2004-05-15

白詰草話


 南国の赤い彗星ことY氏より推薦されたゲーム。
 なにしろシナリオ展開のテンポが良くて、社会人の攻略スピード(明日へのリミットモードorまだ今日は水曜日ダカラ)にも対応しつつ、音楽がなかなか良いらしい。このように推薦されると、俺の場合は喰いつきが良いです(ぉ
 Y氏は、俺と似通った属性をDNAレベルで再現しているため、その点においても安心してプレイできる背景があると言えよう。
 そして公式サイトにはこう書いてあるのだ。
> 一部性的な表現が含まれているため、18歳未満の方は購入できません
 馬鹿な俺だからシナリオ中心なのかと期待してしまう。しかし、稀代の名作の次にプレイすることになってしまったのは少し可哀想な気もする。
 略称は「白詰(しろつめ)」。

ファーストプレイ

 ゲームを起動させる。
 なかなかセンスを感じさせるグラフィックとシステムだ。この時点でハズレではないと思った。
 オープニングゲームタイトルのローマ字が「SHIROTSUMESOUWA」ではなく、「SIROTSUMESOUWA」になっているが、何か理由があるのだろうか。さらに言うと公式サイトのディレクトリは「SIROTUME」だったりする謎。
 グラフィック領域とセリフ・テキスト領域を自在に使い、劇画・漫画のような見せ方をするシステムだ。カコイイじゃないか。数行のテキストウインドウを画面下部に配したり、立ち絵を背景に文字を全面に読ませるテキストノベルに慣れたユーザーには斬新だ。この方法はテキスト1ページごとにレイアウト構成が必要になるため、大変な労力が必要だったに違いない。文字数制限も厳しいはずだ。文字数制限も改行制限も無く、自由なテキスト構成ができるPCにおいて、むしろそれを廃して、魅せることに注力している。
 ズンパンテキストがPCノベルゲームならではの手法だとすれば、その真逆を白詰はやっているわけだ。
 その努力には手離しで賞賛を送りたい。
 間髪入れずにオープニングムービーが挿入される。
 オープニングアニメーションの絵柄と比べると繊細で尖っている印象はあるが、ゲーム内の絵柄には実に良く合う素晴らしいオープニングテーマ曲だ。一聴で惚れましたよ?
 世界観は近未来アクション系の匂い。ヒロインらしい人がおかしな動きをしているが、まぁ気にしないでおこう……。

第1話 少女計画

 劇画・漫画のような見せ方をするシステムと書いたが、弱点が無いわけではない。劇画・漫画のようであるが故に、主人公の視点で物語を見せていないのだ。一番良く見えるレイアウトにテキスト・CGの配置をするので、主人公視点という概念が希薄である。
 尚且つ、登場人物がぞろぞろと出てきて誰が名前を持っているキャラなのか、ヒロインなのかが解からない。アニメーションに気を取られてセリフを見逃してしまうことなどザラである。物語の流れと雰囲気から掴み取れればそれで良いんだろうがね。だから、おかっぱのオペレータさんなどヒロインであってくれと切に願ってしまいそうである(ぉぉ
 掴み(プロローグ)からして見逃さぬようテキストとアニメーショングラフィックを目で追っているうちに、すでに白詰草話にハマッている事実。
 いつものように、ヒロインのファーストインプレッションをしたい所だが、誰がメインで誰がサブなのかがまったく解からないうちからキャラクターは動き出す。申し訳ないが今回はキャラクターファーストインプレッションは無しで行きます。
 かぼちゃおぱんちゅの少女たちが、戦闘用重機を相手に戦った模様。その様子はよく解からないが、この少女たちがヒロインであるようだ。「ふにぁ~」とか言ってるし。
 主人公は研究員の男か。あの男の目は……信じていいんですかね? 少女を優しく見つめるあの瞳は信じてイインデスカネ?(謎)
 舞台は近未来ファンタジーかな。ロボットやらヒトゲノム改竄やらが話題の中心になっている。
 1時間ほどで第1話のエンドスタッフロールが挿入される。
 なるほどなるほど、これはやりやすい。また明日やろう。

第2話 やわらかい闇

 ヒトゲノムの改竄によって作られた少女たちと、なにやら平和な日常シーン。例によって普通の少女より、少女らしいこの子たち。幼女大好きっぽい主人公(ぁ
 シンクロする所ですか?
 少女たちには、舌足らずに「せんせい」と呼ばれたり、親近感を持って「そーじさん」と呼ばれたり、服従と敬意を持って「ご主人様」と呼ばれたり。確かに、この辺りはエロゲーっぽい気がしないでもないが、全体的にエロゲーと言うと違和感がある。オープニングのテーマソング、サブタイトルの挿入から、本当に普通のアニメのようだ。
 少女たちが、ツインテール、ストレートロング、ウェーブロングなのが俺的には無念な所(ぉ
 ま、シナリオが良ければどうでもいいが。
 画面一杯に「どうすればいいんだ」と深刻に描き出されて、思わず微笑……と言うか爆笑してしまう私は悪い子ですか?(ぉ
> 「こわいなんです……」
> 「眠れないのかい?」
> 「うん……」
 うはっ(謎)
 この溢れる背徳感は何だろうか……。

第3話 ゲーム

 しかしまぁ、ホントにアニメを見ているような錯覚を受ける構成だ。30分ごとにテーマと見せ場と引きを作るのは大変だったろうに。
 選択肢はまずまずの数が出てくる。とりあえずはここでゲームらしいことが解かるが。
 高宮という研究者が進めるエクストラとプールで激突。
 こっちはワンピース1にセパレートが2、対して高宮側はスクール水着。……超勝ってるね(マテ
 いやそれはともかく、段々と世界観に慣れてきて、読むスピードが早くなって参りました。普通に楽しめます。

第4話 雨歌

 主人公が風邪をひく。雨の日。
 エクストラ3人衆の暖かい体温と愛情が主人公を癒してくれる。
 まてよ……?(ぇ
♪例えばあなたが隣に居たら、次にどんなことを求めてしまうのでしょう。
 リピュア……?(ぉ
 しかし、これはこれで味のある、そして奥の無い話だったりする。結局、見えることのないものだから。
 この爺さんとの会話はとても楽しい。考えさせてくれる。
 めっちゃ面白いよ……_| ̄|○

第5話 兵の理

> 「御主人様……」
> 「ん……?」
> 「捨てたり……しないでください……」
 えぅ……(謎)
 つか、普通に面白くてボケにくいんですが……(ぉぉ
 しかし、この3人の中でメインヒロインは存在するんだろうか?
 普通の性格的肉付けから言えば、沙友がメインヒロインである。だが、オープニングムービーではかなりおざなり。
 オープニングムービーでメインに見える透花は、性格が非常に引っ込み思案でテストの結果も良好。主人公に対する呼称は「ご主人様」だ。普通に考えればメインヒロインの設定ではなく、サブヒロインである(ぉ
 と言う事はエマか、と言うとそうでもない。オープニングムービーでもそれなりに登場するが、シナリオ中では沙友に割りを食っている。にゃあにゃあでポイントを上げているつもりだろうか?(謎)
 各キャラに対応する選択肢があるのでそれぞれにシナリオがあると思うが、一体メインは誰だろう。そんな風に考えてみるのも楽しかったりする。

第6話 いつもそこにあるもの

第7話 白詰草話

 むぅ……6話は何も突っ込むところが無かった(笑)
> 「ひらーりするのがよいです~」
> 「かるーり かるーり」
> 「えぁは」
 え・あ・ハァァァァァァァァァァァァァァ!!(んぁ
 やっべ……(ぁ

第8話……第9話……最終話……。

 って、これってバッドエンドですよねぇっ!?(春原風に)
 アニメなら……13話まであるんだろ……?(ぉ
 主人公が死んでどうするよ……。
 八方美人が悪かったのか、それとも、あの選択肢が悪かったのか……。

エマ

 ファーストプレイでも言ったように、誰が最もヒロインなのかが解からない。
 美味しいもの(さゆ)は最後に残しておくとして、エマか透花か。
 となると、エマだろう。透花は危ない気もする。まぁ、エマもグラハムとの関係で危ない気もするが……。
 エマは、にゃあにゃあ言ってる外人娘。(ぉ
 惹かれるでもないが、嫌いでもない。ようするにどうでもいい最も萌えにくいパターン(マテ
 シナリオはファーストプレイとほぼ同じ。エマ中心の選択肢を選んではいるが大きくは変わらない。いや、このシステムで大きく変わっていったらそれはそれで凄いゲームなんですが(笑)
 エマとえちぃ……あかん……もの凄い勢いで犯罪だ……。主人公のモノも犯罪級なんですが。エマの肘から指の先以上の長さを誇る主人公。そんなの入らないって(ぉぉ
 第7話あたりで、ようやくエマシナリオの単独シーンと思われる描写が入る。
 とある単語でもエマが言ってくれれば泣けたのにな。惜しい。まぁ、それが白詰草話なのだろう。

沙友

 物語の最初に出てくるヒロイン。それは透花だ。
 やはり透花が中心に居ると言っても問題無いかも知れない。
 と言う事で、シナリオ的に美味しい所は取っておくとして、キャラ的に美味しい所を戴いてしまいましょう。……って、ソコ! 我慢できない子とか言うな!(ぉぉ
 沙友はツインテールの舌っ足らずのロリっ娘。性格付けからしてメインのような気がしていたが、どうやら違うらしい。って事はボケ役か(涙)
 だがそれがいい。
> 「ぅう……さゆ……わるいこなのかも……」
 どう回避しろってんだこの野郎。
 まだ2話じゃねぇかコノヤロウ!!(ぉぉ
 可愛いのは認める。萌えだ。
 しかしだな。
 この強い背徳感を、俺は越える事が出来ねェ……。
> 「沙友は可愛いからね。せんせい我慢できないんだよ……」
 _| ̄|○
 てか、あばらが。あばらがぁ……。それはいかんぜよ……。
 _| ̄|○
> 「えぁは」
 _| ̄|○
 って、アレッ!?
 本当に馬鹿っぽ娘で終わっちまった!?(えぁは

透花
 では、ラストバトル。透花ルートに行きましょう。
 透花は、落ち着いていて引っ込み思案なメイドっ娘(ぉ
> 「何してんだ津名川~!」
 いやマジでさ!(ぉぉ
 そんなの上代でなくとも驚愕するに決まってる。だって、どう見積もっても小学(自主規制)低学(プロバイダー規制)の中田氏(法規制)射ですよ?(ぇー
 網走に向かって走れ!(ぉぉ
 しかし、上代ルートっぽい選択肢が無いこともないんだが、喰えるのだろうか? って言うか喰いたいが。ショートだし。好みだし。(ぉぁ
 ほんとにシナリオ変わらないんですねっ! これで良かったですかっ。(謎口調)
 いや、まぁ。CGはちょっと別格の大きさだったけどさ……。

上代

 ってお前もちゅるちゅるかよ!!(爆笑)
 ……いい(ぅぁ
 つーか、個別に日記するほどシナリオが無い……(ぉぉ

総括

 さて、総評。
 シナリオは、在る科学者の苦悩の物語。持つ苦悩、持たざる苦悩。とても良く出来ている。システムの都合上、膨大なテキストデータを使う事が出来ないが、それでも良く表現できている。ラストは突き詰めることが無く収束していったが問題はそこではなく、核心にあるシナリオに関しては問題無い。ただ、キャラ別ルートの変化が少なすぎる。選択肢を選んでも展開は変わらないのであれば、周回の楽しみは無い。
 グラフィックも特徴的で巧い。ただ、美麗であるというのとは少し違う。たまにそらまめちゃんになっているがそれも味だのだろう。上代とか。
 音楽は素晴らしいの一言。展開と場面に合い、実に巧い使い方をされている。オープニングテーマとエンディングテーマはPOP調が強いかも。作品全体として見た場合。まぁ、嫌いじゃないが。
 システムは絶賛。シナリオの展開能力(分岐)を捨て、物語を見せる事に注力した素晴らしいシステムだ。これでマルチエンディングなら10点か。いや、既読スキップが無い点が少し悔やまれる。
 総じて、まるで普通に連続アニメを見ているような感じだった。ファーストプレイならワクワクしてクリックが止まらない。尚且つ、キッチリと各話でセーブのしどころになっている所もミソ。各話のエンディングも巧い、カッコイイを重視して好印象だった。とにかく画面構成力に持てる力を注ぎ込んだ力作であることは間違いない。初心者ユーザーにも安心してお薦めできるゲームだと思うのだが……。ただし……あばらが背徳感強すぎな。