2003-07-26

水夏


 山と、川と、風と、緑。今年も熱い夏がやってくる……! バーニングサマー2003、夏ゲー企画第3段ッ!
 D.C.は結構面白かったのだが、滅茶苦茶ビンゴッ! って訳でもなく、それなりに楽しい作品といった感じだった。しかし、それ以後の話題性・ネタ性が高く、やって損の無いゲームだった。
 その、曲芸という愛称で親しまれているサーカスが、ダカーポ以前に送り出した作品が、この水夏だ。
 略称などは無いようで、そのまま水夏(すいか)と呼ばれる。

1章

 軽快さ、よりも、演出に寄ったシステム。D.C.はあれでも進化していたんだなぁ……と思わせる。
 オープニングムービーもセンスはあるのだが、もう一歩だ。ダ・カーポは巧く纏まっていたが、シナリオも妙に纏まりすぎていた。水夏は、表現に技術が追い付いていないだがそれがいい感じ。(ぉぉ
 そして同じくD.C.の時も感じたんだけど、テキストは巧いと思う。かなり。読ませ方とセンス。
 千夏、登場。
 おかっぱ頭のメガネっ娘。
 あれれ……おかしいな……(謎)
 伊月、登場。
 名前はイツキと読む。ああ巫女さん、巫女さん巫女さん、フォーエバー(ぉぉ
 大人しい控えめの性格で、黒髪ロングの巫女さん。
 小夜、登場。
 _| ̄|○
 ……どうすればいいんだ。
 シナリオは、現在と過去を行ったり来たりで進んで行く。テンポ良く、謎を貼りながら物語を進めていく。俺的には小夜に心揺れつつも、シナリオは伊月に揺れまくる、漢心と夏の空(マテ
 第一目撃者が犯人だった、とは基本ながらも非常に見事だ。本当にあのD.C.のメーカーなのかとか思っていたが、最後の尻切れっぷりは確かに……(ぉぉ
 とまぁ、ラストまで突っ走ってしまいました。
 システムはもう少しどうかと思うものの、テキストの牽引力、BGMの良さ、謎解きなど、素晴らしい魅力を持っている。これが前作にある以上、なるほど「だかーぽ、もう、だめーぽ」とか言われる訳だ……(ぉ

2章

 さやか、登場。
 黒髪ロングのちょいボケお姉さん。主人公が「先輩」と呼んでいるので、たぶん年上なんだろう。美術講を開く芸術家を父に持ち、主人公はそこへ通っている。
 苗字が白河ということで、D.C.の白河ことりと何か繋がりがあるのだろう……ま、この水夏の方が前作となるので、あまり気にするでもないか。
 さやかは、ちょっと学校の成績が悪いらしく、1学年下の主人公が勉強を教えることに。
 おつむの足りない子はこれだから……(ハァ、ヤレヤレ(マテ
 まぁ、詠美に勉強を教える千紗──って感じか。
 透子、登場。
 どうにもセンスオフの無口系のキャラを思い出してしまう名前だが、主人公の住むアパートの、主人公の部屋の隣に住む女子大生。黒髪ロングに白いカチューシャをした爽やかな大人の女性。夕飯のおすそ分けなどを頂いたりしてしまうわけだが……フラグ立てても違和感無いよね?(謎)
 ボイスのあるキャラクターだが、無理なんだろうなぁ……。
 名無し──と呼ばれている少女には何度か遭遇しているが、やはり名前は無いのだろうか?
 もしそうなら、「名前が判明した時点でのファーストインプレッションと紹介」が書けないかもしれない。打てるのに。
 さやかの家の前で、名も知らぬ少女に告白される主人公。(後々に、美絵という名前と判明)
 ……。
 ……。
 さやかルートしか、無いんでつか?(涙)
 スリッパをパタパタと鳴らせてジュースを取りに行く先輩の後姿を眺めるだけで、
> 主人公「今度、エプロンでも作るか……」
 と、つぶやく主人公。ひょっとして、K氏降臨?(ぉぉ
 基本的に主人公と、さやかと、さやかの父で物語は語られる。透子はボイスがあるのに、まったく関係無し。
 途中で視点が変わらなければ激泣きしてたと思うんだけど……。惜しい話だった。涙腺つっつくぐらい(←それでも良い話だったらしい)
 いくつかの謎解きが存在するので(1章でしたので)、そちらに結構ハマッてしまったし。

3章

 続けざまに新章突入。
 1章と2章を終わって、1章と2章は関係があることが解かる。となると、3章は、1章と2章が絡んでいる部分から物語が登場することになるのだろう。
 茜、登場。
 透子の妹で、明るいポニーテールの女の子。
 日焼けの跡が生々しい……_| ̄|○
 きっと、水夏某章へと受け継がれる物語を担わされているのだろう。
 透子の妹が出てくると言う事は、つまり、3章は主人公と透子と茜の物語となるのだろう。透子は少し前にも説明したように、黒髪ロングの優しいお姉さん系キャラ。
 ……。
 ……。
 また、ロングストレートのキャラがヒロインでつか……_| ̄|○ < 正統派とは言え3連発は飽きるヨ
 ちなみに、3章の主人公は、1章2章の主人公とは別人物。
 優しいお姉さんだと思っていたら、どうやら度を過ぎた従順系らしい……。この業界で従順系のスタンダードと言えば、東鳩のあかり。そして主人公は、
> 主人公「ごめん、●たないんだ……」
 ……あれ? オカシイナ?(笑)
 時間軸が違うと思われる場面が交互に訪れている。
 謎解きは楽しいのだが、鬱になってくるのはどういうことか?
 義理の妹(茜)とえちぃする夢を見て、主人公は自分の置かれている人間関係諸々に不信と疑念を抱くようになる。なんだか、孝之クンを思い出すんですが……気のせいですか? まぁ、もともとカウンセリングに毎週通院しているらしいが(ぉぉ
 キャラの設定や各章シナリオの繋がりなどを踏まえた後、するするするりと謎が解かれる。逆転的 Ever17 感覚だ。そして、その謎が解かれた上で、究極の選択を突きつける水夏。完全1択のはずなのに、黒髪ロングキャラばかりだった水夏シナリオ全体での相乗効果も加わり、計りしれない計算の上で苦悩する、漏れ(ぉ
 ……。
 完全1択のはずなのに、その逆側を選びたいとプレイヤーに思わせる惜しみない努力は絶賛に値する。
 ……_| ̄|○
 しかし、俺は、ファーストプレイでは自分が正しいと思う選択肢を選び取るのだ。それが俺の流儀。涙を飲んで、クリッククリック。
そしてメーカーサイドの努力を無に帰す選択肢を選んでしまったユーザー(俺)には、マナマナ到来(ぉぉぉ
 思わず畏敬の念を抱きつつも、お釈迦様の手のひらの上は広すぎます。そして、ただただ、狡猾且つ大胆な謀略に、本質的な強さを見出さずにはいられないのです。

4章

 うーむ……。
 各所で「名無し」と呼ばれているように、名前は無いのかなぁ……。だとするとファーストインプレッションが書けないではないか……(笑)
 夜の神社の境内にて、名無しの少女と出会う主人公。
> 主人公「自分で言うのは何だけど、俺は割と悪人じゃない」
 ……。
> 主人公「だから、まぁ、付いて来なさい」
 誘拐犯キタ────(゜∀゜)────!!
 名無しの少女に、旅館で夕飯をおごってあげることになったようだ。
 早速、餌付けが開始されたらしい(ぉぉ
 食事を終わった名無しの少女に、ティッシュを持って近付く主人公。(ぉ
> ふきふき……。
 ……_| ̄|○
 そして、にこやかに無邪気に笑う名無しの少女を見て、
> 主人公「どうにも妙な気分になってしまう」
 ……。
 早いよ。4章開始してまだ5分だよ。物凄いスピードで主人公のの立ち位置と名無しの少女との関係が確立されて行く。主に、俺内部で(ぉ
 カナ坊、登場。
 ……失敬。
 ちとせ、登場。
 主人公の妹。ショートカットに黄色いリボンをして、パジャマで初登場。
 主人公の後ろに付いてきた名無しの少女を見つけた際の、微妙で曖昧な笑顔が、俺のハートをがっちりキャッチ。
 でも、ボイスが無いよ……(笑)
 名無しの少女には謎がある。
 名前からして無い。根本からして謎だらけ。だか、憎めない。無邪気な笑顔と暗さの似合う横顔は……奇跡の天使がダブる。うぐぅ。
 つか、もうかれこれ5時間は経過していると思うが、名無しの少女の謎は解けない。主人公に近しい血縁に振り回され、お嬢に癒される日々。
> 華子「微妙に犯罪臭いから、姉としては悲しいけどね。ま、ほんとに好き合ってるならいいか。」
 _| ̄|○ < カナ坊もダメなんだろうなぁ……。
 お嬢の正体が判明。聞いてなるほど、と言うか姿格好で察しろよ俺ってなぐらいのものだったが……。
 ここから導き出されるラストは激しくイヤンな感じ……。
 でも、雰囲気は明るくなってきました(笑)
 スク水キタ────(゜∀゜)────!!(ぉぉぉ
 へちになるもんっ? へちになるもんっっ!?
 ……ならないよ_| ̄|○
 ……。
 …………。
 アルキメデス(名無しの少女がいつも持っているぬいぐるみ)の真実も明らかになる。
 ……_| ̄|○ < 回避不可
 繰り返してきた悪夢を止めるためには、主人公に何が出来るのか……。
 1章から常に登場してきた千夏と、名無しの少女。
 お風呂でレッスン1。(マテ
 ……。
 どうやら俺にはこのぐらいの謎解きが一番合っているらしい。
 ゆっくりと少しずつ時間は進み、謎解きの時間と感情移入の時間が用意されている。大変長いシナリオでございます。長い……。
♪出会い別れ土に埋もれ、日が沈むように死んでゆく。
 ……(・∀・)!
♪本当に優しくなれるのは、
 ……( ゜Д゜)!
♪色褪せた景色を見てる時。
 キタ────( TДT)────!!
 _| ̄|○
 いやはや、確かにアタリで御座いました。
 号泣のシナリオなわけですが、微妙に犯罪と言うか、犯罪そのものなのが頂けないかもしれません(ぉぉぉ

総括

 さて、総評。
 シナリオは久々に10点付けようかと思ったが、割り引き。強いて言うなら4章よりも1章の方が萌える。シナリオ自体は4章も素晴らしくイイ。
 CGは、綺麗なのだが、1回のプレイで見られる枚数は少ないような。1枚絵や立ち絵が欲しいときに無いのが痛い。名無しのセーラー服は用意するべきだ(ぉ
 音楽は、オープニングテーマからBGMに至るまでおしなべて高得点。もともと、水夏のオープニングテーマを単独で聞いて「このゲームやってみたいな」と思っただけのことはある。
 システムは、あまり良いとは言えない。なんとかしようと「頑張っている」点だけは認められる。
 総じて、名作という評価で問題無い。問題無いが故にD.C.が光り輝くのだろう。