたたかで天真爛漫な性格が、もう、萌えるなっつー方が無理っつーモンだろうが、コンチキショウメ! ベラボーメ! メラゾーマ!(寒ッ)
 ……察しろ(ぉぉぉぉ
 さて、ホームラン予告もした所でスタートしますかね……。
>「お兄ちゃん……私のお願い、聞いてくれる?」
> 藍ちゃんに手を引かれるまま、藍ちゃんに覆い被さる。
 じっ、18禁シーン!?(笑)
 な、なんてこった。PS版移植の際に見落としちまったかKID!?
> ふっと、藍ちゃんが溶けるように消えて(以下略)
 ぱぎゅうッ!?
 そのまんまカットしただけかよ!!(爆笑)
 ……首筋にキスまでしといて、それは無いんでないのかい?(涙)
 にゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ。 
 ……とまぁ、そんな感じで、完。(マテ
 いや、それは冗談だが、藍のシナリオはどうにも掴み難い……。
 村を守ったように見えて守れてないし、ただの仇討ちだったような気がして……(笑)
 まぁ、吼えどころが無い事もあるが、攻略が文乃との問答&総当りコマンドだっつー点で評価が下がる(マテ

明日菜シナリオ

 やる気無いながらも、まぁ「お兄さん」だけで全部許しちゃうかなっ(ぉ
 って感じの明日菜ルートへ進行。
 おかっぱ頭のショートカットに赤いヘアバンドをしていてメガネっ娘。引っ込み思案で藍とは対照的な性格である。
 雨音、悠夏、藍のシナリオでは文乃の側にいる女の子って感じで存在感が無かったのだが、明日菜ルートに入るとそれなりに会話もあって、そんなにおかしな所があるわけでも無い普通の女の子である。少なくとも文乃よりは。
 シナリオの核心までは今一歩届かず。段々とこの「届かない」感じが気持ち良くなってくるんですが、俺の気のせいですか……?(ぉ
リアルだとこういう娘、結構好きかも……とは思いつつも、ゲームとなると今一つ……。
 萌え心を直接くすぐるようなイベントが無かったように思うのでキャラとしてのインパクトに欠けるか。全体を通して見れば良かったと思うものの、シナリオの核心の方が興味深いのは致し方無いところ。
 やっぱりこのシナリオでもキーファクターになるのは文乃で、こいつをどうにかしないとなぁ……いや、文乃は文乃の目的に沿って動いているのは解かるのだが、性格がね……(ぉぉ

文乃シナリオ

 では、どこ青最終章、文乃ルートへレッツゴー。
 あまりにも露骨にキーキャラクターとして存在して非常に興味深いキャラなのだが、文乃は無口で冷徹でと確実に俺には合わないキャラ。
 明日菜シナリオでは"探索者"として謎に挑んでいたが、文乃シナリオでは"当事者"として謎に挑むことになる。当然ながら、知的好奇心からの冒険者と当事者では立場が違う。
 全ての謎がこのシナリオのみで解けるわけではない。全てが事態がこのシナリオのみで解決するわけじゃない。しかし、今までのシナリオを前提として物語の謎は解けていく。
 事態が解決できないのに、謎を解き明かしていくこの気持ち悪さ……誰か解かってくれないだろうか……。
 だから俺は何が言いたいかと言うと、雨音ちゃんが壊れるシーン(藍ルート・明日菜ルート・文乃ルートでの、雑草ぷちぷち)を見ているだけってのは、俺には耐えられないって言ってるんダ!!
 ……明日菜ルートでの雨音ちゃんは、ちょびっと萌えたけどね(マテ

総括

 では、総評。
 シナリオは大いに楽しませてくれる。推奨ルートを守れば、非常に面白いはずだ。実際、俺はその点に付いては面白かった。
 しかし、誰かのルートに入るとそれ以外を放置プレイってのはあまり頂けない。オンリープレイとオンリーユーを身上に掲げている俺が言うのは間違っているか? 否、そういう問題ではない。「義を見てせざるは勇無きなり。」だ。ここだけが不快な感じ。まぁ、だからと言ってどうしようも無いわけなんだが……。
 音楽は場面の雰囲気に合わせてハイトーンになった時、ロートーンになった時などに効果的に演奏される。コンピュータユーザビリティを学んだ人なら解かると思うが、コンピュータ文字を読む時に音楽は邪魔となることが多い。気分を変化させ確認させる目的で効果音等を使うのが好ましい。まぁ、ゲームとなるとそれは当てはまらないのかもしれないけど、この「どこ青」についてはバッチシ好印象だった。
 絵はベタ塗りで流麗とは言い難いが、俺は結構好きかも。まぁ、作品舞台の雰囲気(青い空や山の緑)からも好印象なんだけど。
総合的に、伝奇物が好きならお薦め。だが、プレイステーション版「どこまでも青く…。」をプレイするのはお薦めしない。正直にウインドウズ版「果てしなく青い、この空の下で…。」をプレイすることをお薦めする。こちらは縦書きテキストとか斬新なこともやっていたように思う。18歳以下の人は、「どこ青」「果て青」は諦めるように(ぉぉ それほど、プレステ版はお薦めしないと言う事だ。