2004-11-15

Sentimental Prelude


 数々の伝説と名言を刻んでいったWEBチャット「こひチャ」。そのこひチャに於いて、ときメモ、Kanon、同級生などと同じレベルの知名度と武勇伝を紡ぎ出していったゲーム、センチメンタルグラフティ。ゲームのデキうんぬんではなく、知名度として抜群の評価を得ていたゲームだった。こひチャをこひチャたらしめたゲームと言っても過言ではない。
 その、センチの正統なる後継が、PS2より登場。これは逝かざるを得ない。こひチャ育ちの俺としては、逝かざるを得ないのだ。
 略称は、センプレ。
 ゲームのデキは問わない。あの頃の鋭い切り口を取り戻せるものなら取り戻して行きたいとも思う。

ファーストプレイ

 オープニングムービーでは、主人公らがタイプカプセルを埋めている映像が流れる。別に、前作までの忌まわしき記憶とか、前作の主人公を埋めているわけではないようだ
 さっそくゲームスタート。
 舞台は鎌倉の街。「雪の降る街」とか「南の島」とか地名で説明せずに架空のものとしてお茶を濁すゲームが多い中、はっきりと地名が出る辺り、前作を思い起こさせる。
 大地、登場。
 主人公の男友達だ。稲中の井沢とか、ラグナロクオンラインのSAKAGEを思い起こさせる、物凄い髪型だ。
> さおり「確か、あゆみちゃんが転校した後、故障したんだよね?」
 さおり、登場。
 肩には届いていないが長いショートの髪の女の子。主人公の幼馴染みだ。引っ込み思案な性格をしている。
 ちなみにセリフで言っている故障とは、7年前から鳴らない時計台の鐘のことだが、伝説なんだろうか?(謎)
 打てるんだけど、シナリオに一抹の不安。
> 藍子「うるせ~な! あたしは波乗りで忙しいんだよ!」
 藍子、登場。
 金髪ポニーの女の子。主人公の幼馴染み。
 なんだか怒っているだけでファーストインプレッションから姿を消してしまった。
 まぁ、打つ所じゃないんだけど……(ぉぉ
 選択肢は普通に出てくる。が、好感度が上がったり下がったりする効果音はどうにかなりませんか。クイズの正解不正解じゃないんだからさ。
> あゆみ「見つかっちゃったね」
 あゆみ、登場。
 カチューシャにセミロングの女の子。本作品のメインヒロインであり、主人公の幼馴染み。幼い頃に転校して行ったらしい。が、突然戻ってくる。
 微妙……(ぉぉ
> 聡美「かあああ! 先輩言いますねー! それって聞きようによってはプロポーズですよお~」
 聡美、登場。
 三つ編みお下げでメガネっ娘。ビデオカメラを片手にそれをずっと回しているが……だから、そういうのはちょっと……。
 ごめ、打てない(ぁ
> なつみ「こらあああああ! 聡美! 何やってんの!」
 なつみ、登場。
 黒髪ショートの女の子。礼儀正しい元気っ娘だ。
 さおりは高等部で聡美は中等部だから制服が違うのは解かるが、同じ中等部の聡美となつみで制服が違うのは何故なんだろう? ごめ、飛ばすよ~?(ぉぉ
> さな「うわあああっ、驚いたあ~」
 さな、登場。
 ツインテールの小学生。主人公の幼馴染み、拓馬の妹だ。ひらスカが眩スィー。
 なかなか口の減らない性格をしている。
 俺が打つ所じゃないよね……ってか打てないダロ?(ぉ
> 遥「う~ん……」
 遥、登場。
 黒髪ロングの女の子だ。主人公のクラスメイトで、校庭で寝ている所を見かけてゲット(謎)
 起こそうと思って声をかけたら突き飛ばされて逃げられる。
 打てそうな気もするんだが……うーん?
> 杏子「あはははっ、若造! お前、デリカシイがないねぇ~。それじゃ、女の子にもてないよ」
 杏子先生、登場。
 腰まで伸びたロングストレートの髪が特徴的な白衣の先生。白衣の下はぱっつんぱっつんのボディコンだが、いまどきそれはどうだろう……?
 もちろん打てません。
> 静音「それでは、いってまいりますね」
 静音、登場。
 朝、登校すると校門に車でやってきたお嬢様。憧れの静音先輩である。
 打てないことも無いが……。
> 操「ちょっと、そこのあなた」
 操、登場。
 ツリ目にカチューシャ、ロングストレートの女の子。静音の妹。
 はい、私に君望の茜は打てません。
> 大地「それによ、スコートのひらひらは、確かにこう…ぐっとくるモノがあるよな~」
 おーぅ、心の友よ~(ぉぉ
 確かにこう見えるか見えないかっつーギリギリ感と、白と脚の美しいコントラスト&黄金比は(以下長いので削除)
> 大地「ひ、ひいいいいいいっ!」
 お前、ヒィヒィ言い過ぎな。
 女の子キャラの私服がとても可愛い。いや、ひらひらしてるからとかじゃなく、いやひらひらしていたりするキャラもいるのだが、普通にセンスあると思う。
 背景はちょっと微妙だ。鎌倉の街角に某TMRがHIGH PRESSUREを歌うときに着ていた黒のラバースーツの男はいないと思われる。
 どうやらフルボイスではなく、部分ボイス形式のようだ。ボイスが出ないテキストがちらほらとある。部分ボイス形式で、ときメモのようなEVSシステムも無く、DVD容量を使っていると言うことは……これは期待できるのか!?(ぉ
> みお「すみません、押さないで下さい! 危ないですぅ~!」
 みお、登場。
 ショートカットに大きな黄色い頭リボンを付けた女の子。制服が違うことから主人公が通う学園ではないようだが、中等部3年生。とにかくですぅですぅ言っているのが気にかかる。まさか、キラーキャラ? いや、そんなことは無いと思いたいが……。
> みお「優しいお兄さんに、会えたから…」
 ふむ……。(んぁ
> 雛乃「……」
 雛乃、登場。
 黒髪ストレートの女の子。制服が聡美やなつみと一緒の所から見て、中等部なのだろう。
 出会いは雨宿りの街角なのだが、気弱そうな主人公がいきなりナンパ台詞を吐いたことに驚いた(笑)
 キャラ的には、まぁ、打てないことも無いと思うが……ファーストインプレッションが短すぎる。
 なつみのお店(甘味処)を臨時で手伝うことに。白玉を練るのための水を、神社まで汲みに行く仕事らしい……なんでしょう、このSNOW的展開は。
 そして、朝の5時から神社へポリタンク片手に歩いていくと……雛乃、登場。どうやらここの神社の巫女さんらしい。……ふぅ、もう一度巫女さんらしい。(ぉぉ
 まだまだ……リピート・アフター・ミー! 
 巫女さんらしい
 おkkkおkkwwwwwうぇぇぇっうぇ 
 そう来たかセンチめ……(謎)
 幼馴染みのエピソード……生徒会長選や、拓馬とさなのイベントなどは非常に良かったのだが、センチなのに切なくありませんよ? むしろ熱め。これが恐らく、幼少イベントが関わってくると切なくなってくるんだろうか……。
 と思ったら、核心キタ!!
 そう、オープニングムービーでも大きく時間を割かれているタイムカプセルを7人の幼馴染みで埋めるシーンだ。それをあのメガネっ娘が製作映画の題材にしたいと言うのだ。製作したい理由も、聡美が製作する理由もしっかりとしているのだが、なぜか嫌な予感がする俺……(笑)
 午後から突然の雨。雛乃ちゃんと昇降口で出会う。
> 雛乃「はい、そうなんです…」
 声優さんグッジョブ!!
 「そうなんです」の「で」の発音が絶妙極まりない。「で」なのに「れ」と「て」が混ざったような素晴らスィ発音だ。不覚にもかなり前にセーブした地点まで戻って聞きなおしてしまったぐらい萌えた
 この発音を聞いて以来、全てのボイスを聞き逃さなくなってしまった俺に乾杯……(ぉ
 大地のエピソードキター!!
 やっべ、センチで1泣きキトァァァ……(ぉぉぉ
 青クセェ……最高だよお前ら…(笑)
 幼馴染みエピソードに比べると、やはりパンチ不足の感が否めない体育祭イベント。そして、それを越えると修学旅行だ。
 修学旅行の行き先が選べるらしいが……。
> 修学旅行、どこに行く?(選択肢)
> ・札幌
> ・青森
> ・仙台
> ・金沢
> ・名古屋
> ・京都
> ・大阪
> ・高松
> ・広島
> ・福岡
> ・長崎
> ・ハワイ
 続編だからこそのお楽しみって奴ですか?(笑)
 えーと、高松……っと(ぉぉ
 この時、丁度ホップ・ステップ・ジャンプの時代を歩んだ古豪たちとチャットをしていたため、思いっきり昔を懐かしみました。仙台の能力値は、やはり他の追随を許しません。完・全・独・走です。
 学校の池に蛍を呼び戻そうと、雛乃が頑張る。あからさまに無理かと思われたその雛乃の努力を見て……。
> 操「奇跡はね、起こらないから奇跡なのよ!」
 姉の操がのたまいました。
 激 し く デ ジ ャ ヴ 。 しかも主人公の名前がデフォルトだと相沢。
 狂おしいほどに デ ジ ャ ヴ 。
 古き良き青春物語を踏襲しまくったビデオ撮影イベントは、もちろん幼馴染み7人イベントのクライマックスであり、とても良い話だと思うのだがメインヒロインのあゆみの行動が不可解でイライラする……(笑)
 やたら中途半端で、一貫性が無く、人を焚き付けるだけで自分は何もしてないやん……?
 エンディングは……ああ巫女さん、巫女さん巫女さん、人見知り(謎)
 雛乃ちゃんでした。Kanonの栞がデジャヴしつつ、年齢はチューニー(ぁ
 エンディングテーマには、某青い人もカバーした名曲が採用されている。

みおシナリオ

 まだだ……まだ終わっちゃいない!(謎)
 センチの電波娘をクリアせずしてセンチを語ることは出来ないだろう。
 そこで、最も発信しちゃっていると思われる、みおルートを目指そう。
 えーと……フルコンプする気は無いので……(ぉぉ
 みおが通う女子中の文化祭に招待される。
 みおは手芸部に入っていて、展示物の手編みマフラーを見せてくれるが、毛玉にしか見えない……もしくはポッキッキのムック。
> みお「ホントですかあ? きゃる~ん! みお、嬉しいですぅ」
 きゃる~んだぁ!?(ぉぉ
 1人称は自分の名前。これはまだいい。みおの正体がだんだんと明らかになって行きます……。
 みおにせがまれて、なぜかみおの家庭教師をすることに……そして、みおの家を訪ねると。
> みお「あっ、先輩だぁ!」
 ウサ耳キタァァァァ!!(爆笑)
 電波キタ! キタ電波! 得意技!
 大きなウサ耳の付いた帽子を被って登場する、みお。
> みお「ピッ、ピッ、ピッ、初めまして~、私、ピッコちゃんですピッ」
 電波キタ! キタ電波! 得意技!orz
 家族を紹介すると言って出てきたのは、みおの手に抱かれたチキンラーメンのヒヨコ
 これは……そ、想像以上のツワモノ!!
> みお「先輩~、ピッコちゃんにご挨拶ぅ」
 強要キタ! キタ強要! ……正直、スマンかったorz
 そして、実は勉強自体はよく出来る優等生。出たよ、キラーマシンが……(ぉぉ
 七夕祭り。
 背景の左手に女の子がペアで歩いているが、向かって右の女の子が最高だ。他のどのキャラよりも魅力的に感じている俺は精神的疾患の一種ですか? あと、チャイナ風味の小学生もGOOD(ぉぉ
> みお「て、手を繋いで欲しいなあ、なんて……えへへっ」
 いつもは押しが強く明るいみおが控えめ。これを萌えずしてどこに萌えるって言うんだい……マッタク!!(ぉぉ
 みおと言えば「きゃる~ん」だ。さおりとのバーサスイベントや、お菓子エピソードもなかなか熱く、実に素晴らしい。
 素晴らしいのだが、唯一の弱点がエンディングラストのセリフだ。
> みお「ダーリンを信じて(ry」
 ……。
 ……。
 その呼び名は……精神的電波障害(トラウマ)が……orz
 みおの電波能力値は某仙台には遠く及ばないにしても、それなりの戦闘力を持っておられました。

遥シナリオ

 このままヒロインルートを目指して終わるのも味気ないかなと思い、もう1人ぐらいクリアしておこう……。
 ここは「年下」「ショート」「元気っ子」の、俺の属性を揃えたなつみちゃんを目指すのも良いが、意表を突いてこれまで殆どシナリオを絡まなかったキャラを目指してみよう。
 遥は、中庭の眠り姫と言われ、木陰でよく寝ているそうだ。
 イベントがあるたびに寝ておりますよこの子……。
 中庭で寝、図書室で寝、教室で寝、美術館で寝、人と会話している時でも立ちながら寝ていく……いくらキャラ特性だからってこれはやり過ぎでは。
 趣味はサンドアートで、子供と一緒に公園の砂場で遊んでいるそうだ(ぇ
 全ルート恒例なのか、相合傘イベント。
> 遥「えっ? そ、そんな風に言われると、なんだか照れちゃいますよ…」
 あの鈍感娘の遥が照れてる……イ、イカン! ギャップが発動している……!!
 サンドアートのモチーフ探しにハイキングに出かけた主人公と遥。
 ハイキングコースを歩いていると途中で雨が降り出し、狭い岩陰で寄り添う二人……。
> 遥「もう少し、こうしていても…いいですか?」
 コ、コンシューマゲームじゃなければ……!!(ぉぉぉ
 ハイキングの翌日、疲れからか校庭の木陰で寝ているといつの間にか遥に膝枕をされている。
 あの「センチ」がイベント目白押しで攻めてくるとは……。
> 遥「これからは、遥ちゃんって呼んでくださいね~」
 ……。
 怒涛の攻勢です……。
 エロゲーなんじゃないかと思うぐらいにラブラブ路線ですが……センチメンタルどこ行った。
 ふぉぉぉぉ! 友情パワーキター!!(笑)
 サンドアートコンテストに出場する遥の消防団チームに緊急の火事が起こり、人手がなくなってしまった遥。一人でも作るという遥か、主人公が、大地らが、あゆみらがつぎつぎと駆けつけ、大会前夜の徹夜作業。
 こういう展開、大好きです……(笑)

さおりシナリオ

 では、最後にメインヒロインで締めるとしよう。
 メインヒロインには幼馴染みのあゆみとさおりの2人が有力だが、今一つ魅力の無いあゆみよりも、さおりルートを目指してみよう。
 一人暮らしをしているあゆみ。偶然、主人公が買い物に行くとバッタリと出会い、あゆみに夕食をご馳走してもらうことになった。
 そう、伝統の! あゆみの制服エプロンキターーーー!!
 しかしこの制服(白地に赤)に、このエプロン(クリーム地にピンク)は、ナスティ・ボーイの厳しい相馬眼には酷評を受ける対象になるのではないかと思う。
 だって俺がダメだし。(ぉ
 ボイスがあゆ(マルチ)だし。(ぉぉ
 立ち絵数パターンから1枚CG2枚に渡るまでコレじゃあなぁ……(ぉぉぉぉ
 そしてその時、さおりがあゆみの部屋にノートを貸しに訪れ、とらいあんぐるハート……(笑)
> さおり「あっ、そ、そう? うん! 空いてるよ! とっても!」
 この「とっても」の「も」の発音が、雛乃に続いて声優さんグッジョブ!! 舌を巻きながら舌足らずな発音という神業を披露された(ぉ ……って書いてる俺もよく解からないが、そんなような発音の「も」なのだ。
 セーブしていなかったので、イニシャルスタートからやり直して聞きなおしちまったよ……セリフ読み返し機能って、結構重要なんだね……声マニアには
 くっ……あゆみと双璧を為すメインヒロイン格のはずなのに、ラストの展開が他ヒロインと変わらない……。
 えーと……あゆみをクリア? ……。無理(ぉぉぉ

なつみシナリオ

 仕方が無いので、同時攻略をしてみよう。あゆみとなつみを同時に目指すことにする。あゆみオンリープレイは無理です。
 なつみのお店に行ってみると、いつもお手伝いしているなつみちゃんがいない。
 どうやら風邪を引いてしまったらしく、奥で寝ているようなので、お兄さんが塗る風邪薬を塗りお見舞いに家に上がると……。
チャイナ風味パジャマキターーーー!!
 ……うはwww 超w好wきwwww(ぉぉ
 なつみのお婆ちゃんの姦計にはめられ、温泉旅行に行ったお婆ちゃんがいない状態のなつみの家にに行くことになり、二人っきりの夜を過ごすことになった主人公となつみちゃん……。
 チャイナパジャマ……頬を染めるなつみちゃん。
 これってエロゲーじゃないよね……?(ぉぉ
 おるすばん出た! はじめてのおるすばん! チャイナっ娘!!
 回避不可orz
 ごめwww普通になwつwみwエwンwドwww
 俺には無理だったんだよ……(遠い目)

総括

 さて、総評。
 シナリオは、かなり頑張っているんじゃないかと思う。前作に比べると。ただ、センチメンタルかと言うとそうでもなく、キミと僕らの友情物語だ。スタンド・バイ・ミー。それを思い返した時にセンチメンタルになる……エンディングアニメーションなのだが、今ひとつ伝わってこないのが悲しい。
 絵はおしなべて微妙。絵で買うゲームではない。ただ、背景枚数が非常に多く、それは楽しめる。イベントCGもなかなか多い。
 音楽はそんなに推すほどでもないが、エンディングテーマが聞き覚えがありすぎて浮いている気がしないでもないが、効いたことが無い人ならベストかと。青い人まで知っている業の深い古豪だと別の意味で古傷がえぐられてセンチメンタルなことに。
 システムは非常に軽快。よく出来ている。
 総じて……どう評価すればいいんだろうか。少なくともせつなさは炸裂しない。友情物語が好きな人にはイイかもしれない。

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