2002-11-13

Memories Off 2nd


 キッズマニア先生も絶賛のメモリーズオフセカンド。通称「メモオフ2」。
 東海参謀からの進言では「コントローラ壊さないで下さいね」と、なにやら不穏なお言葉。詳しく聞いてみると、どうやら主人公が相当なヘタレらしい。
 いや、問題無いです(笑)
 ちゃんと感情移入できて、そうなることに理由があれば、主人公がヘタレでも然したる問題ではない。
 俺もヘタレですから(ぉ
 もちろん、世を席捲する半纏野郎ドモに、俺が勝てるはずも無く。ヘタレですから。俺は、寒々しい風に煽られて日陰に身を寄せるしかない下々の者ですから。
 強く生きることも出来ずに、自分に降りかかる火の粉を振り払うことしか出来ないのですから(謎)

ファーストプレイ

 ほたる、登場。
 思わず、「白魔道師、登場。」と言ってしまいそうだ。
 お下げツインテールの女の子。
 何やら主人公とかなり近しい関係のようですが……ひょっとして、もう、クリアですか?(マテ
 主人公の名前は健で、主人公のことは「健ちゃん」と呼んでくる。むしろ、一人称が自分の名前なのが良い。
 信、登場。
 ……あの信(前作で登場する主人公の友人)か!? そうなのか!?
 いや、思い入れなんて無いけど(マテ
 つばめ、登場。
 セミロングの髪に、白いワンピースの女性。主人公の住む朝凪荘の隣の部屋に引っ越してきたらしい。
 怪しい。怪し過ぎる。海陸風? それは、凪のことを言っているのか? 風吹いてねーぞ? お前は風のクリスタル(FF3)でも探しているのか? お前はザ・テレビジョンの表紙か? お前はシスプリの千影か?(ぉぉ
 この俺が、ひらひらであっても受け付けないキャラとは……珍しい。
 翔太、登場。
 登場早々に「暑いと言えばこの前、宇宙人に会っちまったよ」などとホザく主人公の親友。
 ……ヤバい、このゲーム、宇宙電波系なのか……ッ! めっちゃ期待してたのに……。
 希、登場。
 名前はメグミと読む。ショートカットの小柄な女の子。信の薦めでバイトをすることになったファミレスに主人公と同じタイミングでバイトに入ってきた。
 素直な性格の印象の良いコ、というぐらいで他にさしあたって印象は無く。
 と言うか、なにやらPiaキャロの匂いが……。
 静流、登場。
 名前はシズルと読む。ロングヘアーでひらひらの、ほたるの姉。ほたると一緒に、主人公が働き始めたファミリーレストランに食事に来てくれた。
 甘やかしな性格の人だが…… 絶 対 あ り え な い。
 君望の茜でもダメだったのに。
> 「あなたには何が出来て、何が出来ませんか?」
 懐かしい……誰もが一度は通るであろう、自分への問いかけ。幼い子供のように当ても無く夢を語るのではなく、良い大人のように何かに諦めているわけでもない、多感なる青春時代の悩みの一つ。誰でも通る道だから、解かりやすくていい。このような考察しながら共感が持てるテーマは面白いと思う。今の俺では「ノスタルジックな話題」だが、それでこそ大人が楽しめるゲームと言えるのではないだろうか。ノスタルジイは良い。うむ、さすが18禁(注:18禁ではありません)
 でも、主人公はもう高3だよな……ちょっと遅いような気がしないでもない。
 しかし、つばめに言われると何か腹が立つのは俺だけなんでしょうか?(ぉぉ
 アンタはどうなんだと問いたい問い詰めたい。
 香菜、登場。
 ロングストレートの髪にヘアバンドのメガネっ娘。街の裏路地でナンパされていた所を見かけて出会う。どうやら1年生のようだ。
同時に登場する鷹乃のインパクトが強く、香菜には特に印象は持たなかった。
 鷹乃、登場。
 ポニーテールだかツインテールだかの髪型に、気の強そうな瞳。と言うか実際気が強いようだ。香菜との遭遇イベントの際に横槍を突いて登場する。
 いきなり印象最悪。あ り え な い。(ぉぉ
 なんつーか、ほたる放置プレイだよなぁ……。
 ほたるとはあまり逢えずに、他との接点が多い。イラつくなぁ……(ぉぉ
 特に、つばめ先生と話をしているとイラつくのは俺だけなんでしょうか……?
 巴、登場。
 外見はメモオフの唯笑だが、性格はいたって普通になっている主人公と同じく3年生。主人公が働いているファミリーレストランで、いきなりの雨に往生していた巴を傘で駅まで送っていったのが初登場だったが、その時は名前を聞けなかったのでファーストインプレッションがセカンドコンタクトになった。
 演劇役者の卵らしい。明るい性格の普通の女の子。むしろ、活目して注目すべきはひらひら(マテ
 ぽぽんがぽん♪ ぽぽんがぽん♪ ニンネコ音頭で、産みまくりぃ~♪
 って、アカンッ! 速攻で地雷選択肢を踏んでしもたッッ!(ぉぉ
 前提として踏まえるはずのメモオフをプレイしたのは失敗だったかっ!(笑)
 いや、こんな選択肢があったら、間違い無くコレでしょ……? ま、実際にそうなんだけど(マテ
> 「儚くない愛も、あると思う?」
 このゲーム、宇宙電波系のクセに、その質問はなかなかに興味深いものが揃っている。いいねぇいいねぇ、存分に悩ませてくれ。
ちなみに、この問いには選択肢が存在して、もちろん「ある」だが、次の問い、
> 「永遠に続く恋も、あると思う?」
 は、「無い」と思う。主人公が勝手に「ある」とか言いやがったけど。そんな事を臆面も無く言うヤツは氏ね。
 つーか、主人公は不器用に下手打つよなぁ……もどかしい。しかし高3なら、こんなモンかなぁ……。
 いや、やっぱムカつくって……。
 この感情は受信系電波に拒絶反応が出ているんだろうなぁ……まぁ、俺の周りの方々が千紗ちぃや花穂を電波と言って拒絶してる様相に近いことなんだろうか……。そう考えれば納得がいく。それを「知る」前に「拒絶」してしまうことも。
 登場する度に、俺の中に不信と疑念がつのる……自分(の感情)を殺すしか無いかなぁ……。
 ホワルバ、キタ────(゜∀゜)────!!(ぉ
 君望、キタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉ
 ……なんで、あんな電波人間のシナリオクサイんですかね……?(涙)
 俺は、俺が正しいと思っている選択肢を選んでいるだけですよ? それなのに、このゲームはそんな方向へ持っていきますか? 最初のうちに感じていたノスタルジックなシンクロ率がどんどんと低下していくんですけど……。
> 「ほたるに、これを返そうと思うんだ……」
 オイオイオイオイ! ちょっと待てやゴルァ!
 俺はそんな事、思ったつもりも無いし、言ったつもりも、そのような選択肢を選んだつもりも無い。シンクロ率がマイナス領域に……なんだよコレ!? この、ヘタレ鬼畜が! つーか、デキレースかよ!!!!
 ぱぎゅうーーーーー!
 ここから怒涛の急展開を迎えるのだが、感情移入できなかったため吼えることも泣くこともなく……(笑)
 ただ、納得の行かない展開を眺めているだけでした。
 でも、電波ゲー→鬱ゲー→痛ゲーへの大立ち回りはなかなか面白いかもしれない。

巴シナリオ

 参謀の助言によるとほたるシナリオは救いとして残しておいたほうが良いらしいので、ほたるは「もはやこれまで」と言う時に逝くことにしよう。ほたる以外となると……つーか、ほたる以外に魅力的に作られてるキャラがいないゾ。
 じゃあ、見た目的には一番打てそうな、巴ルートから目指しましょうかねぇ……。
 主人公が働いているアルバイト先の客として登場する巴。「ちょっと可愛いな」と思って、優しくして、その気があると気付いたらもう速攻
 ……プレイヤー、置いてけぼりなんですけど……(笑)
 前半1分でオフサイドに引っかかったにも関わらず、審判を買収して強引に試合を続行する感じ。そりゃ、ギャラリーは引くしサポーターも冷めるっちゅーねん。
 それからと言うもの……。
 うだうだうだうだ……。
 うだうだうだうだ……。
 うだうだうだうだ……。
 キ、キレるっちゅーねん!?(ぉぉ
 俺には……ワケの解からない行動を取る主人公にキレそう。これはヘタレと言う意味ではない。
 ようやく来たか……ほたると巴のガチンコッッ!(ぁ
 ここからは面白かった。
 惚れた彼の恋人は古くからの親友。
 譲れない、自分が自分であるための人。
 そして、流されるまま主人公(ぉぉ
 なるほど確かにこれはコントローラを壊してしまいそうだ……(笑)
 でも、期待してたほどでは……ファーストプレイで人ふたりをアッサリと殺してしまった強烈さは無かったなぁ……。
 1シナリオクリアして、俺は勘違いをしていたことに気付いた。
 メモオフ2の物語の始まりで、主人公とほたるは付き合っている関係にある。恋人同士なのだ。
 これが間違いの元。
 恋人同士であるからといって好き合っているとは限らない。
 中学生日記みたいな問いかけに息をつまらせる高校生の主人公にそんな器用なことが出来るかという疑問はあるが、そうでなければ巴に一目で惚れた主人公の気持ちは、俺には解からない。ほたるから離れゆく主人公の気持ちも説明がつかない。男ってモンは惚れた女が世界で一番可愛く見えるものだと思う。そんな状態で一目惚れなんてありえない。あっちを立てればこっちが立たずの、矛盾である……が、メモオフ2にとってそれは些細な問題なんだろう。惹かれることが重要なのではなく、惹かれてからが重要なのだ。
 つまり主人公は、物語の開始時点で、ほたるにもう冷めちゃっているワケだな。
 この部分を俺は勘違いをしていた。
 似たような浮気ゲーのホワルバも君望も、他のキャラに惹かれゆく言い訳キッカケがきっちりと描かれていた。久々の浮気ゲーで、世に蔓延る半纏を滅殺するためにも、このゲームを大推進したい所だったが……。だってホラ、メモオフ2はほたるしかあり得ないよね、うん。ホワルバは由綺しかあり得ないよね、うん。浮気はいけないんだよ、半纏なんてもってのほかなんだよ、文化なんだよ(違)
 え? 君望? 君望は、ハルカ シカ アリエナイッテ(;  ̄ー ̄)

希シナリオ

 では、同じくショートカットの希ルートを目指しましょう。
 これ終わったら、ほたるルートに行って、いいよね……? ボク、頑張ったよね……?(ぉぉ
 6つ並んでいる柿でも、一番大きくて甘そうな柿、その隣になってた普通の柿、小さくても柔らかそうな柿さえ食べればいいよね? もう充分だよね? 熟れ熟れの倫理的にモザイクかかりそうな柿とか、いかにも固そうで苦そうな柿とか、レモン色に変色したヤバそうな柿とかは食べなくていいよね……?(ぉ…
 さて……(メガネをクイッとずり上げて)
 希ちゃんだが、見た目的にはバッチグーだ。ショートカットでちょっと背が低くて、と。縦横比がオカシイことについても、それはメモオフの仕様だから目をそらすことに異論は無い。
 そんな些細なことよりも、立ち絵の表情とセリフのテンションが一致しないのがキビしい……。ミルシーの真林もそんな印象だったのだが、真林ちゃんの場合はひら比率が最も美しいとされる黄金率を保っていた所で俺の心の琴線に触れていたのだ(激謎ダメポ)
> 彼女がいながらそんなことを考えてしまう自分に嫌気がさした。
 大丈夫! 健ちゃんの心に、もうほたるはいないから!(ぉ
「一緒に晩御飯食べに行こ」と誘われて行ってみると「彼が最近冷たいの」とか言い出されるのと同じである。心の中に彼はいない。そう受け取って当たり前。誰に何を期待しているかは当人次第だが……。
 だから、健ちゃんの心の中にほたるはいない。この辺りがホワルバや君望と大きく違うよなぁ……見ている分には面白いかもしれないけど、そんな主人公を演じなければならないプレイヤーは腹が立つばかりなんですけど。つーか、コントローラ叩き壊してヨロシイカ?(ぉぉ
 心にも無いことをホザくなチ●●ス野郎。
 健ちゃんがどうあれ、希が何を見て何を感じて何を求めているのだろうか。圧倒的に存在感が希薄である。生きて、いるのだらうか?(マテ
 個を殺していると感じた点ではシナリオは概ね予想範囲内だったが、むしろ主人公がほたるを忘れても二股であることを止めさせないメモオフ2にちょっと敬意を表したくなったり。
 ラストはちょっと強引過ぎるけどね(笑)

静流シナリオ

 実験君、実験君、実験クゥ~ン♪
 はい! と言うわけでですねぇ、前回の希ルートでは「ほたるを忘れたらどうなるか」ということ事を実験したわけですが、今回は「ほたるが側にいるのに否定してみよう」ということで、静流さんルートを目指して見ましょう!
 では、実験に際して用意するものは、ピュアハートです(ぉ) ええ、純度が高ければ高いほどいいでしょう。限りなくピュアなものを用意してくださいね。実験が終わった後には、孕ませたにも関わらず「俺が堕ろしてやるよ!」とタイガーショットを全力で打ち込めるぐらいに獰猛で錆び付いた魂が吼えること間違いないです。楽しみですねぇ(マテ
 さて、その静流さんは、優しい優しい甘やかしお姉さんですね。性格ほわほわ、外見ひらひら。単体なら何も問題無く誰でも打てるでしょう。事あるごとに頭を撫でてきて、お菓子はくれるし、細かい気遣い回してくれるわで、ダダ甘っぷりを披露しながら、夏の海では必須のサンオイルイベントはあるし、風邪ひいたらアイスを「あーん」だし、普通の高校生ならお猿さんになるのは回避できませんね。ええ。
 もちろん主人公は、ほたるへの恋心などとうの昔に消え去っていますから、アッと言う間にハマります。
 さぁここからが実験です。静流ルート観察日記ぃ~♪
 主人公はほたると別れようとしますが、優しい静流お姉さんはそれを止めます。当たり前です。しかし動きだした歯車は止まりません。
 静流お姉さんのことが好きだという気持ちを次々と打ち明けていきますが、友人にも当人にも「最低だ」と言われます。当たり前です。しかし、主人公はアッサリと受け入れてしまいます。ほたるにも「どうしてお姉ちゃんなの」と言われますが、ハイとイイエで事務的に切り抜けますお前なんかに余計な体力は使わないと言っているようです。
 どうでもいいほたるとの決着が一応付いた主人公は、さぁさぁと静流お姉さんの攻略に取り組みます。
 最初のうちは何も語らない主人公です。ほたるのことで悩んでいるように見えますが、それは全てフェイクです。そう、静流お姉さんがスキを見せる機会を窺っているだけなのです。
 そして、鉄壁に見える静流お姉さんが一瞬の隙を見せるや否や、烈火の如く攻め込みましたね。疾風怒濤の消耗戦。相手の体力が赤くなったと見るや、待ちガイル状態から削り合いの肉弾戦へッ!
 ついには静流お姉さんも折れ、言いくるめられてしまいました。静流さんと抱き合っている主人公は、口元をニヤリと歪ませていることでしょう! おお、神よ……罪深い彼に裁きという名のいたわりの愛を!
 エピローグで、遠い外国に売り飛ばしたほたるのことなんかすっかり忘れて、静流お姉さんの事を自分を誑かした魔女扱いしながら、幸せを噛み締めている主人公に裁きを……。
 はい、実験前に用意したピュアハートはどうなりましたか?
 ここにまた一人、暗黒剣士が誕生しましたね。(ぉぉぉ
 マトモにプレイしてたらドリキャス壊しちゃうね……主人公から離れて見てみました(笑)

ほたるシナリオ

 では、締めに入りましょう。
 ほたる。ストーリーの開始時点で主人公と付き合っている女の子。
 当作品中、最も魅力的に作られているキャラクター。純粋可憐で才色兼備で個性的。頭のネジが数本抜けているが、そのあたりはむしろツボ(ぉぉ
 こんな娘をどうしてアッサリと突き放して突き倒して突き落とすような真似が出来るのかを主人公には聞いてみたい所だが、そしらぬ顔で「なにが?」とか言われそうなので、プレイヤーはただ泣き濡れるのみ
 とまぁ、今までのことがあるからほたるを幸せにしてやりたいと思うものの、そうはさせじとメモオフ2。否、主人公(笑)
 遅いんだよ! 遅すぎるんだよ!! 気付くのが! ヴォケがぁーーー!!(ぉぉ
 ……とは思うものの、良い話だった。薄く張られた伏線の上をトテットテッと歩くような様が……。
 そして、メモリーズ・オフ。

総括

 では、総評。
 シナリオは良く出来ている。端から見れば秀逸だと思うものの、10点満点中10点を期待してしまって8点ぐらいだった……。キャラクターの魅力が足りない。主人公を通して見るとほたるの印象が強く、加えて、決められた設定の中で駒が動いている印象を与えがち。このあたり、みずいろと似た印象。まぁ、シナリオの内容となると比べるべくも無いが。
 音楽はどうにも好印象は無い。特にクライマックスシーン。あの曲の流れで乾いたTom連打ってのはどうにも好きになれない。
オープニングムービーの出来はかなり良い方だと思う。CGはおしなべて良好。
 背徳がダメって人は手を付けることをオススメしないゲーム。ほたる以外のキャラは無視しても結構です。このゲームの本質は違うだろうが、それをさせる……そこへ辿り着かせる魅力を感じなかった。