2001-07-15

とらいあんぐるハート3


 世の中に萌えるゲームは数有れど、その中でも異彩を放ちつつ最強の名を欲しいままにするシリーズがこの「とらいあんぐるハート」シリーズだ。通称「とらハ」。で、その最新作にして最終作が、この「とらいあんぐるハート3」となる。
 シリーズ2作目の「とらハ2」から9年後という設定で、舞台はほぼ同じ土地である。前作のキャラも当然のように登場するだろう。が、このシリーズ前作をやってなくてもプレイには特に問題は無いと思う。かく言う俺も、とらハシリーズは2から入ったクチなので。
 まず、システム面での強化に舌を巻く。とらハ1・2は素晴らしいシステムとは言えなかったものの、それなりに使いやすいシステムだった。それが、3になって驚くほど進化しているのだから、その完成度たるや推して知るべし。
 また、このシリーズならではだったヘタウマ主題歌が今回はちゃんとした楽曲になっている……いや、驚くのは失礼かとも思うが(笑)

那美シナリオ

 とらハシリーズ初の正統派巫女さんで、とらハ2の薫の妹と言う設定。おっとりとしてやや天然系で、優しさに溢れる性格。セミロングのストレートの髪型。フルネームは神咲那美。
 これが発売前の情報としてあった。俺の属性ピンポイントですがな……いやがうえにも盛り上がりましたネ! ついに、ついに本まで創ったあの娘を超える萌えキャラが現れたと思いましたよ。「とらハ3はこの娘の為に買う! いやむしろ買わいでか!(謎)」と、随分と盛り上がったものです。
 シナリオとしては、久遠の悲劇に那美の優しさ。……素直に感動だよ。って言うか、俺にはちと痛すぎるかも知れないぐらいほどだぜ。
 とらハがとらハたる萌えイベントも強力なものが2つありました。昇降口では俺も昇ったし(謎)、階段上や林の中では一緒になって慌てふためく始末(ぉ
 しかしまぁ……「護ってやりたい」とは思うものの、なんでか「救ってやりたい」と言う気持ちにはならなかった……那美は救う側の人間なので、当然といえば当然なんだが。外見・内面的には俺の萌えポイントを抑え、CGにも非常にツボなものが多数あったはずなのに……やはり俺は、外見だけで強く萌える人間ではありません、紳士ですから(んぁ
 「伝統の萌えゲーとらハでも、あの娘を超える萌えキャラは無理だったのか……」と、やや落胆しつつ無念がる俺でしたが、本物は遅れて現れるのだった……それは後述。

忍シナリオ

 次に攻略したのが、蘭丸氏の評価が著しく高かった忍。
 主人公のクラスメイトで、長身長髪で綺麗系。クールな印象がありながら人当たりの良い性格。フルネームは月村忍。とまぁ、設定としてはこんな感じで、俺は特に惹かれるでもない。つまり、よほどシナリオが良いんだろうと解釈した俺は、次の攻略対象を忍にしたのだった……。
 シナリオは……ちとネタバレになってしまうが、ノエルという機械人形(オートマータ)が主役だったのではないかと……(ぉ
 実は、忍はとらハ1のヒロインだったさくらの親族である。プレイした人なら解ると思うが、さくらの甥っ子と言うことはえっちシーンの展開は推して知るべしなのだ。……彼の評価が高かったんは、コレのせいかい……まぁ、彼はとらハ1はプレイしたことが無いと言うし、惹かれるのも仕方ないか?
 俺はさくらで一度見たイベントな訳だし、と言うかそもそもさくらに萌えてないので、まったくノーダメージ。
 ノエルも所詮は機械人形。俺が萌えるはずもなく、と言うかそもそもメイド属性はからっきし無いので、忍シナリオはあまりハマれなかった……。

晶シナリオ

 とらハ3よ……俺の期待度が高すぎただけなのか? 那美の萌えに、システムとミュージックの進化に、とらハ3の期待度が高まりすぎただけなのか? 確かにそれ抜きにしても、とらハ3は面白いと思う。素晴らしい作品だと思う。でも、何か足りないんだ……。そんな、期待と現実のギャップに苛まれながら次のキャラは晶に決定。
 晶は、スポーツ少女と言うか少年風なショートカットのボーイッシュな女の子。本名は城島晶……って言うか、とらハ2のみなみちゃん?(笑)
 とらハ2のみなみちゃんには、程よく萌えたからね……この子も結構、期待できるかもしれないと思ったのだが……。
 シナリオは、晶の強い心を前面に押し出したものになっている。が、やはりボーイでは萌えにくいのだよ少年(謎)
 って言うか、シナリオ的にえっちシーン必要無いやん。
 むしろ、中2って、ヤッたあかんやろ。

レンシナリオ

 とらいあんぐるハートと言うゲームはその名の通り、シナリオが進行する際に三角関係になるキャラが存在する。那美は久遠という妖狐、忍はノエルというメイドロボ、そして晶はこのレンだった。晶のシナリオを攻略している際、レンの奇妙な関西弁が気になったのは言うまでも無い。「那美が及ばなかった今……やっぱり俺ってば、こんなロリキャラかよ……」と、自分に向かって不信と疑念を抱いたものだ……そして、徐々に惹かれつつあるレンに恐怖した(謎)
 「レン」とは本名の名前から取ったあだ名で、本名は鳳蓮飛(ホウ レンフェイ)。中国人と日本人のハーフで、服装もチャイナっぽいものが多い。
 言葉は母親譲りの関西弁だが、京風の訛りと中華独特のイントネーションが加わって、妙な発音をする。「なー」を連呼するあたり、伊勢の訛りも見うけられたりする。この独特のしゃべりは一度聞いたら忘れられないほどで、前述の他のシナリオをプレイしている時から気になっていたのは事実と言わざるを得ない。
 武道は祖父と主人公から教えてもらった中国拳法の棍で、天才肌でなんでも器用によくこなす。料理も母直伝の本格中華で、こちらも天才的。趣味はごろ寝で、ひなたや暖かい場所を見つけては横になって伸びている……って、昼寝が趣味って、なんかヤな予感……(謎)
 シナリオは相変わらず号泣させられました。幼少時代の環境から、前向きな性格から、ふと見せる弱さから、登場人物の絶妙な距離感から、むしろコレで堕ちるなって言うほうが俺には無理。
 レンのエンディング付近のシナリオを見ると、主人公とレンの繋がりは少し軽薄に見えるかもしれないが、俺としてはあのぐらいの距離感は当然であり、またそこが良い部分なのです。レンが昔から望んでいた「一番」に、主人公はなれません。これ、ポイント高いあるよッ!(誰?)
 つまり、主人公やレンはまだ努力出来る余地がある点、そしてその分だけ余裕と自由がある点、ある意味豊かな発想力を活かせる点(謎)が、俺的にグッドなのですよ……。この「登場キャラたちの至近距離すぎない微妙で絶妙な距離感」は、俺が萌えるためにはかなり重要なファクターになりうる。今思えば、Kanonの栞やこみパの千紗もそうだった。
 でも……さすがに、えっちシーンは少し引きました(笑)
 しかし、それと同時に頬が緩んでいる自分がいたのもまた事実であり、この事実は今後の課題としたいと思います(謎)
 ハイ、他のキャラに比べて圧倒的にレビューが長いですね。これも愛ゆえにです(ぉ
 愛ゆえに……ちょっとネタバレ暴走させてもらって良いですか(ぉ
 ゲームシナリオ中もレンに対してそこはかとなく萌えていたワケですが、カメのぬいぐるみにレンが大喜びしているシーンでの……、
> かめぐるみをかかえて、レンはころころと部屋の中で転がったり、かめぐるみの下にもぐりこむようにする。
 ……ぉ。
> かめぐるみの下にもぐりこむようにする。(反復(ぉ
 ……ぉぉ。
> かめぐるみの下にもぐりこむようにする。(再度(マテ
 ……ぉぉお。
> もぐりこむようにする。(エコー(もういいって!
 ……ふはっ……。
 ここの1シーンは強烈な決定打でした。ドーム球場なのに場外ホームランが出てしまいましたね(謎)
 何を隠そう、ここの1行で、千紗超えはあっけなく確定しました。
 こみパ千紗シナリオの「ちょっと嬉しく思って……ですか?」のセリフも、ズガン!とキましたが、このテキストも同様に、ガツン!とキまくりやがりましたね……。背筋から脳髄まで一気に突き上げるようでいて、内から溢れる清らかなる水のような波動をね……FF9の白魔法「ホーリー」のグラフィックムービーを思い浮かべてもらうと解かりやすいかもしれない。
 あの時のような衝撃をまた味わうことが出来るとは、思ってもみませんでしたよ……そりゃあもう、レンの掌打を食らった晶のように、俺の意識は軽々とフッ飛びましたね……成層圏あたりまで(飛びすぎ)
 このテキストを読んでそのシーンを想像した瞬間に、俺の頭の脳細胞は銀河鉄道999のように、けたたましい汽笛と蒸気を吹き上げてゆっくりと飛び立っていきました……(ぉ
 様々な例えで俺の萌えを比喩しているが、この萌えをみなまで解ってくれとは言わない。だけど、この文書を読んでいる君達にも少しは解って欲しい!!
 レンのようなのほほんのほほんとした性格と動作をする娘が、チャイナ服でめいぐるみとたわむれながら恥ずかしがっている様を想像してみてくれ!! ……どうだい? 恐ろしいまでの萌えが来ないかい? やたらとナマヌルい魂の波動が……ッ!(んぁ
 皆もご存知かと思いますが、俺は相当なスカート属性です。ひらひらミニなやつね……。しかしまぁ、ひらひらミニスカートを履いていては到底出来ないこの仕草に、コテンパンにやられました……さらさらとしてふぁふぁでありながらもチャイナの良さを体感した次第でございます(意味不明)

美由希シナリオ

 メガネっ娘で、妹。もうこれだけで萌えキャラとしての要素は十分なのだと思うが、美由希の場合は可愛さよりも地味さのほうが先にたってしまうため、どうも世間のウケはいまいち良くないらしい。
 ちなみに俺は、妹っつー設定の時点で既に無理です(ぉ
 とらハ3も、後は美由希とフィアッセでコンプなのだが、何故かみんなは口を揃えて、
「やんなくてもいーよ?(笑)」
 などと言い放つ美由希シナリオ。いや、さすがにソレはマズいだろ……(笑)
 他のシナリオではただの設定の一つだった主人公の御神流が、主になるシナリオなんだろうし……。
 美由希は妹だし、フィアッセはパツキンなので、俺が萌えるのは難しいだろうがシナリオとして知っておくことは外交上(謎)必要なのでとりあえず攻略開始。
 シナリオは……もちろん素晴らしいと思う。光と影の交錯が熱く温かい。
 だが、萌えが無いような……と言うか、えっちシーンも無い?(笑)
 なんとなく問題となる選択肢は解るんだが……まぁいいか? 萌えないし(ぉ
 って言うか、あそこの選択肢で上を選ぶ理由がまったく無いし、選ぶほうがオカシイって!(笑)

フィアッセシナリオ

 守りたいもの、ありますか……。もちろんレンですな……(ぉ
 さてお待ちかね、本作の事実上のメインヒロインの登場です。
 主人公とは幼少の頃より付きあいのある外国人新人シンガー。とらハ2のゆうひと密接な関わりがある背景をもっている。
 年齢は主人公の2つ上なだけなのだが、主人公はかなり子供扱いされる。フィアッセの前では、御神の剣士も無意味らしい。
 とらハ2の知佳ぼーと同じく羽根を持つ超能力者。他に、リスティ(エルシー)、フィリスなども同じ能力者である。
 2つの触角のような髪が目立つ、ロングのストレートで金髪。美由希シナリオでも出てきた「探し物が得意」という特徴は、おそらく頭の触角によるダウジング効果とみるがいかに。
 これらの設定をよく吟味するとつまり……ゆうひと知佳ぼーを足して2で割ったような外人のお姉さん? ……って、あながち間違ってもいない。
 シナリオは……も、萌え? って言うか、萌え! ぐぅぅ……柔らかな日常と微かな気持ちの触れ合いが……これぞ歌うたいの魔力と言うか、何というか。パツキンお姉さんと言う、まったく俺の属性ではない分野のキャラのはずなのに、ここまで優しい気持ちになれるとは……。参りましてございますよ。
 逆に言うと、エンディングはそれほど痛い感動は無かった……が、これで良いんですよ! とらハは!! スイートソングス…フォーエバー……。
 しかし何度も言いますが、残念ながら俺はレン萌えです(ぉ

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